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第一章 ムーン・ブル編
第13話 向こう側
出発な俺は、真っ白な世界を歩き続けて若干の装飾が施されている白色の扉の前に到着する。
「こんなデザインだったのか」
好奇心旺盛な俺は、扉を注視しながら呟いた。扉は、所謂框戸と呼ばれるタイプ。内側のデザインは、装飾の施されている板材が斜めにクロスする。
「見掛けたことはないが、なかなかカッコいいな」
関心な俺は、デザインを楽しみながら頬を緩めつつ呟いた。扉に接近し、デザインを両手で触り始める。
「そう言えばこの扉、支えが無いよな?」
怪訝な俺は、今更と思いながらも扉の周囲を見回しつつ疑問に呟いた。全体を再び確認しようと後ろ歩きをして距離を作る。全体は、扉の枠が地面から直立し、扉が枠の右側に蝶番で固定されている。周辺に何も存在しない。
「どうしても、気になるよな…」
再び好奇心旺盛な俺は、腕組して優柔不断に呟いた。右の人差し指で左の二の腕を数回打つ。
「見ても…、いいよな?」
思わず罪悪感な俺は、そうではないと判断しながらも遠慮勝ちに呟いていた。扉の右側に接近する。首を伸ばし、向こう側をそっと覗き見る。向こう側は、景色が手前側と同様に真っ白で扉のデザインも同様にクロスする。
「どこでもドアと一緒か…」
思わず安堵な俺は、心の片隅でドラえもんを思い浮かべながら良い意味で予想通りと呟いていた。懐古しつつ扉から離れて背後に振り返る。視界に離れた場所の女神を捉える。
「あっ」
思わず予感な俺は、女神の様子を摩訶不思議に見つめて不安の声を漏らしていた。
女神は、何やら動いている。どこからともなく白いテーブルセットとティーセットを出現させる。椅子に所帯じみたように座り、ティーポットからティーカップへと何かを楽し気に注ぐ。ティーカップの上部を左右の親指と人差し指で挟み、持ち上げて口元に慎重に運びながら顔を突き出す。唇も突き出して、まるでお婆さんがお茶を音を立ててすするかのようにする。すすり終わり、空を見上げて吐息を漏らして両足を前後に非常に楽し気に揺らし始める。
「やっぱり…、振り返るもんじゃないな…」
多様に落胆な俺は、思わず心の片隅で人生を振り返ると同時に悪い意味で予想通りと呟いていた。複雑に後悔し、それらを忘れようと頭部を右手で掻きながら先程の到着位置に戻る。気持ちを未来に切り替え、扉を改めて注視する。
「う~ん…」
怪訝な俺は、思わず口をへの字にしながら腕組して唸り声を漏らしていた。再び右の人差し指で左の二の腕を数回打つ。
「ふう。ここで立ち止まってても何も始まらないな。よし! 開けるか!」
疲労な俺は、一息漏らして今は行動する事が重要と声を強く上げた。視線を扉の左側の丸いドアノブに移し、その下に歩み寄る。丸いドアノブを汗ばむ右手できつく握り締める。
「この先に、どんな未来があるか?! 子供の頃に入った近所の防空壕のようなものか! 意外に、鍾乳洞みたいなカッコイイ感じか! 楽しみだ!!」
果敢な俺は、複数の未来を思い描きながら力強く声を上げた。未来と希望と夢を乗せる右手を右側へと握力とは裏腹に優しく捻る。
『カチャ』
静寂な狭間の世界に金属製の開錠音が鳴り響いた。高揚な俺は、思わず打ち震えてにんまりする。視線を扉と枠の隙間に移す。目を皿のようにしながら隙間を全ての未来を見落とさないようにと凝視しつつ扉を内側にゆっくり開き始める。扉を枠内全てが確認可能な位置まで開く。
「まっ?!」
真っ白な俺は、思わず右手を丸いドアノブから離すと同時に上半身を仰け反らせて声を疑問に強く上げていた。口を開けたままで再び目を皿のようにしながら全ての未来を見極める。
「真っ白かよ!!」
全てが真っ白な俺は、思わず上半身を前のめりに引き戻して枠内に向けて声を力強く上げていた。枠内は、周囲と同様な真っ白で壁の様だ。
「てっきり、向こう側の景色が見えるか、黒か紫の色で先が見えないかのどっちかだと思ってたが…」
漠然な俺は、思わず三度の目を皿のようにしながら真っ白ではない部分を探しつつ想定外と呟いていた。体を静かに戻す。腕組して事態を冷静に分析し始める。
「困って…は、ないな。なんとも入り辛いが、害は無いと思うし」
冷静な俺は、眉間に皺を寄せながらも問題は問題ではないと呟いた。腕組を解き、左右に移動しながら枠内の真っ白を未練がましく凝視するが真っ白だ。正面に戻る。
「まあ………、入るしかないよな………」
臆病な俺は、再び腕組して優柔不断に呟いた。真っ白に近寄る。右足を地面から静かに浮かす。つま先を恐る恐る真っ白に刺し入れる。
「ぐっ!」
恐怖な俺は、思わず突如に全身を駆け抜け始めた想定外な痺れと痛みに表情を歪めて声を強く漏らしていた。同時に全身から冷や汗を噴き出す。
「ええい! 異世界に行くんだ! このぐらい、覚悟の上だ!」
勇敢な俺は、感情と痺れと痛みを克服しようと声を強く上げた。右足を真っ白の向こう側に存在するであろう洞窟内の地面に踏み降ろす。不安定な右足は、地面と思われる地点に着地する。
「行くぞ!!」
全身全霊な俺は、表情を引き締めて前へと声を力強く張り上げた。全身を真っ白へと移動する。不安定な左足は、地面と思われる地点に着地する。バランスを取るようにして体勢を立て直す。首を左右に振り向けて景色を確認する。
「まっ……………、また真っ白かよ! どんだけ続くんだ!」
唖然な俺は、全てがこれまでと同様に真っ白へと変化し始める中でそれを阻止するために声を強く上げた。思わず歯ぎしりすると同時に負の感情がふつふつと沸き始めていた。
「こんなデザインだったのか」
好奇心旺盛な俺は、扉を注視しながら呟いた。扉は、所謂框戸と呼ばれるタイプ。内側のデザインは、装飾の施されている板材が斜めにクロスする。
「見掛けたことはないが、なかなかカッコいいな」
関心な俺は、デザインを楽しみながら頬を緩めつつ呟いた。扉に接近し、デザインを両手で触り始める。
「そう言えばこの扉、支えが無いよな?」
怪訝な俺は、今更と思いながらも扉の周囲を見回しつつ疑問に呟いた。全体を再び確認しようと後ろ歩きをして距離を作る。全体は、扉の枠が地面から直立し、扉が枠の右側に蝶番で固定されている。周辺に何も存在しない。
「どうしても、気になるよな…」
再び好奇心旺盛な俺は、腕組して優柔不断に呟いた。右の人差し指で左の二の腕を数回打つ。
「見ても…、いいよな?」
思わず罪悪感な俺は、そうではないと判断しながらも遠慮勝ちに呟いていた。扉の右側に接近する。首を伸ばし、向こう側をそっと覗き見る。向こう側は、景色が手前側と同様に真っ白で扉のデザインも同様にクロスする。
「どこでもドアと一緒か…」
思わず安堵な俺は、心の片隅でドラえもんを思い浮かべながら良い意味で予想通りと呟いていた。懐古しつつ扉から離れて背後に振り返る。視界に離れた場所の女神を捉える。
「あっ」
思わず予感な俺は、女神の様子を摩訶不思議に見つめて不安の声を漏らしていた。
女神は、何やら動いている。どこからともなく白いテーブルセットとティーセットを出現させる。椅子に所帯じみたように座り、ティーポットからティーカップへと何かを楽し気に注ぐ。ティーカップの上部を左右の親指と人差し指で挟み、持ち上げて口元に慎重に運びながら顔を突き出す。唇も突き出して、まるでお婆さんがお茶を音を立ててすするかのようにする。すすり終わり、空を見上げて吐息を漏らして両足を前後に非常に楽し気に揺らし始める。
「やっぱり…、振り返るもんじゃないな…」
多様に落胆な俺は、思わず心の片隅で人生を振り返ると同時に悪い意味で予想通りと呟いていた。複雑に後悔し、それらを忘れようと頭部を右手で掻きながら先程の到着位置に戻る。気持ちを未来に切り替え、扉を改めて注視する。
「う~ん…」
怪訝な俺は、思わず口をへの字にしながら腕組して唸り声を漏らしていた。再び右の人差し指で左の二の腕を数回打つ。
「ふう。ここで立ち止まってても何も始まらないな。よし! 開けるか!」
疲労な俺は、一息漏らして今は行動する事が重要と声を強く上げた。視線を扉の左側の丸いドアノブに移し、その下に歩み寄る。丸いドアノブを汗ばむ右手できつく握り締める。
「この先に、どんな未来があるか?! 子供の頃に入った近所の防空壕のようなものか! 意外に、鍾乳洞みたいなカッコイイ感じか! 楽しみだ!!」
果敢な俺は、複数の未来を思い描きながら力強く声を上げた。未来と希望と夢を乗せる右手を右側へと握力とは裏腹に優しく捻る。
『カチャ』
静寂な狭間の世界に金属製の開錠音が鳴り響いた。高揚な俺は、思わず打ち震えてにんまりする。視線を扉と枠の隙間に移す。目を皿のようにしながら隙間を全ての未来を見落とさないようにと凝視しつつ扉を内側にゆっくり開き始める。扉を枠内全てが確認可能な位置まで開く。
「まっ?!」
真っ白な俺は、思わず右手を丸いドアノブから離すと同時に上半身を仰け反らせて声を疑問に強く上げていた。口を開けたままで再び目を皿のようにしながら全ての未来を見極める。
「真っ白かよ!!」
全てが真っ白な俺は、思わず上半身を前のめりに引き戻して枠内に向けて声を力強く上げていた。枠内は、周囲と同様な真っ白で壁の様だ。
「てっきり、向こう側の景色が見えるか、黒か紫の色で先が見えないかのどっちかだと思ってたが…」
漠然な俺は、思わず三度の目を皿のようにしながら真っ白ではない部分を探しつつ想定外と呟いていた。体を静かに戻す。腕組して事態を冷静に分析し始める。
「困って…は、ないな。なんとも入り辛いが、害は無いと思うし」
冷静な俺は、眉間に皺を寄せながらも問題は問題ではないと呟いた。腕組を解き、左右に移動しながら枠内の真っ白を未練がましく凝視するが真っ白だ。正面に戻る。
「まあ………、入るしかないよな………」
臆病な俺は、再び腕組して優柔不断に呟いた。真っ白に近寄る。右足を地面から静かに浮かす。つま先を恐る恐る真っ白に刺し入れる。
「ぐっ!」
恐怖な俺は、思わず突如に全身を駆け抜け始めた想定外な痺れと痛みに表情を歪めて声を強く漏らしていた。同時に全身から冷や汗を噴き出す。
「ええい! 異世界に行くんだ! このぐらい、覚悟の上だ!」
勇敢な俺は、感情と痺れと痛みを克服しようと声を強く上げた。右足を真っ白の向こう側に存在するであろう洞窟内の地面に踏み降ろす。不安定な右足は、地面と思われる地点に着地する。
「行くぞ!!」
全身全霊な俺は、表情を引き締めて前へと声を力強く張り上げた。全身を真っ白へと移動する。不安定な左足は、地面と思われる地点に着地する。バランスを取るようにして体勢を立て直す。首を左右に振り向けて景色を確認する。
「まっ……………、また真っ白かよ! どんだけ続くんだ!」
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