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第19話 闇の獣人、宰相にいろいろ相談して商人へのパイプを作ってもらう

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 あれからレヴィン宰相に泣きつかれて、俺はしぶしぶ竜王の息吹を使って宰相を全快させてやった。

 案の定、腰の疲れが癒えたレヴィンはまた激しく腰を振るいまくって、陰嚢が空になるまで射精しまくっては俺に懇願して、竜王の息吹をかけてもらうという行為を3回は繰り返した。

 さすがに4回はしなかったけどな。浄化魔法で綺麗になったレヴィンは俺の上に覆いかぶさって、俺の顔をペロペロと舐めたりしている。

 こいつ、俺が浄化魔法使える事を知ってから、日に日に大胆になってきているな。それが悪いとは言わないけど、鬱陶しいと思うこともよくあるんだよ。今だって俺の首筋とか舐めたりしてるし。

 俺も獣人だから毛むくじゃらなんだけど、毛が口の中に入って不快な思いをしないんだろうか。だがレヴィンにとってはそんな事は些細な事らしい。

 一通り舐め終わるのが終わると、今度は俺のモノをしゃぶり始めた。それは結構気持ちいいから許可したいんだけど、これが続くと夜中までこいつに俺の精液を飲ませることになってしまう。

 俺は5回ほど逝くと、沢山俺のミルクを飲んで満足したのか、レヴィンはそのまま寝てしまった。

 いや、本当はもっと沢山飲みたかったんだろうが、俺もいろいろと考えることがあって、泥眠の魔眼を使って強制的に寝かせたのだ。ちなみにこいつが俺の肉棒を舐めるのに集中していたので、俺の目が光ったことには気づいていない。

 俺はこいつに突っ込まれている間に、いろいろと精液ポーションの改良に勤しんでいた。

 やり方は簡単。精液ポーションに、付与魔法で新たな機能を付け加えて時空魔法で半永久の設定をするだけだ。

 もともと俺の精子に付与魔法をかけているのだから、難しいことはぜんぜんない。

 精液ポーションは精力や魔力を回復させる能力を持つが、もっと他にいい機能を付けたらどうかと大分前から考えていた。何しろ俺は精液ポーションなんていくらでも作りだせるんだからな。ポーション瓶も結構安いので、それほど疲れたり作るのが大変というわけじゃない。

 要するに大量生産できるから、これを何とかして多くの人々の役に立ってもらえないかと考えていた。

 そこで王城に来てからは俺自身の身を守るためにも、いっそこれらのポーションを改良して売ればいいんじゃないかという結論に達したのだ。

 具体的には精液ポーションに血流改善、冷え性解消、生理痛緩和。あと扱っているのが俺の精子なので、万が一バレたら妊娠騒動が起きかねないので避妊の効果を付与。さらに驚いたのは竜王の息吹も付与できるということだ。

 だけど、竜王の息吹ってキングドラゴンのアビリティで、俺がキングドラゴンを倒してそのアビリティを吸収できるなんてことになったら大騒ぎになる。

 だから血流改善、冷え性解消などは表向きの、それこそ竜王の息吹から目を逸らさせる為のカモフラージュというわけだ。一応、モンスターから吸収したアビリティの中に隠蔽というのがある。

 他人から鑑定のアビリティで自分のステータスを見られても、本当のアビリティとか知られないための誤魔化すためのアビリティだ。これを竜王の息吹を付与した後にかけておけばまずわからない。

 問題はポーションを飲んだ後にどれくらい血流改善とか生理痛緩和の効果が続くかなんだけどな。毎日飲んでもらうのが一番いいのだが、果たしてこんなベトベトする液体を毎日飲んでくれるだろうか? …この辺りはレヴィンに相談しておくしかないな。

 あとは朝になるまで寝るとするか。しかし泥眠の魔眼がこれほど効果的だとは思わなかった。

 何しろレヴィンは強い。実力からすれば冒険者ギルドに所属する冒険者達の中でもS(スペシャル)ランクに匹敵するほどの実力者だ。ダンジョン内で多くの敵と戦ってきた俺にはわかる。

 そのレヴィンをあっさりと眠らせたのだから、ヴァンパイアロードのアビリティって恐ろしいな。他にもいくつか魔眼があるけど、うかつに使うと目が光る上に物騒な効果も多いので練習する気にはなれないんだよな。

 とにかくレヴィンにえんえんとセックスに付き合わされるのは御免なので、今夜はゆっくり眠れそうだ。

 俺は隣で泥眠しているレヴィンの隣で目を瞑って眠りの世界へと旅立つことにした。




 朝になって、目が覚めてみるとレヴィンはまだ寝ていた。そういえばまだ魔眼の効果を解除してないんだもんな。寝ていて当然か。俺は服を着ると、魔眼の効果を解除する。

 するとレヴィンは目を開けてから上体を起こす。そしてうーんと両手を上げて背伸びをすると、ゆっくりと起き上がってトイレへと歩いていった。
 
 よかった。俺が魔眼を使ったこと、バレてないよな。あれは見た目が怪しすぎるのでレヴィンには内緒にしているんだが、いつかは真実を喋らないかと思うと、気が重くなってくる。

 まあそれはまだ遠い未来の話だし、今は精液ポーションの改良バージョンをレヴィンに相談することにしようか。

 トイレから出てきたレヴィンが着替えを終わった時に、俺は闇の中の空間から精液ポーションを出して、彼に生理痛緩和の効果を付与したポーションにしたと伝えた。

 そして商人に売ってもらいたいのだが、こういうのは実際に試してもらうのが一番なので、王城内でいい女性がいたら試してもらえないかと頼んでみた。

 彼はまじまじと精液ポーションいや、生理痛緩和ポーションを見るとため息をついた。

 「どうりで昨日は嬉しそうだと思っていたら…君はこんなものを作ることを考えていたのか。確かに生理痛は緩和する薬はいくつか作成されているが、摂取する者の体質によって大きく効果が違ってくる。このポーションもそういう感じで万人に受け入れられるとは限らない。それでもいいかね?」

 「うん。薬なんて人によって効果の違いが出て当然だって、俺は暗殺者ギルドで習ったしな。それで、王城内にこれを試してくれる女性っている?」

 「私を誰だと思っている? 生理の痛みに悩む女性などいくらでもいるが、口の堅い女性にしなければならんな。
とにかくそのポーションは私が預かって、信用できる女性に渡しておこう」

 「助かったよレヴィン。あと宝物庫のアイテムだけど、やっぱり貴族や王族でもない俺だと、これ以上はマジックアイテムとか入手するのって難しいかな?」

 ポーション瓶を受け取ったレヴィンは、数秒ほど俺を憐れむような目で見ていた。その視線が答えですね? わかります。

 「残念ながらその通りだ。ドラゴンを多く倒した戦士として賞賛はできたとしても、王族が管理するマジックアイテムは危険だったり、君に与えるには信用できないという大臣がいてね。今の状態では難しいだろうね」

 やっぱりか。予想通りの答えに俺は闇の中の空間から紫色の大粒の宝石を取り出してレヴィンの前に置いてみた。

 「これは…まさかと思うがダイヤモンドかね? アメジストにしては輝きが違うし…?」

 大きく目を見開いて顔をダイヤモンドの前に近づける宰相。さすがに紫色でここまで大粒のダイヤモンドなんて彼でも見た事はなかったか。結構でかいからな。直径15センチのダイヤモンドなんて王族の宝物庫にしかないようだしな。宝箱の中で見つけたダイヤってどれもカットされているから、王冠とかベルトに取り付けやすいようになっているし。そこまで冒険者の事を考えるなんて、すごいなダンジョンコアさん。

 「そうだよ。ダンジョンでヴァンパイアロードとかアークリッチとかいろいろ倒していたら、宝箱を落としたんでその中に入ってたんだけど。ドラゴン倒した程度でマジックアイテムがもらえないんなら、その宝石を献上するから代わりにマジックアイテム一つ頂戴ってお願いするのは駄目かな?」

 俺が宝石を手にした由来を説明すると、今度はレヴィンがぎょっとした顔になった。

 「全く…。宝石だけでも驚いたのに、ヴァンパイアロードにアークリッチだって? どれも伝説級の化け物ばかりじゃないか。そんな連中を倒して君はこれを手にいれたというのかね?」

 「うん。ドラゴン倒しまくっていったら宝箱の中に聖剣とかあったからな。光の魔石と聖の魔石をばらまいて爆発させて、怯んでいる隙に聖剣でぶった斬って殺したんだけど。アークリッチも同じような方法で倒したんだ」

 信じられないという顔をしていたレヴィンは、天を仰いで瞑目する。

 「君は…本当にいろんな意味で規格外だな。それでこの宝石を献上してマジックアイテムが欲しいって? だがこれ一つでは難しいだろうな。他にもう一つあれば…」

 「あ、もう一つあればいいのか? それじゃ緑色のダイヤモンドだったらどうかな?」
 
 と、俺は闇の中の空間から紫のダイヤモンドと同じ大きさのきれいな淡い緑色のダイヤモンドを出してやる。

 「なっ!? こ、これもアークリッチが落としたのかね?」

 「宝箱から見つけたからな。正確にはどのモンスターだったからなのか覚えてないんだけど。だってモンスターって階層ごとに一匹だけの場合もあるけど、大抵は徒党を組んで数に物言わせて襲ってくるパターンが圧倒的に多いのはレヴィンも知っているだろ? それでも地下70~100階層の間に出たのは間違いないけどな」
 
 要するにモンスター倒すのに忙しくって、どの宝箱がどのモンスター倒した時に出たのかわかりません、という事だな。今ならともかく最初に地下80階層とかその下に到達するのって結構、必死だったしな。

 「それほど深く潜っているのかね…熟練の冒険者でも地下40~50階層までが限界だと聞いたが…。しかし、こういう規格外の宝石を二つも出すとは。これは君について女王陛下とじっくり話し合わないといけないな。これほどの価値がある宝石を二つも献上するとなると、君はもうドラゴンスレイヤーとしての名誉ある勲章受容資格のある者だけではない。国賓として今以上に丁重に君を扱わないといけない存在になったわけだよ?」

 テーブルの上に置かれた直径15センチのダイヤモンド二つと俺を交互に見ているレヴィン。

 「それじゃあさ。この生理痛緩和ポーションを試してもらって、この王城内の貴婦人だけでもポーションを使ってもらいたいんだけど。その為にいい方法ってある?」

 「一番いいのはこのポーションを無償、または格安で生理痛に悩まされている貴婦人達に渡すことだな。そうすれば彼女達もこのポーションを試す気になれるし、このポーションを飲んで生理痛が緩和されたら、他の貴婦人達に宣伝してくれるだろうからな。そういえばこのポーションの値段の設定とかは決めてあるのかね?」

 「一般市民が使う場合なら金貨一枚かな。貴族・王族が使うんなら金貨10枚。何しろこれ、俺の精液に付与魔法施しただけだし。瓶の価格だって王都の店に行けばかなり安く売ってくれるから、ほとんどタダみたいなもんだしなー。それに生理痛を緩和する程度なら毎日スプーン一杯から二杯ほど飲んでくれれば十分だと思う。あまりにも痛みが強いんならスプーン3杯ほど紅茶とかに入れて飲めば収まると思うよ?」

 「いやいや。確かに飲みにくいけど、それさえ我慢して一瓶飲みきれば精力・魔力をほぼ完全に回復してくれるポーションだよ!? 飲んだ私ならわかる。このポーションの価値は上級回復ポーションに匹敵する。しかも魔力と生命力の両方を回復してくれるんだぞ? それが金貨一枚なんて安すぎるんじゃないのかね?」
 
 「レヴィン。俺はさ、金には困っていないんだよ。それよりも俺の力で苦しんでいる人達が少しでも良くなってくれるんなら、俺はそれでいいんだよ。というわけでこの二つの宝石を宝物庫に納めてほしい。それが終わったら、信用できる貴婦人とかにこの生理痛緩和ポーションを渡しておいてくれな。もちろん金はとらなくてタダで使ってほしい。あとテスターが一人だと効率悪いな。ちょっと待っててくれな」

 言うなり、俺は闇の中の空間から、ダンジョン内で宝箱から見つけた、マジックパックの最大容量バージョンを取り出して、昨夜のうちに作成していた生理痛緩和ポーションを30個ほどマジックパックの中に放り込んでいった。もちろん竜王の息吹をかけて、鑑定されてもバレないように隠蔽のアビリティも施してある。

 このマジックパック、最大容量というだけあって大型倉庫の5つは入るらしい。俺の闇の空間は無尽蔵だが、それを言ったらこの国から出してもらえなくなりそうだからレヴィンにも秘密にしておいた方がいいかもな。

 30個の生理痛緩和ポーションを入れたマジックパックをレヴィンに手渡した。彼は大きくため息をつくと、テーブルの上に置かれた宝石を二つとも、丁寧にマジックパックの中に入れていく。

 「いろいろと言いたいことがあるが、とりあえず国宝級の宝石を献上した君の事はなるべく早く女王陛下に伝えておこう。その前に宝物庫にこの紫と緑の至宝を納めてからだがな」

 「貴婦人達にもなるべく早くそのポーションを渡しておいてくれよ? ああ、在庫なら大丈夫。あと400本ほど精液ポーションあるからな。それにちょっと手を加えればいいだけなんだし。闇の中の空間だと時間止まるから腐ることないしな。それと俺、図書室に行きたいんだけど近衛騎士団の連中にちょっかいかけられたりしないかな?」

 「それなら大丈夫だ。私が昨日の内に連中に言っておいた。そして君がこれらの宝石をこの国の為に献上したのなら、連中は愚か、大臣達も君に対して無茶なことはできまい。そんな事をしたのなら、自分達が女王に叱責される。下手すると領地没収の上に爵位剥奪の刑になるからな。だから安心して図書室で調べ物をしてくるといい。だがその前に――」

 レヴィンはマジックパックを脇に押しやると、おもむろにファスナーを下げてイチモツを取り出す。相変わらずでかいな。俺はそれ以上のサイズあるけど、まさかこのタイミングで出すとは思わなかった。

 「今日はとても忙しくなる。だからそんな私に報酬を前払いしておいてもいいんじゃないかね?」

 「…わかったわかった! それじゃあんたのミルク飲んでやるから、こっち来い!」

 少し乱暴に言ってレヴィンを手招きしてやる。彼が来ると例によって浄化魔法をかけてから、俺はレヴィンの肉棒を口に咥えていく。そこで俺は面白いことを思いついた。竜王の息吹を2回連続でかけたらどうなるのか、ということだ。

 早速実行してみる。いきなり連続で自分が光ったので驚いたレヴィンだったが、それを俺に問いただす前に、彼は野獣のような叫び声をあげて俺の口内に射精した。

 やっぱりそうか。精液を消費していないのに回復効果マックスレベルの竜王の息吹を連続でかけると、何もしていなくても射精してしまうらしい。これはいい発見だ。

 俺は口の中に次々と撃ち出された精液を飲み込んでいく。それが終わるとまた2,3秒後にはレヴィンの二回目の射精が始まった。

 これも予想通りだった。二回連続でかけたのだから二回なにもしてなくても射精するという予想はできていた。

 後はレヴィンがアナル・セックスをしているかのように血走った眼をしながら、やたらと腰を動かしまくって、すぐに6回の射精を終えた。

 ぐったりとしたレヴィンはまた回復魔法をかけてくれと言ったが、そしたら頼んだことを実行するという条件に+して、王家と契約していて信用できる商人との面会もすぐにできるように手配してほしいというお願いも出してやった。

 宝石の献上、貴婦人達への説明とポーションのテスター依頼。さらに商人の手配と新たに仕事を追加された彼はしぶしぶ頷くと、俺が再度かけた浄化魔法で体も衣服も綺麗になった状態で服を着ると何度も振り返りながら、名残惜しそうにしてマジックパックをもつと部屋を出て行った。

 おかげで俺はテーブルの上に乗せられた料理を一人で安心して食べることができた。レヴィンの分は闇の中の空間に収納しておけばいい。意外とあいつって小食なんだよな。どうもプロテインみたいなものを摂取しているから大丈夫なんだとか。

 俺は食事が終わると、図書室が開かれる時間にはまだ早いのでダンジョンへ転移魔法で移動することにした。

 
 
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