4 / 21
04.怒涛の如く私は貴族達に翻弄される
しおりを挟む
柔らかな布地で、身体にフィットしたチューリップタイトなドレス。 胸元から首まで極細のレース糸で細かな花模様を描かせ、スリットを入れた袖口、スカートの隙間からふわりとしたレースが覗き見えるのが愛らしくも上品な出来で満足しているドレス。
美しい布地をアピールすることを優先し余計な飾りを控えたかのように見えるかもしれないが、オラール伯爵家の代々受け継がれる風習として、花嫁が身に着けるとされる宝石があり、ソレが最も際立つデザインにしてあるのだ。
「ゃ、ダメ、それは、私がディディエ様との結婚式のために……」
押し付けられた婚姻だった。
拒否の出来ない状況で決まった婚姻だった。
最初はドレス作りも適当で、商売の宣伝になるだろうくらいに考えていた。 だけど、ディディエ様が私に向けてくれる優しさに好意が芽生え、彼の元に嫁ぐのだと言う覚悟を持って、彼と生きて行こうと言う決意をもって作ったドレスをミモザ様は身に着けているのだ。
私は、うわ言のように呟く。
「それは、私のドレス。 お願い辞めて」
相手は他国に嫁いだとはいえ王女殿下だった女性だ。 声を大に責める事はできない。 それでも私の呟きを聞けばディディエ様は声を荒げた。
「辞めるのです!!」
初めて聞く大声に、私はビクッと身体を縮めた。 だけどディディエ様の叫びは、私に向いていたのではないとすぐにわかり、それはそれで驚いた。
「何よ、こんな地味なドレス1つに大声をあげなくても、私が着て差し上げると言っているのだから、ありがとうございます。 このような粗末なドレスに袖を通してもらえるなんて、って涙を流すべきでしょう」
「そのドレスは、シシリーが我が一族に嫁ぐ決意として作った特別のものなのですよ! 直ぐに脱いでください。 一族代々伝わる花嫁の証に合わせて作ったドレスなのですから。 他のドレスにしてください」
「ふ~ん、仕方ないわねぇ……。 でも、彼女のドレス、どれも地味でつまらないのよね。 だけど、コレは形が変わっていて気に入ったのに」
ミモザ様は、ディディエ様の前にも関わらず、乱雑にドレスを脱ぎ捨て、躊躇なく下着姿をさらす。 そして柔らかく皺になりやすい素材のドレスは床投げ捨てられ、踏みつけられた。
「なら、どれが私に似合うか、アナタが選んで?」
ネットリとした声と腕がディディエ様に向かう。
「戯れはほどほどになさってください」
そうキツイ声色でいってはいるけれど、腕を避ける様子はなく下着で覆われただけの身体がディディエ様にまとわりつき、私は視線を逸らした。
ディディエ様は流行のドレスの型にレースと刺繍をふんだんに使った愛らしいドレスを手に取る。
「これぐらいに華やいだものでなければ、アナタの美貌には負けてしまいますよ。 ミモザ」
「確かに豪華ではあるけれど、これだと他の人との差別化に至らないでしょう? でも、まぁ、いいわ。 着るのを手伝いなさい」
「シシリー、こちらのよくある形のドレスなら良いですよね?」
何が……良いのだろうか? 確かに作成かかった手間は先のドレスの方が上だけれど、彼がミモザ様に勧めたのは、どこか結婚におざなりだけど、ソレを隠すために高価な素材がふんだんに使われている。
「分かりました……。 それで代金のご請求はドチラに行えば宜しいのでしょうか?」
「何よソレ、私が着てやると言うのだから、逆に金をとりたいくらいよ!!」
ドレスを着るのを手伝っているディディエ様は、穏やかな声でミモザ様を諫めていた。
「ミモザ、アナタは黙っていてください」
なぜ、ディディエ様は夫のように彼女をなだめるのかしら?
ディディエ様は……彼女のためにドレスの代金をお支払いになると言うのかしら?
何故?
どうして?
頭の中がグルグルする。
床に投げつけられたドレスを拾っていた私にディディエ様が声をかけてきた。
「シシリー」
視線を上げれば、穏やかにも優しい微笑みが向けられた。
「シシリー、悲しい事を言わないでくれないか……。 彼女はとても可哀そうな思いをしてきたんだ。 無茶な行動も、自らが愛されている存在であると確認するため。 そんな彼女だからこそ……公爵夫人は彼女を慰めるため華やかな場に参加するべきだと勧めたんだよ。 それに君は、子を失ったこの国の王女の悲しみの前で、人々から祝福を受け、未来を祝われ、幸福だと喜ぶことができるのかい? 私には……無理だ……」
穏やかな口調ではあるが、明らかに私を責めていた。
「まずは、彼女の不幸を拭うのが先だろう? 子を失い、夫に虐待され、使用人に蔑まれた彼女のために、君が出来る事はなにか考えてみるんだ」
なぜ、考えなければならないの?
そう問えば……ミモザ様がこの国の王女で、私がこの国の民だからと、誰もが言うだろう。 例えニヤニヤとディディエ様の背後で、責められる私をミモザ様が見ていたとしても、人々は私に全てを差し出せと言うだろう。
人なんてそんなもの。 自分に被害が無いと思えば、してさしあげなさいと簡単に言う。
「私だって、ただで済ませる気はありませんわ。 いいえ、私が着ればアナタの地味な服も注目を浴び、流行とする事だってできるの。 ソレはアナタにとって悪い事ではないと思うわ。 そうね……着の身着のまま逃げてきた私は、何も持っていない、それも一緒に都合つけてくれるかしら? 花嫁として嫁ぐのに、今まで使っていた古びたものを使う……なんてことはないでしょう?」
うんうんとディディエ様は頷き、微笑みながら彼女の言葉を引き継いだ。
「それに宣伝になるばかりではなく、ソレで彼女の不幸が悲しみが少しでも晴れたなら、アナタは彼女の親しき者として貴族社会でその名を轟かせる事ができるでしょう」
そんなもの……もう全て手に入れている。 手に入れたからこそのフラワーズの称号、特別爵位なのですから!!
そう耐え切れず叫びそうになった。
叫んでしまえば、不敬罪と鞭うたれてもおかしくない。
だけど、私は目の前の理不尽に耐えきれなかった。
「彼女の作るドレスは、どれも地味で、アナタの華やかさを打ち消してしまう。 アナタの美貌を台無しにするような駄作、それをアナタは身にまとうのですか?」
奥の作業場からバラデュール伯爵が姿を現し、2人の言葉に割って入った。
「……そ、そうかしら?」
ミモザ様が戸惑っている。
「えぇ、太陽のようにきらめかしい黄金の髪は、セクシーな色合いとデザインのドレスが似合う」
「だけど……子を亡くしたばかりの私が……」
可哀そうな母を演じだしている。
「民の労わりに、健気にも普段通りを演じるアナタに、誰もが涙することでしょう。 アナタは強く優しい方だと、気丈に振る舞う姿に心震わす事でしょう。 これ見よがしに、可哀そうな私を慰めてと言わんばかりのドレスを身につけるなんて、アナタらしくない」
「だけど、今更、どこでドレスを」
「アナタは先ほどおっしゃっていたではありませんか? アナタに着てもらうなら、誰もが喜んで最新デザインのドレスを差し出すだろうと。 その価値が自身にあると、今、そう言葉にされたばかりではないですか」
「えぇ……そうね」
「ですが……彼女の製作物全てを拒否しては、それもまた彼女も可哀そうと言うもの。 彼女の製作物もお持ちいただいてくれないでしょうか? さぁ、シシリー君からも頭を下げなさい」
勢いに飲まれボーゼンとしていれば、バラデュール伯爵は無理やり私の頭を抑え込んだ。
「幾ら庶民と言えど、王女殿下に対する礼儀は御存じでしょう? さぁ、アナタからこれを彼女に進呈するのですよ。 私の最高傑作をお受け取り下さいと」
そういって、彼が持ってきた袋を手渡され、中を覗けば……少しばかり張り切り過ぎた、セクシーな下着と、ナイトドレスだった。
美しい布地をアピールすることを優先し余計な飾りを控えたかのように見えるかもしれないが、オラール伯爵家の代々受け継がれる風習として、花嫁が身に着けるとされる宝石があり、ソレが最も際立つデザインにしてあるのだ。
「ゃ、ダメ、それは、私がディディエ様との結婚式のために……」
押し付けられた婚姻だった。
拒否の出来ない状況で決まった婚姻だった。
最初はドレス作りも適当で、商売の宣伝になるだろうくらいに考えていた。 だけど、ディディエ様が私に向けてくれる優しさに好意が芽生え、彼の元に嫁ぐのだと言う覚悟を持って、彼と生きて行こうと言う決意をもって作ったドレスをミモザ様は身に着けているのだ。
私は、うわ言のように呟く。
「それは、私のドレス。 お願い辞めて」
相手は他国に嫁いだとはいえ王女殿下だった女性だ。 声を大に責める事はできない。 それでも私の呟きを聞けばディディエ様は声を荒げた。
「辞めるのです!!」
初めて聞く大声に、私はビクッと身体を縮めた。 だけどディディエ様の叫びは、私に向いていたのではないとすぐにわかり、それはそれで驚いた。
「何よ、こんな地味なドレス1つに大声をあげなくても、私が着て差し上げると言っているのだから、ありがとうございます。 このような粗末なドレスに袖を通してもらえるなんて、って涙を流すべきでしょう」
「そのドレスは、シシリーが我が一族に嫁ぐ決意として作った特別のものなのですよ! 直ぐに脱いでください。 一族代々伝わる花嫁の証に合わせて作ったドレスなのですから。 他のドレスにしてください」
「ふ~ん、仕方ないわねぇ……。 でも、彼女のドレス、どれも地味でつまらないのよね。 だけど、コレは形が変わっていて気に入ったのに」
ミモザ様は、ディディエ様の前にも関わらず、乱雑にドレスを脱ぎ捨て、躊躇なく下着姿をさらす。 そして柔らかく皺になりやすい素材のドレスは床投げ捨てられ、踏みつけられた。
「なら、どれが私に似合うか、アナタが選んで?」
ネットリとした声と腕がディディエ様に向かう。
「戯れはほどほどになさってください」
そうキツイ声色でいってはいるけれど、腕を避ける様子はなく下着で覆われただけの身体がディディエ様にまとわりつき、私は視線を逸らした。
ディディエ様は流行のドレスの型にレースと刺繍をふんだんに使った愛らしいドレスを手に取る。
「これぐらいに華やいだものでなければ、アナタの美貌には負けてしまいますよ。 ミモザ」
「確かに豪華ではあるけれど、これだと他の人との差別化に至らないでしょう? でも、まぁ、いいわ。 着るのを手伝いなさい」
「シシリー、こちらのよくある形のドレスなら良いですよね?」
何が……良いのだろうか? 確かに作成かかった手間は先のドレスの方が上だけれど、彼がミモザ様に勧めたのは、どこか結婚におざなりだけど、ソレを隠すために高価な素材がふんだんに使われている。
「分かりました……。 それで代金のご請求はドチラに行えば宜しいのでしょうか?」
「何よソレ、私が着てやると言うのだから、逆に金をとりたいくらいよ!!」
ドレスを着るのを手伝っているディディエ様は、穏やかな声でミモザ様を諫めていた。
「ミモザ、アナタは黙っていてください」
なぜ、ディディエ様は夫のように彼女をなだめるのかしら?
ディディエ様は……彼女のためにドレスの代金をお支払いになると言うのかしら?
何故?
どうして?
頭の中がグルグルする。
床に投げつけられたドレスを拾っていた私にディディエ様が声をかけてきた。
「シシリー」
視線を上げれば、穏やかにも優しい微笑みが向けられた。
「シシリー、悲しい事を言わないでくれないか……。 彼女はとても可哀そうな思いをしてきたんだ。 無茶な行動も、自らが愛されている存在であると確認するため。 そんな彼女だからこそ……公爵夫人は彼女を慰めるため華やかな場に参加するべきだと勧めたんだよ。 それに君は、子を失ったこの国の王女の悲しみの前で、人々から祝福を受け、未来を祝われ、幸福だと喜ぶことができるのかい? 私には……無理だ……」
穏やかな口調ではあるが、明らかに私を責めていた。
「まずは、彼女の不幸を拭うのが先だろう? 子を失い、夫に虐待され、使用人に蔑まれた彼女のために、君が出来る事はなにか考えてみるんだ」
なぜ、考えなければならないの?
そう問えば……ミモザ様がこの国の王女で、私がこの国の民だからと、誰もが言うだろう。 例えニヤニヤとディディエ様の背後で、責められる私をミモザ様が見ていたとしても、人々は私に全てを差し出せと言うだろう。
人なんてそんなもの。 自分に被害が無いと思えば、してさしあげなさいと簡単に言う。
「私だって、ただで済ませる気はありませんわ。 いいえ、私が着ればアナタの地味な服も注目を浴び、流行とする事だってできるの。 ソレはアナタにとって悪い事ではないと思うわ。 そうね……着の身着のまま逃げてきた私は、何も持っていない、それも一緒に都合つけてくれるかしら? 花嫁として嫁ぐのに、今まで使っていた古びたものを使う……なんてことはないでしょう?」
うんうんとディディエ様は頷き、微笑みながら彼女の言葉を引き継いだ。
「それに宣伝になるばかりではなく、ソレで彼女の不幸が悲しみが少しでも晴れたなら、アナタは彼女の親しき者として貴族社会でその名を轟かせる事ができるでしょう」
そんなもの……もう全て手に入れている。 手に入れたからこそのフラワーズの称号、特別爵位なのですから!!
そう耐え切れず叫びそうになった。
叫んでしまえば、不敬罪と鞭うたれてもおかしくない。
だけど、私は目の前の理不尽に耐えきれなかった。
「彼女の作るドレスは、どれも地味で、アナタの華やかさを打ち消してしまう。 アナタの美貌を台無しにするような駄作、それをアナタは身にまとうのですか?」
奥の作業場からバラデュール伯爵が姿を現し、2人の言葉に割って入った。
「……そ、そうかしら?」
ミモザ様が戸惑っている。
「えぇ、太陽のようにきらめかしい黄金の髪は、セクシーな色合いとデザインのドレスが似合う」
「だけど……子を亡くしたばかりの私が……」
可哀そうな母を演じだしている。
「民の労わりに、健気にも普段通りを演じるアナタに、誰もが涙することでしょう。 アナタは強く優しい方だと、気丈に振る舞う姿に心震わす事でしょう。 これ見よがしに、可哀そうな私を慰めてと言わんばかりのドレスを身につけるなんて、アナタらしくない」
「だけど、今更、どこでドレスを」
「アナタは先ほどおっしゃっていたではありませんか? アナタに着てもらうなら、誰もが喜んで最新デザインのドレスを差し出すだろうと。 その価値が自身にあると、今、そう言葉にされたばかりではないですか」
「えぇ……そうね」
「ですが……彼女の製作物全てを拒否しては、それもまた彼女も可哀そうと言うもの。 彼女の製作物もお持ちいただいてくれないでしょうか? さぁ、シシリー君からも頭を下げなさい」
勢いに飲まれボーゼンとしていれば、バラデュール伯爵は無理やり私の頭を抑え込んだ。
「幾ら庶民と言えど、王女殿下に対する礼儀は御存じでしょう? さぁ、アナタからこれを彼女に進呈するのですよ。 私の最高傑作をお受け取り下さいと」
そういって、彼が持ってきた袋を手渡され、中を覗けば……少しばかり張り切り過ぎた、セクシーな下着と、ナイトドレスだった。
146
あなたにおすすめの小説
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。
【完結】私より優先している相手が仮病だと、いい加減に気がついたらどうですか?〜病弱を訴えている婚約者の義妹は超が付くほど健康ですよ〜
よどら文鳥
恋愛
ジュリエル=ディラウは、生まれながらに婚約者が決まっていた。
ハーベスト=ドルチャと正式に結婚する前に、一度彼の実家で同居をすることも決まっている。
同居生活が始まり、最初は順調かとジュリエルは思っていたが、ハーベストの義理の妹、シャロン=ドルチャは病弱だった。
ドルチャ家の人間はシャロンのことを溺愛しているため、折角のデートも病気を理由に断られてしまう。それが例え僅かな微熱でもだ。
あることがキッカケでシャロンの病気は実は仮病だとわかり、ジュリエルは真実を訴えようとする。
だが、シャロンを溺愛しているドルチャ家の人間は聞く耳持たず、更にジュリエルを苦しめるようになってしまった。
ハーベストは、ジュリエルが意図的に苦しめられていることを知らなかった。
【完結】新婚生活初日から、旦那の幼馴染も同居するってどういうことですか?
よどら文鳥
恋愛
デザイナーのシェリル=アルブライデと、婚約相手のガルカ=デーギスの結婚式が無事に終わった。
予め購入していた新居に向かうと、そこにはガルカの幼馴染レムが待っていた。
「シェリル、レムと仲良くしてやってくれ。今日からこの家に一緒に住むんだから」
「え!? どういうことです!? 使用人としてレムさんを雇うということですか?」
シェリルは何も事情を聞かされていなかった。
「いや、特にそう堅苦しく縛らなくても良いだろう。自主的な行動ができるし俺の幼馴染だし」
どちらにしても、新居に使用人を雇う予定でいた。シェリルは旦那の知り合いなら仕方ないかと諦めるしかなかった。
「……わかりました。よろしくお願いしますね、レムさん」
「はーい」
同居生活が始まって割とすぐに、ガルカとレムの関係はただの幼馴染というわけではないことに気がつく。
シェリルは離婚も視野に入れたいが、できない理由があった。
だが、周りの協力があって状況が大きく変わっていくのだった。
【完結】旦那様は、妻の私よりも平民の愛人を大事にしたいようです
よどら文鳥
恋愛
貴族のことを全く理解していない旦那様は、愛人を紹介してきました。
どうやら愛人を第二夫人に招き入れたいそうです。
ですが、この国では一夫多妻制があるとはいえ、それは十分に養っていける環境下にある上、貴族同士でしか認められません。
旦那様は貴族とはいえ現状無職ですし、愛人は平民のようです。
現状を整理すると、旦那様と愛人は不倫行為をしているというわけです。
貴族の人間が不倫行為などすれば、この国での処罰は極刑の可能性もあります。
それすら理解せずに堂々と……。
仕方がありません。
旦那様の気持ちはすでに愛人の方に夢中ですし、その願い叶えられるように私も協力致しましょう。
ただし、平和的に叶えられるかは別です。
政略結婚なので、周りのことも考えると離婚は簡単にできません。ならばこれくらいの抵抗は……させていただきますよ?
ですが、周囲からの協力がありまして、離婚に持っていくこともできそうですね。
折角ですので離婚する前に、愛人と旦那様が私たちの作戦に追い詰められているところもじっくりとこの目で見ておこうかと思います。
【完結】不倫をしていると勘違いして離婚を要求されたので従いました〜慰謝料をアテにして生活しようとしているようですが、慰謝料請求しますよ〜
よどら文鳥
恋愛
※当作品は全話執筆済み&予約投稿完了しています。
夫婦円満でもない生活が続いていた中、旦那のレントがいきなり離婚しろと告げてきた。
不倫行為が原因だと言ってくるが、私(シャーリー)には覚えもない。
どうやら騎士団長との会話で勘違いをしているようだ。
だが、不倫を理由に多額の金が目当てなようだし、私のことは全く愛してくれていないようなので、離婚はしてもいいと思っていた。
離婚だけして慰謝料はなしという方向に持って行こうかと思ったが、レントは金にうるさく慰謝料を請求しようとしてきている。
当然、慰謝料を払うつもりはない。
あまりにもうるさいので、むしろ、今までの暴言に関して慰謝料請求してしまいますよ?
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
【完結】順序を守り過ぎる婚約者から、婚約破棄されました。〜幼馴染と先に婚約してたって……五歳のおままごとで誓った婚約も有効なんですか?〜
よどら文鳥
恋愛
「本当に申し訳ないんだが、私はやはり順序は守らなければいけないと思うんだ。婚約破棄してほしい」
いきなり婚約破棄を告げられました。
実は婚約者の幼馴染と昔、私よりも先に婚約をしていたそうです。
ただ、小さい頃に国外へ行ってしまったらしく、婚約も無くなってしまったのだとか。
しかし、最近になって幼馴染さんは婚約の約束を守るために(?)王都へ帰ってきたそうです。
私との婚約は政略的なもので、愛も特に芽生えませんでした。悔しさもなければ後悔もありません。
婚約者をこれで嫌いになったというわけではありませんから、今後の活躍と幸せを期待するとしましょうか。
しかし、後に先に婚約した内容を聞く機会があって、驚いてしまいました。
どうやら私の元婚約者は、五歳のときにおままごとで結婚を誓った約束を、しっかりと守ろうとしているようです。
【完結済み】妹の婚約者に、恋をした
鈴蘭
恋愛
妹を溺愛する母親と、仕事ばかりしている父親。
刺繍やレース編みが好きなマーガレットは、両親にプレゼントしようとするが、何時も妹に横取りされてしまう。
可愛がって貰えず、愛情に飢えていたマーガレットは、気遣ってくれた妹の婚約者に恋をしてしまった。
無事完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる