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15.的外れな悪魔公の嫉妬(☆)
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クルト・クヴァンツは、ノエルの甘えるような笑みを見て、胸の奥に愛おしさを覚えてしまった。
ありえない……。
なぜ? と、問われても理由等は分からないが、あってはいけないことだと思った。 そう理性で考えながらも、同時にどれほどの男を相手にしたのかと苛立ちを覚えてしまう。 苛立つだけの関係性などない。 そもそも、目の前のノエルと言う人間をフランだと勘違いしているのだから。 愛情以前の問題なのだ。
力ゆえに、手に負えない厄介者だと押し付けられた相手なはず。 いや……心を揺らすこれも含めて厄介者と言うなら、それこそ国すらも惑わすのでは? 自分がシッカリと管理しなければ、そう言い訳を作った。
自分に向けられる甘く蕩けた瞳。
快楽に仰ぐ口元、喉、肩の動き。
身じろぎするたびに揺れる胸元。
それらを何人の男が味わったのかと思えば嫉妬で胸がどす黒くなるのが分かる。
あぁ、きっと薬のせいだ……。 痛みを与えまいとして飲ませたクスリを、口移しした際に自分もソレを飲んだためだ。 だから……感覚だけでなく思考も快楽へとつながるんだ。
そう思い込みたかった。
触れた肌の滑らかさにウットリとした。 柔らかな肉で口を満たした時に、口内を満たし溢れ出る優しい魔力の匂いと味は、陶酔すら覚えた。 性欲だけでなく、食欲すらも刺激され、もっともっともっと……と、口内を鼻腔をくすぐる味と匂いを貪るように揉んで、舐めて、吸って、歯を当て、そして吸った。
なぜこれほどまで自分を魅了するのだ。
興奮の中に感じる、穏やかさ、初々しい甘さ、あらゆる感情があふれ出て、それが愛おしさとなり……そして……
嫉妬となる。
友人でもある男はこう言っていた。
『娘は、実の兄、それも双子の兄に恋慕している……。 彼女の男癖の悪さは、兄を思って抑えられない欲情を他の男で満足させているのだろう。 ただ一人の運命だと言ってきかない……もう手に負えない、もし、何かあればフレイは兄であるフランのために領地を焦土に変えることも厭わないだろう。 だから、貰ってくれ』
そう願われた。
あぁ、ありがたくいただくさ。
だが……、気に入らない。 俺に抱かれながら、この娘は他の男を思っているだと?!
そう、思えば苛立ちは募るばかり……。
この甘く誘惑する身体も、優しい香りも、甘いとろけそうな微笑みも、他の男のものなのだ。 そう思えば笑っていた。 誰よりも力を持ち化け物と陰口をたたかれながらも、人の顔色ばかりうかがっていた自分が嘘のように、自分を刻みこみ、自分だけのものにしたいと願っていた。
そして、悪魔公クルト・クヴァンツは、邪悪とも言える笑みを口元にたたえていた。
あぁ、頭がおかしくなりそうだ。
ありえない……。
なぜ? と、問われても理由等は分からないが、あってはいけないことだと思った。 そう理性で考えながらも、同時にどれほどの男を相手にしたのかと苛立ちを覚えてしまう。 苛立つだけの関係性などない。 そもそも、目の前のノエルと言う人間をフランだと勘違いしているのだから。 愛情以前の問題なのだ。
力ゆえに、手に負えない厄介者だと押し付けられた相手なはず。 いや……心を揺らすこれも含めて厄介者と言うなら、それこそ国すらも惑わすのでは? 自分がシッカリと管理しなければ、そう言い訳を作った。
自分に向けられる甘く蕩けた瞳。
快楽に仰ぐ口元、喉、肩の動き。
身じろぎするたびに揺れる胸元。
それらを何人の男が味わったのかと思えば嫉妬で胸がどす黒くなるのが分かる。
あぁ、きっと薬のせいだ……。 痛みを与えまいとして飲ませたクスリを、口移しした際に自分もソレを飲んだためだ。 だから……感覚だけでなく思考も快楽へとつながるんだ。
そう思い込みたかった。
触れた肌の滑らかさにウットリとした。 柔らかな肉で口を満たした時に、口内を満たし溢れ出る優しい魔力の匂いと味は、陶酔すら覚えた。 性欲だけでなく、食欲すらも刺激され、もっともっともっと……と、口内を鼻腔をくすぐる味と匂いを貪るように揉んで、舐めて、吸って、歯を当て、そして吸った。
なぜこれほどまで自分を魅了するのだ。
興奮の中に感じる、穏やかさ、初々しい甘さ、あらゆる感情があふれ出て、それが愛おしさとなり……そして……
嫉妬となる。
友人でもある男はこう言っていた。
『娘は、実の兄、それも双子の兄に恋慕している……。 彼女の男癖の悪さは、兄を思って抑えられない欲情を他の男で満足させているのだろう。 ただ一人の運命だと言ってきかない……もう手に負えない、もし、何かあればフレイは兄であるフランのために領地を焦土に変えることも厭わないだろう。 だから、貰ってくれ』
そう願われた。
あぁ、ありがたくいただくさ。
だが……、気に入らない。 俺に抱かれながら、この娘は他の男を思っているだと?!
そう、思えば苛立ちは募るばかり……。
この甘く誘惑する身体も、優しい香りも、甘いとろけそうな微笑みも、他の男のものなのだ。 そう思えば笑っていた。 誰よりも力を持ち化け物と陰口をたたかれながらも、人の顔色ばかりうかがっていた自分が嘘のように、自分を刻みこみ、自分だけのものにしたいと願っていた。
そして、悪魔公クルト・クヴァンツは、邪悪とも言える笑みを口元にたたえていた。
あぁ、頭がおかしくなりそうだ。
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