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第三章 悪人たちの狂騒曲
41.ラルフの想い
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「おい。ラルフ。可愛い奥方さまが来てるぞ」
同僚のカインに冷やかされてラルフは、さされた方を振り返った。
見ると鍛錬場のまわりの柵越しにアマーリアがこちらを見ているのが目に入った。
アマーリアはラルフがそちらを見たのに気がつくと、小さな両手を胸のまえでひらひらと振った。離れた場所からでもその顔がぱっと嬉しそうに輝いたのが分かるようだ。
「……っ!」
ラルフは思わず目を逸らした。
(やばい。可愛い……)
思いきり緩みそうになる顔を懸命に引き締めていると、がしっとカインにヘッドロックをかけられた。
「何無視してるんだよ。可哀想だろ。奥さんが」
「ま、まだ妻じゃない」
「いいから手ぐらい振ってやれ。また泣いちゃうぞ」
言われてラルフは慌ててカインの腕を振りほどいて、アマーリアの方に控えめに手を上げた。
それを見たアマーリアはぴょんと飛び上がるような仕草をして、さっきより大きく手を振り返してくる。
(だから可愛いんだって……!)
ラルフは思わず背を向けてその場から走り出したくなるのを何とか堪えた。
以前、婚約が成立したばかりの頃。
アマーリアが差し入れを持ってきてくれたのを同僚たちに冷やかされて、照れるあまりそっけない態度をとってしまい、
「ごめんなさい。ご迷惑でしたわよね」
と泣かせてしまったことがあったのだ。
あの時は騒ぎを聞いてすっ飛んできたヴィクトール(暇なんだろうか、あの人は)に締め技をかけられて意識が遠のきかけ、それを見たアマーリアが泣きながら、
「ラルフさまに乱暴しないで!」
とヴィクトールを近くにあった木刀で殴りつけたりして大変だったのだ。
もうあんなことは繰り返したくない。
ラルフは周囲の冷やかしの声のなかを足早にアマーリアの方に向かって歩いていった。
今日のアマーリアは、最近では珍しく淡いピンクの服を着ていて、年頃の少女らしい清楚な愛らしさが輝くようだった。
「あの、クララに手伝って貰って、お昼をお持ちしましたの」
アマーリアはにっこりと笑って籐のバスケットを差し出した。
騎士団の宿舎には食堂があって、普段はラルフもそこで同僚たちと一緒に済ませているのだが、最近では学院のない日はアマーリアがこうしてランチを持ってきてくれるのだ。
今日みたいに天気のいい日は外のテラスで。雨の日には騎士団の食堂の隅で一緒にランチをとることになっている。
乱入こそしてこないものの同僚たちの好奇の目に囲まれた食堂での食事は食べた気がするものではなく、毎週、アマーリアの来る日は雨が降らないことをラルフはかなり真剣に祈っていた。
その甲斐あってか今日もあつらえたような気持ちのいい晴天である。
ランチを持ってくる日は、アマーリアは朝からわざわざ樫の木屋敷を訪ねてクララと一緒にラルフの好みの味のランチを作ってきてくれるのだ。
ちなみにバートラムやクララが移るのと同時に、ラルフも一応、樫の木屋敷に引っ越してはいるのだが、これまでの習慣がなかなか改まらず勤務の続く時はそのまま宿舎の部屋に泊まり続けてしまっている。
クララには、
「若様ったら。先が思いやられますわ。そんなことでは新婚早々、若奥さまに愛想を尽かされてしまいますわよ」
と呆れ気味に釘をさされたが、もちろんアマーリアと一緒に住むようになれば毎晩屋敷に戻るつもりだ。
「やあ。いつも悪いな」
「いいえ。好きでしていることですもの」
そう言ってラルフを見上げてはにかんだように笑うアマーリアを見て、ラルフはもうどうしていいか分からないくらいに可愛いと思った。
はじめて会ったときの記憶は正直言ってあまりない。
公爵令嬢などとは夢にも思わなかったせいもあり、可愛い外見なのに気の強い子だな、と思ったくらいだ。
その後、ヴィクトールに呼ばれて何度かクレヴィング公爵邸を訪ね、顔を合わせたときも「綺麗な人だな」とは思ったが、あくまでヴィクトールの妹としか見ておらず、当時の彼女は王太子の婚約者という雲の上の存在だったこともあって印象らしい印象も残っていなかった。
初めてちゃんと顔を見たのは、あの色々な意味で衝撃的だったクレイグとアンジェリカの婚約披露パーティーの日だったかもしれない。
王太子アドリアンが突然、衆目の前でアマーリアに婚約破棄をつきつけたのにも驚いたが、それはその後の驚きの序章に過ぎなかった。
アドリアンに罵倒され泣き崩れたかと見えたアマーリアがふいに立ち上がり、こちらを振り向いたかと思うとまっすぐに駆け寄ってきたのだ。
「ラルフ・クルーガーさま。お慕いしています。私と結婚を前提にお付き合いして下さい……っ」
胸の前で祈るように両手を組み合わせてそう言ってくれたアマーリア。
あの時はただ茫然とすることしか出来なかったが、今になってあの時の彼女が自分のために振り絞ってくれた勇気を思うといじらしさに胸がいっぱいになる気がする。
その後も自分に会いたい一心で屋敷を抜け出して騎士団にまで会いにきてくれたアマーリア。
「王太子殿下から婚約解消のお話をいただいて、つい、舞い上がってしまって。
その、兄からクルーガーさまには今のところ決まった方はいらっしゃらないと聞いていたので、だったら、一刻も早く私の気持ちをお伝えしないとと焦ってしまったのです。
あの場にはたくさん綺麗なご令嬢がいらしていましたし、今夜にでも別の方とのご婚約が決まってしまうかもしれないと思って……クルーガーさまはとても素敵な方ですから」
女っ気などまったくなかった、それどころか継母のエリザベートに疎まれたせいで婚約の話すら持ち上がったことのない自分のために、あれだけの大勢の人の前で気持ちを伝えてくれたアマーリア。
それを知った時は、戸惑いながらも感動で胸が締め付けられた。アマーリアがその時、フルプレートアーマーに身を包んでいたのにも関わらず。
最初はいくら好きだと言ってくれても、少女らしい気まぐれかもしれない、王太子アドリアンへの当てつけとまでは言わないが、婚約破棄をされたことへのショックから一時的に衝動的な行動に走っているだけかもしれないと思った。
(のちに衝動的な行動は遺伝子レベルでの日常的な行動で、一時的なものではないことが分かったが)
本気にしてはいけない。
真に受けて心を許してしまったら自分が馬鹿を見る。
そう思って固く心を鎧っていたラルフに、アマーリアはめげることなく何度も、何度も、何度も何度も何度も、気持ちを伝えてくれた。
いつのまにかラルフにとって、アマーリアはかけがえのない存在になっていた。
同僚のカインに冷やかされてラルフは、さされた方を振り返った。
見ると鍛錬場のまわりの柵越しにアマーリアがこちらを見ているのが目に入った。
アマーリアはラルフがそちらを見たのに気がつくと、小さな両手を胸のまえでひらひらと振った。離れた場所からでもその顔がぱっと嬉しそうに輝いたのが分かるようだ。
「……っ!」
ラルフは思わず目を逸らした。
(やばい。可愛い……)
思いきり緩みそうになる顔を懸命に引き締めていると、がしっとカインにヘッドロックをかけられた。
「何無視してるんだよ。可哀想だろ。奥さんが」
「ま、まだ妻じゃない」
「いいから手ぐらい振ってやれ。また泣いちゃうぞ」
言われてラルフは慌ててカインの腕を振りほどいて、アマーリアの方に控えめに手を上げた。
それを見たアマーリアはぴょんと飛び上がるような仕草をして、さっきより大きく手を振り返してくる。
(だから可愛いんだって……!)
ラルフは思わず背を向けてその場から走り出したくなるのを何とか堪えた。
以前、婚約が成立したばかりの頃。
アマーリアが差し入れを持ってきてくれたのを同僚たちに冷やかされて、照れるあまりそっけない態度をとってしまい、
「ごめんなさい。ご迷惑でしたわよね」
と泣かせてしまったことがあったのだ。
あの時は騒ぎを聞いてすっ飛んできたヴィクトール(暇なんだろうか、あの人は)に締め技をかけられて意識が遠のきかけ、それを見たアマーリアが泣きながら、
「ラルフさまに乱暴しないで!」
とヴィクトールを近くにあった木刀で殴りつけたりして大変だったのだ。
もうあんなことは繰り返したくない。
ラルフは周囲の冷やかしの声のなかを足早にアマーリアの方に向かって歩いていった。
今日のアマーリアは、最近では珍しく淡いピンクの服を着ていて、年頃の少女らしい清楚な愛らしさが輝くようだった。
「あの、クララに手伝って貰って、お昼をお持ちしましたの」
アマーリアはにっこりと笑って籐のバスケットを差し出した。
騎士団の宿舎には食堂があって、普段はラルフもそこで同僚たちと一緒に済ませているのだが、最近では学院のない日はアマーリアがこうしてランチを持ってきてくれるのだ。
今日みたいに天気のいい日は外のテラスで。雨の日には騎士団の食堂の隅で一緒にランチをとることになっている。
乱入こそしてこないものの同僚たちの好奇の目に囲まれた食堂での食事は食べた気がするものではなく、毎週、アマーリアの来る日は雨が降らないことをラルフはかなり真剣に祈っていた。
その甲斐あってか今日もあつらえたような気持ちのいい晴天である。
ランチを持ってくる日は、アマーリアは朝からわざわざ樫の木屋敷を訪ねてクララと一緒にラルフの好みの味のランチを作ってきてくれるのだ。
ちなみにバートラムやクララが移るのと同時に、ラルフも一応、樫の木屋敷に引っ越してはいるのだが、これまでの習慣がなかなか改まらず勤務の続く時はそのまま宿舎の部屋に泊まり続けてしまっている。
クララには、
「若様ったら。先が思いやられますわ。そんなことでは新婚早々、若奥さまに愛想を尽かされてしまいますわよ」
と呆れ気味に釘をさされたが、もちろんアマーリアと一緒に住むようになれば毎晩屋敷に戻るつもりだ。
「やあ。いつも悪いな」
「いいえ。好きでしていることですもの」
そう言ってラルフを見上げてはにかんだように笑うアマーリアを見て、ラルフはもうどうしていいか分からないくらいに可愛いと思った。
はじめて会ったときの記憶は正直言ってあまりない。
公爵令嬢などとは夢にも思わなかったせいもあり、可愛い外見なのに気の強い子だな、と思ったくらいだ。
その後、ヴィクトールに呼ばれて何度かクレヴィング公爵邸を訪ね、顔を合わせたときも「綺麗な人だな」とは思ったが、あくまでヴィクトールの妹としか見ておらず、当時の彼女は王太子の婚約者という雲の上の存在だったこともあって印象らしい印象も残っていなかった。
初めてちゃんと顔を見たのは、あの色々な意味で衝撃的だったクレイグとアンジェリカの婚約披露パーティーの日だったかもしれない。
王太子アドリアンが突然、衆目の前でアマーリアに婚約破棄をつきつけたのにも驚いたが、それはその後の驚きの序章に過ぎなかった。
アドリアンに罵倒され泣き崩れたかと見えたアマーリアがふいに立ち上がり、こちらを振り向いたかと思うとまっすぐに駆け寄ってきたのだ。
「ラルフ・クルーガーさま。お慕いしています。私と結婚を前提にお付き合いして下さい……っ」
胸の前で祈るように両手を組み合わせてそう言ってくれたアマーリア。
あの時はただ茫然とすることしか出来なかったが、今になってあの時の彼女が自分のために振り絞ってくれた勇気を思うといじらしさに胸がいっぱいになる気がする。
その後も自分に会いたい一心で屋敷を抜け出して騎士団にまで会いにきてくれたアマーリア。
「王太子殿下から婚約解消のお話をいただいて、つい、舞い上がってしまって。
その、兄からクルーガーさまには今のところ決まった方はいらっしゃらないと聞いていたので、だったら、一刻も早く私の気持ちをお伝えしないとと焦ってしまったのです。
あの場にはたくさん綺麗なご令嬢がいらしていましたし、今夜にでも別の方とのご婚約が決まってしまうかもしれないと思って……クルーガーさまはとても素敵な方ですから」
女っ気などまったくなかった、それどころか継母のエリザベートに疎まれたせいで婚約の話すら持ち上がったことのない自分のために、あれだけの大勢の人の前で気持ちを伝えてくれたアマーリア。
それを知った時は、戸惑いながらも感動で胸が締め付けられた。アマーリアがその時、フルプレートアーマーに身を包んでいたのにも関わらず。
最初はいくら好きだと言ってくれても、少女らしい気まぐれかもしれない、王太子アドリアンへの当てつけとまでは言わないが、婚約破棄をされたことへのショックから一時的に衝動的な行動に走っているだけかもしれないと思った。
(のちに衝動的な行動は遺伝子レベルでの日常的な行動で、一時的なものではないことが分かったが)
本気にしてはいけない。
真に受けて心を許してしまったら自分が馬鹿を見る。
そう思って固く心を鎧っていたラルフに、アマーリアはめげることなく何度も、何度も、何度も何度も何度も、気持ちを伝えてくれた。
いつのまにかラルフにとって、アマーリアはかけがえのない存在になっていた。
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※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
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