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第一章 ムーン・ブル編
第67話 覚醒
「いい匂いだ…」
睡眠中な俺は、思わず焼き立てパンの香りに鼻腔をくすぐられて呟いていた。上半身をゆっくり起こす。テーブル上の湯気の立つパン篭を発見する。
「焼き立てのパンか?」
空腹な俺は、寝ぼけ眼を擦りながら疑問に呟いた。ベッドから立ち上がる。テーブルに移動し、籠の中の複数の鳥の形状の焼き立てパンを確認する。
『『『ピヨピヨ ピヨピヨ』』』
「腹が減ってるのか」
複数の鳥の形状の焼き立てパンは、雛が餌をねだるように鳴き声を上げた。慈愛な俺は、思わず釣られて涎を垂らして呟いていた。
『ホーホケッピロロロ~』
「ウグイスパン作りの練習中か」
ウグイスの形状のパンは、ウグイスの練習中のような鳴き声を上げた。愉快な俺は、思わず涎を左手で拭いながら呟いていた。
『バサバサバサバサ』
「そう言えば、家に毎年来るウグイスは朝の8時過ぎに鳴いてたな」
困惑な様子のウグイスの形状のパンは、顔を左右に素早く向けたあとに窓へと勢い良く飛び立ちながら羽音を立てた。陽気な俺は、思わず窓の外の朝日を浴びている街並みを眺めて呟いていた。
『ホーホケキョ!』
「寝坊した?!」
窓の外からウグイスの完成した鳴き声が強く届いた。夢現な俺は、思わず目を見開いてベッドから上半身を起こすと同時に声を疑問に強く上げていた。視界に見慣れない壁が映る。
「ここは…」
困惑な俺は、思わず周囲を見回しながら呟いていた。テーブルと2脚の椅子を確認する。昨晩のネイチャー・レボリューションのゲームを思い出す。
「そうだ。異世界に来たんだった!」
『プルプルプルプル プルプルプルプル』
覚醒な俺は、思わず再び目を見開いて全てを思い出したと声を強く上げていた。背後から電話のような音が届いた。
「電話?」
再び困惑な俺は、上半身を背後に捩じりながら疑問に呟いた。点滅して鳴り続けている時計を確認する。
「昨日の目覚ましか…。フッ。電話みたいな音だな」
平静な俺は、思わずケリーを思い出して頬を緩めて呟いていた。
「触れば止まるか?」
平穏な俺は、時計を右手で触れて疑問に呟いた。音と点滅は解除される。
「あとで変えれるか聞こう」
安心な俺は、時計を見つめて紛らわしいと呟いた。上半身を戻す。
「う~ん、朝か~~~」
新鮮な俺は、眩しい朝日を美味しく浴びる中で背伸びを行いながら爽快と呟いた。深く深呼吸する。
「ん、この匂いは?」
爽快な俺は、思わず腕を下ろして香ばしい肉の香りに鼻腔をくすぐられて疑問に呟いていた。
「朝飯は、肉みたいだな」
空腹な俺は、思わず頬を緩めて涎を口内に充満させて呟いていた。ベッドから立ち上がる。部屋の中を見回し、光沢のあるレザーアーマーを確認する。
「今日は、部屋着とかも買わないとな」
前向きな俺は、雑貨屋のおばちゃんを思い出して両手を腰の左右に当てて呟いた。洗顔して一階へと向かう。
「おはようございます。空いてる席にどうぞ~」
階段付近で一階からの賑わう音とサリーの元気な声が届いた。一階に到着する。
「ルーティさん、おはようございます。空いてる席にどうぞ~」
元気な様子のサリーは、湯気の立つ料理を盆で運びながら俺を発見して話した。益々空腹な俺は、空いているテーブル席に着席する。しばし待機する。
「お待たせしました。朝食は、トーストと焼肉と目玉焼きとサラダです」
「おはよう。賑やかだな。朝食のサービスもやってるのか?」
「はい。朝はクラカと2人なので大忙しなの」
テキパキな様子のサリーは、俺のテーブルに到着して話した。元気な俺は、笑みを見せて疑問に尋ねた。額に汗をにじませているサリーは、配膳しながら話した。
「ケリーちゃんは?」
「ケリーは月曜日なので小学校です。成績優秀なんですよ」
(この世界は小学校があるのか。しかも成績優秀…)
心配な俺は、疑問に尋ねた。得意な様子のサリーは、配膳し終えて話した。不安な俺は、昨日の子供な様子のケリーを思い出して思考した。続けてケリーの末恐ろしい未来の眼鏡を掛けて鞭を手にしているきわどい大人の姿が目に浮かぶ。思わず身震いを起こしてしまう。
「みっ、未来が、楽しみだな。ははは」
「ありがとうございます」
動揺な俺は、思わず声を裏返したあとに引きつる表情を抑えながら額に冷や汗をにじませて話した。感謝な様子のサリーは、母親の笑みを見せて明るく話した。
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