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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第240話 いい旅、湯め気分♨️2 (2)
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「えっ、ミホちゃんって旅館の娘さん何ですか~!?」
「そうなの、これでも昔は女将さんに憧れたのよね~。」
「ミホちゃんが女将さん・・・最高じゃないですか、着物の襟から覗く白いうなじ、堪んないっす。マネージャーさんもそう思いますよね。」
「ですです、ミホちゃんは最高です。」
「「いぇ~い。」」
「「「・・・」」」
"何かあの三人、やたら盛り上がってない"
"と言うかのっぺりとあのマネージャー、会話のノリがそっくりなんだが"
すっかり置いてきぼりを食らった湯め気分♨️チーム。でも此れはテレビの収録、果敢に絡んで行ったのは我らが木村君であった。
「所で伊集院さんはどうして箱崎温泉郷に?今一番お忙しいんじゃないですか?」
「ん?そちらのイケメン君はお姉さんに興味津々かな?それはとても良いことです。では特別に教えちゃいましょう、単なる里帰りです!」
思い切り胸を張る伊集院。"お~"と声を上げ拍手するのっぺりとマネージャー。
「私このところ全く休みがなかったの、それで久し振りにまとまっての休みが取れたんでたまにはね。ここ何年も電話だけで帰ってなかったから。」
「それじゃ、マネージャーさんも久し振りの休みだったんじゃないんですか?」
「私?私はミホちゃんと一緒に居られる事はむしろご褒美?私ミホちゃんガチ勢ですから。」
"いぇ~い"
ハイタッチするのっぺりとマネージャー、駄目だコイツら何とかしないと。
「あ、でもうちの番組そこまで予算なかったんだ。ここのシーン使えないじゃん、残念。」
現実に気が付きガックリ項垂れるのっぺり。そのままこっちに帰ってこい。
「う~ん、君たちって中央都テレビだったわよね?だったら番宣って事で出れるかも?
私、四月から始まる"ひろし君と一緒"って番組のレギュラーが決まってるのよね~♪」
「えぇ~、ひろし君冠番組持つんですか!?めちゃくちゃ凄いじゃないですか。ミホちゃんレギュラーって毎週ひろし君と一緒で大丈夫なんですか?また暴走しません?」
「しないわよ!
歌謡歌合戦の事は言わないで~、あの後轟さんにも散々弄られたんだから~!」
顔を真っ赤にして慌てる伊集院。こう言う素直なところが人気の秘密なんだろう。
急ぎ事務所に確認を入れていたマネージャーが親指を立てる、どうやらOKが出たようだ。
「それじゃ、今日のお宿はミホちゃん所の御実家に決定?」
「お、のっぺり君来ちゃう?お姉さん歓迎しちゃうよ?」
「「「ぜひよろしくお願いします。」」」
「わっははは、全てお姉さんに任せたまえ。」
完全に行き当たりばったり。深夜番組はノリが命なのであった。
「そうなの、これでも昔は女将さんに憧れたのよね~。」
「ミホちゃんが女将さん・・・最高じゃないですか、着物の襟から覗く白いうなじ、堪んないっす。マネージャーさんもそう思いますよね。」
「ですです、ミホちゃんは最高です。」
「「いぇ~い。」」
「「「・・・」」」
"何かあの三人、やたら盛り上がってない"
"と言うかのっぺりとあのマネージャー、会話のノリがそっくりなんだが"
すっかり置いてきぼりを食らった湯め気分♨️チーム。でも此れはテレビの収録、果敢に絡んで行ったのは我らが木村君であった。
「所で伊集院さんはどうして箱崎温泉郷に?今一番お忙しいんじゃないですか?」
「ん?そちらのイケメン君はお姉さんに興味津々かな?それはとても良いことです。では特別に教えちゃいましょう、単なる里帰りです!」
思い切り胸を張る伊集院。"お~"と声を上げ拍手するのっぺりとマネージャー。
「私このところ全く休みがなかったの、それで久し振りにまとまっての休みが取れたんでたまにはね。ここ何年も電話だけで帰ってなかったから。」
「それじゃ、マネージャーさんも久し振りの休みだったんじゃないんですか?」
「私?私はミホちゃんと一緒に居られる事はむしろご褒美?私ミホちゃんガチ勢ですから。」
"いぇ~い"
ハイタッチするのっぺりとマネージャー、駄目だコイツら何とかしないと。
「あ、でもうちの番組そこまで予算なかったんだ。ここのシーン使えないじゃん、残念。」
現実に気が付きガックリ項垂れるのっぺり。そのままこっちに帰ってこい。
「う~ん、君たちって中央都テレビだったわよね?だったら番宣って事で出れるかも?
私、四月から始まる"ひろし君と一緒"って番組のレギュラーが決まってるのよね~♪」
「えぇ~、ひろし君冠番組持つんですか!?めちゃくちゃ凄いじゃないですか。ミホちゃんレギュラーって毎週ひろし君と一緒で大丈夫なんですか?また暴走しません?」
「しないわよ!
歌謡歌合戦の事は言わないで~、あの後轟さんにも散々弄られたんだから~!」
顔を真っ赤にして慌てる伊集院。こう言う素直なところが人気の秘密なんだろう。
急ぎ事務所に確認を入れていたマネージャーが親指を立てる、どうやらOKが出たようだ。
「それじゃ、今日のお宿はミホちゃん所の御実家に決定?」
「お、のっぺり君来ちゃう?お姉さん歓迎しちゃうよ?」
「「「ぜひよろしくお願いします。」」」
「わっははは、全てお姉さんに任せたまえ。」
完全に行き当たりばったり。深夜番組はノリが命なのであった。
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