42 / 59
04
42.教育と調教
しおりを挟む
昨晩から、生食鬼の管理を任せられていたヘイシオに、2人を中庭に連れてくるようにと連絡が入った。
陛下の個人秘書である彼は、今、陛下(女)の代理として2人の世話を行っていた。 好々爺としたおっとりとした様子は、現状に苦しむ2人を良く慰めていると言えるだろう。
「貴方方に、手錠は意味が無いでしょう。 ですが、こういうものは、怯えさせるつもりがないと相手に示すために必要なのです。 ご理解下さい」
「……はい……」
皇妃の元で、蝶よ花よとされていた時期であれば、なんて言って相手を責めたか分からないが、今となっては、変化する身体は痛み(人の姿へと戻ろうとしている)、ただ存在しているだけで激しい空腹を覚えていた。
それでも大人しいのは、一晩中淡々と言い含められたから。
『私を、襲っても構いませんが、私だってそう簡単にやられる訳にはいきません。 そして、貴方方2人にやられるほど未熟でもありません。 そんな姿となった貴方方は気の毒ではありますが、他の者達と比べれば恵まれている。 あの方の血一滴は成人男性5.6人の価値がございますからねぇ~』
陛下とナルサス、ヒューゴが一歩下がって廊下を歩く。
そして、私は再び女性姿となった陛下の胸元にいた。
「皇妃様は何をお考えなのでしょうか?」
そう問うたのは、ヒューゴだった。
「なぁに? ソレは、生食鬼なんてのを作り出している理由?」
「いえ……なんて言うか、良く分からない方ですよね」
「あの女が考えている事なんて、自分の美貌と欲、美しいものに囲まれて生きていきたいけどぉ~。 私が最も美しくないと駄目。 って、ところでしょう? 後はソレを成立させるための金、金、金。 陛下から金を引っ張りだせない以上、他の貴族に何かしている可能性も視野に入れないと駄目だしぃ。 あぁ、もう、すっごい面倒なんだけどぉ~。 いっそ、金、渡したら楽なんじゃないの?」
「気分的に無理です」
「分かるけど、余り忙しくされても、こっちも手足が足りないってものよ」
「なら、外部の者を使いましょう。 彼等にもソロソロ仕事を与えないと、金が欲しいと厄介な方に味方をされても困りますし」
薄く笑う陛下。
そんな会話をしながら向かった中庭では、膝をつき陛下(女)を待つ生食鬼の2人と、整列して待つ侍女や使用人達がいた。 今、そこにいないのは料理人達ぐらいだろうか?
「血を……命令を聞けば、また、血を……血を、くださいますか?」
苦し気に、飢えに顔を歪ませながら2人は訴える。
「あら、ヘイシオ。 躾、なってないんじゃない?」
「教育とは一朝一夕でなるものではございませんぞ」
今、この2人は、人の姿を取り戻そうと強い飢えに晒されているそうだ。 もし、2人が力のある兵士であったなら、人を襲い続けるほどの飢餓なのだとヒューゴは教えてくれた。
「貴方達が、私に従い良く働くと信用できるなら……」
陛下は、冷徹な視線をもって2人を見下ろしながら告げた。 2人の気持ちは分からない……。 だが尋問等を引き受けたヘイシオさんが言うには、人を襲いたくないと言う気持ちは強いのだと言う。 だけれど、それでは2人を配下に置く意味はない。
お互いに利益を提供しあえると分かって初めて、アナタ達は最低限の生が保証される。 人は襲うな、でも自分達が命じる相手は襲えと言うのだから、身勝手だと思われても仕方がないが、使いようの無い彼等は生かしておく意味が無いのだから、仕方ないよねと言うことらしい。
「は、はい!!」
「では、彼と戦ってもらいましょう」
「さ、先に血を……でなければ、食い殺してしまうかもしれません」
「食い殺される程度なら、ソレはソレで構いませんよ」
「あら、冷たいわねぇ~」
ナルサスは笑い、大槍ほどの長さの棒を手に取り、訓練が開始された。
生食鬼の2人は、武器の使い方も知らず、力押しである事から、その力を上手く受け流す事でナルサスは、槍替わりの棒を使い難無く生食鬼の2人をいなす。
一度に力任せに対処するのではなく、あくまでも訓練と言う体裁を保ち、ナルサスが教える側として立ち回っていた。
空振りする2人を適度に翻弄し、避け、背中を軽くつくだけで、突進する力は方向性を失い地面を抉る。 生食鬼の膨大な力を上手く空振りさせるナルサスに、彼の戦いを知る者以外は唖然としていた。
余裕、いや……華麗とも言えただろう。
「小鬼の2人は、全然相手になりませんね」
少しばかり残念と言うニュアンスを言葉に残した陛下には、つい突っ込みを入れてしまう。
『陛下、小鬼の2人とは謎の美女で会っているんだから、男姿、それも陛下として会うのは良くないんじゃないの? それに、今、陛下が、復活している事もバレるのはヤバイでしょう?』
と言うナルサスの無意味に嫌味たらしい発言の結果、陛下は過去使っていた偽名『シーラ』をそのまま流用し、謎の美女シーラとして存在する事となった事への、嫌がらせだろう。
「どっちを応援してる、っぴ!!」
攻防のあおりをうけ飛んでくる小石。 それが、身体にあたる前に落下するのを見れば、自分が生かしている同種のはずの存在に驚いてしまう。
「ふふふ、それは、まぁ……」
ニッコリと美人に微笑むが返事をしない。 そんな会話にヒューゴが乱入してきた。
「ですが、スピードは流石ですよ。 見えて、反応できなければ、技術なんか関係ありませんからねぇ、うちの団員の1割程度はついていけないでしょう」
「9割も対応できるの?」
「むしろ1割の者が対応できないの? と言うべきですね。 とは言え、その1割は戦争を知らない者達ですから、仕方がありません。 こればかりは経験と素質が物をいいますし……」
戦争があった時代は、身体能力を自慢の若者が手柄を立てようと戦場に集まっている中から、素質ある若者を選び、人柄や、背後関係を調査後、スカウトする形をとっていたが、今は家督に関係のない貴族の三男、四男、五男等が、入団を望むのだが断りにくい相手を介してくるのが厄介なのだと言う。
「実践経験を積めなくなった今、仕方ありませんよ」
「口先ばかりの貴族出身の騎士は、面倒なだけなんですよね。 いっそ平和協定等なくて、戦争の予感でも匂わせておいてくれれば、貴族も近寄ってこなかったでしょうに」
等と仲良く語るヒューゴと陛下。
「ちょっと、アンタたちちゃんと見てなさいよ!!」
「団長、そっちこそ、こっちを気にせず訓練してください!!」
ヒューゴの返しは何時でも陛下よりだ。
「アンタ、後で覚えておきなさいよ!!」
なんて言う言葉と共に、ドンッという音が2回響かせ、生食鬼を制圧し終えていた。
陛下の個人秘書である彼は、今、陛下(女)の代理として2人の世話を行っていた。 好々爺としたおっとりとした様子は、現状に苦しむ2人を良く慰めていると言えるだろう。
「貴方方に、手錠は意味が無いでしょう。 ですが、こういうものは、怯えさせるつもりがないと相手に示すために必要なのです。 ご理解下さい」
「……はい……」
皇妃の元で、蝶よ花よとされていた時期であれば、なんて言って相手を責めたか分からないが、今となっては、変化する身体は痛み(人の姿へと戻ろうとしている)、ただ存在しているだけで激しい空腹を覚えていた。
それでも大人しいのは、一晩中淡々と言い含められたから。
『私を、襲っても構いませんが、私だってそう簡単にやられる訳にはいきません。 そして、貴方方2人にやられるほど未熟でもありません。 そんな姿となった貴方方は気の毒ではありますが、他の者達と比べれば恵まれている。 あの方の血一滴は成人男性5.6人の価値がございますからねぇ~』
陛下とナルサス、ヒューゴが一歩下がって廊下を歩く。
そして、私は再び女性姿となった陛下の胸元にいた。
「皇妃様は何をお考えなのでしょうか?」
そう問うたのは、ヒューゴだった。
「なぁに? ソレは、生食鬼なんてのを作り出している理由?」
「いえ……なんて言うか、良く分からない方ですよね」
「あの女が考えている事なんて、自分の美貌と欲、美しいものに囲まれて生きていきたいけどぉ~。 私が最も美しくないと駄目。 って、ところでしょう? 後はソレを成立させるための金、金、金。 陛下から金を引っ張りだせない以上、他の貴族に何かしている可能性も視野に入れないと駄目だしぃ。 あぁ、もう、すっごい面倒なんだけどぉ~。 いっそ、金、渡したら楽なんじゃないの?」
「気分的に無理です」
「分かるけど、余り忙しくされても、こっちも手足が足りないってものよ」
「なら、外部の者を使いましょう。 彼等にもソロソロ仕事を与えないと、金が欲しいと厄介な方に味方をされても困りますし」
薄く笑う陛下。
そんな会話をしながら向かった中庭では、膝をつき陛下(女)を待つ生食鬼の2人と、整列して待つ侍女や使用人達がいた。 今、そこにいないのは料理人達ぐらいだろうか?
「血を……命令を聞けば、また、血を……血を、くださいますか?」
苦し気に、飢えに顔を歪ませながら2人は訴える。
「あら、ヘイシオ。 躾、なってないんじゃない?」
「教育とは一朝一夕でなるものではございませんぞ」
今、この2人は、人の姿を取り戻そうと強い飢えに晒されているそうだ。 もし、2人が力のある兵士であったなら、人を襲い続けるほどの飢餓なのだとヒューゴは教えてくれた。
「貴方達が、私に従い良く働くと信用できるなら……」
陛下は、冷徹な視線をもって2人を見下ろしながら告げた。 2人の気持ちは分からない……。 だが尋問等を引き受けたヘイシオさんが言うには、人を襲いたくないと言う気持ちは強いのだと言う。 だけれど、それでは2人を配下に置く意味はない。
お互いに利益を提供しあえると分かって初めて、アナタ達は最低限の生が保証される。 人は襲うな、でも自分達が命じる相手は襲えと言うのだから、身勝手だと思われても仕方がないが、使いようの無い彼等は生かしておく意味が無いのだから、仕方ないよねと言うことらしい。
「は、はい!!」
「では、彼と戦ってもらいましょう」
「さ、先に血を……でなければ、食い殺してしまうかもしれません」
「食い殺される程度なら、ソレはソレで構いませんよ」
「あら、冷たいわねぇ~」
ナルサスは笑い、大槍ほどの長さの棒を手に取り、訓練が開始された。
生食鬼の2人は、武器の使い方も知らず、力押しである事から、その力を上手く受け流す事でナルサスは、槍替わりの棒を使い難無く生食鬼の2人をいなす。
一度に力任せに対処するのではなく、あくまでも訓練と言う体裁を保ち、ナルサスが教える側として立ち回っていた。
空振りする2人を適度に翻弄し、避け、背中を軽くつくだけで、突進する力は方向性を失い地面を抉る。 生食鬼の膨大な力を上手く空振りさせるナルサスに、彼の戦いを知る者以外は唖然としていた。
余裕、いや……華麗とも言えただろう。
「小鬼の2人は、全然相手になりませんね」
少しばかり残念と言うニュアンスを言葉に残した陛下には、つい突っ込みを入れてしまう。
『陛下、小鬼の2人とは謎の美女で会っているんだから、男姿、それも陛下として会うのは良くないんじゃないの? それに、今、陛下が、復活している事もバレるのはヤバイでしょう?』
と言うナルサスの無意味に嫌味たらしい発言の結果、陛下は過去使っていた偽名『シーラ』をそのまま流用し、謎の美女シーラとして存在する事となった事への、嫌がらせだろう。
「どっちを応援してる、っぴ!!」
攻防のあおりをうけ飛んでくる小石。 それが、身体にあたる前に落下するのを見れば、自分が生かしている同種のはずの存在に驚いてしまう。
「ふふふ、それは、まぁ……」
ニッコリと美人に微笑むが返事をしない。 そんな会話にヒューゴが乱入してきた。
「ですが、スピードは流石ですよ。 見えて、反応できなければ、技術なんか関係ありませんからねぇ、うちの団員の1割程度はついていけないでしょう」
「9割も対応できるの?」
「むしろ1割の者が対応できないの? と言うべきですね。 とは言え、その1割は戦争を知らない者達ですから、仕方がありません。 こればかりは経験と素質が物をいいますし……」
戦争があった時代は、身体能力を自慢の若者が手柄を立てようと戦場に集まっている中から、素質ある若者を選び、人柄や、背後関係を調査後、スカウトする形をとっていたが、今は家督に関係のない貴族の三男、四男、五男等が、入団を望むのだが断りにくい相手を介してくるのが厄介なのだと言う。
「実践経験を積めなくなった今、仕方ありませんよ」
「口先ばかりの貴族出身の騎士は、面倒なだけなんですよね。 いっそ平和協定等なくて、戦争の予感でも匂わせておいてくれれば、貴族も近寄ってこなかったでしょうに」
等と仲良く語るヒューゴと陛下。
「ちょっと、アンタたちちゃんと見てなさいよ!!」
「団長、そっちこそ、こっちを気にせず訓練してください!!」
ヒューゴの返しは何時でも陛下よりだ。
「アンタ、後で覚えておきなさいよ!!」
なんて言う言葉と共に、ドンッという音が2回響かせ、生食鬼を制圧し終えていた。
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
いなくなった伯爵令嬢の代わりとして育てられました。本物が見つかって今度は彼女の婚約者だった辺境伯様に嫁ぎます。
りつ
恋愛
~身代わり令嬢は強面辺境伯に溺愛される~
行方不明になった伯爵家の娘によく似ていると孤児院から引き取られたマリア。孤独を抱えながら必死に伯爵夫妻の望む子どもを演じる。数年後、ようやく伯爵家での暮らしにも慣れてきた矢先、夫妻の本当の娘であるヒルデが見つかる。自分とは違う天真爛漫な性格をしたヒルデはあっという間に伯爵家に馴染み、マリアの婚約者もヒルデに惹かれてしまう……。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる