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第154話 闇の獣人、魔皇神のいらんお節介で獣状態になる

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 機械による軍勢を撃退してからダンジョンに戻った俺は、またミスリルの鎧とかをチェックして、それをヒョドリンに食わせて増殖させるという行為を繰り返していた。

 とにかくヒョドリンは便利だ。いちいちミスリルから鎧や武器を作らなくていいんだからな。

 もちろんヴェルゼラートやシャリアーナ姫、レヴィンやフィラーレ女王に上げた服の予備も次元収納リングに入れたまま30個ほど増殖させてある。

 何しろミスリル、オリハルコン、アダマンタイトのドレスや礼服だからな。

 しかも服の神の恩恵でサイズフリー。太った貴婦人であれ、痩せている貴婦人であれ、少女や老婆が装備しても自動的にサイズが合うという神仕様だ。

 これは高く売れる! とドラフォールさんが太鼓判を押したので、30着の服を入れたリングを30個に増殖させて、それをさらに革袋に入れてヒョドリンに食わせて900個。これをアビリティで革袋を1cmほどの大きさにまで小さくしてまた革袋に入れて合計27000個ほど増殖できました。

 何でこんなに増殖したのかというと、レナリアーラ王国で女王や姫、侯爵夫人がミスリルやオリハルコン、アダマンタイトの服を着ていると、周囲の貴婦人が欲しがるのは目に見えている。

 しかし機織りをしていてわかったんだが、時間停止空間の中とはいえ、ひたすら機織りをするっていうのは肉体的には大丈夫だけど、精神的にはちとキツイものがあるんだよな。

 自分自身にパーフェクトヒールやアルティメットヒールを数分置きにかけているから、いいとして…。

 これ、あんまり長時間やっていると手や足にタコができるのは間違いないな。

 そんな訳でよほどお世話になっている人以外には、ミスリルやアダマンタイトの服なんか作りたくないのが本音だけど、それだと反乱とか起きる火種になりかねないので、面倒だから次元収納リングごと増殖させたというわけだ。

 もちろん王城ジスニーヴァインに住む者か、その城に通う者限定だ。

 それにだ。俺は貴婦人だけじゃなくて使用人にも祭りの日くらいはドレスを着てもいいんじゃないかと思っているんだが甘いだろうか?

 そうならないように事前に悪用しない、転売しない。するのなら本当に全財産を失った状態でない限りはやらないということを誓約させる。それ以前に無駄遣いもしないというのも禁止項目に入れておかないと駄目だな。

 俺がこういうドレスを作ったのは、彼女達に喜んでもらいたいからであって、ジスニーヴァインに住む女性達を堕落させるために作ったんじゃない。

 まあその辺りはアナントスに頼んで誓約させればいいんだが、絶対に時間の問題で各国の貴族や王族がミスリルのドレスや礼服を着たがるのは火を見るよりも明らかだ。

 そうなったら殺してでも奪い取る! って短気な貴族や王族が出かねないので、そうならないように事前に誓約させてとっととリングごと渡してしまえば、逆に互いの国の友好関係を深めることになる。

 ま、さんざん各村や街の近くにわざわざ一つずつ城塞都市を創造して、その後大精霊に命じて吹っ飛ばしたんだからな。各国の旅行客やスパイも俺を敵に回したらどうなるのか、今頃世界各国にいる親玉の所に情報が伝達されているころだろうな。

 だから戦争が起きるとは考えにくいが…それでも事前にあらかじめ誓約で縛っておいた方がいいというのが俺の考えだ。
 
 実際に女王や姫を見ていてわかったんだが、女の美や若さに対する執着というのはすさまじいものがある。

 それをフィラーレ女王や姫が実際にミスリルのドレスを着ているのを見たら…例え俺がどんな不利な条件になる内容を付け加えて誓約させたとしても、絶対にドレス入りの次元収納リングを欲しがるに違いない。

 このリングも売れば一財産になるようだからな。もっとも俺がタダで渡す以上は他人への譲渡なんぞ絶対に許さないけど。

 

 あとミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの防具とかも次元収納リングに入れられるだけ入れて、それを30個に増殖。さらにまた30個を革袋に入れてまた増殖とやって900個。またヒョドリンに食わせてこれも27000個に増殖しておきました。

 というのも、いちいち次元収納リング作るのが面倒だったからなんだよね。それに冒険者や商人に上げるにしろ、今の世界では結構数が多いからな。一部屋分の収納スペースしかないわけだし。

 そうなったら二つ以上装備する必要がある。世界中の冒険者と商人の数入れたら少なくとも、数千人はいるだろうからな。

 ましてや偉大な功績を立てて俺に絶対の忠誠を誓った冒険者や商人には多くのリングを装備してもらいたい。

 そうなると数千個の次元収納リングじゃ足りなくなってくる。
 
 要するに未来を見越した増殖行為ということだな。

 そしてそれが終わった後、今では俺の性奴隷となった魔皇神から連絡が来た。

 この先は何が起こるかわからないから、手始めに覇王竜のマントを増殖しておいた方がいいという事だった。

 何でも魔皇神は魔法の事ならこの世界では創造神に次いで詳しい。

 そして彼なら増殖したアイテムを一つにまとめて、その効能を自由自在に制御することが可能だということだった。

 流石に数多の神々から恐れられるだけはあるな。もっとも俺の性奴隷になった以上は俺に危害を加えるような事はしない、できないのだから今では安心してこいつを使役できる。

 とはいっても表に出したら大騒ぎになるから、よほどの非常事態でもない限りは裏で動いてもらうことになる。

 そしてこいつは俺の為になる事しか言わないので、早速いくつか余っていた覇王竜のマントがあったので、とりあえず5個ほどサイズ縮小させてから、革袋に入れてヒョドリンに食わせて増殖させてみた。

 そして増殖された覇王竜のマントを次元収納リングに次々に放り込んでいく。

 それを入れ終わると、リングが消えた。

 …と思ったら、すぐに戻ってきた。 リングを装備すると、覇王竜のマント(100倍)と普通の覇王竜のマント50個があった。

 これを装備しろということか? きっとそうなんだろうな。ま、今の俺なら大丈夫だろうと思って、今着ているマントを外して、代わりに覇王竜のマント(100倍)を装備してみました。

 そしたら…もともと完全勃起していた俺の肉棒から熱いものが込み上げてきたのを感じた。

 まずい! 俺はとっさに着ている黒の上下の服を闇の中の空間に収納すると同時に、ヒョドリンの根元に転移してから、射精している俺の分身を押しのけて滝のように透明な液体を垂れ流している肉棒の先端をヒョドリンの根元に向けた。

 同時に覇王竜の精気をアクティブにしていないのに関わらず、先端の鈴口から放尿しているんじゃないかと誤解されるほどの大量の精液が際限なく飛び出てきました。

 その勢いの強さときたら、轟音を立てて流れ落ちる巨大な滝に匹敵するんじゃないかというくらいの激しさだったので、俺はこのマントを装備したのを後悔していた。

 とにかく射精が止まらない。際限なく、エンドレスに鈴口から放出され続けるので、目の前が暗くなったかと思ったら、ヒョドリンがどんどん大きくなっていくのが見えた。
 
 何とかしないと…あ、そうだ! 何を焦っていたんだろう。俺は時間停止をかけて闇の中の空間を開いてそこへ射精しまくっていった。

 それから思いついた事は最近は強すぎるから王者の霊衣というアビリティを5000倍にしていたのだが、1万倍にすると大分よくなってきた。だが完全勃起していて射精したくてたまらない、一種の飢えた獣のような状態でいるの感覚は収まらなかった。

 そこで俺自身の肉棒を鑑定してみたら…

 「ラフィアス・ゾルトロンドの生殖器。吸収した多くのアビリティと待機中のアビリティの相乗効果。並びに多くの神々の加護の霊気と彼自身のLPとMPの成長において常に完全勃起状態になっており、死なない限りはこの完全勃起状態はほぼ永遠に続く」

 と、出ました。というか覇王竜のマント(100倍)のせいだな。だって肉棒からとめどなく透明な液体が流れ出ているし、それにちょっと気をゆるめたら…

 ビュルッ! と試験管一本分が精液で埋まりそうなほどの精液が射精されてしまった…

 このマント…欠陥品じゃないのか? あまりにも精力が強くなりすぎて少しでも肉棒から注意が逸れると…

 「うっ!」

 また強烈な快感が俺の陰茎に電撃のように走った。もう我慢できるレベルじゃない。低く呻いた俺がまた肉棒の先をヒョドリンに向けると、鈴口から大量の精液がビシュッ! ビシュシュッ! と純白そのものの液体がヒョドリンの幹や根元に勢いよく撃ち出されていきました…。

 それを10回ほど繰り返してやっと、少しだけムラムラ感が収まってきた。

 当然俺は魔皇神に抗議したが、聞き入れられなかった。「大丈夫だ。其方ならそのマントの力にいずれ耐えられるから、それまでの辛抱だ」って言われたらなー。外そうにも外せなくなってしまったよ。

 というかこの状態は一時的なもので、永遠に続くわけじゃないらしい。

 そこで俺は時間停止をかけたままの状態で、上位魔族召喚のアビリティでサキュバス・ジェネラルやサキュバス・クイーンなどを召喚して、片っ端から彼女達の下の口に俺の肉棒を挿入して、射精しまくって浄化してやりました。

 
 ただそれでも俺の射精したいという情欲は収まらず、サキュバス・エンプレスを召喚してこいつも押し倒してひたすら射精しまくって、こいつの子宮内を俺の精液で埋め尽くしてやりました。
 
 ただ意外にもこいつは何度射精しても浄化されることはなかった。

 そして俺がこいつの胎内にえんえんと射精し続けているのと、こいつ自身が俺の精気を全力で吸い続けているのもあって、俺は100倍の力を持つ覇王竜のマントに慣れていったようだった。

 確かに未だに強烈なムラムラ感は感じるが、サキュバス族を召喚する前と違って肉棒から意識が逸れても、勝手に射精してしまうほどじゃなくなった。

 だが疑問なのはサキュバス・エンプレスだった。一体どうして浄化されないのかと思いきって聞いてみたら…

 彼女は顔を赤らめて言った。

 「私…新たな欲望が生まれてしまったんです。ご主人様にご奉仕したいって。もちろん性的な意味だけじゃなくて私にできることがあれば、可能な限りご主人様にお仕えしますわ…」

 そう言った彼女の笑顔は邪気がなく、俺は闇の中の空間から完全支配の首輪を出して彼女に首輪の効能について説明した。

 だが彼女は平気な顔で着けてもいいと即答した。永遠に恋をし続けることができればそれは最高の心境だと言ってくれたので、俺は内心彼女を疑いながらも、首輪を彼女に付けてやった。

 こうして俺はまた新たな性奴隷を獲得してしまった。

 ちなみに彼女はサキュバス・エンプレスのミリーヤというそうだ。

 当然俺が許可した者しか精気を奪わない、殺害しない、攻撃しないなどのいくつかの条件をアナントスの前で誓約させておいた。

 これで大丈夫だと思うが…しかしまだムラムラ感が半端じゃない。

 そんな時、俺が死蔵している魔剣の中でいいものがあったのを思い出した。

 鑑定してみたら「生命喰い(ライフ・イーター)。持ち主の血液や精液を吸い取って威力や形状が変化していく生きた魔剣」

 早速魔剣の柄にある宝玉に射精しまくってみました。これで一週間ほど時間停止空間の中で魔剣の柄にある宝玉に射精し続けていたら、俺の脳内に「もういい十分だ! これ以上は吸いきれないから勘弁してくれ!」という声が聞こえてきた。

 さすがに時間停止空間の中とはいえ、これだけ射精しまくっていたせいか、以前よりもムラムラ感は確実に半減していた。それでも完全勃起状態は収まらないし、少し射精しようと思えばその通り精液が俺の肉棒の先端から飛び出てしまうんだけどな。

 とにかくこれで安心だと思ったら、フェランさんが血相変えた顔で俺の所にやってきた。

 「大変です、ご主人様。レナリアーラ王国の南東部に大規模なアンデッドの軍団が出現。おそらく異世界から召喚されたものと思われます。指揮しているのはリッチ系の上位モンスターだと推測されますが詳細は不明です」

 あー…今度はアンデッドか。ま、弱点はわかっているからな。

 俺は黒の上下の服を着ると、自在門を開いて敵の軍団の様子を見ることにした。

 

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