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くる ひなた

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番外編

君と桜

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 四月に入り、『猪野商事株式会社』には、欧州雑貨の輸入販売業務を担当する新部署「Mon favori部」が誕生した。
 それから間もなくの、とある金曜日のことだった。
 猪野ビル最上階の専務室で仕事に追われていた忍は、メールの着信音に気づいてパソコン画面から顔を上げた。
 着信があったのは私用の携帯電話。
 メールの送り主は、Mon favori部の部長であり、忍の母親でもある奈江だ。
 就業時間内に母から私用の連絡とは珍しい。
 そう思いつつメールを開いたとたん、忍は目を見開いた。

「……は?」

 そのメールの内容というのは、こうだった。

『仕事を終えた者から順次花見会場集合。目印、アヤちゃん』

 前半の一文については、忍が驚くことではない。
 本日の終業後、Mon favori部主催の花見が執り行なわれるというのは、前々から聞いていたことだった。
 会社としての花見ではないが、主催者である奈江と縁の深い者――夫である猪野商事社長以下、重役達が揃って参加することになっている。
 もちろんそこには、猪野商事の専務である忍も含まれていた。
 忍はメール画面を閉じると、そのまま私用の携帯からメールの送り主へと電話をかけた。
 営業として外を飛び回っている奈江は、普段はなかなか捕まらない。
 ところが、この時は意外にもツーコール目で電話に出た。

「――もしもーし。何か御用ですかー? せんむー」

 忍は、母が猪野商事から出ている間に、彼女より役職が上になってしまっていた。
 それを少々居心地悪く感じていたものだから、相変わらず飄々とした彼女の態度に思わず眉を顰める。
 忍は、ぶっきらぼうな声で言った。

「今のメール、何だよ。目印が綾子って、どういうことだ」

 そう、忍が驚いた理由は、メールの後半の一文にあった。
 そこで目印として指定された“アヤちゃん”とは、Mon favori部の事務を担当する里谷綾子――忍の恋人である。
 Mon favori部始動初日。忍は彼女に、社長室に集まった猪野商事重役達の眼前で婚約指輪を贈った。
 そのため、綾子の存在は重役達にも強く印象付けられている。
 くわえて、社会人二年目ながらも相変わらずな初々しさと、素直で人懐っこい性格から、彼女は年配連中にすこぶる気に入られている様子。
 先日など、無愛想で気難しいと女子社員に敬遠されている経理部の部長までもが、彼女を気安く「アヤちゃん」と呼んでいるのを聞いてしまって、忍は心中複雑である。
 ともあれ、そんな人気者の綾子であるから、本日花見に参加するメンバーは全員彼女のことを知っている。
 だから、彼女を目印とするのは、何もおかしいことではない。
 ただし、綾子が目印として配置される場所に、問題があった。

「まさか……綾子を一人で行かせたのか?」
「そうよー。今日は私、このまま夕方までオフィスでデスクワークなの。電話番する代わりに、アヤに場所取り任せたのよ」

 猪野ビルが立っているのは高層ビルがひしめくオフィス街であるが、近くには大きな公園がある。
 天気のいい日はそこのベンチで昼食をとる者も多く、仕事に疲れたビジネスマンの憩いの場となっている。
 そして、公園の中には多くの桜の木が植えられている。
 三月の終わりから四月の始めにかけては、桜の開花に合わせて提灯がつるされ、花見会場としても賑わう。
 当然、毎年場所取り競争も熾烈を極め、多くの会社ではそれが新入社員の初仕事となるのが恒例だ。
 そんな中に、あのふわふわとした綾子が一人で参戦している。
 そう思うと、忍は心配で心配でたまらなくなってきた。
 シートを敷く場所が見つからず、公園の中をとぼとぼと歩く綾子。
 昼間から飲んだくれる酔っぱらいオヤジに絡まれ、涙目の綾子。
 チャラチャラした大学生風の男子グループにナンパされ、おろおろしている綾子。
 忍の頭の中、綾子が「忍ちゃん……」と震える声で助けを求めている。

「綾子……」

 忍は思わず、ガタリと大きな音を立てて椅子から立ち上がった。
 ところが、そんな彼の心の内を見透かしたように、電話の向こうで奈江が口を開いた。

「ねぇ、忍。あんた、アヤ一人で場所取りなんて無理、とか思ってるでしょ?」
「綾子の慎ましい性格を知っていたら、誰だってそう思うだろう。人混みの中でおろおろしてる綾子を想像してみろよ。可哀想だろうが」

 忍の答えに、奈江は今度はこれ見よがしに大きくため息をつく。

「あんた過保護すぎよ。あの子のこと、なめすぎてるんじゃない? アヤはやると言ったらやる子よ。今回の場所取りだって、張り切って出掛けて行ったんだからね」
「だが……」

 奈江の言葉に、忍は少しだけばつが悪い気分になる。
 どうやら綾子は命じられて場所取りに出掛けたのではなく、自分から進んで行ったようだった。
 口籠る忍に、電話の向こうから奈江が叫ぶ。
 
「あーもー! ごちゃごちゃ言ってないで、あんたも早く仕事終わらせたら? それで、一番にアヤのもとに駆け付けてやるくらいの気概見せなさいよね」
「言われなくてもそうするよ!」

 忍はぶっきらぼうな声でそう答えると、挨拶もせぬまま電話を切った。
 そして、そのまま今度は綾子の携帯に電話をしようとして、画面に番号を表示させる。
 ところが、発信ボタンを押そうとしたところで、思いとどまった。

「……」

 今ここで電話をして、自分は綾子に何と声をかけるつもりなのだろう、と考えたのだ。
 一人で大丈夫か? 無理をするな? ナンパは無視しろ?
 どの言葉も、張り切って出動していったという綾子に対して失礼だろうか。
 忍は携帯電話を閉じると、それを乱暴に机の上に放り投げた。
 と、そこへ、コンコンとノックの音がして、秘書の山本が書類を持って入ってきた。
 山本は忍の顔を見るなり、眼鏡を押し上げつつ言った。

「専務、何をイライラなさっているんですか。里谷さんには見せられないような凶相になってますよ」
「うるさいよ」

 相変わらず遠慮の無い秘書に、忍も遠慮の無い言葉を返す。
 すると、山本は小さくくすりと笑って、忍のデスクに何かを置いた。

「専務、これをお譲りします」
「……何、それ?」
「ついさっき一階に降りた時に、エレベーターの前で里谷さんに会ったんです。その時いただきました」
「綾子に?」

 山本の言葉を聞いた忍は、目の前に置かれたものをまじまじと見つめた。
 忍の掌ほどのサイズのパッケージに、サクランボのイラストが描かれている。
 中身は、サクランボ味のグミらしい。
 忍が自分で購入することはまずない類いの、しかし綾子のような若い女性は好みそうなお菓子。
 黙ってそれを手に取った忍に対し、山本は話を続けた。

「彼女、今夜の花見の場所取りに行ってくださるそうですね。随分大きなシートを抱えていらっしゃいましたよ。きっといい場所を確保しておくから、安心してお仕事頑張ってきてくださいねって、専務への伝言をお預かりしてきました」
「綾子がそんなことを……」

 綾子の健気な言葉に、忍は柄にもなくうるっと来そうになった。
 山本は、そんな彼の目の前に今度は書類の束を突き付けつつ続ける。

「今日は私も早く上がりたいんです。そのためには、専務には機嫌を直していただいて、ちゃっちゃと仕事を片付けていただかなければなりません」

 山本の愛する『喫茶あずさ』の新マスターも、今夜の花見に参加する。
 感情をあまり表に出さない彼女までもがどこかウキウキとしているのを感じ、忍は小さく苦笑を浮かべた。
 サクランボのグミのパッケージを開き、一つ取り出して口に放り込む。
 とたんに口の中に広がった甘味に、忍は初々しい恋人の唇を思い浮かべた。
 と同時に、満開の桜の木の袂で、一人ぽつんと待ちぼうけを食らっている綾子の姿へと、脳内映像は切り替わる。
 
「……山本さん、さっきMon favoriの部長からメール来た?」
「“目印、アヤちゃん”ってメールでしたら、いただきましたよ」

 先ほど奈江から送られてきたメールは、該当者に一斉送信されたものらしい。
 つまり、本日の花見参加者全員が綾子を目指していくわけだ。
 となると、彼氏としては、何としてでも一番に綾子のもとに駆け付けねばなるまい。
 そう思った忍は、山本から受け取った書類に猛然と目を通し始めた。
 そんな彼をデスク越しに眺めて、山本は満足げに頷く。
 次いで、彼女は忍の耳を憚ることなく呟いた。
 
「専務を馬車馬のように働かせたかったら、前に里谷さんを吊るしておけばいいんですから簡単ですね」
 


 ******



 時計の針が間もなく五時を指そうという頃。
 今週の仕事を全て片付けた忍は、山本の仕事が終わるのを待つこと無くオフィスを飛び出した。
 猪野ビルから花見会場となる公園までは、歩いて五分もかからない。
 公園に近づくに連れ、コンクリートの地面には桜の花弁が増え始めた。
 そうして、忍が一際大きいビルの角を曲がったとたん、目の前の景色が一変する。
 無機質なビルの谷間で、淡い春の色をいっぱいに集めたようなその場所は、まさに別世界。
 公園中に植えられた桜が競い合うようにして花開き、圧倒的な美しさをたたえて忍を迎えた。

 公園の中は、花見客でいっぱいだった。
 桜の木の下には所狭しとシートが広げられ、すでに宴会が始まっているところもある。
 こんな賑やかな中、ぽつんと一人でシートに座っている綾子。
 それを想像して、忍の胸はまたひどく痛んだ。
 一刻も早く彼女のもとに駆けつけてやりたい。
 忍は、必死に綾子を探した。
 ところが、彼女は案外すぐに見つかった。
 そして幸いなことに、忍の心配していたような寂しそうな顔をしてはいなかった。

「――あっ! ここ! ここですよー!」

 一際立派な桜の木の下で、満開の花に負けじと輝く綾子の笑顔に、忍は一瞬目が眩んだ。
 しかし、すぐに彼女の周囲の状況に気づき、今度は両目を見開いた。

「あ、彼氏さん? いらっしゃーい」
「お疲れ様ですー」
「おおっ、イケメンだー」
「スーツ彼氏とか、カッコいいなー」

 などと、ワイワイと盛り上がって忍を迎えた声達。
 お馴染み、Mon favori部メンバーのものではない。
 猪野商事の重役達のものでもない。
 綾子の周りを埋め尽くしていたのは、見知らぬ女性と子供達の集団だったのだ。

「えーと……」
 
 一斉に自分に集まった視線に、忍は困惑する。
 すると、シートから立ち上がって駆け寄ってきた綾子が慌てて説明を始めた。

「あのっ、シートを敷く場所に困ってたら、この方達が声をかけてくださったんです。夜に場所を交代してくださるって」
「ああ……なるほど」

 女性と子供達の集団は、近くの幼稚園のグループらしい。
 この春入園したばかりの年少組で、保護者と園児両方の親睦会と銘打っての花見だった。
 彼らは早朝から場所を確保していたようだが、大人のグループと違って夜まで宴会をすることはない。
 そのため、自分達の撤収後に場所を使うよう、綾子に提案してくれたのだった。
 
「ねー、ねー、おにーちゃんはシノブちゃん?」
「え? うん、そうだけど」

 靴を脱いでシートに上がった忍に、綾子の側にいた園児の一人が声をかけてきた。
 忍が返事をしつつ首を傾げると、また違う園児達が口を開く。

「アヤちゃんにねー、だれがいちばんにくるかなーってきいたの」
「そしたら、きっとシノブちゃんだよっていったのー」
「アヤちゃんねー、シノブちゃんにいちばんにきてほしかったんだよねー」

 園児達が、口々にそんなことを言い合う。
 忍は思わず片手で口を覆った。
 口元がにやけるのを、とても抑えられそうになかったからだ。
 そんな忍にとどめをさすように、園児の一人が綾子に声をかける。

「アヤちゃん、あたったねー。シノブちゃんがいちばんにきてくれて、うれしい?」
「うん、嬉しい」

 園児の無邪気さにつられるように、綾子がにっこりと微笑んでそう答えた。
 それを目の当たりにした瞬間、忍はその場に崩れ落ちそうになった。
 綾子が可愛くて愛おしくて、たまらなかった。
 そんな彼の耳元に、今度は園児の母親達が口を寄せる。

「もー、だめですよ。アヤちゃんみたいな子に一人で場所取りさせちゃ」
「狼の檻に迷い込んだ子羊みたいで、めちゃくちゃ目立ってたんですよー」
「あっちの大学生グループとか、明らかに狙ってましたしね」
「そうそう。こっちのすっかり出来上がったオヤジ集団なんて、しつこく声かけててさー」

 恐ろしいことに、忍の心配は全て的中していたようだ。

「本当に、助かりました。ありがとうございました」

 忍は心から園児の母親達に感謝する。
 彼女達はきゃらきゃら笑って、「いえいえ」と口を揃えた。

「私達も大きいシートに座らせてもらえて助かりましたよ」
「お菓子をたくさんご馳走になりましたしね」
「何より、アヤちゃんに子供達の相手をしてもらいましたしー」

 綾子が持ってきたのは、大人が数十人余裕で座れるほど大きなシートだった。
 小さなシートを持ち寄って座っていた幼稚園組は、それを重宝したらしい。
 さらに、シートの真ん中にはお菓子の山ができていた。
 綾子はそれを指差して、にっこりと笑って告げる。

「待っている間退屈だろうからって、部長がたくさんお菓子を持たせてくださったんです」
「そうか……」

 奈江からは、何度も綾子の携帯に電話がかかってきたらしい。
 忍に過保護だなんだと言いながらも、奈江だって綾子が心配でたまらなかったようだ。
 それを聞いた忍は呆れたような顔をしながらも、無事綾子と合流したことを伝えて母を安心させてやろうか、とも思った。 
 そうこうしている内に、日が傾き始めた。
 リーダー格の母親の一人が、園児達に一斉清掃を命じる。
 おかげで、綾子が持ってきたシートの上は瞬く間に綺麗になった。
 片付けが済むと、園児と母親達はいそいそと帰り支度を始めた。
 そうして、手を振って撤収していく彼らを見送る頃には、桜に吊るされた提灯に火が灯った。
 広いシートの上には、忍と綾子が二人っきり。

「去年は、会社帰りに咲和子さんに連れられて、この公園を通っただけだったんです」
「そうか。じゃあ、ここでの花見は初めてなんだな」
「はい。まさか一年後、こうして忍ちゃんと桜を見ることになるなんて、想像してませんでした」

 桜を見上げた綾子のそんな言葉を聞いて、忍はふと気づく。
 綾子と出会って、もうすぐ一年になる。
 『喫茶あずさ』で初めて顔を合わせた時、彼女はまだあどけなさを残す少女のようであった。
 あの頃の初々しさは今も変わらないが、最近では随分と仕事にも慣れてきた様子。
 忍はこの春からは彼女の上司をも兼任することになり、その成長を近くで見守れるのかと思うと胸が熱くなる。
 そして女性としても、綾子は頭上で咲き誇る桜のように花開いて、ますます忍を魅了していくことだろう。
 そんな彼女の毎日を寸分逃さず見届けよう。
 満開の桜に酔いしれながら、忍はそう心に決めた。

「お花見、楽しみにしてたんです」

 忍の想いを知ってか知らずか、綾子はにこにこと微笑んでそう告げる。
 そして、忍にぴたりとくっ付いて座り直した。
 そんな彼女の肩を、忍が抱く。
 いまだに、こそこそと視線を送ってくる近くの大学生グループや酔っぱらいオヤジ達への牽制の意味も込めて。
 さらに、桜の花弁の飾りがついた小さな頭にもキスを落とす。
 忍の腕の中で、綾子はくすぐったそうにくすくすと笑った。

「桜、きれいですね」
「ああ、綺麗だね」
「みんな、せっかく花見に来ているのに、お酒飲んでばっかりで全然桜見てませんね」
「まあ、そんなもんだよ。うちも、他の連中がやってきたら桜を愛でるどころじゃなくなるだろうから、今の内にしっかり鑑賞しておこう」

 忍と綾子はそう言って、ぴたりと寄り添ったまま頭上を見上げた。
 空は、いつの間にかすっかり暗くなってしまっていた。
 夜闇の中、提灯の灯りで浮かび上がる桜の花には、昼間とはまた違った風情がある。
 初々しい少女が、艶めいた女性へと変化したかのような、どこか色気のある美しさ。
 他の参加者が集まってくるまでのわずかな時間、忍と綾子はただ静かにそれを堪能した。


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