いちゃらぶ×ぶざまえろ♡らぶざま短編集

桜羽根ねね

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欲求不満なDomは甘くとろとろにとかされる

その①

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Domキャストとして働く受けが満たされるまでのおはなし

ゆるチャラキャスト×満たされない欲求不満キャスト


☆☆☆☆☆


「はあぁ……♡カズトくんのプレイ最高だったよ。また来るね!」
「ああ。気を付けて帰れよ」

 ぽおっと頬を火照らせたSubが上機嫌で帰っていく姿を見送った後、Domキャストとして働いているカズトは溜息を吐いた。センター分けにしている栗色の髪をぐしゃりと乱し、内に溜まった欲を吐き出すように、長く、深く。

「うわー、何、お疲れ?さっきの客とのプレイの相性悪かった感じ?」
「アカネ」

 そんな彼の背中を労わり半分茶化し半分で叩いたのは、同じDomキャストの一人、アカネだ。その名の通り、髪を茜色に染めており、緩い性格と蕩けるようなコマンドで人気のDomである。クールキャラとして売っているカズトとは正反対の立ち位置だが、なんとなくウマが合い、プライベートでも遊ぶ仲だ。

「別に、客は悪くねぇよ。駄目なのは俺っつーか……。いくらプレイしても、腹のムカムカが消えねぇんだよ」
「えー、何それ。カズト、もしかしてSSSランクのDomだったりしない?普通のSubとじゃ満足出来ないってやつ」
「いや、まさか……」
「そのまさかかもしんないじゃん。ほらほら、こういうことはさっさと診察してもらった方がいいって!な、行こ行こ」

 アカネからそう言われた瞬間、ムカムカしたものが一瞬和らいだ気がした。渋っていた気持ちが消え、勝手に足が動き出す。

「お、なになに?素直じゃーん。いーこだね、カズト」
「っ……」

 同じDomで、ちゃんとしたコマンドでもないというのに、心臓が甘く痺れる。もしかするとアカネの方がSSSとやらなのでは、という気持ちを胸に秘め、カズトはダイナミクス専用夜間病院に赴くことにした。
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感想 9

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