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レッツ大脱走
24話 最後の晩餐、、、
しおりを挟む「グスッあ"り"がどう"ござい"ま"すぅ"ぅぅ。」
スメローさんはそんな調子で顔を上げてくれた。
「ではしばらくしたらまた診察しにきますね。」
ローザさんの声で一旦ローザさんとスメローさんとはお別れになった。
「(いってしまった、、。)」
なんだか少し寂しい気がしてしゅん、としてしまう。
「どうかしたか?レイ。」
眉を下げて心底心配そうにするルイズさん。
本当に優しい人だ。
ここにはいないけれど、僕の部屋の警備をしてくれているセネスさんもいい人なんです。
僕にはもったいないくらい。
いきなり神様が現れて「嘘でした」って言われても頷いてしまうほど。
あの生活からは考えられないくらい、今の自分は幸せだ。
でも自分の幸せ以上に大切なのは、、、。
僕はあの手紙を思い出した。
「(そうだよね、こんなに簡単に僕に幸せが手に入っていいわけがない。)」
明日までに、ここを離れよう。
レイのこの決心に気づき止めるものはいなかった。
ーーーーーー
すっかり日は落ち、僕はセネスさんの膝の上で夕食をとっていた。
セネスさんは午前までの警備らしく、お仕事をがんばったご褒美に僕にご飯を食べさせたいらしい。
「(変わったことが好きなんだなぁ、、)」
ぽけーっとしながらセネスさんが選んで口元に運んでくださる料理をパクリと口に運ぶ。
前の世界ではそんなにしっかりとしたご飯を食べてこなかったから最初は何度か吐いてしまって迷惑をかけてしまったけど流石はお二人。
状況を理解してくれたらしく、料理を作ってくれている方に伝えてくださったらしいのだ。
本当に感謝しても仕切れない。
そして今日、そんなにも僕を思ってくれている人の前から自分は消えるのだと思ってツキリと胸が痛む。
その痛みには顔を背けた。
「(僕が一方的にお二人と一緒にいたいと思ってしまってるだけ。きっと2人は僕の面倒を見るのは煩わしいと思ってるんだから、)」
きゅっと手を握りしめて堪える。
目をギュッと閉じていた僕には心配そうにこちらを伺う2人の心配そうな姿があったことを知らなかった。
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