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25.侍女達の仕事 01
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どうやら私は、皇妃様の侍女達と、屋敷付きの使用人達の言い争う声によって目を覚ましたらしい。 折角お金持ちの家にいるのだから、朝はパンの焼ける香りと、美しい鳥の鳴き声で目覚めたかった。
そんな事を考えた瞬間、
カーーー
あ~~~~
かぁ~~~
無数のカラスが一斉に鳴きだす。
何故かナルサスの不在中だからと胸の大きな侍女の胸の谷間(日替わり)に放り込まれていた私は、カラスの声に怯え身体を竦めた。 怖い時とか、ビックリした時は、いつもよりも体が細くなるのだ。
「ただのカラスですよ、お嬢様。 そこにいれば安全ですから大人しくしていてください」
カラスと言えば余り良い思い出が無い。 アレはキラキラしたものが好きで、私の白い身体は日の光に良く輝くから、チビの頃はよく追いかけられている。 同じ鳥類でも好きではない。
まさか『鳥の声で目覚めたい』そんな私の思いに反応した? 気のせいだよね。 鳥の姿で私の意識は肩を竦めていた。
とはいえ、これほど長時間鳥の姿でいるのは、卵から孵り人の姿を取れるようになって以来である。 大丈夫なのかな? コレ。
鳥の姿にならなかったのは、できない訳ではなくて、する必要がなかったと言うか、すると日常生活に支障が出るから。 後は鳥人と知られたくなかったから。 個人的には小鳥の姿は小さく、身軽で諜報活動向きでは? なんて夢見たこともあったけれど、子供の時、幼心に遊んでみれば、家の中は徘徊し難く、夜目が効かないなんて名の通り痛い思いをし自分は肉体派ではないと諦めた。
母から受け継いだ記憶では、私のした小さな失敗の数々のようなものを、先祖たちもまた多く繰り返しているのが分かる。 いつだって小鳥系獣人は、小さくて、惨めで、かなり切ない……。
なんて考えていれば、
カラスたちはキラキラ光る衣装を身に着けた、皇妃様の侍女や騎士達にとびかかっていた。
「ひぃっ」
「きゃぁああ」
「あぁああ、もうやだこの森」
なぜか、屋敷付きの使用人達は私が原因と思い込んでいるようで、侍女の胸元に隠れる私に向ってグッジョブなんてしている。 傍から見れば「良い胸しているよね、お姉さん」になりそうだなぁ……とか結構他人事なのにね。
「ぴっ……」
「お静かに」
谷間から顔をのぞかせれば、指先で再び押し込まれた。 例え地面を歩いていたとしても、誰も皇帝陛下の愛妾として招かれた存在だと思わないだろうに、それでも私は隠れていなければいけないらしい。
「皇妃様からの命により、大地の民……エリスと言う娘の面倒を見るよう仰せつけられている我々を妨害するつもりですか?」
△▽系に並び向かい合い言いあうのは、戦闘陣形と言うものなのでしょうか?
「部屋は葬儀会場のように飾り、風呂一つ満足に準備できない。 準備されていた石鹸も柔らかなお嬢様の肌には荒く当たるようなもの。 それで、お世話なんて笑えますわ」
「おほほほほ、お風呂等なんだと言うのですか、湯の好み、肌の具合など人次第、最初から完璧になどできるわけなどありませんわ。 そのように何でもかんでも四角四面に納め、完璧を装うなど、さ・す・が! 皇帝陛下の使用人ですわね。 流石としかいいようがございませんわ。 人の心を欠いた貴方達がどのようなお世話をするつもりですの? どちらのお世話がいいか、ご本人にお伺いしてみませんこと?」
嘲笑うような語尾にイラっとする。
別に陛下の使用人達が特別に好きな訳ではない。 寝床にはコンプレックスを覚えるし、溺れるし……しくしくしくしく……。 まぁ、だからと言って、好きなだけご飯を食べさせてくれる侍女達と。 小ばかにし嫌味を言う皇妃様の侍女と比べる事などできる訳ない。
と、言いたいところだけど……、
昨日は、好奇心が勝ったから平気だったけど、正直、あの皇帝陛下は怖い。 皇妃様は本気で私を救おうとしているのでは? と、考えなくもない。 でも、皇妃様はもっと怖いかもしれない。 何も分からない……あ~ぁ、中庸の民は恐ろしいって母様が言っていたのは本当だね。
どうすればいいんだろう。
続けられる言い合い。
言い合いの中身は余り存在していない。
仕事の完璧さを重視する皇帝陛下の使用人と、何より優美さと精神的な安らぎを重視する皇妃様の使用人と言う形が出来上がっていた。 お互いをなじるくだらない言い合いが、しばらく続いていたのだ。
でも、話を聞いていて、アレって思ったことがある。
対立する2組は、結局のところ陛下が正しいか? 皇妃が正しいか? ソレを言い争っていて、愛妾と言うのが問題なのではなく、単純に争いの切っ掛けとして巻き込まれただ毛に思えて仕方がない。
何がしたいんだろう?
「自分のお世話に忙しい貴方達が、子供の世話等できますの?!」
陛下側の侍女の中で比較的若い侍女が声を上げた。
皇妃様の侍女は少しばかり考えこむ。
「ふぅん? ここって、もう5年くらい新しい使用人を増やしていませんし入れ替えてもいませんよね。 婚期を逃してしまいますわよ?」
「余計なお世話よ!!」
「おほほほほ、新しい使用人が増えないのって、本当に陛下のせいばかりですの? 大半のものは、私共のように陛下が普通でないと知っても、王家に仕えるものですわ。 使用人が増えないのって、アナタ方の根性が悪いせいではございませんの?」
小ばかにしたようなニタリ顔。
状況理解しきれぬ私に、周囲を囲み守っている侍女達が説明をしてくれた。
陛下の使用人達は新入りに対して、多少は厳しくしたそうだ。 陛下直属の使用人に必要なのは信用なのだから仕方がないそうだ。 まぁ、アレを見られれば世の中の悪を全て陛下のせいにされても仕方ないよね。
そして、尊大な態度の皇妃様の侍女達は、奉仕の約定を交わす際にこう説明がなされるらしい。
『この方(偽陛下)は、本物の陛下が呪いより二目と見られぬ化け物のような姿をしているがために、その人生を捧げて陛下にお使いしている方です。 確たる身分をもった生まれではないとはいえ、重要な役目を負った者。 アナタ方は一丸となってこの方を支えるのが与えられた仕事だと思いなさい』
このような誘導的な発言というものは、大抵発言者によって都合の良い脚色が入るのが一般的だ。
ソレを踏まえた上で私が会話のポイントと思ったのは、
1,侍女達は実際に陛下の姿を見たことが無いこと。
2,偽陛下を支えよと言う発言が主題とされている。
これによって、人は皇妃様に対する善意のみを感じ取ることになり、皇家簒奪等は考えもしないだろう。 いや、実際は分からないけど。
結果として、使用人達は皇妃様の心労を労い、寄り添い、皇妃様のために働くことを誇りに思う。 加えて、陛下の姿を派遣した侍女達が見て騒ぎになれば、それは皇妃様の悲劇となり、正確な情報は伏せられたまま、皇妃様の悲劇は想像と妄想に彩られ民たちに語られる。
でもさぁ、陛下が人の姿を取り戻した事で、皇妃様はどう己を取り繕うのでしょうかね?
そんな事を考えた瞬間、
カーーー
あ~~~~
かぁ~~~
無数のカラスが一斉に鳴きだす。
何故かナルサスの不在中だからと胸の大きな侍女の胸の谷間(日替わり)に放り込まれていた私は、カラスの声に怯え身体を竦めた。 怖い時とか、ビックリした時は、いつもよりも体が細くなるのだ。
「ただのカラスですよ、お嬢様。 そこにいれば安全ですから大人しくしていてください」
カラスと言えば余り良い思い出が無い。 アレはキラキラしたものが好きで、私の白い身体は日の光に良く輝くから、チビの頃はよく追いかけられている。 同じ鳥類でも好きではない。
まさか『鳥の声で目覚めたい』そんな私の思いに反応した? 気のせいだよね。 鳥の姿で私の意識は肩を竦めていた。
とはいえ、これほど長時間鳥の姿でいるのは、卵から孵り人の姿を取れるようになって以来である。 大丈夫なのかな? コレ。
鳥の姿にならなかったのは、できない訳ではなくて、する必要がなかったと言うか、すると日常生活に支障が出るから。 後は鳥人と知られたくなかったから。 個人的には小鳥の姿は小さく、身軽で諜報活動向きでは? なんて夢見たこともあったけれど、子供の時、幼心に遊んでみれば、家の中は徘徊し難く、夜目が効かないなんて名の通り痛い思いをし自分は肉体派ではないと諦めた。
母から受け継いだ記憶では、私のした小さな失敗の数々のようなものを、先祖たちもまた多く繰り返しているのが分かる。 いつだって小鳥系獣人は、小さくて、惨めで、かなり切ない……。
なんて考えていれば、
カラスたちはキラキラ光る衣装を身に着けた、皇妃様の侍女や騎士達にとびかかっていた。
「ひぃっ」
「きゃぁああ」
「あぁああ、もうやだこの森」
なぜか、屋敷付きの使用人達は私が原因と思い込んでいるようで、侍女の胸元に隠れる私に向ってグッジョブなんてしている。 傍から見れば「良い胸しているよね、お姉さん」になりそうだなぁ……とか結構他人事なのにね。
「ぴっ……」
「お静かに」
谷間から顔をのぞかせれば、指先で再び押し込まれた。 例え地面を歩いていたとしても、誰も皇帝陛下の愛妾として招かれた存在だと思わないだろうに、それでも私は隠れていなければいけないらしい。
「皇妃様からの命により、大地の民……エリスと言う娘の面倒を見るよう仰せつけられている我々を妨害するつもりですか?」
△▽系に並び向かい合い言いあうのは、戦闘陣形と言うものなのでしょうか?
「部屋は葬儀会場のように飾り、風呂一つ満足に準備できない。 準備されていた石鹸も柔らかなお嬢様の肌には荒く当たるようなもの。 それで、お世話なんて笑えますわ」
「おほほほほ、お風呂等なんだと言うのですか、湯の好み、肌の具合など人次第、最初から完璧になどできるわけなどありませんわ。 そのように何でもかんでも四角四面に納め、完璧を装うなど、さ・す・が! 皇帝陛下の使用人ですわね。 流石としかいいようがございませんわ。 人の心を欠いた貴方達がどのようなお世話をするつもりですの? どちらのお世話がいいか、ご本人にお伺いしてみませんこと?」
嘲笑うような語尾にイラっとする。
別に陛下の使用人達が特別に好きな訳ではない。 寝床にはコンプレックスを覚えるし、溺れるし……しくしくしくしく……。 まぁ、だからと言って、好きなだけご飯を食べさせてくれる侍女達と。 小ばかにし嫌味を言う皇妃様の侍女と比べる事などできる訳ない。
と、言いたいところだけど……、
昨日は、好奇心が勝ったから平気だったけど、正直、あの皇帝陛下は怖い。 皇妃様は本気で私を救おうとしているのでは? と、考えなくもない。 でも、皇妃様はもっと怖いかもしれない。 何も分からない……あ~ぁ、中庸の民は恐ろしいって母様が言っていたのは本当だね。
どうすればいいんだろう。
続けられる言い合い。
言い合いの中身は余り存在していない。
仕事の完璧さを重視する皇帝陛下の使用人と、何より優美さと精神的な安らぎを重視する皇妃様の使用人と言う形が出来上がっていた。 お互いをなじるくだらない言い合いが、しばらく続いていたのだ。
でも、話を聞いていて、アレって思ったことがある。
対立する2組は、結局のところ陛下が正しいか? 皇妃が正しいか? ソレを言い争っていて、愛妾と言うのが問題なのではなく、単純に争いの切っ掛けとして巻き込まれただ毛に思えて仕方がない。
何がしたいんだろう?
「自分のお世話に忙しい貴方達が、子供の世話等できますの?!」
陛下側の侍女の中で比較的若い侍女が声を上げた。
皇妃様の侍女は少しばかり考えこむ。
「ふぅん? ここって、もう5年くらい新しい使用人を増やしていませんし入れ替えてもいませんよね。 婚期を逃してしまいますわよ?」
「余計なお世話よ!!」
「おほほほほ、新しい使用人が増えないのって、本当に陛下のせいばかりですの? 大半のものは、私共のように陛下が普通でないと知っても、王家に仕えるものですわ。 使用人が増えないのって、アナタ方の根性が悪いせいではございませんの?」
小ばかにしたようなニタリ顔。
状況理解しきれぬ私に、周囲を囲み守っている侍女達が説明をしてくれた。
陛下の使用人達は新入りに対して、多少は厳しくしたそうだ。 陛下直属の使用人に必要なのは信用なのだから仕方がないそうだ。 まぁ、アレを見られれば世の中の悪を全て陛下のせいにされても仕方ないよね。
そして、尊大な態度の皇妃様の侍女達は、奉仕の約定を交わす際にこう説明がなされるらしい。
『この方(偽陛下)は、本物の陛下が呪いより二目と見られぬ化け物のような姿をしているがために、その人生を捧げて陛下にお使いしている方です。 確たる身分をもった生まれではないとはいえ、重要な役目を負った者。 アナタ方は一丸となってこの方を支えるのが与えられた仕事だと思いなさい』
このような誘導的な発言というものは、大抵発言者によって都合の良い脚色が入るのが一般的だ。
ソレを踏まえた上で私が会話のポイントと思ったのは、
1,侍女達は実際に陛下の姿を見たことが無いこと。
2,偽陛下を支えよと言う発言が主題とされている。
これによって、人は皇妃様に対する善意のみを感じ取ることになり、皇家簒奪等は考えもしないだろう。 いや、実際は分からないけど。
結果として、使用人達は皇妃様の心労を労い、寄り添い、皇妃様のために働くことを誇りに思う。 加えて、陛下の姿を派遣した侍女達が見て騒ぎになれば、それは皇妃様の悲劇となり、正確な情報は伏せられたまま、皇妃様の悲劇は想像と妄想に彩られ民たちに語られる。
でもさぁ、陛下が人の姿を取り戻した事で、皇妃様はどう己を取り繕うのでしょうかね?
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