【短編】怪力令嬢は「か弱く」なって恋がしたい!〜王太子と訓練しているつもりが溺愛されてました〜

あるところにシャルロッテ・シルト侯爵令嬢という美しい娘がいた。

王都でも指折りの美しさを持つシャルロッテだが、肝心の求婚をするものはほぼいない。

理由はただ1つ。
それはシャルロッテが有名な「怪力令嬢」だから!

感情が昂まると体に極度の力が入ってしまう彼女は、手に持つものを不本意ながら壊してしまう怪力体質だった。

そんなシャルロッテに興味を持ったのは、いつも冷静で完璧な美しさを誇る、「王国の麗星」と名高い王太子スワードだった。

シャルロッテはスワードに半強制的に王宮に住まわされ、彼と二人三脚で「か弱く」なる訓練を始めた。
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