文字の大きさ
大
中
小
76 / 78
第一章 ムーン・ブル編
第76話 モモとノン
「君達の名前は?」
「モモだよ」
「ノンよ」
慎重な俺は、顔色を窺いながら疑問に尋ねた。楽し気な様子の可愛らしい女性と美人な女性は、笑顔で返事を戻した。直感な俺は、思わずぞぞ毛を背中に走らせてしまう。
「どっ。うっ、うん。どこから来たんだ?」
「お兄ちゃんの家からだよ」
「正確には路地ね」
緊張な俺は、思わず言葉を詰まらせたあとに咳払いして疑問に尋ねた。笑顔の可愛らしい女性と美人な女性は、両足をぶらつかせて返事を戻した。再び直感な俺は、思わず身震いを爪先から頭上へと走らせてしまう。顔を反対側に向ける。
(俺の家? この世界の家? 日本の家? あと路地…。モモとノンという名前と、日本の家と路地。心当たりは………、当然ある)
動揺な俺は、思わず震える手を口元に当てて冷や汗を全身にたらたら流して思考していた。
「まだ分からないの?」
「いいえ。感がいいからもう気付いてるわ」
『ドクン!』
可愛らしい女性の疑問声と美人な女性の見透かすような声が届いた。三度の直感な俺は、思わず心臓付近の何かを鼓動のように大きく跳ね上げて音を強く感じていた。顔を静かに戻す。そわそわしている可愛らしい女性と笑顔の美人な女性を確認する。
「まさか?!」
困惑な俺は、思わず目を大きく見開いて疑問に強く尋ねていた。そわそわしている可愛らしい女性はそのままで、笑顔の美人な女性は更にの笑顔を見せる。
「本当にそうなのか?!」
葛藤な俺は、思わず再び疑問に強く尋ねていた。引き続きな様子の2人の女性は、待ち望むかのようにしている。
「モモちゃんと、ノンちゃんか!」
「大あったり!」
「大正解!」
「うわっ!」
勇気な俺は、自分を信じると強く話した。満面の笑みを浮かべるモモとノンは、俺にダイブすると同時に大歓喜の声で強く話した。突然な俺は、思わず押し倒されると同時に声を強く上げていた。
「まじか?!」
「まじまじ!」
「大まじ!」
大歓喜な俺は、思わずそれでもと改めて疑問に強く尋ねていた。俺に抱き付くモモとノンは、普段通りの頭突きを交えたスリスリをこれでもかと行いながら強く話した。
(この頭突きの感触! やっぱり2人だ! だが!)
感動な俺は、見た目は人間だがモモとノンと確信したあとに疑問は残ると強く思考した。
「ちょっ、ちょっと待て。2人共、猫だよな?」
「うん」
「そうよ」
「どおっ! ……、どうして人間の姿なんだ?」
「女神様に出会ったの」
困惑な俺は、スリスリに圧倒されながらも疑問に尋ねた。夢中な様子のモモとノンはそのままで返事を戻し、引き続きな俺はモモの頭突きを顎に受けながらも再び疑問に尋ねた。上半身を起こすノンは、笑顔で話した。
「女神様って、アウラ様か?」
「うん。仕事帰りのお兄ちゃんが路地に入って行くのを見て脅かそうと思ってノンと追い駆けたらいきなり真っ白な所に出てアウラ様に出会ってびっくりした」
「事情を聞いて、あなた達も行くって聞かれて行くって答えたの。そしたら、猫のままだと危ないからってこの体になったわ」
「なったわって、そんな簡単に体を変えることができるの…か………」
思案な俺は、推測して疑問に尋ねた。上半身を起こすモモは楽し気に話し、モモを押し退けるノンは笑顔で話した。不服な俺は、思わず表情をしかめるあとにキョトンとするモモとノンを確認して話を中断した。そして、
「あっ、俺も似たようなもんか」
うっかりしかけた。
「いやいや、猫が人間になるなんて…、まあいいか」
霊視な俺は、思わずモモとノンとアウラ様のやり取りが脳裏に過るあとに結果良ければ全て良しと話していた。上半身を起こす。
「2人共、良かったな」
「うん、良かった」
「良かったわ」
直感な俺は、今までの苦労を労いながらこの言葉は正しいと話した。幸福な様子のモモとノンは、満面の笑みで元気に話した。
感想 0
あなたにおすすめの小説
キングベッドの鳥籠 ~結界から出られない俺の、美少女飼い主を見つける旅~
八ツ花千代 気がついたら異世界。しかも俺は勇者でも賢者でもない。ベッドごと転移しただけの一般人だ。
さらに困ったことに、謎の結界に閉じ込められていて外に出られない。剣も振れない。魔法も使えない。殴られない代わりに、誰にも触れられない。
そんな鳥籠みたいな生活の中で頼れるのは、なぜか異世界までついてきたおしゃべりAIと、世話焼きな美少女メイドだけ。
ところが、何気なく話した現代日本の常識が貴族を驚かせ、騎士団を巻き込み、ついには国王との議論に発展。気づけば国家の重要案件や宗教問題、世界の秘密にまで首を突っ込む羽目になっていた。
俺は平穏に暮らしたいだけなんだけど。
無力なサラリーマンが、知識と口先だけを武器に生き抜く異世界スローライフ……のはずが、なぜか世界の命運を左右してしまう。ちょっとコミカルで、ときどき真面目な異世界対話ファンタジー。触れられない美少女メイドとの、もどかしい恋模様にもご注目。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
旅する書斎(☆ほしい)ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。
最弱と呼ばれた辺境伯の令息、実はレベル600の絶対強者~効率よくサボるために強くなっただけなのに、周囲の勘違いで伝説の英雄に祭り上げられる~
あるふぁ「はあ……面倒くさい。効率よくサボるために最強になるか」
王国の守護神、絶対なる【ヴァルハイト辺境伯家】の嫡男ヒビキは、剣も魔法も使えない「最弱の無能」と蔑まれていた。だが、前世の記憶と「システム」に目覚めた彼は気づいてしまう。――自分が成長しなかったのは、修行不足ではなく「BP(ボーナスポイント)」を一度も振り分けていなかったからだと。
身を守るための「最大レベルの結界」、気配を消すための「隠密」、そして効率を求めた「経験値・BP3倍スキル」。 ただ静かにゴロゴロしたいだけの少年は、気づけば神話の英雄すら凌駕する【レベル600】に到達していた!
数万の魔物を一撃で気化させ、魔界の王女を膝枕代わりにし、王女との縁談さえも「サボりたい」という私欲で秒速拒否! 本人の意図とは裏腹に、周囲の勘違いで評価だけが天を突く、史上最強の省エネ無双ファンタジー、ここに開幕!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまるある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。