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第25話 変化していく状況
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王国に派遣している調査員から、次々と調査報告が届いていた。順番に目を通していく。王国では、色々と巻き起こっているようだ。
ギオマスラヴ王子が、イステリッジ公爵家に対して文句を言っているらしい。私達が王国から離れて、しばらく時間が経っていた。今になって彼が文句を言っているのはなぜなのか、疑問に思う。調査報告を読み進める。
どうやら王子は、イステリッジ公爵家と王家の関係について把握していなかったようだ。
公爵家の支援が打ち切られて、身の回りの状況が変わってから、ようやく気付いたらしい。気付くのが遅すぎると思うけど。それで、色々と文句を言っているそうだ。
そもそも王子が、王家との深い関係のある貴族について知らなかった、というのは問題じゃないかしら。婚約相手の実家でもあるのに知らなかったなんて、あり得ないでしょう。
ギオマスラヴ王子は、そんなあり得ない状況だったらしい。
不平不満を周囲に漏らして、ついに自ら動き出したという。だけど、また不可解なことに旧イステリッジ公爵領を目指して、王都を旅立ったという。少数の兵士だけを引き連れて、質の悪い馬車に乗ってコッソリ出発したそうだ。
どういう目的で、彼は旅立ったのか。王になるため真剣に勉強していたんじゃないのかしら。意外と暇なのかしら。いやいや、そんな事はないはずだけど。事前に連絡せずに、自ら動く理由も分からない。
そしてなぜか、帝国の関所で揉めて引き返したらしい。本当に、どういうことなのかしら。王子の動きを調査していた者も、理解できなかったみたい。とにかく、事実だけ報告書に書き記されていた。
一方、リザベット・ルシヨンヌ男爵令嬢について。彼女も、色々と動いているようね。念願の王子と婚約相手になった後、意外と2人は頻繁には会っていないみたい。王子が色々と動いている間に、王都に残された彼女は別の男と会っていた。
もしかして、もう別の男に気が移ったのかしら。なんというか、彼女には行動力があるわね。身分の違う王子に対して何も気にせずに接触して、関係を築くことに成功した。そして今度は、王子という婚約者が居るというのに、そんな事は気にせず他の男性と会うなんて。普通なら、絶対に避ける。無謀としか思えない。
王子と男爵令嬢。2人の関係は、それほど長くは続かないような気がした。想像していた以上に早く終わりそうな、そんな予感がする。男爵令嬢の動きを知ったら、当然かもしれない。
2人の間には真実の愛が存在しているなんて言っていたわりには、簡単に崩壊するのかも。そんな結末が、待っているんじゃないかしら。
彼らに対する興味も薄れてしまった。これ以上、観察を続けても意味がなさそう。そんな事に時間を消耗するよりも、私は自分の将来について考えるのに専念するべきよね。
新しい婚約相手が決まったと、お父様から聞いていた。お相手は、ジヨホウナント辺境伯家の御子息。
王国の貴族だったイステリッジ公爵家が、これから帝国に馴染んでいけるように、まずは帝国の貴族であるジヨホウナント辺境伯家との関係強化を目指す。そのための政略結婚だ。
一度、婚約を破棄された私が家のために役立てるのであれば、それはとても嬉しいことだと思った。だから今回の婚約については前向きな気持ちになれているし、嫌だとは全く感じていない。
今度こそ、婚約を破棄されないように頑張りたい。私は、そう思っている。
ギオマスラヴ王子が、イステリッジ公爵家に対して文句を言っているらしい。私達が王国から離れて、しばらく時間が経っていた。今になって彼が文句を言っているのはなぜなのか、疑問に思う。調査報告を読み進める。
どうやら王子は、イステリッジ公爵家と王家の関係について把握していなかったようだ。
公爵家の支援が打ち切られて、身の回りの状況が変わってから、ようやく気付いたらしい。気付くのが遅すぎると思うけど。それで、色々と文句を言っているそうだ。
そもそも王子が、王家との深い関係のある貴族について知らなかった、というのは問題じゃないかしら。婚約相手の実家でもあるのに知らなかったなんて、あり得ないでしょう。
ギオマスラヴ王子は、そんなあり得ない状況だったらしい。
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どういう目的で、彼は旅立ったのか。王になるため真剣に勉強していたんじゃないのかしら。意外と暇なのかしら。いやいや、そんな事はないはずだけど。事前に連絡せずに、自ら動く理由も分からない。
そしてなぜか、帝国の関所で揉めて引き返したらしい。本当に、どういうことなのかしら。王子の動きを調査していた者も、理解できなかったみたい。とにかく、事実だけ報告書に書き記されていた。
一方、リザベット・ルシヨンヌ男爵令嬢について。彼女も、色々と動いているようね。念願の王子と婚約相手になった後、意外と2人は頻繁には会っていないみたい。王子が色々と動いている間に、王都に残された彼女は別の男と会っていた。
もしかして、もう別の男に気が移ったのかしら。なんというか、彼女には行動力があるわね。身分の違う王子に対して何も気にせずに接触して、関係を築くことに成功した。そして今度は、王子という婚約者が居るというのに、そんな事は気にせず他の男性と会うなんて。普通なら、絶対に避ける。無謀としか思えない。
王子と男爵令嬢。2人の関係は、それほど長くは続かないような気がした。想像していた以上に早く終わりそうな、そんな予感がする。男爵令嬢の動きを知ったら、当然かもしれない。
2人の間には真実の愛が存在しているなんて言っていたわりには、簡単に崩壊するのかも。そんな結末が、待っているんじゃないかしら。
彼らに対する興味も薄れてしまった。これ以上、観察を続けても意味がなさそう。そんな事に時間を消耗するよりも、私は自分の将来について考えるのに専念するべきよね。
新しい婚約相手が決まったと、お父様から聞いていた。お相手は、ジヨホウナント辺境伯家の御子息。
王国の貴族だったイステリッジ公爵家が、これから帝国に馴染んでいけるように、まずは帝国の貴族であるジヨホウナント辺境伯家との関係強化を目指す。そのための政略結婚だ。
一度、婚約を破棄された私が家のために役立てるのであれば、それはとても嬉しいことだと思った。だから今回の婚約については前向きな気持ちになれているし、嫌だとは全く感じていない。
今度こそ、婚約を破棄されないように頑張りたい。私は、そう思っている。
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