47 / 86
エピソード2
貸与術師とワドワーレ
しおりを挟む
帰り道。
俺は心ここにあらずでアルルの背に揺られていた。
その喫茶店は『アネルマ連』の加盟店だったらしく、すぐにギルドから何人もの応援がやってきた。放心状態の店主に変わり、アルルがギルド員達に事の仔細を説明し、彼の保護と介抱を願い出てくれた。
ヤーリン、カウォン、マルカの三人も行きの道中とは打って変わって会話を交わすことはなかった。ただただジッと黙り込み、何を見つめている。座禅を組んだ修行僧のような印象を受けた。千疋狼に魔力を枯らされて元気がないのも一因だろう。
やがて中立の家にまで辿り着くと夕日は沈み、夜の顔になっている。その頃にはアルルにも疲労が出てきていた。共同体を重んじる『アネルマ連』のアルルは仲間意識が高い。あの喫茶店の主人の境遇を思って、精神的にも参っているようだった。
ふと玄関を見ると、待機と調査をお願いしていたサーシャ達がご丁寧にも出迎えに来てくれていた。
「ただいま」
「お疲れ様です」
「報告は俺がしておくよ、とにかく今日は休んで」
四人はお言葉に甘えさせてもらうと言ってフラフラと自室に戻って行った。
それを見て、出迎えに来てくれていた面子は少し面食らったようだ。名うてのギルド員達が、ああも疲弊して帰ってきたのだから予想外だったのだろう。
「そっちの進捗はどうだった?」
「まずまず、といったところです。報告書はまとめておりますのでご査収ください」
「ありがとう」
ちらっとだけ報告書に目を通す。法律や書類仕事と日頃から向き合っている『サモン議会』のサーシャがまとめたであろう、その報告書はかなり整頓されていて大分見やすいモノだった。
そのまま会議室へ移動する。今日の事件の詳細を説明し直すと、俺はもう一度鬱屈した気分になってしまった。
報告が終わるとすぐに俺の顔色が優れない事を気にしたサーシャが憂いた声で言ってくる。
「ヲルカ君も今日は休んでは? あの四人の疲弊ぶりを見るに相当な戦いだったのではないですか。顔色も優れませんし」
「いや、俺は大丈夫。それよりまだ時間はあるし、続きやりたいんだけど」
「続き?」
「うん。ワドワーレ」
俺に名前を呼ばれたワドワーレはぴくりと反応を示した。
「今から『ワドルドーベ家』について話したいんだけど、いいかな?」
「勿論」
そしてニヤッと何かを企んでいるような、それでいて虚ろのような不気味な笑い顔を向けてきた。
◇
「うわぁ…」
ワドワーレの部屋に案内された俺は思わずそんな声を第一声とした。部屋の中は壁紙や家具のほとんどがピンク色で統一されていて、ところ狭しと奇抜と言わざるを得ないぬいぐるみが並んでいる。
意外にも少女趣味というか、可愛い物が好きなのだろうか。例えばヤーリンがこうだとしたら度の過ぎたオタク趣味のような印象で終わるだろうが、相手がワドワーレだとメンヘラのような心象しか持てなかった。
「ま、くつろいで頂戴」
そう言って俺を壁際のソファに座るように促すと、キッチンから瓶を持ってきて同じくソファに腰かけた。ただ、俺に対して垂直になるように座ったので彼女の両足が太ももに乗っかり動けなくされた。
「…足どけてよ」
「飲む?」
要望は華麗に無視されて、代わりに瓶に入ったお酒を差し出してきた。前世の俺だったら有難く貰っていたかもしれないけど、生憎ヲルカ・ヲセットは日本でもヱデンキアでも未成年だ。同じ屋根の下に『サモン議会』や『ナゴルデム団』がいるとなると滅多なことは出来ない。
「未成年だよ」
「そう言うと思って」
こちらの言動は予想済みだったようで、もう片方の手に持っていた瓶を差し出してきた。中身はオレンジジュースだったから、こちらは素直にお礼を言って受け取った。
「ありがと」
「そうそう聞きたい事あるんだけどさ」
「いや、俺が聞きたい事あるから部屋来てんだけど…」
どこまでマイペースなんだ、この人。そして結局、俺の弁は完全になかったことにしてワドワーレは続ける。
「あのラミアの子とはどこまで進んでるの?」
「答えてもいいけど、一つ条件がある」
「条件?」
「ラミアの子とか、『ヤウェンチカ大学校』の、とかじゃなくてヤーリン・ヤングウェイって名前があるんだからちゃんと呼んであげて。それから他の人達も」
「それ条件が二つない?」
「からかうのも度が過ぎたら意味がないだろ。できる範囲でいいから。約束できないんだったら俺はすぐにここを出て行く」
「一丁前に交渉してるつもり?」
途端にワドワーレの目の色が変わった。反抗されたり、自分の思い通りに事が進まないと機嫌が悪くなるタイプか? まあ、そうだとしても特別意外とは思わないけれど。
ただ素直に自分の意見を引っ込めたのは意外だった。
「わかったよ。極力頑張るから。これでいい?」
「うん。よろしく」
「で? ヤーリンちゃんとはどこまで行ってんだよ」
「ただの幼馴染だよ。この一年は会うのも出来なかったしね」
「ふぅん……あの子がヲルカに惚れてんのは気付いてんだろ?」
「やっぱりそうなの? そうなのかな、とは思ってたんだけど」
「…なんじゃそら」
「いや、女の子に好かれた事なんてないからさ。自意識過剰なだけなのかもと思ってたりして」
モテないのは事実その通りだし。
それに美人というのは遠くから眺めていると幸せなのだが、身近に居ると緊張の種になるから結構疲れたりする。だから実を言うとこの中立の家は今のところ、完全に安らぎの場となっている訳ではない。
今目の前にいるワドワーレだって、黙って妙なメイクさえ落とせば美麗な顔立ちの持ち主なのだ。男やもめの生活が長く、女性経験も薄い俺には刺激的過ぎる。
ま、それでも好意を向けられるのは嬉しいけれど…。
「何ていうか、お前のことがよくわかんなくなってきた」
「元々お互いによく知らないだろ」
「そうだねえ…マスターがお望みなら隅から隅までオレのことを教えて差し上げますよ?」
「あ、ホント? なら早速『ワドルドーベ家』の事を教えてほしいんだけど」
「今のは天然だな…」
「え?」
だってそのつもりで話をしてるんじゃないの?
◇
俺は心ここにあらずでアルルの背に揺られていた。
その喫茶店は『アネルマ連』の加盟店だったらしく、すぐにギルドから何人もの応援がやってきた。放心状態の店主に変わり、アルルがギルド員達に事の仔細を説明し、彼の保護と介抱を願い出てくれた。
ヤーリン、カウォン、マルカの三人も行きの道中とは打って変わって会話を交わすことはなかった。ただただジッと黙り込み、何を見つめている。座禅を組んだ修行僧のような印象を受けた。千疋狼に魔力を枯らされて元気がないのも一因だろう。
やがて中立の家にまで辿り着くと夕日は沈み、夜の顔になっている。その頃にはアルルにも疲労が出てきていた。共同体を重んじる『アネルマ連』のアルルは仲間意識が高い。あの喫茶店の主人の境遇を思って、精神的にも参っているようだった。
ふと玄関を見ると、待機と調査をお願いしていたサーシャ達がご丁寧にも出迎えに来てくれていた。
「ただいま」
「お疲れ様です」
「報告は俺がしておくよ、とにかく今日は休んで」
四人はお言葉に甘えさせてもらうと言ってフラフラと自室に戻って行った。
それを見て、出迎えに来てくれていた面子は少し面食らったようだ。名うてのギルド員達が、ああも疲弊して帰ってきたのだから予想外だったのだろう。
「そっちの進捗はどうだった?」
「まずまず、といったところです。報告書はまとめておりますのでご査収ください」
「ありがとう」
ちらっとだけ報告書に目を通す。法律や書類仕事と日頃から向き合っている『サモン議会』のサーシャがまとめたであろう、その報告書はかなり整頓されていて大分見やすいモノだった。
そのまま会議室へ移動する。今日の事件の詳細を説明し直すと、俺はもう一度鬱屈した気分になってしまった。
報告が終わるとすぐに俺の顔色が優れない事を気にしたサーシャが憂いた声で言ってくる。
「ヲルカ君も今日は休んでは? あの四人の疲弊ぶりを見るに相当な戦いだったのではないですか。顔色も優れませんし」
「いや、俺は大丈夫。それよりまだ時間はあるし、続きやりたいんだけど」
「続き?」
「うん。ワドワーレ」
俺に名前を呼ばれたワドワーレはぴくりと反応を示した。
「今から『ワドルドーベ家』について話したいんだけど、いいかな?」
「勿論」
そしてニヤッと何かを企んでいるような、それでいて虚ろのような不気味な笑い顔を向けてきた。
◇
「うわぁ…」
ワドワーレの部屋に案内された俺は思わずそんな声を第一声とした。部屋の中は壁紙や家具のほとんどがピンク色で統一されていて、ところ狭しと奇抜と言わざるを得ないぬいぐるみが並んでいる。
意外にも少女趣味というか、可愛い物が好きなのだろうか。例えばヤーリンがこうだとしたら度の過ぎたオタク趣味のような印象で終わるだろうが、相手がワドワーレだとメンヘラのような心象しか持てなかった。
「ま、くつろいで頂戴」
そう言って俺を壁際のソファに座るように促すと、キッチンから瓶を持ってきて同じくソファに腰かけた。ただ、俺に対して垂直になるように座ったので彼女の両足が太ももに乗っかり動けなくされた。
「…足どけてよ」
「飲む?」
要望は華麗に無視されて、代わりに瓶に入ったお酒を差し出してきた。前世の俺だったら有難く貰っていたかもしれないけど、生憎ヲルカ・ヲセットは日本でもヱデンキアでも未成年だ。同じ屋根の下に『サモン議会』や『ナゴルデム団』がいるとなると滅多なことは出来ない。
「未成年だよ」
「そう言うと思って」
こちらの言動は予想済みだったようで、もう片方の手に持っていた瓶を差し出してきた。中身はオレンジジュースだったから、こちらは素直にお礼を言って受け取った。
「ありがと」
「そうそう聞きたい事あるんだけどさ」
「いや、俺が聞きたい事あるから部屋来てんだけど…」
どこまでマイペースなんだ、この人。そして結局、俺の弁は完全になかったことにしてワドワーレは続ける。
「あのラミアの子とはどこまで進んでるの?」
「答えてもいいけど、一つ条件がある」
「条件?」
「ラミアの子とか、『ヤウェンチカ大学校』の、とかじゃなくてヤーリン・ヤングウェイって名前があるんだからちゃんと呼んであげて。それから他の人達も」
「それ条件が二つない?」
「からかうのも度が過ぎたら意味がないだろ。できる範囲でいいから。約束できないんだったら俺はすぐにここを出て行く」
「一丁前に交渉してるつもり?」
途端にワドワーレの目の色が変わった。反抗されたり、自分の思い通りに事が進まないと機嫌が悪くなるタイプか? まあ、そうだとしても特別意外とは思わないけれど。
ただ素直に自分の意見を引っ込めたのは意外だった。
「わかったよ。極力頑張るから。これでいい?」
「うん。よろしく」
「で? ヤーリンちゃんとはどこまで行ってんだよ」
「ただの幼馴染だよ。この一年は会うのも出来なかったしね」
「ふぅん……あの子がヲルカに惚れてんのは気付いてんだろ?」
「やっぱりそうなの? そうなのかな、とは思ってたんだけど」
「…なんじゃそら」
「いや、女の子に好かれた事なんてないからさ。自意識過剰なだけなのかもと思ってたりして」
モテないのは事実その通りだし。
それに美人というのは遠くから眺めていると幸せなのだが、身近に居ると緊張の種になるから結構疲れたりする。だから実を言うとこの中立の家は今のところ、完全に安らぎの場となっている訳ではない。
今目の前にいるワドワーレだって、黙って妙なメイクさえ落とせば美麗な顔立ちの持ち主なのだ。男やもめの生活が長く、女性経験も薄い俺には刺激的過ぎる。
ま、それでも好意を向けられるのは嬉しいけれど…。
「何ていうか、お前のことがよくわかんなくなってきた」
「元々お互いによく知らないだろ」
「そうだねえ…マスターがお望みなら隅から隅までオレのことを教えて差し上げますよ?」
「あ、ホント? なら早速『ワドルドーベ家』の事を教えてほしいんだけど」
「今のは天然だな…」
「え?」
だってそのつもりで話をしてるんじゃないの?
◇
16
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる