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第一章 ムーン・ブル編
第16話 誰?
「あれ?」
引き続き羞恥な俺は、思わず動きを停止して何処かに違和感が残ると疑問に呟いていた。周囲を見回す。違和感は発見できない。
「うん?」
不安な俺は、思わず首を傾けて何処だろうと疑問に声を漏らしていた。視線を姿見鏡に戻す。身なりを弄りながら全身を捻りつつ違和感を確認する。発見できない。
「う~ん?」
益々不安な俺は、姿勢を前屈みにしながら顔面を姿見鏡に接近させつつこれかと疑問に声を漏らした。接近させた顔面を詳細に確認する。瞳の色が普段よりも茶色に見える。
「う~~ん…」
不満な俺は、姿勢をゆっくり戻しながらし腕組しつつ何処かの何かが腑に落ちないと声を漏らした。
「う~~~ん~~~………」
困惑な俺は、目を閉じると同時に堅固に腕組して俯きながら眉間に皺を深く寄せつつ右手を皺に当てて唸るように声を漏らした。目を開き、姿見鏡に映る顔面を見つめる。
「誰?」
混乱な俺は、思わず首を傾けて疑問に呟いていた。視線を下げ、姿見鏡に映る身なりを確認する。
「これ~…、俺か。服が~…、今着替えたやつだしな」
複雑な俺は、腕組を解いて姿見鏡に映る身なりを入念に確認しながら呟いた。宝箱の前に移動する。宝箱内のスーツを確認して得心を得る。姿見鏡の前に戻り、先程と類似にして顔面を再び詳細に観察する。
「顔が随分変わったな~。この世界に合わせた美形…、いや男前…、いや、そもそもこの世界の男前ってどんなだ?」
曖昧な俺は、和風顔が残る顔面を右手で触りながら首の角度を数回変化させつつ人は見た目が変われば変わるものかと疑問に呟いた。
「う~ん…」
引き続き曖昧な俺は、姿勢を戻しながら憶測を巡らせつつ再び堅固に腕組して声を漏らした。
「まあ、これはいい。女神が変えたんだろうし、おかしなことにはならないはずだ」
楽観な俺は、姿見鏡に映る顔面と身なりを確認しながら一応は女神を信頼していると呟いた。
「それより…」
再び複雑な俺は、改めて姿勢を前屈みにしながら顔面を姿見鏡に接近させつつやはり気になると呟いた。顎を上げ、顎髭を首の角度を数回変化させながら確認する。顎髭は金色で産毛の様。
「髭は元々薄かったからな~。いっそのこと濃くなってみたかったが…」
コンプレックスな俺は、思わず無い物ねだりと理解しながらも不服とぼやいていた。首の角度を更に変化させながら視線を徐々に顎から額へと移動する。きらりと光り輝く部分を発見する。血の気が全身から失せて額が蒼白する。絶対零度の極寒の地に全身脱毛した全裸で立ち尽くすかのような震えを起こす。
『ガタン!』
「あっるれーーー???!!!」
姿見鏡は、急接近する俺に左右から鷲掴みにされて音を大きく立てた。絶対零度な俺は、思わずシバリングを力の限りに行いながら雄叫びを激しく疑問に凄まじく裏返して荒々しく上げていた。頭部を姿見鏡に恐る恐る突き出しながら視線を上目遣いにする。
「あっるれれーー?」
大狂乱な俺は、思わず首の角度を激しく複数回変化させながら絶世の頭皮を入念に確認しつつ声を疑問に裏返していた。
「あっるれれれー」
大混乱な俺は、思わず首の角度を弱々しく複数回変化させながら絶世の毛根を必死に確認しつつ声を裏返していた。
「あっるれれれれ……」
大混迷な俺は、思わず肩を落としながら視線と両手も姿見鏡から落として小声さえも裏返しつつ落としていた。
「…」
真っ白な俺は、思わず言葉までも真っ白にしていた。姿勢を戻そうと上半身を起こすが、おぼついて後方へと数歩よろける。
「髪が?!」
未だに真っ白な俺は、思わず体を左側に素早く向けると同時に前屈みになりながら両手を頭部付近でわなわなさせつつ人は見た目が変わっても本質は変わらないのかと声を疑問に強く上げていた。わななく両手を恐る恐る頭部に押し当てる。
「だっ、大丈夫だ。カツラじゃない。頭皮も確認したし毛根いてる。だからハゲではない。ハゲではないが………」
難解な俺は、思わず頭皮を優しく揉み解しながら震える声を漏らしていた。血の気が戻り始める表情を姿見鏡へと静かに向ける。焦点が回復し始める視線を頭部へと慎重に移す。ぐちゃぐちゃな感情の中で沸き立つ体を冷静に起こして姿見鏡に対して半身の姿勢を作る。
・・・
「金髪かよ!」
・・・
「そこは、真っ白じゃないのかよ!」
・・・
ぐちゃぐちゃに冷静な俺は、絶妙な間を置いたあとに右腕をツッコミを入れるようにしっかり伸ばすと同時に違和感はこれだったのかと声を強く上げた。再び絶妙な間を置いたあとに二度のツッコミは決まり事と同様にすると同時に女神のセンスは分らんと声を改めて活舌良く強く上げた。洞窟内に二つのツッコミが木霊する。木霊はやがて静まり、静寂が訪れる。
「はあ~。あの女神、何かが変わるとか言ってたが、この事だったのか?」
困惑な俺は、思わず脱力する同時に両手を膝に突いて和風顔に金髪は無いだろうと疑問に呟いていた。顔面を右手で抑え込み、放心する。
しばし経過する。
放心な俺は、指の隙間からの視線を姿見鏡に向けて全身を確認する。
「この髪、色は確かに金髪だが服装との違和感はなくて寧ろ似合ってるな…」
平静な俺は、髪の変化を前向きに捉えながら呟いた。姿勢を戻し、姿見鏡の前に移動して顔を確認する。
「金髪か~。目立ったりは~、しないよな~」
不安な俺は、髪を指で弄りながら首の角度を数回変化させつつ違和感しか残らないと呟いた。
「まあ、考えても仕方ないか。これは、新たな自分として受け入れよう!」
前向きな俺は、両手を腰の左右に当てて受け入れ難い現実を真正面から受け止めてやろうと声を強く上げた。姿勢を前屈みにして顔を姿見鏡に突き出す。柔らかくウエーブする金髪サラサラヘアーを確認し、最初の明るい笑顔も確認した。
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