Sub侯爵の愛しのDom様

東雲

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狼と満月

退屈だ──齢十二歳にして、ルノー・メリアは受けた生を傍観していた。

メリア男爵家の嫡男として生まれて九年目の年、ダイナミクスの性別でDomだと診断された。
ダイナミクス性は遺伝的なものではないのだが、メリア家では世代ごとに必ず一人はDomがいて、親も祖父母も自分がDomだと知っても「やっぱりな」程度の反応だった。
ダイナミクス性に対して、自分も周囲も、特にどうこうと思うこともなく流れた九歳の年。それが徐々に変わっていったのは、翌年からだった。

メリア家は、名誉貴族や騎士爵を省けば貴族階級の中では末席である男爵位だ。
但し、領地持ちの地方貴族で数代前が子爵位だったこともあり、領地はそれなりに広く、その上で資産は潤沢にあり、爵位以上に裕福な家だった。
地方貴族よろしく野心も無く、皆現状に満足しており、自分自身も爵位や地位への興味は無かった。

恵まれた環境だが、逆に面倒もあった。
爵位は低くても裕福なメリア家と縁を結びたいと願う家は多い。特に婚姻によって繋がりを持とうとする家が多く、そのほとんどが子爵以上の家格だった。
爵位はあっても資産に難のある家が、娘を嫁がせてでも資金を得ようとする家が後を絶たなかったのだ。
高位貴族ならまだしも、まだ十歳の男爵位の嫡男の元に来る数ではない縁談話に、両親も呆れていた。
両親はダイナミクス性のこともあり、婚姻については「家のことは気にせず、ルノーの好きにしなさい」と言ってくれていた。その為、縁談話が来るたびに断りの手紙を書いてもらっていたのだが、茶会や夜会などの誘いが途切れることはなかった。

その程度であれば問題なかったのだが、高位貴族の中には強引に話を進めようとする家や、どこから聞きつけたのか、Sub性である年上の令嬢や子息から執拗に迫られ、collar首輪を強請られることすらあった。
Domなどそう珍しい存在でもない。にも関わらず、言い寄ってくる者が多かったのは、家の潤沢な資産と、自身の容姿が関係していた。

整った面立ちは「愛らしい」と褒められることが多く、ミルクティー色の髪の毛と白い肌も相まって、少女に間違われることも多々あった。
柔らかな風貌は威圧的なDomを敬遠するSubから好まれ、満月や狼を思わせる金色の瞳が魅力的なのだと、熱烈に語られたこともあった。
これに加え、同じ男爵位の家からは、爵位は同格でありながら高位貴族との繋がりを望まれる当家への羨望、選ばれる側ではなく、選ぶ側であることへのやっかみ、少しでも縁を築こうと擦り寄ってくる者が後を絶たず、齢十歳にして辟易するという感情を覚えた。

幸か不幸か、メリア家は代々各方面において能力の高い者が多く、自身も例に漏れず、勉学やその他の教養において難しいと思ったことが一度もなかった。
何をやってもすぐに覚えてしまい、懸命に勉強をするという苦労も知らず、望まれるばかりの立場であるという生に、早くもつまらなさを感じていた。
夢中になれるものはなく、このまま行けば、なんの苦労もなくメリア家の当主になる。
「選び放題だな」と嫌味を言われるほど多い縁談話だが、惹かれるような者はなく、そもそもDom性に対しても懐疑的だった。

他人を支配して何が楽しいんだ。
好意を向けられることはあっても、自身が誰かに好意を抱いたことはなく、好いた惚れたという感情も分からなければ、Domの本能も理解できないものだった。

恵まれている環境故に達観で、冷めた子ども──自分自身のことを、どこか他人事のように思っていた。



その意識が大きく変わり、人生そのものが反転するような衝撃を受けたのは、十二歳のある晴れた日のことだった。
隣国に輿入れする王女殿下の一行が襲撃され、花嫁を守った勇敢な騎士達が帰国した。国を上げての凱旋パレードが行われるその日、メリア家はたまたま王都を訪れていた。

母の姉夫婦の子の結婚式が王都であり、それに参列する為、数日前からタウンハウスに滞在していた。
無事結婚式を終え、後は数日王都を楽しんで帰ろうかというところに、例の一報が届いた。
平和な時分で、凱旋パレードなどそうあることではない。父も母も弟も、どこか浮き足立った様子でパレードを見に行こうと話しだした。
自分はと言えば、特に興味はなかったのだが、断る理由もなく、誘われるままにパレードの見物に向かった。


王都一のメインストリートの左右には、多くの民衆が集まり、騎士団の凱旋を今か今かと待ち侘びていた。
貴族達であってもそれは同じだったようで、群衆が犇めき合う区画とは別に設けられた貴族用の見物席には、多くの者が集まっていた。
やがて王都の入り口方面から、高らかなラッパの音が聞こえ、騎士達が現れたことを告げる大きな歓声が地を揺らした。

「すごい歓声ですね、兄上!」
「そうだね」

四歳年下の弟は、興奮した様子で騎士団が来る方角を見つめていた。それに倣うように、まだ遠い騎士団の影を見つめれば、徐々にその姿が見えてきた。

馬に跨り、騎士団の鎧とマントを身に纏った数十人の騎士達。等間隔で二列に並び、多くの人々が手を振り、花弁を巻き、歓声を上げる中を進むその姿は確かに圧巻で、僅かに目を見張った。
さして興味のなかった自分でも、感じるものがあるのだ。彼らの姿を一目見ようと集まった者達の興奮は、きっと比べ物にならないだろう。
近づいてくる騎士団に視線を留めていると、ふと喜色と高揚で活気つく空気の中、異彩を放つ存在がいることに気づき、その人物に注視した。

凱旋する騎士達は二列に並んで進む中、その人は一人で先頭に立ち、他の騎士達とは異なる装いをしていた。
黒馬に跨ったその人は、真っ黒な鎧に身を包み、王国の徽章が大きく刺繍された白と金のマントを羽織っていた。
目が冴えるような澄んだ青空と、色とりどりの花弁が舞う鮮やかな色彩の中、黒い馬、黒い鎧、濡羽色の髪の毛のその人だけが、色の世界から独立した一色に見えた。

(先頭にいるってことは、あの人が今回の件の功労者なんだろうな)

全身真っ黒という目立つ出立ちのせいか、自然と視線は吸い寄せられた。
二十代中頃に見えるその人は大柄な体躯で、鎧の上からでも逞しいであろう体つきなのが分かった。精悍な顔立ちはとても整っていたが、今はその表情が気になった。
後続の騎士達は、皆が笑顔で民衆に手を振る中、その人だけは仄かな微笑みすらなく、険しい顔をしていた。
前だけを見つめるその瞳には、左右の民衆が見えていないのか、大通りの先に聳える王城だけを睨むように真っ直ぐ見つめていた。
皆が喜びを表情で、動きで示す中、その一欠片ほどの感情も見せない黒騎士に、目が釘付けになる。
硬質な雰囲気と見た目も相まって、周囲の者も黒騎士へ視線を送っていたが、その視線はすぐに別へと移っていった。
ただ自分はなぜか、その憂うような表情から目が離せずにいた。


「兄さん!! かっこいいよ!!」


「!?」

突如、歓声を割るような大きな声が背後から響き、ビクリと肩が跳ねた。
周囲の者達も驚き、一斉に振り返る中、チラリと背後に視線を送れば、少し離れた位置で満面の笑みで手を振る男性がいた。その隣には、恐らく父親であろう男の人もいて、凱旋に参加している騎士の親族なのだろうことが分かった。
これだけ大きな声であれば、歓声に紛れていても相手に届いているだろう。そう思い、パレードに視線を戻し──息を呑んだ。

先頭を行く黒騎士が、驚いたような表情でこちらを見つめていた。
先ほどまでの固い表情から一変、臙脂色の瞳をまん丸にした表情はどこかあどけなく、変化した表情に驚いていると、次の瞬間、整った顔が綺麗に微笑んだ。

「──」

ふにゃりと崩れた表情に、視線も、思考も、心も奪われた。
それまでの騎士然とした険しい顔つきが嘘のように、恥じらいを含んで淡く微笑んだ頬は、ほんのりと朱に染まっていた。
どこまでも柔らかく、優しく、愛らしい微笑みに、息をすることすら忘れて魅入った。
直後、愛らしく微笑むその人が、はにかむように小さく手を振った。その指先の動きすら愛らしくて、心臓が暴れ狂う中、己の“本能”が叫ぶように喘いだ。

『どうして、あの笑顔が自分に向けられていないんだ』

こちらを見つめるその人の視線は、たった二人の肉親だけを見ていた。
『こちら』を見ているだけで、自分なんて見ていない。見えていない。
それが堪らなく悔しくて、悲しくて、寂しくて──あの微笑みが欲しくて欲しくて堪らないと、耐え難いほどの飢えを覚えた。
一層笑みを深めたその人の表情を見れば、きっと先ほど「兄さん」と呼んだ『弟』が、目一杯手を振り返しているのだろうことが、背後を見ずとも分かった。

(……欲しい)


──あの微笑みが欲しい。


恥じらうように柔く、甘い花の香りすらしそうな微笑みが、微笑んでいるあの人が、欲しい。
ただ自分の為だけに、自分にだけ向けられる微笑みが欲しい。
……あの微笑みを向けてもらえるような、己になりたい。

(あの人が、欲しい)

国章を背負った名も知らぬその人が去っていく姿を、瞬きすら忘れて見つめ続けた。
ドクリ、ドクリ、と滾るような血が全身を巡り、煮え立つような血に、全身が熱くなる。
熱に浮かされたような脳がクラクラと揺れ、ただあの人のことが知りたいと、渇望が胸を満たした。

もっと、あの人のことが知りたい。
もっと、あの人の笑顔が見たい。
叶うならば、あの愛らしい人が存在している証明の全てを、自分のものにしたい──自分でも自覚がないままに、極自然に湧いた願望が頭を埋め尽くした。

あまりにも衝撃的な感情の芽生えに、パレードが終わり、弟に体を揺さぶられるまで、ただ茫然とその場に立ち尽くしていた。
胸を焦がすような熱と、飢えと渇きに悶える欲望。
記憶に残る微笑みで己を慰めることしかできない恋しさに気づいて初めて、自分が名も知らぬ人に一目惚れし、恋をしたのだと自覚した。

十二歳のその日、初恋と共に、Domの本能が開花した。



それからはメリア家の財を駆使し、想い人の素性を徹底的に調べ上げた。
名前は勿論、侯爵家の跡継ぎであることや婚約者の有無、誕生日や性格、好みまで、ありとあらゆる情報を手に入れた。
一躍時の人となった黒獅子──ベルナール様は、凱旋パレードの後、騎士団を退役した。
突然の退役の理由までは調べられなかったが、騎士団から王城の財務部に籍を移したと聞き、何がなんでも王城に上がり、同じ職に就き、己という人間を覚えてもらうのだと、無我夢中で勉学に励んだ。

十四歳差という壁よりも、己がまだ十二歳という子どもであることがなにより口惜しくて堪らなかった。
成人まであと六年。その間に、今はまだ婚約者のいないベルナール様が婚約してしまったら、結婚してしまったら、誰かのものになってしまったら……
そんな『もしも』を考えるだけで怒りにも似た耐え難いほどの激情が生まれたが、血が滲むような思いで感情を抑え、ひたすらに己の能力を磨いた。

最速最短でベルナール様のお側に行く為、完璧であることを目指し、誰にも文句を言わせぬよう、十六歳の年に学園に入学すると、常に首席の成績をキープした。
それと同時に、ベルナール様と共に勤めることになった時、側にいてほしいと望まれるような自分になる為に、視野を広げ、思考を深め、五秒先を想定して動くことで、有能であり続ける努力をひたすらに重ねた。

何でもそつなくこなす自分はもういない。
爵位の差も、性別も、年齢差も、ベルナール様は己の名前どころか顔すら知らないことも、何もかも関係ない。
唯一人の愛しい人の瞳に映る為、気が触れそうなほどの焦燥感と飢餓感に耐えながら、一心不乱に成人する年を待った。


そうして一目惚れをした運命の日から六年。
己の実力と、家繋がりのコネで手にした職を大義名分に、焦がれて堪らなかったその人を前に、自身の名を告げた。

「ルノー・メリアと申します。若輩者ではございますが、精一杯尽力して参ります。皆様ご指導のほど、何卒よろしくお願い致します」

積年の願いであった財務部に配属された初日、自己紹介をしながらも、意識はようやく間近に見ることが叶った想い人に集中していた。
六年越しに拝顔したベルナール様は、逞しいお姿はそのままに、より美しく、精悍な大人の色気を重ねられていて、二目惚れをした。

(ああ、ようやく、ようやくここまで来れた……っ!)

六年という歳月の、どれほど長かったことか。
積もり積もった恋慕の情は、狂気のそれのような色に変貌し、歓喜と感動で胸の鼓動は狂喜乱舞していた。
それを悟られまいと、煮え滾るような想いは微笑みの下に隠し、「落ち着け」と己に言い聞かす。

(少しずつ……少しずつ、ベルナール様に僕を覚えてもらうんだ)

今はまだ、一方通行でしかないこの想い。
それがいつか、想い続けた人に届くように、その身に染みるように、祈りと願望を込めて、初めて言葉を交わした。

「よろしくお願い致します、アルマンディン様」
「……ああ、よろしく」

見た目に反して優しく、柔らかな低い声に惚れ惚れとしながら、真っ直ぐ見上げた臙脂色の瞳。
そのかんばせには、あの青空の下で見た微笑みや愛らしい表情は浮かんでいなかったが、今はただ、その瞳に『ルノー・メリア』が映っているだけで満足だった。

いつか、あの愛らしい微笑みも、自分のものにしたい。
膨れ上がる欲望は、どこまでも本能にまみれていた。


愛しい人を前に、自然と緩んだ頬に瞳を細める。
いつか誰かに満月のようだと称された金色の瞳。その水晶体に、愛しい人が映っているというただそれだけで、嬉しくて、嬉しくて、頭がどうにかなりそうなほどの幸福感が溢れた。










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月は狂気の象徴である。
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