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39.事後報告
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気が付くと夜になっており、私の部屋は公爵の住まう離れへと移されていた。
「目を覚ましましたか?」
慌てて身を起こす私の身体を、ベッドの脇のロッキングチェアで本を読んでいた公爵が身体を起こし支える。
「辺境伯は、どうなされたのですか?」
そう問えば、不快そうな声で返された。
「帰りましたよ」
「そう、ですか」
「残念ですか?」
「いえ……安堵しています。 お助けいただきありがとうございました」
大きな溜息がつき、公爵は紅茶を淹れだせば、長い沈黙の時間となった。 そして、カップに注ぎ入れ私に手渡しながら、彼は言う。
「ノエルが聖女であることは、国王陛下に報告させて頂きました」
「はい」
「ただし、その能力が治療等に特化したものではないため、人前に出てその力を使う事はほとんどないと考えられ、聖女であることは公にされません。 アナタは特別な存在とはならず、私の妻とはなります。 ですが、公爵夫人として盛大な結婚式を挙げることはありません」
「はい……」
「ですが、新婚旅行には時間をかけましょうね。 一緒に色々なところを旅しましょう」
「はっ、い?」
ニッコリと微笑まれたが、なんだか道化に化かされたような気分になっていた。 そして、彼の言葉で気になった事がありたずねた。
「あの、辺境では、聖女様とかって呼ばれていましたよ?」
「辺境に居た頃は、あくまで素養者でしかなかった。 そして、治療時に薬の併用が必要であった事から、あくまで敬称だったと広めていく予定です。 とはいえ、アナタが安全に生活するための秘匿は、あくまでもアナタが俺の庇護下にあってのこと。 俺の妻となる事で、王家の管理と護衛を受けると言う面をクリアするためです。 それを忘れないよう」
「はい……」
「本当に、分かっているんですか?」
「ぇ?」
「アナタは、ずっと辺境に戻ろうとしていましたよね?」
「それは、公爵様が選べと……」
「えぇ、ですが、本来、聖女の素養持つ者は申告の義務と、それに伴う法的な定めを伝えていましたよね?」
「は、い、」
何を言われているのか理解出来なかった。
「その時点で、アナタには選択の余地はなかった。 それでも辺境に戻ろうとした……」
責めるまま公爵は顔を近づけてきて軽く口づける。
「ぇ?」
「法的な罪から守って差し上げはしましたが、俺から離れようとしたソレにはとても傷ついているのですよ?」
「それは、別に公爵がどうとか……」
「傷ついているんです」
「申し訳ありません」
「お仕置きをしないといけませんね。 俺以外の者に心を馳せないように、シッカリと身体に教え込まないといけないようです」
ニッコリと赤い唇が微笑んだ。
沈黙をつらぬけば、クスッと公爵は笑い、私の上から身体を起こした。
「傷つけたりはしませんし、殺したりもしません。 まぁ、多少歯形ぐらいはつけてしまうかもしれませんが、ほら爪も切ってありますし」
どこかフザケタ様子で言われれば、私は顔があつくなるのを実感した。
「折角いれたのに、紅茶、飲まないのですか?」
「ぁ、はい……頂きます……」
「どうですか?」
「香の良い茶葉ですね」
「ですよね。 私も花の香をかいだ時そう思いました。 それは、アナタがここに来てから、庭先に花開いた花なんですよ」
「はぁ……」
「誓いの契約の時の魔力が影響しているのでしょうかね? 催淫作用の強い植物が生えたのは……」
「ぇ? それは……どういうことですか?」
問い返したが、公爵は何も答えず、再びロッキングチェアへと座り本を手に取りだした。
やがて、私の身体は熱を持ちはじめ、衣擦れの感触すらくすぐったいような甘い感触に思え、お腹の奥底が熱を帯び、収縮し、むずむずとした耐えがたい感触に捕らわれた。
「目を覚ましましたか?」
慌てて身を起こす私の身体を、ベッドの脇のロッキングチェアで本を読んでいた公爵が身体を起こし支える。
「辺境伯は、どうなされたのですか?」
そう問えば、不快そうな声で返された。
「帰りましたよ」
「そう、ですか」
「残念ですか?」
「いえ……安堵しています。 お助けいただきありがとうございました」
大きな溜息がつき、公爵は紅茶を淹れだせば、長い沈黙の時間となった。 そして、カップに注ぎ入れ私に手渡しながら、彼は言う。
「ノエルが聖女であることは、国王陛下に報告させて頂きました」
「はい」
「ただし、その能力が治療等に特化したものではないため、人前に出てその力を使う事はほとんどないと考えられ、聖女であることは公にされません。 アナタは特別な存在とはならず、私の妻とはなります。 ですが、公爵夫人として盛大な結婚式を挙げることはありません」
「はい……」
「ですが、新婚旅行には時間をかけましょうね。 一緒に色々なところを旅しましょう」
「はっ、い?」
ニッコリと微笑まれたが、なんだか道化に化かされたような気分になっていた。 そして、彼の言葉で気になった事がありたずねた。
「あの、辺境では、聖女様とかって呼ばれていましたよ?」
「辺境に居た頃は、あくまで素養者でしかなかった。 そして、治療時に薬の併用が必要であった事から、あくまで敬称だったと広めていく予定です。 とはいえ、アナタが安全に生活するための秘匿は、あくまでもアナタが俺の庇護下にあってのこと。 俺の妻となる事で、王家の管理と護衛を受けると言う面をクリアするためです。 それを忘れないよう」
「はい……」
「本当に、分かっているんですか?」
「ぇ?」
「アナタは、ずっと辺境に戻ろうとしていましたよね?」
「それは、公爵様が選べと……」
「えぇ、ですが、本来、聖女の素養持つ者は申告の義務と、それに伴う法的な定めを伝えていましたよね?」
「は、い、」
何を言われているのか理解出来なかった。
「その時点で、アナタには選択の余地はなかった。 それでも辺境に戻ろうとした……」
責めるまま公爵は顔を近づけてきて軽く口づける。
「ぇ?」
「法的な罪から守って差し上げはしましたが、俺から離れようとしたソレにはとても傷ついているのですよ?」
「それは、別に公爵がどうとか……」
「傷ついているんです」
「申し訳ありません」
「お仕置きをしないといけませんね。 俺以外の者に心を馳せないように、シッカリと身体に教え込まないといけないようです」
ニッコリと赤い唇が微笑んだ。
沈黙をつらぬけば、クスッと公爵は笑い、私の上から身体を起こした。
「傷つけたりはしませんし、殺したりもしません。 まぁ、多少歯形ぐらいはつけてしまうかもしれませんが、ほら爪も切ってありますし」
どこかフザケタ様子で言われれば、私は顔があつくなるのを実感した。
「折角いれたのに、紅茶、飲まないのですか?」
「ぁ、はい……頂きます……」
「どうですか?」
「香の良い茶葉ですね」
「ですよね。 私も花の香をかいだ時そう思いました。 それは、アナタがここに来てから、庭先に花開いた花なんですよ」
「はぁ……」
「誓いの契約の時の魔力が影響しているのでしょうかね? 催淫作用の強い植物が生えたのは……」
「ぇ? それは……どういうことですか?」
問い返したが、公爵は何も答えず、再びロッキングチェアへと座り本を手に取りだした。
やがて、私の身体は熱を持ちはじめ、衣擦れの感触すらくすぐったいような甘い感触に思え、お腹の奥底が熱を帯び、収縮し、むずむずとした耐えがたい感触に捕らわれた。
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