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救出作戦開始
6.資源を総取り
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短い言葉の中で、ジャニスの興奮がリョウにも伝染してきた。大きな発見を目の前にしたときの予兆のようなものが感じられた。
「そうよ。発電所は全部が火力発電所でしょう」
「そうだね。原子力は、大量破壊兵器への転用が可能だから、認められない」
「火力の燃料は何? 石油か石炭でしょう。でも、それを生産しているところはどこにもない」
「それは、初めからゲームに設定されているんじゃないか」
「それはそうね。これだけの街が使用する電力を賄うとなると、途方もない資源が必要になるわ。でも、社会を正確にまねたゲームなら、シティの中に石油産出国があってもおかしくないんじゃない?」
リョウはようやく、ヨッシーが言っていたことを思い出した。
<ここにないのは鉱業くらいだ>
「そうだ、試してみる価値はある。もし、石油がでたら、街は爆発的に発展する」
ジャニスは目を輝かせた。
「他の鉱物も探してみたら。鉄鉱石とか、金とかボーキサイトとか。このゲームは早い者勝ちなんでしょう? 今なら資源を総取りできるかもしれないわ」
早速、「リョウⅣ」は、「資源調査」という項目の補正予算を組んだ。調査するのは「石油」「石炭」「天然ガス」「鉄鉱石」「金」「白金」「ボーキサイト」「シリコン」「マグネシウム」「パラジウム」―考えられうる元素を手当り次第に調査メニューへと追加した。
「ダイヤモンドも追加しておいてね」
ジャニスがいたずらっぽい表情で笑った。これらの調査の費用が嵩み、20億円以上あった町の貯金は、ほとんど底を尽いた。
しかし、その効果はすぐに現れた。
「やった、すごいぞ」
リョウがそうつぶやいたのは、30分もたたないうちだった。「リョウⅣ」が発注した資源調査の結果、町内には、発注した20種類近くの資源が全て埋蔵されていることが分かったのだ。
「本当に早い者勝ちだったんだな。うまくいきすぎて、ちょっと呆れるけど、助かった。これで『メガロポリス』まで突っ走れるかもしれない」
「最初にするのは?」
ジャニスの質問に、リョウは考え込んでしまった。自分の所有する土地に、こんなにもたくさんの資源が埋蔵されているなんて、これまで考えたことなどなかった。しかし、決断はすぐに下った。
「石油だ。とりあえず掘るしかない。まず掘削施設を建設して、次に石油化学コンビナートを作るんだ」
「そうよ。発電所は全部が火力発電所でしょう」
「そうだね。原子力は、大量破壊兵器への転用が可能だから、認められない」
「火力の燃料は何? 石油か石炭でしょう。でも、それを生産しているところはどこにもない」
「それは、初めからゲームに設定されているんじゃないか」
「それはそうね。これだけの街が使用する電力を賄うとなると、途方もない資源が必要になるわ。でも、社会を正確にまねたゲームなら、シティの中に石油産出国があってもおかしくないんじゃない?」
リョウはようやく、ヨッシーが言っていたことを思い出した。
<ここにないのは鉱業くらいだ>
「そうだ、試してみる価値はある。もし、石油がでたら、街は爆発的に発展する」
ジャニスは目を輝かせた。
「他の鉱物も探してみたら。鉄鉱石とか、金とかボーキサイトとか。このゲームは早い者勝ちなんでしょう? 今なら資源を総取りできるかもしれないわ」
早速、「リョウⅣ」は、「資源調査」という項目の補正予算を組んだ。調査するのは「石油」「石炭」「天然ガス」「鉄鉱石」「金」「白金」「ボーキサイト」「シリコン」「マグネシウム」「パラジウム」―考えられうる元素を手当り次第に調査メニューへと追加した。
「ダイヤモンドも追加しておいてね」
ジャニスがいたずらっぽい表情で笑った。これらの調査の費用が嵩み、20億円以上あった町の貯金は、ほとんど底を尽いた。
しかし、その効果はすぐに現れた。
「やった、すごいぞ」
リョウがそうつぶやいたのは、30分もたたないうちだった。「リョウⅣ」が発注した資源調査の結果、町内には、発注した20種類近くの資源が全て埋蔵されていることが分かったのだ。
「本当に早い者勝ちだったんだな。うまくいきすぎて、ちょっと呆れるけど、助かった。これで『メガロポリス』まで突っ走れるかもしれない」
「最初にするのは?」
ジャニスの質問に、リョウは考え込んでしまった。自分の所有する土地に、こんなにもたくさんの資源が埋蔵されているなんて、これまで考えたことなどなかった。しかし、決断はすぐに下った。
「石油だ。とりあえず掘るしかない。まず掘削施設を建設して、次に石油化学コンビナートを作るんだ」
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