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(春日して)
追いかけて逃げられて捕まえようと伸ばした手をかわされ続けてきたが、それはもうおしまいだ。
「……春日、いつになく顔が怖いんだけど」
「うるせえ。限界だ」
「は?……ああ、秋吉くんか」
「……やりてー」
「ぶほ……!」
ぼそりと出た本音に三木が盛大に噴き出した。
もう限界だ。
逃がすのはもうおしまい。
*
(……お)
いつものように迎えにきた駅へと着くと同時に、改札の向こうにあいつの姿を見つけた。
自然と口角が上がるのを感じる。
きっといつにも増して凶悪な表情になっているのかもしれない。
現に何人か擦れ違う奴らが蒼白な顔でそそくさとオレを避けるように歩いて行く。
視線はあいつへと向けたまま。
不思議だ。
本当になんでもない奴なのに、見る度に気分が高揚して手に入れたいという気持ちが大きくなっていく。
「……」
人の間をすり抜けずんずんと進む。
改札を抜けたあいつの正面にきても全く気付かない。
それにまた一つ笑い、わざと軽くぶつかった。
「あ、すいません」
初めて会った時と同じ。
自分からぶつかったわけでもないのに律儀に謝る秋吉に笑みが深くなる。
「いや、こちらこそ」
「!」
相手がオレだと気付かずにそのまま去ろうとする腕を掴み耳元で低く告げる。
びくりと震える肩。
驚き顔を上げ、次に言うだろうセリフが容易に想像出来た。
「……なんでいんだよ」
嫌そうに眉を寄せ睨む表情は相変わらず全然怖くない。
「迎えにきたに決まってんだろ」
「毎日毎日よく飽きないよな、頼んでねえのに」
「礼はいらん」
「誰が言うか!」
「つーか気付けよ。前見て歩け」
「見てるよ!」
「嘘つくんじゃねえよ。オレ真正面から来たのに」
「……」
階段を降りてくるところから改札を抜けるところまでずっと見ていたと告げると、前を見ているとは胸を張って言えないらしく黙った。
「まあいい。じゃあ行くか」
「は?どこ行くんだよ?」
「オレんち」
「!嫌だ!」
途端にもがき始めるが、こいつが力でオレに適うはずがない。
ずるずると引きずるように駅を出る。
「やだ、ちょっ、嫌だっつってんだろ!?」
「テメェに拒否権はねえんだよ」
「ふざけんな!」
「黙ってついてこい」
「人攫いー!」
「人聞きの悪い事言ってんじゃねえ!」
「その通りじゃねえか!やだって!離せボケ!クソ!」
無理矢理引きずられているとはいえ、弱そうな秋吉ががんがん暴言を吐いている事からある程度の仲なのだろうと推測されているらしく、助けはない。
というよりもオレが怖くて誰も手を出せないのだろう。
自分の顔の凶悪さは自覚している。
「うるせえな。黙らせるぞ」
「……っ」
掴んだ腕を引き寄せ鼻先の触れそうな距離で目を合わせる。
どうやってとは言わなかったが、想像はついたらしい。
息を飲み悔しそうに睨む秋吉に鼻を鳴らす。
「ふん、最初からそうやって大人しくしとけよ」
「……最悪だ」
「今まで散々逃げ回ってたんだ。そろそろ覚悟決めやがれ」
「……」
抵抗を止めた途端に無言になる秋吉。
ちらりとその表情を伺うと、わかりやすいくらいぶすっとしていた。
話している内に家へ着く。
駅から五分もかからないからあっという間。
「え、ここ?」
「ああ」
家を見て驚いたような顔をする秋吉。
それもそうだろう、なんてったって奴の家もこの近所なのだから。
何故知っているかなんてそんなのは愚問。
とっくに調べているに決まってる。
「……さて」
玄関の前まで来て立ち止まる。
ぐっ、と掴んだ腕に力を込めて顔を覗き込む。
ぎくりと身を強ばらせるが視線を逸らそうとはしない。
僅かな怯えを含んではいるが、まっすぐにこちらを見ている。
「入ったら、もう逃がさねえ」
捕まえる事に迷いはないが、一応聞く。
「どうする?」
「ここまで無理矢理連れてきたくせに、今更それ聞く?」
眉を寄せ答える秋吉。
確かにその通りだ。
「それに」
「あ?」
「……逃がしてくれんのかよ」
「――‥」
諦めたわけではない。
けれどどこか覚悟を決めたその表情に、喉が鳴った。
*
(秋吉視点)
『どうする』
なんて今更すぎる愚問だ。
逃がすつもりなんてこれっぽっちもないくせに。
逃がしてくれるなら駅にいた時点でもう逃がしてくれているはずだ。
そしてオレも、逃げるのであればどんな手を使ってでもとっくに逃げている。
なのに今日に限ってそんな気分にはならなくて。
いや、今日に限ってではないかもしれない。
この前捕まってからオレはおかしい。
あんな某ファーストフード店のトイレなんて場所に連れ込まれて、迫られて。
(……逃げる気なくなったんだよな)
一瞬、本当に一瞬だけれど、あのまま奪われても良いと思ってしまった。
直後にやはり駄目だと隙をついて逃げたけれど、次会った時にはこうなるような予感がしていた。
まさか初めて出会った時のように駅で待ち伏せされてしかも真正面からぶつかってくるとは思ってもみなかったけど。
逃がしてくれるのか。
その問いに返ってきたのはまさかというような笑み。
あっという間に扉の向こう側へと連れて行かれ、玄関先に押し倒されてしまった。
乱暴に倒されぶつけた背中が痛い。
「いた……っ、んッ」
覆い被さる巨大を押しのける事も、強引に触れてくる唇を避けることもしなかった。
出来なかったんじゃない、しなかった。
どうやって逃げていたのかもわからなくなってしまった。
「んん……っ」
閉じた口を開かれて奥の奥まで舐め尽くされ舌を絡め取られ、今まで以上に切羽詰まった様子で求められても、抵抗はせずに受け入れた。
「……っ、はあ、あんた、がっつきすぎ……っ」
「うるせえ」
「うわっ」
散々長々と貪られた後に呆れて言うと、ばっさりと一蹴され、ぽいぽいと靴を放り投げられた。
そしてそのまま担ぎ上げられ、恐らく春日の自室と思われる部屋のベッドへ投げられる。
「え?ちょ、待っ」
ボタンを引きちぎるのではないかという勢いで制服を脱がせにかかる春日にぎょっとする。
「待たねえ」
「いやいや落ち着けって!」
「無理。これ以上我慢出来ねえ」
「……っ」
晒された首筋に顔を埋め、まるで噛みつくように辿る。
濡れた感触にぞわりと肌が粟立った。
「もしかして、さ、最後までやるつもりかよ!?」
「当たり前だろ」
「っ、あたりまえじゃな……あッ」
「……へえ?足、気持ち良いんだ?」
「っ、っ」
ベルトを外され一気に引き抜かれたズボン。
普段体を洗う時くらいにしか触らない内股に他人の指が這うのがくすぐったく、けど奴の言う通り気持ち良いのか背筋を何かが伝う。
それが恥ずかしいやらむかつくやらで、涙の浮かんだ目で睨みつけると。
「……たまんねえな」
「……っ」
低く呟きべろりと舌なめずり。
ごくりとあからさまに喉を鳴らすのを間近に見る。
とっくにどこかへと行ってしまった眼鏡がなくてもはっきりと見える距離。
ああ、またその目だ。
射抜くような、見つめられるだけで何もかも奪われてしまいそうな強い目。
その奥に隠しきれない情欲の色を見つけてしまった。
(……オレなんかに)
なんの取り柄もない、取り立てて目立つ所もないこんな自分にどうしてそこまで執着するのかわからなかった。
顔は確かに怖いが、それを上回る男らしさに惹かれる女も多いはずだ。
なのに何故、と今まで何度も何度も考えたけれどずっと答えが見つからなかった。
だが、この目を見て妙に納得した。
こいつは理屈じゃなくて、本能でオレを選んだのだ。
「おい、口開け」
「……命令すんな」
そう返しながらも、言われた通りに口を開ける。
「――‥」
熱い吐息に全てを覆われると同時に、目を閉じ体から力を抜いた。
きっとどんな姿をしていてもオレはこいつに追いかけ回されていただろう。
そしてどんなに逃げても最後にはこうして捕まる運命にあったに違いない。
おまけ
受け入れようかと覚悟を決めた。
それはもう男としての矜持とか恥ずかしさとかやるせなさとか全てを取っ払って、覚悟を決めたのだ。
が。
「っ、ん……ッ、春日?」
「じっとしてろ」
「……?」
春日の手管によって翻弄されすっきり骨抜きになり。
突然止んだ攻める手に疑問を投げかけた直後。
「力抜けよ?」
「え?……って、いっ……てええええええ!?」
「!?」
ずぶりとあらぬところに突き立てられたアレがあまりにも痛くて、つい目の前の男を懇親の力で蹴り飛ばしてしまったのは、仕方のない事だと思う。
end
追いかけて逃げられて捕まえようと伸ばした手をかわされ続けてきたが、それはもうおしまいだ。
「……春日、いつになく顔が怖いんだけど」
「うるせえ。限界だ」
「は?……ああ、秋吉くんか」
「……やりてー」
「ぶほ……!」
ぼそりと出た本音に三木が盛大に噴き出した。
もう限界だ。
逃がすのはもうおしまい。
*
(……お)
いつものように迎えにきた駅へと着くと同時に、改札の向こうにあいつの姿を見つけた。
自然と口角が上がるのを感じる。
きっといつにも増して凶悪な表情になっているのかもしれない。
現に何人か擦れ違う奴らが蒼白な顔でそそくさとオレを避けるように歩いて行く。
視線はあいつへと向けたまま。
不思議だ。
本当になんでもない奴なのに、見る度に気分が高揚して手に入れたいという気持ちが大きくなっていく。
「……」
人の間をすり抜けずんずんと進む。
改札を抜けたあいつの正面にきても全く気付かない。
それにまた一つ笑い、わざと軽くぶつかった。
「あ、すいません」
初めて会った時と同じ。
自分からぶつかったわけでもないのに律儀に謝る秋吉に笑みが深くなる。
「いや、こちらこそ」
「!」
相手がオレだと気付かずにそのまま去ろうとする腕を掴み耳元で低く告げる。
びくりと震える肩。
驚き顔を上げ、次に言うだろうセリフが容易に想像出来た。
「……なんでいんだよ」
嫌そうに眉を寄せ睨む表情は相変わらず全然怖くない。
「迎えにきたに決まってんだろ」
「毎日毎日よく飽きないよな、頼んでねえのに」
「礼はいらん」
「誰が言うか!」
「つーか気付けよ。前見て歩け」
「見てるよ!」
「嘘つくんじゃねえよ。オレ真正面から来たのに」
「……」
階段を降りてくるところから改札を抜けるところまでずっと見ていたと告げると、前を見ているとは胸を張って言えないらしく黙った。
「まあいい。じゃあ行くか」
「は?どこ行くんだよ?」
「オレんち」
「!嫌だ!」
途端にもがき始めるが、こいつが力でオレに適うはずがない。
ずるずると引きずるように駅を出る。
「やだ、ちょっ、嫌だっつってんだろ!?」
「テメェに拒否権はねえんだよ」
「ふざけんな!」
「黙ってついてこい」
「人攫いー!」
「人聞きの悪い事言ってんじゃねえ!」
「その通りじゃねえか!やだって!離せボケ!クソ!」
無理矢理引きずられているとはいえ、弱そうな秋吉ががんがん暴言を吐いている事からある程度の仲なのだろうと推測されているらしく、助けはない。
というよりもオレが怖くて誰も手を出せないのだろう。
自分の顔の凶悪さは自覚している。
「うるせえな。黙らせるぞ」
「……っ」
掴んだ腕を引き寄せ鼻先の触れそうな距離で目を合わせる。
どうやってとは言わなかったが、想像はついたらしい。
息を飲み悔しそうに睨む秋吉に鼻を鳴らす。
「ふん、最初からそうやって大人しくしとけよ」
「……最悪だ」
「今まで散々逃げ回ってたんだ。そろそろ覚悟決めやがれ」
「……」
抵抗を止めた途端に無言になる秋吉。
ちらりとその表情を伺うと、わかりやすいくらいぶすっとしていた。
話している内に家へ着く。
駅から五分もかからないからあっという間。
「え、ここ?」
「ああ」
家を見て驚いたような顔をする秋吉。
それもそうだろう、なんてったって奴の家もこの近所なのだから。
何故知っているかなんてそんなのは愚問。
とっくに調べているに決まってる。
「……さて」
玄関の前まで来て立ち止まる。
ぐっ、と掴んだ腕に力を込めて顔を覗き込む。
ぎくりと身を強ばらせるが視線を逸らそうとはしない。
僅かな怯えを含んではいるが、まっすぐにこちらを見ている。
「入ったら、もう逃がさねえ」
捕まえる事に迷いはないが、一応聞く。
「どうする?」
「ここまで無理矢理連れてきたくせに、今更それ聞く?」
眉を寄せ答える秋吉。
確かにその通りだ。
「それに」
「あ?」
「……逃がしてくれんのかよ」
「――‥」
諦めたわけではない。
けれどどこか覚悟を決めたその表情に、喉が鳴った。
*
(秋吉視点)
『どうする』
なんて今更すぎる愚問だ。
逃がすつもりなんてこれっぽっちもないくせに。
逃がしてくれるなら駅にいた時点でもう逃がしてくれているはずだ。
そしてオレも、逃げるのであればどんな手を使ってでもとっくに逃げている。
なのに今日に限ってそんな気分にはならなくて。
いや、今日に限ってではないかもしれない。
この前捕まってからオレはおかしい。
あんな某ファーストフード店のトイレなんて場所に連れ込まれて、迫られて。
(……逃げる気なくなったんだよな)
一瞬、本当に一瞬だけれど、あのまま奪われても良いと思ってしまった。
直後にやはり駄目だと隙をついて逃げたけれど、次会った時にはこうなるような予感がしていた。
まさか初めて出会った時のように駅で待ち伏せされてしかも真正面からぶつかってくるとは思ってもみなかったけど。
逃がしてくれるのか。
その問いに返ってきたのはまさかというような笑み。
あっという間に扉の向こう側へと連れて行かれ、玄関先に押し倒されてしまった。
乱暴に倒されぶつけた背中が痛い。
「いた……っ、んッ」
覆い被さる巨大を押しのける事も、強引に触れてくる唇を避けることもしなかった。
出来なかったんじゃない、しなかった。
どうやって逃げていたのかもわからなくなってしまった。
「んん……っ」
閉じた口を開かれて奥の奥まで舐め尽くされ舌を絡め取られ、今まで以上に切羽詰まった様子で求められても、抵抗はせずに受け入れた。
「……っ、はあ、あんた、がっつきすぎ……っ」
「うるせえ」
「うわっ」
散々長々と貪られた後に呆れて言うと、ばっさりと一蹴され、ぽいぽいと靴を放り投げられた。
そしてそのまま担ぎ上げられ、恐らく春日の自室と思われる部屋のベッドへ投げられる。
「え?ちょ、待っ」
ボタンを引きちぎるのではないかという勢いで制服を脱がせにかかる春日にぎょっとする。
「待たねえ」
「いやいや落ち着けって!」
「無理。これ以上我慢出来ねえ」
「……っ」
晒された首筋に顔を埋め、まるで噛みつくように辿る。
濡れた感触にぞわりと肌が粟立った。
「もしかして、さ、最後までやるつもりかよ!?」
「当たり前だろ」
「っ、あたりまえじゃな……あッ」
「……へえ?足、気持ち良いんだ?」
「っ、っ」
ベルトを外され一気に引き抜かれたズボン。
普段体を洗う時くらいにしか触らない内股に他人の指が這うのがくすぐったく、けど奴の言う通り気持ち良いのか背筋を何かが伝う。
それが恥ずかしいやらむかつくやらで、涙の浮かんだ目で睨みつけると。
「……たまんねえな」
「……っ」
低く呟きべろりと舌なめずり。
ごくりとあからさまに喉を鳴らすのを間近に見る。
とっくにどこかへと行ってしまった眼鏡がなくてもはっきりと見える距離。
ああ、またその目だ。
射抜くような、見つめられるだけで何もかも奪われてしまいそうな強い目。
その奥に隠しきれない情欲の色を見つけてしまった。
(……オレなんかに)
なんの取り柄もない、取り立てて目立つ所もないこんな自分にどうしてそこまで執着するのかわからなかった。
顔は確かに怖いが、それを上回る男らしさに惹かれる女も多いはずだ。
なのに何故、と今まで何度も何度も考えたけれどずっと答えが見つからなかった。
だが、この目を見て妙に納得した。
こいつは理屈じゃなくて、本能でオレを選んだのだ。
「おい、口開け」
「……命令すんな」
そう返しながらも、言われた通りに口を開ける。
「――‥」
熱い吐息に全てを覆われると同時に、目を閉じ体から力を抜いた。
きっとどんな姿をしていてもオレはこいつに追いかけ回されていただろう。
そしてどんなに逃げても最後にはこうして捕まる運命にあったに違いない。
おまけ
受け入れようかと覚悟を決めた。
それはもう男としての矜持とか恥ずかしさとかやるせなさとか全てを取っ払って、覚悟を決めたのだ。
が。
「っ、ん……ッ、春日?」
「じっとしてろ」
「……?」
春日の手管によって翻弄されすっきり骨抜きになり。
突然止んだ攻める手に疑問を投げかけた直後。
「力抜けよ?」
「え?……って、いっ……てええええええ!?」
「!?」
ずぶりとあらぬところに突き立てられたアレがあまりにも痛くて、つい目の前の男を懇親の力で蹴り飛ばしてしまったのは、仕方のない事だと思う。
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