ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~

まぁ

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2章 ドラゴンステーキを求めて

2章ー1 幼女エレナ、家を買う?①

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 邪神ちゃんの大事件から数週間が経ち、僕たちは自らのスタンスを大まかに決めた。

 まず長期的な目標はあの迷宮の100階層をエレナの力で目指す。両親はいないかもしれないけれど、同族のだれか、エレナのことを知っているハイエルフ(元)がいるかもしれないから。

 僕自身のことは忘れたいから、考えないようにすることにした(主に邪神ちゃん関連)

 中期的な目標はここ王都での基盤づくりだ。衣食住に困らないだけではなく、快適に暮らせるようにしたい。

 そして目下の目標は家を買い、拠点を築くことである。中期的な目標とかぶるが、とりあえず目先のことなのであえて挙げておく。

 「おにいちゃん、いくよー」

 「待って、待ってエレナ。まだ準備できてないから」

 「もぅ」

 その口を風船のように、ぷぅ~と膨らませて怒ったポーズをするエレナ。

 うん、怖くない。むしろかわいいよ(笑)

 「はやく、おーちみにいくの!!」

 未だ着替えが終わってない僕の腕を掴み、ぶんぶんと振りまわす。

 完全に駄々っ子だね~。

 まぁ、よほど家を買うのが楽しみで興奮してるんだろうけどさ。僕はエレナの頭にやさしく手を置く。

 「お家は逃げないから大丈夫だよ、エレナもしっかりとお洋服着て。だらしないといいお家を教えてくれないよ?」

 僕の言葉を聞いて大急ぎで自身の服を正す、エレナ。聞き分けがいいのか単純なのかわからないね。まぁ、でもこれはホントの話だ。身なりが整ってないと家を売る商人もこっちを侮って変なものを掴まされかねない。

 こう見えても元社会人だよ、僕は。

 なんて偉そうに言うことでもないか。

 僕たちは出かける準備を終えると王都の比較的治安の良い区画にある商家を訪ねるために宿屋を後にする。

 ここでこれから住む家をいくつか紹介してもらう手筈になっているので、時間に遅れてはいけないのだが、エレナはちょっと意気込みすぎだ。

 そのせいで早くでたこともあり、このまま行くと約束の時間よりも少し早く着いてしまう。

 「エレナ、ちょっと早いからあたりをふらつこうと思うけど、どこか行きたいとこある?」

 「ドラゴンステーキ」

 エレナの跳ねるような明るい声を聴き、僕は以前ポチから聞いた話を思い出す。

 あぁ、ちょっと前に僕がいない間に買い物に行ったときに食べたって言ってたね。エレナ曰くとても美味しかったらしいが、その話を聞いた僕には少し疑問が残った。

 エレナが持っていたお金は銀貨数枚、これでドラゴンのステーキ何て買えるのか? この世界にきてまだドラゴンを見たことはないけど、無理だと思わざる得ない。ドラゴンよりも弱い魔物の肉が金貨単位で売られているを見たことがある。

 「うん、ちょっと気になるし行ってみようか!」

 「うん!!」

 「って、そんなに急がないで。まって、まって、エレナ」

 家を見に行く時と同等かそれ以上に興奮したエレナを落ち着かせるのは、暴れ馬を手懐けるよりも大変だ・・・。
 
 有り余る魔力強化のおかげで肉体的にはまったくつかれていないけど、気持ち的に僕は広場のとある屋台の前で肩で息をする。

 「おにいちゃん、ここ」

 目の前の屋台を指さすエレナ。そして、気づくとすでに注文をし終えたようだ。

 「店主、すみませんが一つ伺ってもいいですか?」

 「おう、どうした?」

 店主は火にかけた肉に注意しながら僕の言葉に応える。目線を向けないのは失礼にあたると思うのだが、この場合はお互い様なのできにしない。僕が急に話を振ったのだから。

 「それで、ここのお店のお肉は本当にドラゴンのものなのですか?」

 「違うぞ」

 「そうですか、違う。・・・。違うんですか!?」

 僕は驚きのあまり一瞬声を失った。

 「あぁ、違うぞ。ドラゴンの肉と同じくらいう上手いってことだ。看板にも書いてあるだろ?」

 僕は、改めてお店の看板を見る。

 「みたいですね、どうもお騒がせしました」

 「いいてことよ、と。はい、お待ち。ドラゴンステーキ3人前だ」

 会話が終わるころ、ちょうど肉が焼き終わったみたいだ。

 「おにいちゃん、はやくたべよ。ひやってなるとおいしくなーよ」

 今朝同様に僕の服の袖をぶんぶんと振るう。心なしか、朝よりも強い?

 エレナに中では 美味しい食べ物>お家 なのだろう。

 「そうだね、早く食べてお家も見に行かないとね」

 「やぁー」


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