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全裸トリップ★五里霧中
3:お風呂で邂逅
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可憐に、優美に、しなやかに、それでいて憂慮で切なく艶やかに。
しゃらり、と装身具を鳴らしてシースルーの青い羽衣を天使の羽のようにひらめかせながら、凪いだ湖面のような美しさを纏った彼は紫紺の瞳をついと細めた。
しゃらしゃらと鈴のような音を奏でる飾りとは裏腹に、彼自身は音もなく舞い続ける。露出度が高い踊り子の衣装は彼の美しさをより際立てており、動きで、視線で、表情で、客の心を虜にしていた。
月明かりの夜空をバックに小さな舞台で踊る彼……ルゥリカワは、腕輪をしゃらんと慣らしつつ人混みへと隈無く目を凝らした。
無意識の内に、とある人物を探している自分に気づき、心の中でひっそりと自嘲する。
「(……何を期待しているんだ、私は)」
そう詰っても、根深く残る記憶は消えてくれない。消えるどころかはっきりと鮮明に浮かび上がってくる始末だ。
……小さな町の踊り子である自分の初めての接吻を奪ってきたどころか、強引に身体を暴き、果てには心までも盗んでしまった、一人の盗賊。
野獣のようにギラついた瞳を思い出し、ルゥリカワはぞくりと身を震わせた。薄い布地の下で欲望が熱く形を持つ。客の前だというのに、なんて浅ましい身体だろう。
客にバレないよう羽衣と踊りの所作で隠しながらきゅっと唇を噛み締め、ルゥリカワは熱く火照る身体とは真逆の清廉な舞を最後までやり遂げた。
*****
「──……ふう……。やはり風呂は癒されるな……」
ちゃぷん、と透き通ったお湯に身を沈めたルゥリカワは、うっとりとした口調で縁に寄りかかった。
宿屋の主であるゴーシュの好意により、ルゥリカワはこの宿に住み込ませてもらっている。早くに両親を亡くし、身よりもなかったため、町を転々としながら踊り一つで路銀を貯めて生き延びてきたが、ある日ゴーシュの宿の前で行き倒れてしまった。
そんな自分を助けてくれたゴーシュに恩返しがしたいと、ルゥリカワは日夜舞っているのだ。
今では常連客も増え、始めは拙かった舞も人々を魅了するまでに上達した。誰が呼び出したのかは覚えていないが、傾国の踊り子……宝石姫という二つ名はこの町に住む者なら誰もが知っている名となった。
温かな湯に包まれながらふわふわと高揚した気分に満たされるルゥリカワであったが、ふっと脳内を過ぎる盗賊の姿に胸がどきりと高鳴った。
戯れのように現れて、遊びのように触れていく、獣のような彼。
思い出すだけでじわじわと熱を持っていく下肢に、ルゥリカワは悩ましい吐息を零した。
「……私をこんな淫らな身体にした責任は、取ってもらわねばな……」
叶うことはないであろう望みを呟いて、そっと昂ぶる性器へと手を伸ばす。彼の手の感触を思い出しながら扱き出すのと、
「ッ、わ、ああぁ……!?」
「……え?」
真上から、全裸の人間が落ちてくるのは、全くの同時だった。
バシャアアアァン! と激しい水飛沫が飛び散り、ルゥリカワはその人間に巻き込まれる形で湯に沈んだ。
一糸纏わぬ身体同士が不可抗力で絡み合い、熱を持ったままの陰茎が相手の腹や太腿に擦れてしまう。意味も訳も分からないが、とにかく今は息が出来なくなる前に水上へと顔を出さなければ。
陰茎が擦れる度にじくじくとした快感を拾いながらも、ルゥリカワは冷静に底に手をついて浮上した。ざぶんと湯から脱出して、ぷは、と息を吸うと、どうやら相手も同じタイミングで顔を出したらしく、お互いの視線が交わった。
そして、
「え……、瑠璃川ちゃん……!? にしてはなんか……大人っぽくなった……?」
「ナルーミ……か? それにしては妙に……色気があるように見えるが」
目を丸くしながら吐き出された言葉に、二人して驚くこととなった。
突然現れて降ってきた男は、盗賊であるナルーミと瓜二つの容姿をしていて、何故か自分の名前を知っている。だが、この男の言う『ルリカワ』は自分のことではないようで。それと同様にこの男もまた、自分の知る『ナルーミ』ではない。
だけども、しかしだ。
ナルーミを想って自慰をしようとしていた矢先に現れた『ナルーミ』に、ルゥリカワは自らの欲を抑えることが出来なかった。
「……何で、え、図書館にいたはずなのに……、それに全裸だし瑠璃川ちゃんにそっくりな人いるし……何これ夢、……って、え!? うわ、ちょっ、何してんの!?」
「……すまんな。少しじっとしていてくれ」
自分の身に起きている現象に困惑している成海をきゅっと抱きしめ、ルゥリカワは芯を持った自身を彼の身体に擦り付け始めた。ちゃぷちゃぷとお湯が跳ね、湯に混じるように先走りが溢れてくる。
状況についていけない成海は、瑠璃川にそっくりな美人が突如として始めた擦り付けオナニーに目を見開くことしか出来ない。
髪や目の色は違えど、顔や体格は瑠璃川そのものといっても過言ではないため、混乱していても正直な身体は熱くなっていく。
「……っ、ふ、ナルーミ……、きもちい、ぞ……」
「…………よく分かんないけど、こうしたらもっと気持ちよくなれるんじゃないの?」
「ひぁっ!!」
ぬぷぬぷと腰を動かすルゥリカワに感化され、成海は無意識の内に二つの性器を擦り合わせて握り込んでいた。
目の前で『瑠璃川』が喘いでいるという現状に、混乱した思考で導き出した結論は、『美味しくいただく』というなんともまあ性欲に正直で即物的なものだった。
まだ半勃ちの自身とルゥリカワの勃起した陰茎が密着し、昂ぶった熱がどくどくと伝わってくる。そのまま性急に手を動かすと、ルゥリカワのふっくらとした唇から艶めいた嬌声が溢れだした。
「あっ、ん……! それ、やぁ……っ、ちんち、ん……とけちゃ、うぅ……!」
「ん、とけていいよ。……っ、瑠璃川ちゃん、きもちい?」
「ひうっ、んぁ……、きもち……いい……からぁ、もっと、激しくして、ナルーミ……ぃ……っ!」
恋い慕う相手と違うということは分かってはいても、扇情的な姿で煽ってくる彼に、既に理性はとろりと溶かされていた。
「ん、あっ、イ……く、ぅ、イっちゃう……っ」
「っは、俺……も……」
お湯の中での淫行は卑猥な水音を立てることはないが、ぬちゃぬちゃと手に纏わりつく愛液がより鮮明に感じられる。熱く滾った一物は腫れ上がり、今にも弾けてしまいそうだ。
成海はぐっと息を詰めて一気にラストスパートをかける。竿全体を扱いてより強く握りしめ、ぐにぐにと先端に爪を立ててやれば、ルゥリカワは甘く鳴いてどろりとした白濁を吐き出した。
後を追うように身体を震わせながら射精した成海は、垂れた目を更に緩め、吸い寄せられるようにルゥリカワへと顔を寄せていく。
「……あ、待っ……」
キスされる、と思ったルゥリカワが制止しようとしたが、成海が止まることはなかった。
だが、唇に触れると思われたそれは軌道からずれ、赤く染まった頬にちゅっと吸い付いてきた。ルゥリカワは弛緩した身体を成海に預けながら、きょとんと目を瞬かせる。
「……ちゅーは、瑠璃川ちゃんのために取っておかないとね」
「…………私も、ルゥリカワなのだが」
「俺も成海だよ。というかニュアンスちょっと違う?……よく分かんないけど、取り敢えず状況確認しよっか」
「……ああ、それがいいようだな」
こんな不足な事態だというのに、妙に気持ちが落ち着いているのは一回イって頭がすっきりしたからだろうか。
……否、相手が想い人に似ているからというのが、一番の理由かもしれない。驚きはしたが、それと同時に真綿に包まれたような安心感も抱いたからだ。
「…………だが、このままだと落ち着かないな。場所を変えよう」
「ん、そうして貰えると助かるわ」
あと俺服がないみたいだから服も貸してね、とのんびりのたまう成海に、ルゥリカワはくすりと笑みを零した。
どうやら顔は似ていても、性格はナルーミと似ても似つかないようだ。
ナルーミだったらきっと、服を勝手に奪った挙げ句、ルゥリカワの分は盗んで、にやにやしながら窓の外へと落とすだろうから。
「……想像しただけで苛つくな」
「え? 何か言った?」
「いや、独り言だ。それよりお前もナルーミという名前なら些かややこしいな。何か別の呼び方はないのか?」
「んー、一応理玖って名前があるよ」
「そうか。ならばお前のことはリクと呼ばせてもらおう」
部屋に案内するから付いて来い、と、はきはきした口調で告げてくるルゥリカワに、さっきまでの淫猥なオーラは微塵も感じられない。
もしこれが瑠璃川だったら、恥ずかしがって暫くは成海の顔をまともに見ることが出来なくなっているであろう。……まあ、想像でしかないのだが。
「(瑠璃川ちゃん……)」
ついさっきまで傍にいたはずの想い人に思いを馳せながら、成海は甘く熱のこもった湯からざばりと抜け出した。
ここはどこで、彼は誰で、……瑠璃川はどこに行ってしまったのか。聞きたいことは山ほどある。
「……無事でいてよ、瑠璃川ちゃん」
そう、小さくぽつりと呟いて、成海はぺたぺたとルゥリカワの後を追って行った。
しゃらり、と装身具を鳴らしてシースルーの青い羽衣を天使の羽のようにひらめかせながら、凪いだ湖面のような美しさを纏った彼は紫紺の瞳をついと細めた。
しゃらしゃらと鈴のような音を奏でる飾りとは裏腹に、彼自身は音もなく舞い続ける。露出度が高い踊り子の衣装は彼の美しさをより際立てており、動きで、視線で、表情で、客の心を虜にしていた。
月明かりの夜空をバックに小さな舞台で踊る彼……ルゥリカワは、腕輪をしゃらんと慣らしつつ人混みへと隈無く目を凝らした。
無意識の内に、とある人物を探している自分に気づき、心の中でひっそりと自嘲する。
「(……何を期待しているんだ、私は)」
そう詰っても、根深く残る記憶は消えてくれない。消えるどころかはっきりと鮮明に浮かび上がってくる始末だ。
……小さな町の踊り子である自分の初めての接吻を奪ってきたどころか、強引に身体を暴き、果てには心までも盗んでしまった、一人の盗賊。
野獣のようにギラついた瞳を思い出し、ルゥリカワはぞくりと身を震わせた。薄い布地の下で欲望が熱く形を持つ。客の前だというのに、なんて浅ましい身体だろう。
客にバレないよう羽衣と踊りの所作で隠しながらきゅっと唇を噛み締め、ルゥリカワは熱く火照る身体とは真逆の清廉な舞を最後までやり遂げた。
*****
「──……ふう……。やはり風呂は癒されるな……」
ちゃぷん、と透き通ったお湯に身を沈めたルゥリカワは、うっとりとした口調で縁に寄りかかった。
宿屋の主であるゴーシュの好意により、ルゥリカワはこの宿に住み込ませてもらっている。早くに両親を亡くし、身よりもなかったため、町を転々としながら踊り一つで路銀を貯めて生き延びてきたが、ある日ゴーシュの宿の前で行き倒れてしまった。
そんな自分を助けてくれたゴーシュに恩返しがしたいと、ルゥリカワは日夜舞っているのだ。
今では常連客も増え、始めは拙かった舞も人々を魅了するまでに上達した。誰が呼び出したのかは覚えていないが、傾国の踊り子……宝石姫という二つ名はこの町に住む者なら誰もが知っている名となった。
温かな湯に包まれながらふわふわと高揚した気分に満たされるルゥリカワであったが、ふっと脳内を過ぎる盗賊の姿に胸がどきりと高鳴った。
戯れのように現れて、遊びのように触れていく、獣のような彼。
思い出すだけでじわじわと熱を持っていく下肢に、ルゥリカワは悩ましい吐息を零した。
「……私をこんな淫らな身体にした責任は、取ってもらわねばな……」
叶うことはないであろう望みを呟いて、そっと昂ぶる性器へと手を伸ばす。彼の手の感触を思い出しながら扱き出すのと、
「ッ、わ、ああぁ……!?」
「……え?」
真上から、全裸の人間が落ちてくるのは、全くの同時だった。
バシャアアアァン! と激しい水飛沫が飛び散り、ルゥリカワはその人間に巻き込まれる形で湯に沈んだ。
一糸纏わぬ身体同士が不可抗力で絡み合い、熱を持ったままの陰茎が相手の腹や太腿に擦れてしまう。意味も訳も分からないが、とにかく今は息が出来なくなる前に水上へと顔を出さなければ。
陰茎が擦れる度にじくじくとした快感を拾いながらも、ルゥリカワは冷静に底に手をついて浮上した。ざぶんと湯から脱出して、ぷは、と息を吸うと、どうやら相手も同じタイミングで顔を出したらしく、お互いの視線が交わった。
そして、
「え……、瑠璃川ちゃん……!? にしてはなんか……大人っぽくなった……?」
「ナルーミ……か? それにしては妙に……色気があるように見えるが」
目を丸くしながら吐き出された言葉に、二人して驚くこととなった。
突然現れて降ってきた男は、盗賊であるナルーミと瓜二つの容姿をしていて、何故か自分の名前を知っている。だが、この男の言う『ルリカワ』は自分のことではないようで。それと同様にこの男もまた、自分の知る『ナルーミ』ではない。
だけども、しかしだ。
ナルーミを想って自慰をしようとしていた矢先に現れた『ナルーミ』に、ルゥリカワは自らの欲を抑えることが出来なかった。
「……何で、え、図書館にいたはずなのに……、それに全裸だし瑠璃川ちゃんにそっくりな人いるし……何これ夢、……って、え!? うわ、ちょっ、何してんの!?」
「……すまんな。少しじっとしていてくれ」
自分の身に起きている現象に困惑している成海をきゅっと抱きしめ、ルゥリカワは芯を持った自身を彼の身体に擦り付け始めた。ちゃぷちゃぷとお湯が跳ね、湯に混じるように先走りが溢れてくる。
状況についていけない成海は、瑠璃川にそっくりな美人が突如として始めた擦り付けオナニーに目を見開くことしか出来ない。
髪や目の色は違えど、顔や体格は瑠璃川そのものといっても過言ではないため、混乱していても正直な身体は熱くなっていく。
「……っ、ふ、ナルーミ……、きもちい、ぞ……」
「…………よく分かんないけど、こうしたらもっと気持ちよくなれるんじゃないの?」
「ひぁっ!!」
ぬぷぬぷと腰を動かすルゥリカワに感化され、成海は無意識の内に二つの性器を擦り合わせて握り込んでいた。
目の前で『瑠璃川』が喘いでいるという現状に、混乱した思考で導き出した結論は、『美味しくいただく』というなんともまあ性欲に正直で即物的なものだった。
まだ半勃ちの自身とルゥリカワの勃起した陰茎が密着し、昂ぶった熱がどくどくと伝わってくる。そのまま性急に手を動かすと、ルゥリカワのふっくらとした唇から艶めいた嬌声が溢れだした。
「あっ、ん……! それ、やぁ……っ、ちんち、ん……とけちゃ、うぅ……!」
「ん、とけていいよ。……っ、瑠璃川ちゃん、きもちい?」
「ひうっ、んぁ……、きもち……いい……からぁ、もっと、激しくして、ナルーミ……ぃ……っ!」
恋い慕う相手と違うということは分かってはいても、扇情的な姿で煽ってくる彼に、既に理性はとろりと溶かされていた。
「ん、あっ、イ……く、ぅ、イっちゃう……っ」
「っは、俺……も……」
お湯の中での淫行は卑猥な水音を立てることはないが、ぬちゃぬちゃと手に纏わりつく愛液がより鮮明に感じられる。熱く滾った一物は腫れ上がり、今にも弾けてしまいそうだ。
成海はぐっと息を詰めて一気にラストスパートをかける。竿全体を扱いてより強く握りしめ、ぐにぐにと先端に爪を立ててやれば、ルゥリカワは甘く鳴いてどろりとした白濁を吐き出した。
後を追うように身体を震わせながら射精した成海は、垂れた目を更に緩め、吸い寄せられるようにルゥリカワへと顔を寄せていく。
「……あ、待っ……」
キスされる、と思ったルゥリカワが制止しようとしたが、成海が止まることはなかった。
だが、唇に触れると思われたそれは軌道からずれ、赤く染まった頬にちゅっと吸い付いてきた。ルゥリカワは弛緩した身体を成海に預けながら、きょとんと目を瞬かせる。
「……ちゅーは、瑠璃川ちゃんのために取っておかないとね」
「…………私も、ルゥリカワなのだが」
「俺も成海だよ。というかニュアンスちょっと違う?……よく分かんないけど、取り敢えず状況確認しよっか」
「……ああ、それがいいようだな」
こんな不足な事態だというのに、妙に気持ちが落ち着いているのは一回イって頭がすっきりしたからだろうか。
……否、相手が想い人に似ているからというのが、一番の理由かもしれない。驚きはしたが、それと同時に真綿に包まれたような安心感も抱いたからだ。
「…………だが、このままだと落ち着かないな。場所を変えよう」
「ん、そうして貰えると助かるわ」
あと俺服がないみたいだから服も貸してね、とのんびりのたまう成海に、ルゥリカワはくすりと笑みを零した。
どうやら顔は似ていても、性格はナルーミと似ても似つかないようだ。
ナルーミだったらきっと、服を勝手に奪った挙げ句、ルゥリカワの分は盗んで、にやにやしながら窓の外へと落とすだろうから。
「……想像しただけで苛つくな」
「え? 何か言った?」
「いや、独り言だ。それよりお前もナルーミという名前なら些かややこしいな。何か別の呼び方はないのか?」
「んー、一応理玖って名前があるよ」
「そうか。ならばお前のことはリクと呼ばせてもらおう」
部屋に案内するから付いて来い、と、はきはきした口調で告げてくるルゥリカワに、さっきまでの淫猥なオーラは微塵も感じられない。
もしこれが瑠璃川だったら、恥ずかしがって暫くは成海の顔をまともに見ることが出来なくなっているであろう。……まあ、想像でしかないのだが。
「(瑠璃川ちゃん……)」
ついさっきまで傍にいたはずの想い人に思いを馳せながら、成海は甘く熱のこもった湯からざばりと抜け出した。
ここはどこで、彼は誰で、……瑠璃川はどこに行ってしまったのか。聞きたいことは山ほどある。
「……無事でいてよ、瑠璃川ちゃん」
そう、小さくぽつりと呟いて、成海はぺたぺたとルゥリカワの後を追って行った。
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