異世界にいるもう一人の自分からゲームをしてレベルを上げてくれと言われたので、ゲームをやってたら何故か現実の自分もレベルアップしてた。

睡眠が足りない人

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一章 ゲームスタート

第2話 ゲームでもう一人の僕を操作して遊んでみた

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 「……ねぇ、ソフトとか決まってるの?」
『ソフト?何だそれ』
「……それも分からないのか。面倒だね」

 自分の部屋に入り、僕がやるゲームのソフト名を尋ねたが異世界の僕には分からないらしい。
 どうやら、家に数あるゲームの中から異世界の僕が望むものを探さなければならないようだ。

「……はぁ、だる」

 大きな溜息を吐き、僕は取り敢えず近くにあった携帯型ゲーム機を手に取り起動した。
 
『おっ、なんか『リンクしました』って声が聞こえたぞ』

 画面にソフト名が表示されたところで、反応があった。

「…一発で当たりを引くとは」

 これが運命力というやつか。いや、冗談。よくよく考えれば、僕がこのゲーム機に入っているゲームをしようとした時コイツの声が聞こえたんだ。当然といえば当然だったかもしれない。

 面倒な作業をしなくて済んだ僕は、意気揚々とゲーム開始ボタンを押す。
 久々に始めたゲームの名前は『フェリーズインディード』そこそこ有名なアクションRPGだ。
 内容は、ゲーム内に存在する十個の国から一つを選択し、主人公として仲間を集め最終的に魔王を倒すというもの。国によって仲間になるキャラクターや関係が変わるため、そこにハマる人が多かったようだ。
 僕はパッケージの胸がデカい聖女様に釣られて購入した。そして、彼女がいる聖王国という国を選択し一応最後までクリアしている。
 聖女ちゃんが膝枕やパフパフしてくれるイベントは最高やった。また、見たいなぁ。

 そう思い、データを確認すると僕と彼女の思い出は完全に消えていた。ロードするデータがなく、実質ニューゲームしか選択できない状況。

 ドンッ!

 僕はデータが吹き飛んだことに激怒。台パンした。

「……お前を殺す」
『ハッ?急にどうした』
「……お前は僕を怒らせた。だから、覚悟してろよ」

 データを吹き飛ばした原因である自称異世界の僕に宣言すると、ニューゲームを選択。
 そして、唯一選ぶことのできる『ガプディス』という国を選びゲームを開始した。
 画面が切り替わり、次に映し出されたのは黒髪眠そうな顔をした僕瓜二つの少年が草むしりをしている光景。
 
「……なぁ、今君は何をしている?」
『依頼の草むしりだよ。今やってるところの家が広くて全然終わる気配がねぇ。それがどうした?』
「……気にしないで。確認したかっただけだから。それより、君を操作できるようになったから手伝ってあげるよ」

 そう言って、僕は十字キーとダッシュボタンを押し操作を開始した。

『おう、頼む。って!ちょーーーーーーーーいきなり全速力で走らせるな。こっちは疲れてんだよーーーー!うおっ、流石にその量は無理だって!俺の力じゃ無理ーーーー!ギャアアアアーーー腕から変な音が立ててる。ストップ。ストッーーーープーーーー!』

 もう一人の僕の絶叫が脳内を木霊するが、僕それは無視し休みなくひたすら草むしりをさせるのだった。

 
 ◇ 

 一時間後。

「……意外と時間が掛かったね」
 
 草むしりの依頼はゲームでやると簡単に終わるミニゲームで、せいぜい二、三分で終わるものだった。
 しかし、ゲーム内にいる人間とリンクしているせいか作業量が多く、終わったと思っても新たに採取する場所が出てきて約二十倍もの時間をかける羽目になったのだ。

 操作している自分が反応してくれるから、あまり退屈しなかったけど二度はしたくない。早くモンスターを倒させよう。その方が多分楽で面白い。

『ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ。意外とじゃねぇよ。一刻は速すぎるっての……死ぬ。……マジで死ぬ~~』

 今からモンスターを倒しに行こうかと考えていると、画面に映っている自分が倒れて動かせなくなった。
 多分、スタミナを使い切り止まるとスタミナが回復するまで動かせなくなるやつの影響だろう。少し放置すれば動けるようになるはずだ。

「……その間に、ステータスでも見てみますかね」

 オプションボタンを押し、パーティを選択。
 さらに、そこからカタカナで僕と同じ名前になっているシオンを選び、ステータスを見てみた。

--------------------------------------------------------
 NAME シオン

LEVEL 1

HP 15
MP 15
STR  5
INT 3
DEF  3
RES 3
DEX 8
AGI 6
LUK 70

SKILL
『ゲームリンク』

WEAPON
『ヒノキの棒』 

ARMOR
『汚れた服』


「……ゴミじゃん」

 予想以上にひどい初期ステータスに僕は思わず天井を仰いだ。







 

 



 
 
 


 





 
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