41 / 59
04
41.代わり 02
しおりを挟む
卵だったころの記憶があるか? と言われれば、明確なものはないのだけれど、私は温かな幸福の中で心地よくたゆたゆとたたずみ続ける物だと思っていた。
泣きたくなるほどに優しい記憶……とも言えない感覚的なもの。
そんな優しい場所に、もう1度戻ってきたかのような錯覚を、陛下は私に与えてくれた。
母様は厳しい人だった。
それでも、母様は彼女の最後に彼女の全てを私に与えてくれた。
それは痛みと苦しみと、喪失感、不安感、あらゆる恐怖を私に与え……婚約者となったマルスに依存する切っ掛けを作り出した。
エネルギーを巡らせると言う行為がイヤだったのは、母様が死の数日前からソレを無理やりに私に行った時の苦痛を記憶していたから、膨大な生命エネルギーを母様は循環させる事無く、私の小さな身体を巡らせ、馴染ませ、だけどソレはとても難しくて、私の皮膚を裂き、血を溢れさせた。
そして、私は苦痛に泣き叫び倒れる日々を繰り返し、母様を泣きながら罵った。 その行為が未来を生きる私に送る母様の最期の贈り物だったにも関わらず、私はソレを理解することなく罵り……それでも母様は、命を終えるその瞬間まで私に生命エネルギーを与え続けた。
最後の苦痛から目を覚ました時。
側にあったのは、母様と思われる白い鳥の屍。
ソレを手に取れば、空気に溶け……最後の欠片までもが、私に取り込まれた。 鳥の屍はただ私に母様の死を伝えるためだけに存在していたのだろう。
生命エネルギーの制御なんて嫌いだ……。
そう思っていたのに、陛下の与えてくれたものはとても心地よかった。
永遠に続く、卵の日々のように。
「おチビちゃん、そろそろ起きてご飯にしませんか?」
甘く優しい声が聞こえるが、心地よい眠りから目覚めるのが怖くて、ぐずっていればそっと引っ張り出され、外の空気にさらされる。 寝ぼけながらもじたばたもがけば、嘴の上に軽く温かく柔らかなものが触れた。
「おはよう、おチビちゃん」
向けられる微笑みにボンヤリと返す。
「母様……」
「ぇ?」
同時に相手が凍り付き、凍り付いた表情を見て慌てた。
「お、はよう、ございます!! へ、いか」
きょろきょろと周囲を見渡し、自分が何処にいるかを確認すれば、そこは執務室でテーブルには沢山の食事が並び、陛下のデスクの両サイドに2つずつデスクが並んでいる。 その席の1つに身を置くナルサスが背中を向けて肩を震わせていた。 その奥では対応に困り切っているヒューゴの顔が愛想笑いを浮かべ、そしてナルサスに声をかける。
「団長、そんなに笑っては陛下が気の毒ですよ」
「いえ、だって、こんなの我慢できるわけぶふっ……」
「ヒューゴ、背中を殴って差し上げなさい」
「ちょっと、普通ソコはさするでしょう!!」
「すみません。 間違えました。 せっかくですから、アナタたちも相伴に預かってはいかがですか? おチビちゃんは、前回ほど消耗は酷くありませんから」
「あら、そうなの?」
少し考え込んで私は肯定し、パタパタとテーブルへと向かう。
「一緒に食べよう」
「なら、ご一緒させていただきましょう」
「陛下は、食べないの?」
「母様ではないの? ふっふふふふはあっはっは」
「ナルサス、後で、小鬼の2人と遊んで差し上げなさい」
陛下はニッコリと笑ってナルサスに告げれば、ナルサスは顔を引きつらせ、笑うのを止めた。 嫌味とか、嫌がらせ? なのかな?
「陛下、私が寝ぼけていた事で、ナルサスを虐めるのは良くないよ」
「イジメではありませんよ。 生食鬼対策で、ナルサスの私兵団の底上げが必要かどうか? 必要ならどの程度の底上げが必要か? 可能か? 可能でないなら、何をもって補えばいいのか? 身をもって研究していただくのですよ」
優しく嫋やかな声だが……言っている事がキツイ事なのは、私にも分かるぞ?
「ナルサス大丈夫? 転じたばかりと言っても、中庸の民って器用で忍耐強いけど、強さはないよね?」
でも、母様は言っていた……。 彼等は、弱いからこそ、どんな手段を使っても勝利してくるのが怖いのだと。
「以前も言ったけど、私、中庸の民を超越しているから平気なのよ。 まぁ、任せておいて、良い所見せるから」
私は意味を理解できず首を傾げ、食事をしようとし……視線の先に見えたものにショックを受けた。
陛下が!! 男姿でお茶してる……。
いえ、もう母様が亡くなって随分立ちますし? 母親恋しがる年ではないのだけど……。 明らかなショックを顔に表して見せたが、陛下には気づかないふりをされてしまった。
でも、ご飯は食べる。
そして十数分後には、満幅のお腹をテーブルにぽてっと預け、私はもふっとマッタリモードに入る。 その間も、陛下は書類の決裁を行っていた。
「陛下は、ずっと仕事をしているの?」
「ずっと仕事をしていますよ」
そう告げる陛下のカップに新しい紅茶をヒューゴが注ぐ。
「戦場に出ていた時もしてたのよ。 この人」
ナルサスが呆れた様子で言いながら、ナルサスはヒューゴにカップを突き付ける横を素通りした私は陛下の元に降り立った。
そこには新たな貿易道、治水整備、港の増設などの嘆願書。 孤児院等の援助要請。 各領地の不満に対する改善要求。
「うん? これに返事するの?」
「返事をします。 おチビちゃんのお陰で、直接調査に行けそうなので助かります」
「ソレって……一人でする仕事なの?」
「本来は違うわよね。 でも、ほら、これもこれもこれも、本来なら、各領地で勝手にしてくれって案件でしょう? 馬鹿みたい、何にも出来ないばかばっか。 本当、放っておけばいいのにさ」
ナルサスの言葉に、陛下は静かに笑う。
「母様は、中庸の民は賢いって言っていたわ」
「確かに賢いかもしれませんね」
苦い顔をしたのはヒューゴだった。
彼等が語るのは、常に戦争状態であったアドラム皇国は、それは、それは、お金持ちだと言うお話。
戦争に勝つたびに、陛下が賠償交渉し、賠償金を陛下が!!受け取り、戦場で戦った者達の褒賞として一部を放出した以外は、今も陛下が管理しているそうだ。
それが皇妃様と、メイザース宰相閣下にはご不満で、こっそりと敵国に和平協議を求めたらしい。 陛下の力を削ぐためにだろうってナルサスは言っていた。 戦争がなければ、陛下は生命エネルギーを得る事ができず弱るばかりだから。
「そんな事をして意味があるの?」
「どうでしょう? 皇妃は幾度となく、助けてあげましょうか? と、手紙を送ってきましたが、お断りしました。 正直……彼女の助けどころか、顔も見たくなどありませんから……」
そう告げる陛下の瞳は、大きく見開き……狂気を映し出していた。
母様と思わせるぬくもりを与えてくれた人に、何があって、あんな表情をするのだろうか? 私はナルサスへと視線を向ければ、笑ってごまかされた。
そして、私は気づいた。
陛下に興味を抱き始めたと言う事実を。
泣きたくなるほどに優しい記憶……とも言えない感覚的なもの。
そんな優しい場所に、もう1度戻ってきたかのような錯覚を、陛下は私に与えてくれた。
母様は厳しい人だった。
それでも、母様は彼女の最後に彼女の全てを私に与えてくれた。
それは痛みと苦しみと、喪失感、不安感、あらゆる恐怖を私に与え……婚約者となったマルスに依存する切っ掛けを作り出した。
エネルギーを巡らせると言う行為がイヤだったのは、母様が死の数日前からソレを無理やりに私に行った時の苦痛を記憶していたから、膨大な生命エネルギーを母様は循環させる事無く、私の小さな身体を巡らせ、馴染ませ、だけどソレはとても難しくて、私の皮膚を裂き、血を溢れさせた。
そして、私は苦痛に泣き叫び倒れる日々を繰り返し、母様を泣きながら罵った。 その行為が未来を生きる私に送る母様の最期の贈り物だったにも関わらず、私はソレを理解することなく罵り……それでも母様は、命を終えるその瞬間まで私に生命エネルギーを与え続けた。
最後の苦痛から目を覚ました時。
側にあったのは、母様と思われる白い鳥の屍。
ソレを手に取れば、空気に溶け……最後の欠片までもが、私に取り込まれた。 鳥の屍はただ私に母様の死を伝えるためだけに存在していたのだろう。
生命エネルギーの制御なんて嫌いだ……。
そう思っていたのに、陛下の与えてくれたものはとても心地よかった。
永遠に続く、卵の日々のように。
「おチビちゃん、そろそろ起きてご飯にしませんか?」
甘く優しい声が聞こえるが、心地よい眠りから目覚めるのが怖くて、ぐずっていればそっと引っ張り出され、外の空気にさらされる。 寝ぼけながらもじたばたもがけば、嘴の上に軽く温かく柔らかなものが触れた。
「おはよう、おチビちゃん」
向けられる微笑みにボンヤリと返す。
「母様……」
「ぇ?」
同時に相手が凍り付き、凍り付いた表情を見て慌てた。
「お、はよう、ございます!! へ、いか」
きょろきょろと周囲を見渡し、自分が何処にいるかを確認すれば、そこは執務室でテーブルには沢山の食事が並び、陛下のデスクの両サイドに2つずつデスクが並んでいる。 その席の1つに身を置くナルサスが背中を向けて肩を震わせていた。 その奥では対応に困り切っているヒューゴの顔が愛想笑いを浮かべ、そしてナルサスに声をかける。
「団長、そんなに笑っては陛下が気の毒ですよ」
「いえ、だって、こんなの我慢できるわけぶふっ……」
「ヒューゴ、背中を殴って差し上げなさい」
「ちょっと、普通ソコはさするでしょう!!」
「すみません。 間違えました。 せっかくですから、アナタたちも相伴に預かってはいかがですか? おチビちゃんは、前回ほど消耗は酷くありませんから」
「あら、そうなの?」
少し考え込んで私は肯定し、パタパタとテーブルへと向かう。
「一緒に食べよう」
「なら、ご一緒させていただきましょう」
「陛下は、食べないの?」
「母様ではないの? ふっふふふふはあっはっは」
「ナルサス、後で、小鬼の2人と遊んで差し上げなさい」
陛下はニッコリと笑ってナルサスに告げれば、ナルサスは顔を引きつらせ、笑うのを止めた。 嫌味とか、嫌がらせ? なのかな?
「陛下、私が寝ぼけていた事で、ナルサスを虐めるのは良くないよ」
「イジメではありませんよ。 生食鬼対策で、ナルサスの私兵団の底上げが必要かどうか? 必要ならどの程度の底上げが必要か? 可能か? 可能でないなら、何をもって補えばいいのか? 身をもって研究していただくのですよ」
優しく嫋やかな声だが……言っている事がキツイ事なのは、私にも分かるぞ?
「ナルサス大丈夫? 転じたばかりと言っても、中庸の民って器用で忍耐強いけど、強さはないよね?」
でも、母様は言っていた……。 彼等は、弱いからこそ、どんな手段を使っても勝利してくるのが怖いのだと。
「以前も言ったけど、私、中庸の民を超越しているから平気なのよ。 まぁ、任せておいて、良い所見せるから」
私は意味を理解できず首を傾げ、食事をしようとし……視線の先に見えたものにショックを受けた。
陛下が!! 男姿でお茶してる……。
いえ、もう母様が亡くなって随分立ちますし? 母親恋しがる年ではないのだけど……。 明らかなショックを顔に表して見せたが、陛下には気づかないふりをされてしまった。
でも、ご飯は食べる。
そして十数分後には、満幅のお腹をテーブルにぽてっと預け、私はもふっとマッタリモードに入る。 その間も、陛下は書類の決裁を行っていた。
「陛下は、ずっと仕事をしているの?」
「ずっと仕事をしていますよ」
そう告げる陛下のカップに新しい紅茶をヒューゴが注ぐ。
「戦場に出ていた時もしてたのよ。 この人」
ナルサスが呆れた様子で言いながら、ナルサスはヒューゴにカップを突き付ける横を素通りした私は陛下の元に降り立った。
そこには新たな貿易道、治水整備、港の増設などの嘆願書。 孤児院等の援助要請。 各領地の不満に対する改善要求。
「うん? これに返事するの?」
「返事をします。 おチビちゃんのお陰で、直接調査に行けそうなので助かります」
「ソレって……一人でする仕事なの?」
「本来は違うわよね。 でも、ほら、これもこれもこれも、本来なら、各領地で勝手にしてくれって案件でしょう? 馬鹿みたい、何にも出来ないばかばっか。 本当、放っておけばいいのにさ」
ナルサスの言葉に、陛下は静かに笑う。
「母様は、中庸の民は賢いって言っていたわ」
「確かに賢いかもしれませんね」
苦い顔をしたのはヒューゴだった。
彼等が語るのは、常に戦争状態であったアドラム皇国は、それは、それは、お金持ちだと言うお話。
戦争に勝つたびに、陛下が賠償交渉し、賠償金を陛下が!!受け取り、戦場で戦った者達の褒賞として一部を放出した以外は、今も陛下が管理しているそうだ。
それが皇妃様と、メイザース宰相閣下にはご不満で、こっそりと敵国に和平協議を求めたらしい。 陛下の力を削ぐためにだろうってナルサスは言っていた。 戦争がなければ、陛下は生命エネルギーを得る事ができず弱るばかりだから。
「そんな事をして意味があるの?」
「どうでしょう? 皇妃は幾度となく、助けてあげましょうか? と、手紙を送ってきましたが、お断りしました。 正直……彼女の助けどころか、顔も見たくなどありませんから……」
そう告げる陛下の瞳は、大きく見開き……狂気を映し出していた。
母様と思わせるぬくもりを与えてくれた人に、何があって、あんな表情をするのだろうか? 私はナルサスへと視線を向ければ、笑ってごまかされた。
そして、私は気づいた。
陛下に興味を抱き始めたと言う事実を。
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
いなくなった伯爵令嬢の代わりとして育てられました。本物が見つかって今度は彼女の婚約者だった辺境伯様に嫁ぎます。
りつ
恋愛
~身代わり令嬢は強面辺境伯に溺愛される~
行方不明になった伯爵家の娘によく似ていると孤児院から引き取られたマリア。孤独を抱えながら必死に伯爵夫妻の望む子どもを演じる。数年後、ようやく伯爵家での暮らしにも慣れてきた矢先、夫妻の本当の娘であるヒルデが見つかる。自分とは違う天真爛漫な性格をしたヒルデはあっという間に伯爵家に馴染み、マリアの婚約者もヒルデに惹かれてしまう……。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる