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34.ご都合主義を極める彼の独占欲
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陛下の部屋に戻ったヒューゴは、開口一番シマッタと小声で呟いた。
陛下が、菓子をデスクの上、それも抱え込むように置き、両手を組んだ上に顎を乗せながら、ニッコリと穏やかな微笑みを浮かべ待っていた。
「おいで、おチビちゃん」
それが、何故か不思議なほどに懐かしく感じて、帽子の中からフラリ飛んで出た。 陛下の手の平に乗せられたビスケットが一枚。 ストンっと降りて、食べて良い? と、私は顔を見る。
「おたべ」
「陛下は食べないの?」
「食べる事も出来ますが、栄養への還元率が低いので、私が食べるよりもおチビちゃんが食べて、私に与えてくれた方が助かりますね」
頭が指先で撫でられ、反射的に首がいいと横を向けば、クスッと笑い首元が撫でられる。
「ふぅん……悪くないわね。 背中なら、匂いを嗅ぐ許可を出してあげてもいいわよ」
冗談半分、もう半分は……なんだろう? 言ったら皇国の主は小鳥の背に鼻をつけ匂いを嗅ぐのかな?と言う好奇心。 ただソレだけだったのだけれど……。
にっこり笑って告げられるお礼。
「ありがとうございます」
そういって、背中が吸われた……。
全身に走る鳥肌に、私は叫ぶ。
「ぴよっ!! ドレイン禁止!!」
「していませんよ。 随分とコントロールが効くようになりましたからね。 あぁ、良い匂いです。 まるで、生き返るようです……」
うっとりとした様子で言われ、手のひらに包み込まれ、ビスケットを貰い、匂いを嗅がれる。 自分で言った事と、途中から諦め、無心にビスケットを私は食べる。
「匂いを嗅いで、生き生きとしていく様子を見ると、あぁ、陛下ってお変態だなぁ……って、思ってしまう」
「失礼な子ですねぇ。 ですが、変態のそしりもあえて受けましょう」
ひっくり返され、お腹が吸われた……。
「ぴっ、ぴっ? ぴよっ……」
もとに戻されガックリした私は、陛下を睨んだ。
「……何か、大切なものを失ったような気がする……」
「よしよし、何も失っていませんから、安心してください」
「私、もうお姉さんのお胸に帰る……」
「そうですか、仕方がありません」
仕方がないと言う言葉に、私はホッとするが、現実と言えば陛下は未だ私を解放してくれそうになくて、なにより神妙な声で陛下は言うのだ。
「……わかりました」
静かな声で、柔らかく握られていた手が緩められ飛び立とうとすれば、ざわりと闇が揺らめいた。 香るのは夜と甘い死の匂い。 そして……陛下がセクシーなお姉さんになっていた。
「さぁ、いらっしゃい」
なぜか、露出度の高い黒いドレスを着ている女性。 匂いだけは陛下のものと変わらない。
「なっ、なぜ、そうなった??」
「おかしなことを言いますね。 質量無視したおチビちゃん。 皇帝陛下等やっていると、変身の1つや2つできなければ、買い物も行けませんからね」
そう言って、妙に色っぽい溜息をついた。
「さぁ、どうぞ」
胸の谷間に入れと、前が広げられる。 これが人生の大きな選択となるとは!! 等と言う事にならない事を祈る。 なぜなら、ヒューゴが涙を流しながら、もう知らねとかってなっているから。
「そんなに、ナルサスの胸板がいいのですか?」
悲嘆に暮れる声で言われても、なんか心が動かない……。
「ない、それは、ない。 それだけはありえない……。 本当に陛下なんですよね?」
「まぁ、男の姿の胸元が良いと言うなら戻りますよ。 ただ、私はナルサスほど筋肉はありませんからねぇ。 こう抱っこ紐でもない事には」
「私の扱い、どうなのよ……一応、成人女性ですよ?」
「成人女性は、おもらししたと大泣きしませんよ」
「わ、私は、まだ幼体だから!!」
「さぁ、おいで……おチビちゃん」
「ぇええええええ」
と、言いながら、改めて顔を見た私は首を傾げた。 陛下の女装(?)姿が、母をもっとこう色っぽくして、胸を大きくしたような感じだったから。
「母様に似ているような?」
「彼女は、良い教師でした。 幼く、エネルギーを補充できず、捨て置かれ、朽ち果てるのを待つばかりの私を彼女は救ってくれたのです。 覚えていませんか? 貴方の卵時代に温めていた事もあるのですよ」
「流石に卵時代の記憶は……」
まぁ、手を変え品を変え、口車に乗せられ結局私は、げんなりとした気分で陛下(女)の胸元に収まるのだった……。
「今日は、寝物語に母君のお話をしてあげようと思うのですが、どうでしょうか?」
「ぇ?」
「流石に、チビ鳥相手に何もしませんから、安心してください」
「でも……」
「貴方が、ココに来て1日。 侍女と私と、どれだけ親密度の差があると? いえ……、貴方の母君の弟子であり、貴方が幼い頃、卵を温め、散歩に連れていった私の方が、余程、親密な関係なはずではありませんか?」
そう、矢継ぎ早に言われているところにやってきたナルサスとモイラは、言葉をなくし石像のように固まるのだった。
陛下が、菓子をデスクの上、それも抱え込むように置き、両手を組んだ上に顎を乗せながら、ニッコリと穏やかな微笑みを浮かべ待っていた。
「おいで、おチビちゃん」
それが、何故か不思議なほどに懐かしく感じて、帽子の中からフラリ飛んで出た。 陛下の手の平に乗せられたビスケットが一枚。 ストンっと降りて、食べて良い? と、私は顔を見る。
「おたべ」
「陛下は食べないの?」
「食べる事も出来ますが、栄養への還元率が低いので、私が食べるよりもおチビちゃんが食べて、私に与えてくれた方が助かりますね」
頭が指先で撫でられ、反射的に首がいいと横を向けば、クスッと笑い首元が撫でられる。
「ふぅん……悪くないわね。 背中なら、匂いを嗅ぐ許可を出してあげてもいいわよ」
冗談半分、もう半分は……なんだろう? 言ったら皇国の主は小鳥の背に鼻をつけ匂いを嗅ぐのかな?と言う好奇心。 ただソレだけだったのだけれど……。
にっこり笑って告げられるお礼。
「ありがとうございます」
そういって、背中が吸われた……。
全身に走る鳥肌に、私は叫ぶ。
「ぴよっ!! ドレイン禁止!!」
「していませんよ。 随分とコントロールが効くようになりましたからね。 あぁ、良い匂いです。 まるで、生き返るようです……」
うっとりとした様子で言われ、手のひらに包み込まれ、ビスケットを貰い、匂いを嗅がれる。 自分で言った事と、途中から諦め、無心にビスケットを私は食べる。
「匂いを嗅いで、生き生きとしていく様子を見ると、あぁ、陛下ってお変態だなぁ……って、思ってしまう」
「失礼な子ですねぇ。 ですが、変態のそしりもあえて受けましょう」
ひっくり返され、お腹が吸われた……。
「ぴっ、ぴっ? ぴよっ……」
もとに戻されガックリした私は、陛下を睨んだ。
「……何か、大切なものを失ったような気がする……」
「よしよし、何も失っていませんから、安心してください」
「私、もうお姉さんのお胸に帰る……」
「そうですか、仕方がありません」
仕方がないと言う言葉に、私はホッとするが、現実と言えば陛下は未だ私を解放してくれそうになくて、なにより神妙な声で陛下は言うのだ。
「……わかりました」
静かな声で、柔らかく握られていた手が緩められ飛び立とうとすれば、ざわりと闇が揺らめいた。 香るのは夜と甘い死の匂い。 そして……陛下がセクシーなお姉さんになっていた。
「さぁ、いらっしゃい」
なぜか、露出度の高い黒いドレスを着ている女性。 匂いだけは陛下のものと変わらない。
「なっ、なぜ、そうなった??」
「おかしなことを言いますね。 質量無視したおチビちゃん。 皇帝陛下等やっていると、変身の1つや2つできなければ、買い物も行けませんからね」
そう言って、妙に色っぽい溜息をついた。
「さぁ、どうぞ」
胸の谷間に入れと、前が広げられる。 これが人生の大きな選択となるとは!! 等と言う事にならない事を祈る。 なぜなら、ヒューゴが涙を流しながら、もう知らねとかってなっているから。
「そんなに、ナルサスの胸板がいいのですか?」
悲嘆に暮れる声で言われても、なんか心が動かない……。
「ない、それは、ない。 それだけはありえない……。 本当に陛下なんですよね?」
「まぁ、男の姿の胸元が良いと言うなら戻りますよ。 ただ、私はナルサスほど筋肉はありませんからねぇ。 こう抱っこ紐でもない事には」
「私の扱い、どうなのよ……一応、成人女性ですよ?」
「成人女性は、おもらししたと大泣きしませんよ」
「わ、私は、まだ幼体だから!!」
「さぁ、おいで……おチビちゃん」
「ぇええええええ」
と、言いながら、改めて顔を見た私は首を傾げた。 陛下の女装(?)姿が、母をもっとこう色っぽくして、胸を大きくしたような感じだったから。
「母様に似ているような?」
「彼女は、良い教師でした。 幼く、エネルギーを補充できず、捨て置かれ、朽ち果てるのを待つばかりの私を彼女は救ってくれたのです。 覚えていませんか? 貴方の卵時代に温めていた事もあるのですよ」
「流石に卵時代の記憶は……」
まぁ、手を変え品を変え、口車に乗せられ結局私は、げんなりとした気分で陛下(女)の胸元に収まるのだった……。
「今日は、寝物語に母君のお話をしてあげようと思うのですが、どうでしょうか?」
「ぇ?」
「流石に、チビ鳥相手に何もしませんから、安心してください」
「でも……」
「貴方が、ココに来て1日。 侍女と私と、どれだけ親密度の差があると? いえ……、貴方の母君の弟子であり、貴方が幼い頃、卵を温め、散歩に連れていった私の方が、余程、親密な関係なはずではありませんか?」
そう、矢継ぎ早に言われているところにやってきたナルサスとモイラは、言葉をなくし石像のように固まるのだった。
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