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14.幸福の在り方(★)
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男はとがった爪の先を使い、ノエルの白い肌に模様を刻んでいく。
両胸の間、みぞおちとヘソの間、ヘソの下の三か所。
最初に爪をたてられた時の痛みや恐怖は、快楽に溶かされたかのように今は存在しておらず、肌に美しい模様が刻まれる痛みは、熱となり身体を疼かせた。 身に覚えのない快楽と言う感覚にさらされ追い込まれ求めだせば、殺されなければ、どうにでもなると言う割り切りにまで至ってしまう。
全裸で拘束され、痛みすら欲情として感じる倒錯的な快楽によって、ノエルの性感が開発されていくのだった。
身体に模様が刻まれるたびに、音の伴わない喘ぎが絞り出される。 音の出ない喉が流動し、そして吐息が漏れる。
身体に熱をもつほどに、快楽に表情が歪めば、潤んだ視線は本人の意思とは関係なく、男を求めるかのように甘く蕩けていた。
「この淫売が」
今のノエルには男の放った言葉を理解するほどには正気ではなく、ただ男の顔が自分に欲情を感じていると言うことだけがノエルにとっての事実。
はぁ、はぁ、あ、ぁぁ、
荒い呼吸音と、衣擦れの音だけが響いていた。
やがて、刻むべき模様は刻まれ終える。
男は、ずっとお預けを食らっていた獣のように、ノエルの白い胸に食らいつき貪ってきた。 恐怖はない、むしろ男が欲情を自分に向けていることが嬉しくすら感じた。 柔らかくも張りのある肉を、男は口内にくわえこみ甘く歯をあて、胸の形を変えるほどに唾液交じりの舌先でねぶってくれば、ノエルは拘束されているにも関わらず、その快楽を余すとこなく受け入れようと、不自由に身じろぐ。
ちゅっと男は乳首を吸いながら、丁寧に描いた模様へと魔力をそそぎ入れてきた。 それは模様の端々へと安定すれば体内の奥深くへと沈みこみ、心臓、すい臓、卵巣へと刻まれていく。 本来であれば強烈な痛みを伴う行為であるが、今のノエルにとっては快楽でしかない。
身体が世界に溶けだすような快楽。
次の瞬間には、男が激しく乳首を吸いあげ、その刺激で溶けた形が元るかのようにノエルと言う存在を取り戻す。 繰り返されるその感覚は、激しい快楽ではあるものの、未だ絶頂の迎え方を知らぬノエルは徐々に苦痛に感じ始めていた。
辛い、助けて。
自分の求める助けがどのようなものか理解もせずに、潤んだ瞳が男にそう伝えていた。
どうすれば終わる?
どうなれば終わる?
この先、自分がどのように堕ちていくのかと、本人も気づかぬ意識の奥底で期待に震えていた。
「辛そうだな」
男の声もどこか上擦り、息も荒くなっていた。 肌を彩るような黒曜石の鱗は魔力を蓄え発して輝き、広がってさえいるように見える。
ゾクリとした。
悪魔公と呼ばれる男には様々な噂がある。 だが、今はそれ以上に快楽を放置される方が辛いと快楽に張り詰めた身体が出せぬ声で訴える。
もっと、もっと、気持ちよくして。
「そうやって、男を誘い込んできたのか!!」
何故か男は怒っていた。
だけど、痛みは与えないと言われた通り、痛みはない。 殺すつもりもないと言っていたような……いえ、このまま死ぬのもきっと幸福だろう。
そう思えば、ノエルは男へただ微笑んで見せた。
両胸の間、みぞおちとヘソの間、ヘソの下の三か所。
最初に爪をたてられた時の痛みや恐怖は、快楽に溶かされたかのように今は存在しておらず、肌に美しい模様が刻まれる痛みは、熱となり身体を疼かせた。 身に覚えのない快楽と言う感覚にさらされ追い込まれ求めだせば、殺されなければ、どうにでもなると言う割り切りにまで至ってしまう。
全裸で拘束され、痛みすら欲情として感じる倒錯的な快楽によって、ノエルの性感が開発されていくのだった。
身体に模様が刻まれるたびに、音の伴わない喘ぎが絞り出される。 音の出ない喉が流動し、そして吐息が漏れる。
身体に熱をもつほどに、快楽に表情が歪めば、潤んだ視線は本人の意思とは関係なく、男を求めるかのように甘く蕩けていた。
「この淫売が」
今のノエルには男の放った言葉を理解するほどには正気ではなく、ただ男の顔が自分に欲情を感じていると言うことだけがノエルにとっての事実。
はぁ、はぁ、あ、ぁぁ、
荒い呼吸音と、衣擦れの音だけが響いていた。
やがて、刻むべき模様は刻まれ終える。
男は、ずっとお預けを食らっていた獣のように、ノエルの白い胸に食らいつき貪ってきた。 恐怖はない、むしろ男が欲情を自分に向けていることが嬉しくすら感じた。 柔らかくも張りのある肉を、男は口内にくわえこみ甘く歯をあて、胸の形を変えるほどに唾液交じりの舌先でねぶってくれば、ノエルは拘束されているにも関わらず、その快楽を余すとこなく受け入れようと、不自由に身じろぐ。
ちゅっと男は乳首を吸いながら、丁寧に描いた模様へと魔力をそそぎ入れてきた。 それは模様の端々へと安定すれば体内の奥深くへと沈みこみ、心臓、すい臓、卵巣へと刻まれていく。 本来であれば強烈な痛みを伴う行為であるが、今のノエルにとっては快楽でしかない。
身体が世界に溶けだすような快楽。
次の瞬間には、男が激しく乳首を吸いあげ、その刺激で溶けた形が元るかのようにノエルと言う存在を取り戻す。 繰り返されるその感覚は、激しい快楽ではあるものの、未だ絶頂の迎え方を知らぬノエルは徐々に苦痛に感じ始めていた。
辛い、助けて。
自分の求める助けがどのようなものか理解もせずに、潤んだ瞳が男にそう伝えていた。
どうすれば終わる?
どうなれば終わる?
この先、自分がどのように堕ちていくのかと、本人も気づかぬ意識の奥底で期待に震えていた。
「辛そうだな」
男の声もどこか上擦り、息も荒くなっていた。 肌を彩るような黒曜石の鱗は魔力を蓄え発して輝き、広がってさえいるように見える。
ゾクリとした。
悪魔公と呼ばれる男には様々な噂がある。 だが、今はそれ以上に快楽を放置される方が辛いと快楽に張り詰めた身体が出せぬ声で訴える。
もっと、もっと、気持ちよくして。
「そうやって、男を誘い込んできたのか!!」
何故か男は怒っていた。
だけど、痛みは与えないと言われた通り、痛みはない。 殺すつもりもないと言っていたような……いえ、このまま死ぬのもきっと幸福だろう。
そう思えば、ノエルは男へただ微笑んで見せた。
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