浮気されたけど特になんとも思ってません!!

みず

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第7話 面倒事は避けたいけど?

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「もう分かっていると思うけど、彩花とは別れることにしたから」

「当然の結果だね。浮気する人と付き合っててもしょうがないもんね!!」

相当怒っているようだ。俺よりも全然怒ってるな。

「それでだ。たけにも話したんだけど、1週間は彩花の様子を見ようと思ってる」

「え、すぐに別れないの?様子を見るって・・・やっぱりまだ菊池さんに未練とかあるの?」

「いや、全く無い。むしろもうどうでもいいって思ってる」

俺は食い気味に答えた。

「ちょっと言い方が悪かったな。様子を見るじゃなくて、浮気の証拠を集めようかなって思ってる」

「うん?なんで証拠集め?」

「俺の安心のためかな。最終兵器を持ってたほうが安心するじゃん?こっちにはこれがあるんだぞって」

俺は笑いながら答えた。

「な、なるほど~。最終兵器ね。かっこいいね・・・」

さっちゃん、困惑した顔をしている。ちょっと引いてない?
中二病じゃないからな。

「これは最終兵器だから、別れるときもこの動画のことは言わないで別れるよ」

「へ?そうなの?見せたほうがスムーズに別れられると思うよ?」

「確かにこれを見せれば、すぐ別れてくれると思う。これは誰がどう見ても浮気現場だからな。絶対に誤魔化せないと思う」

「なら、それでいいんじゃないの?」

「甘いって思われるかもしれないけど、こんな動画を見せたら絶対に面倒なことになるだろ?俺はできるだけ平穏な学生生活をおくりたいから、とりあえずは、動画を見せずに別れようと思ってる」

「なるほどね。昇くんらしいね。確かにこれは絶対に面倒事になるね。普段は、クラス委員でクラスメイトから信頼されている菊池さんが裏では、浮気してたってなったらもうね・・・。この動画を見せないのは昇くんの優しさだよね。絶対に菊池さんは気づかないけど・・・」

「まぁ、いいさ。面倒なことにさえならなければね。でも俺の逆鱗に触れたら、躊躇いなくこの証拠を出すから」

「そのための証拠だもんね」

「うん。俺は小さなことだったら怒らないから、多分証拠の出番は無いと思うけどね」

「でも証拠集めはするんでしょ?」

「もちのろん!」

「昇くん?楽しんじゃってる?楽しんじゃってるでしょ!?」

呆れ顔のさっちゃんである。

面倒くさいのは嫌だ、だけど正直、隠れて証拠集めとかワクワクする。探偵にでもなって気分である。これは浮気調査かな?こんな体験、滅多に無いから楽しまなきゃ損だよな。

「まぁ、ポジティブにいこ~。ってことで、さっちゃんが撮った動画、俺に送ってもらってもらっていい?」

「早速だね。別に良いよ。私のスマホからこの動画を完全に消したいし。あと勝手にクラウドに保存されちゃったから、クラウドからも消さなきゃ。もう!なんでもかんでもクラウドに保存しちゃうんだから!」

最近のスマホは凄いよな。勝手に写真とか動画をクラウドにバックアップを作ってくれるんだもんな。いや~。クソ動画のバックアップいらね笑

「確かに・・・こんな動画、自分のスマホに入ってるだけで嫌だよな」

「はい、送ったよ。嫌過ぎるよ。誰かに見られたら最悪だもん」

「だな。お、きたきた。受け取ったよ。ありがとう」

「じゃ消す。証拠集めも程々にね」

「バレないように気をつけないとね」

* * *

話し込んでいたら、結構時間が経ってしまった。
壁に掛かっている時計を見ると、もう20時になっていた。流石にお腹が空いてきたな。

「さっちゃん、夕食は食べた?」

「まだ食べてないよ」

「あ、そうだよね。ごめんな。話し込んじゃって。どうする?うちで食べてく?今はカップ麺しか無いけど」

「全然平気だよ。そういえば昇くん、自炊してたんじゃないの?」

「ちょこちょこしてたんだけど、最近忙しすぎて、料理をする暇が無かったから、カップ麺で生活してたんだよ」

「それ、体に悪いよ・・・」

「そうだよなぁ。じゃあ、今日でカップ麺納めということにしておこう」

「私も久しぶりだからいいけど、今度私が料理作って上げるよ」

「え、結構ですけど」

さっちゃんは、料理だけは苦手で、中学の頃にさっちゃんが料理を作ってくれて、それを食べて、気を失ってしまったことがある。あれは思い出すだけでも汗が出てくる。

「いや、遠慮しないでいいから」

「いえいえ、まじで結構です」

「もう~」

さっちゃん自身は料理ができると思っている・・・。恐ろしい子。

「じゃ、この中から好きなカップ麺選んでいいよ」

箱の中に色々なカップ麺が入っている。醤油・シーフード・豚骨・焼きそばなどなど。

「じゃあ、これにしようかな」

「お、シーフードにしたんだね。じゃあ、俺は豚骨に決定!」

お互い選んだカップ麺にお湯を入れて、3分待つことにした。

「待ってる時の時間って長く感じるよね」

「確かに・・・1分も意外に長いよな」





「って言ってるうちにできたな」

「ちょっと、まだ3分経ってないよ?」

「少し早いほうが美味しい説」

「麺硬そう笑」

いつもと同じようなカップ麺だけど、久しぶりに幼馴染と一緒に食べたカップ麺は美味しく感じた。

====================
ここまで読んで頂きありがとうございます。

次話、明日の12時頃、更新します。

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