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本編
No,138 2人の【Honey Moon】 No,3 ※R18
しおりを挟む……今、何時なの…?
……朝なの?
……お昼なの?
……夕方…それとも、夜なの…?
……結婚式から、何日、経ってるの…?
……今日は、何月何日、何曜日なの…?
※ ※ ※
……アタシは、忘我の境地を味わっていた。
気が付くと、貴志さんの情熱を受け入れて、揺さぶられている。
……ベッドの中だったり。
……お風呂の中だったり。
……冷たいプールの中だったり。
耳に届くのは、たった1つの調べだけ。
―――……愛してるよ…俺の真唯……―――
「…気が付いたかい…?」
……喉が渇いた……
「…待ってて。」
貴志さんが、冷たいミネラルウォーターをくれる。
……口移しで。
アタシが元気だったら、突っ込んでいただろう。
『やっぱり、エスパーッ!?』
……でも…そんな余力、どこにもない……
ウトウトし始めると、さっきまで水を与えてくれていた行為が、接吻になり。
それはどんどん深くなってゆく。貴志さんの舌がアタシの唇を舐め、歯列を割り、歯ぐきを舐め、舌を絡ませようとしてくるが、アタシはそれに抗う。
「…ダメ…歯…磨いてない…」
……クスクス笑いが聴こえて来るけど、ホントだもん。
「…大丈夫。…俺がちゃんと、やってあげてる。身体も髪も…ちゃんと洗ってあげてる…」
「…ホント…?」
「…ホント。…だから、続けていい?」
……それは、ダメ……
「…ダメ。それは聞けない。」
……やっぱり…たかしさんって、エスパー……
下らない事を考えていた報いは、すぐにやって来た。
「…ゥヒャァ…んッ!!」
貴志さんがアタシの胸を弄り、乳首を舐めまわし、歯を立てて来たのだ。
「…ダメェ…ッ」
「…嘘吐き。…真唯の朱い実は、舐めてくれって言って尖ってる。」
「…言ってないもん…!」
……貴志さんのエロエロ魔神…!
「…嘘吐きには、お仕置きだ。」
「…だめ…っ、…ダメだってばぁ…っ! …アァゥ…ッッ!!」
貴志さんが、アタシの恥ずかしいトコロに顔を埋めて、舐めまわしているのが理解る。
……ダメだけど。
……気持ち悦い。
……でも。
やっぱり、ダメ。
止めて欲しいケド。
止めて欲しくなくて。
……どうしたら良いのか、理解らなくて……もう……狂ってしまいそう。
「―――溢れて来る。」
……とっても恥ずかしいコトを暴かれて。
滅茶苦茶な嬌声を上げてしまう。
……それでも、貴志さんはとても楽しそうで。
全然、止めてなんかくれなくて。
鬼っ!
……邪鬼さんの方が、絶対、カワイイ。
悪魔ッ!
……アレはみんな、キリスト教以前の古代宗教の神様たちなんだから!
人殺しっ!!
……もう、何回も、殺されてる。
心の中で罵倒していた罰は……甘い甘いお仕置き。
―――挿入って来る。
「…ハァ…ッ! …あ…っ、…アアァ…ッッ!!」
「…くっ…! …俺の真唯…っ、…愛してる…っ!!」
……アタシの胎内で、小さな爆発が起こったのに。
貴志さんの楔はすぐに硬さを取り戻して。
再びの悦楽の時間が遣って来る。
※ ※ ※
……誰かが言ってたっけ。
快楽も、過ぎれば、苦痛になるって。
……まるで、メビウスの環に迷い込んでしまったかのよう。
……ねえ、貴志さん。
ホントに、狂ってしまいそうだけど……
貴志さんだったら……
―――アタシを壊していいよ…?
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