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最終決戦が始まらない!
その①
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魔王に挑むはずだった勇者パーティーのおはなし
四天王魔族×勇者パーティー
☆☆☆☆☆
「とうとうここまで来たな」
感慨深く呟いた勇者の言葉に、これまで旅を共にしてきた仲間達が頷き合います。
「あとは魔王を倒すだけです、勇者様」
露出ゼロのカソックに身を包んだ神官は、ぎゅっと杖を握りしめます。
翡翠色の長い三つ編みの先で、不格好な髪飾りが揺れました。
「ま、油断して教会行きなんてことにはならないようにしないとねぇ」
犬獣人のシーフは、ふさふさの尻尾を鷹揚に揺らしました。
人と獣人のハーフのため、普通は忌避するのですが、色あせた首輪を外すことはありません。
「大船に乗った気でいるといいよ!何せ僕がいるんだからね」
自信満々に胸を張るのは、ローブに身を包んだ魔術師です。
金髪碧眼の整った容姿にはあまりそぐわない、シンプルなペンダントをそっと握ります。
鍛えた筋肉を鎧で覆い、傍から見れば布切れにしか見えないお守りを手首に巻きなおした勇者は、そんな仲間達を見つめた後、魔王城を仰ぎ見ました。
大きく、広く、けれどおどろおどろしさは感じない、荘厳なお城です。ここが敵の根城だとは信じられませんが、肌で感じる多大な魔力は魔族達のものでしょう。
「よし……、行くぞ!」
そうして、勇者パーティーによる、物語の冒険譚を締めくくる戦いの火蓋が切って落とされました。
──その、はずでした。
四天王魔族×勇者パーティー
☆☆☆☆☆
「とうとうここまで来たな」
感慨深く呟いた勇者の言葉に、これまで旅を共にしてきた仲間達が頷き合います。
「あとは魔王を倒すだけです、勇者様」
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翡翠色の長い三つ編みの先で、不格好な髪飾りが揺れました。
「ま、油断して教会行きなんてことにはならないようにしないとねぇ」
犬獣人のシーフは、ふさふさの尻尾を鷹揚に揺らしました。
人と獣人のハーフのため、普通は忌避するのですが、色あせた首輪を外すことはありません。
「大船に乗った気でいるといいよ!何せ僕がいるんだからね」
自信満々に胸を張るのは、ローブに身を包んだ魔術師です。
金髪碧眼の整った容姿にはあまりそぐわない、シンプルなペンダントをそっと握ります。
鍛えた筋肉を鎧で覆い、傍から見れば布切れにしか見えないお守りを手首に巻きなおした勇者は、そんな仲間達を見つめた後、魔王城を仰ぎ見ました。
大きく、広く、けれどおどろおどろしさは感じない、荘厳なお城です。ここが敵の根城だとは信じられませんが、肌で感じる多大な魔力は魔族達のものでしょう。
「よし……、行くぞ!」
そうして、勇者パーティーによる、物語の冒険譚を締めくくる戦いの火蓋が切って落とされました。
──その、はずでした。
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