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日常
第18話 俺にとっては、唯一の
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「っ…………!」
目を見開いた旭陽が、引き攣ったように喉を震わせた。
蒼褪めていた頬に朱が走る。
そうだよな。犯されるために自分で広げろって、結構酷いことを言っていると思う。
まして、プライドが高い――というより、ちょっと前までは僅かな辱めも受けたことがなかった、これからも受けるはずがなかった相手にだ。
でも譲る気はなかったから、もう少し強く指を押し付けさせる。
びくりと肩を震わせた旭陽が、恐る恐るといった様子で自分のアナルに指先を沈み込ませた。
「ッん……は、ぁ……っ」
さっき二本加え込んでいた場所は、旭陽の指一本なら余裕で飲み込んでいく。
「ちゃんと慣らして」
耳元で囁くと、動揺を表すように瞳が揺れる。
「両手。な?」
追い討ちをかけると、ぎゅうと両目を瞑ってしまった。
ゆっくりと拳を作っていた片手が解けて、伸ばされた指が既に自分の中に飲み込ませている手に追従していく。
ずぷずぷと沈んでいく指は、やっぱり抵抗なく根本まで受け入れられた。
「っは、ぁあアッ……!」
さっきと同じ、二本の指を咥え込んだ旭陽がぐっと唇を噛み締めた。
同じといっても、旭陽と俺だと指の太さも長さも全然違うけど。
傷になりそうな勢いで、人間にしてはかなり鋭い犬歯が薄い唇に食い込んでいる。
旭陽が自分で噛み切ってしまわないよう、すぐに舌を這わせた。
快感に震えた唇が緩めば、また引き結ばれてしまわない内に舌で唇を割る。
「ぁっ、ぅんっ……ん……っ」
舌を差し入れて口腔を弄っても、心地良さそうな吐息を漏らす旭陽は逃げようとはしない。
こくりと喉を鳴らして、流れてくる俺の唾液を飲み込んだ。
舌を絡め取りながら、枷の上から手首を撫でる。
つられたように褐色の指が動き始めた。
アナルを解すのは慣れているはずの男だが、流石に自分をとなると勝手が違うんだろうか。何処かぎこちない動かし方だ。
さっき俺が唾液を流し込んであった所為で、旭陽が指を動かす度にぐちぐちと濡れた音が鼓膜を擽ってくる。
「ッン、んあっ……っぁ! ふっ、ぅ、んッ、はぁあっ……!」
引っ掛からないと見るなり、すぐに三本目を押し込んでいくのが見えた。
ちゃんと解さないと俺が挿れないと悟っているのかもしれない。
いや、単に反射的なものかも。そこまで咄嗟に考えられる状態じゃなさそうだ。
時折イイところに掠めるのか、身を強張らせて呻いている。
その度に怯んで指が止まりそうになる。
俺に舌へ軽く歯を立てられて、また辛うじて動かすことになってるけど。
「旭陽」
「っぁ、ふっ……ンッ、んぅッ! っふ、ぁ……っ?」
震える舌を甘噛みしながら、艶のある黒髪に指を差し込んだ。
優しく撫でたつもりだったが、興奮を押し殺している所為で、思いの外荒い触れ方になってしまった。
何処も彼処も過敏になっている男は、髪を撫でられただけでもびくりと腰を震わせた。
本来の身長なら有り得ない、上目遣いの涙目で見上げられる。
全身にぞくぞくと快感が走った。
「っん、ァッ! あっ、ひうっ!」
形の良い頭を両手で包み込んで、俺の膝の上に引き寄せた。
急に上半身を動かされたことで、指がイイところを押し潰してしまったらしい。
とろとろと白混じりの透明を滴らせていた旭陽が、腰を跳ね上げて精を吐き出した。
止まらない涙を舐め取って、前を寛げてみせる。
何も刺激しなくとも、旭陽の痴態を見ているだけでがちがちになった性器が飛び出した。
勢いが強すぎて、褐色の肌に俺の先走りが幾滴も飛び散る。
目の前に突き付けられたペニスに、旭陽の肩が小さく跳ねた。
「っあ……ぅ……ッ」
怒るかと思ったが、丸くなった黄金はじっと眼前の男根を見つめている。
ゆっくりと男らしい喉が上下して、唾を飲み込む音がした。
驚いているのか――それとも、俺に口を使われた時のことを思い出しているのか。
上から喉の奥まで貫かれて精液に溺れさせられながら、いつの間にか旭陽も達していた時のことを。
あの興奮を思い出した俺も、呼吸が荒くなってくる。
「っ、舐めて……旭陽」
鼻先にそっとペニスの先を触れさせてみる。
躊躇うように見上げてくる視線を、何も言わずにじっと見返した。
やがて諦めたように目の前に目線を戻した旭陽が、ゆっくりと口を開けた。
昨日促した時の影響か、そろりそろりと舌が伸ばされてくる。
その上に雄を乗せてやると、性器の熱さに旭陽が低く呻いた。
昨日も舌を擦られただけで感じていた男は、今日も触れただけでぼろりと新たな雫を落とした。
「ッぅ、んぅうっ……ッく、ぁんう……っ」
それでも、俺が何もせずにいると自分から頭を動かして、人間離れした質量のペニスを口に含んでいった。
甘さの強い苦悶の呻きを零しながら、肩をぶるぶると震わせている。
「うっ……ぐ……っ」
勿論、相変わらず人間の口には全て収まらない。
でも旭陽が自ら口を開いて俺の性器を咥え込んでいく絶景を見下ろすのは、無理矢理咥えさせた時以上の高揚だった。
熱い咥内にずるずると飲み込まれていく。
俺よりよっぽど慣れている旭陽は、何も言われずとも喉を開いて、可能な限り俺を招き入れていった。
舌腹の上を滑っていった先端が、喉にぶつかって奥へと受け入れられる。
それだけで、思わず唾液を飲み込むことを忘れてしまいそうになるほど気持ちが良い。
「っ、は……ッあ、さひ……っ」
頭を掴んでまた自由に腰を振ってやりたい気もしたが、今動いたら間違いなく爆発してしまう。
自由にさせたらとんでもなく巧いのは知ってたけど、咥内の熱さが増しているからだろうか。
蕩けた黄金から涙が滴り続けているからだろうか。昔より更に、ううん、ずっと気持ちが良い。
軽くイってしまった俺の先走りが、少量の精と共にどろどろと大量に旭陽の喉奥へと流れ込んでいった。
「ッン゛ゥう゛ッ……! ぐっ、ぅ、んぅ゛う……っ、ッ゛、……っ」
苦しそうに呻きながら、旭陽がひっきりなしに喉を上下させて、俺の体液を飲み込んでいる。
嚥下の動きに合わせて、喉奥が俺を締め付けてきた。
「っく……、ッ……っ」
今度ははっきりと射精してしまいそうだ。
ぐっと奥歯を噛み締めて耐えていると、やがて怒張に押し潰されていた舌が僅かに動くのを感じた。
余裕など一切ない咥内は、舌も碌に動かせないはずだ。
それでも旭陽は強引に動かして、俺を刺激してくる。
くびれている部分に舌が擦り付けられ、鈴口の近くを擽ってきた。
「っは、ッ……ふ、……旭、陽ッ、後ろ、はっ?」
は、は、と息が乱れてくる。
イくのを我慢するのが精一杯で、呼吸を整えることまで気が回らない。
荒くなっていく呼吸の下から咎めると、一拍の後、ぐちぐちと旭陽の下肢から水音も響き始めた。
ちらりと視線を向ければ、いつの間にか指は四本に増えていた。
「ぅ、ぅぐっ、ふ、ぅっ……ッ んぅ゛ううー……っ」
上の口も下の口も一杯の男が、全身を震わせながらぐすぐすと泣いている。
目尻から涙を掬い取って、俺も旭陽の下肢に触れようと手を伸ばした。
「魔王様! お入りしても宜しいでしょうか?」
その時、扉の向こうから思わぬ呼びかけがあった。
「お、おう!?」
思わず疑問符を返していた。
俺の股座に顔を埋めている旭陽も、びくりと肩が跳ね上がる。
目を見開いた旭陽が、引き攣ったように喉を震わせた。
蒼褪めていた頬に朱が走る。
そうだよな。犯されるために自分で広げろって、結構酷いことを言っていると思う。
まして、プライドが高い――というより、ちょっと前までは僅かな辱めも受けたことがなかった、これからも受けるはずがなかった相手にだ。
でも譲る気はなかったから、もう少し強く指を押し付けさせる。
びくりと肩を震わせた旭陽が、恐る恐るといった様子で自分のアナルに指先を沈み込ませた。
「ッん……は、ぁ……っ」
さっき二本加え込んでいた場所は、旭陽の指一本なら余裕で飲み込んでいく。
「ちゃんと慣らして」
耳元で囁くと、動揺を表すように瞳が揺れる。
「両手。な?」
追い討ちをかけると、ぎゅうと両目を瞑ってしまった。
ゆっくりと拳を作っていた片手が解けて、伸ばされた指が既に自分の中に飲み込ませている手に追従していく。
ずぷずぷと沈んでいく指は、やっぱり抵抗なく根本まで受け入れられた。
「っは、ぁあアッ……!」
さっきと同じ、二本の指を咥え込んだ旭陽がぐっと唇を噛み締めた。
同じといっても、旭陽と俺だと指の太さも長さも全然違うけど。
傷になりそうな勢いで、人間にしてはかなり鋭い犬歯が薄い唇に食い込んでいる。
旭陽が自分で噛み切ってしまわないよう、すぐに舌を這わせた。
快感に震えた唇が緩めば、また引き結ばれてしまわない内に舌で唇を割る。
「ぁっ、ぅんっ……ん……っ」
舌を差し入れて口腔を弄っても、心地良さそうな吐息を漏らす旭陽は逃げようとはしない。
こくりと喉を鳴らして、流れてくる俺の唾液を飲み込んだ。
舌を絡め取りながら、枷の上から手首を撫でる。
つられたように褐色の指が動き始めた。
アナルを解すのは慣れているはずの男だが、流石に自分をとなると勝手が違うんだろうか。何処かぎこちない動かし方だ。
さっき俺が唾液を流し込んであった所為で、旭陽が指を動かす度にぐちぐちと濡れた音が鼓膜を擽ってくる。
「ッン、んあっ……っぁ! ふっ、ぅ、んッ、はぁあっ……!」
引っ掛からないと見るなり、すぐに三本目を押し込んでいくのが見えた。
ちゃんと解さないと俺が挿れないと悟っているのかもしれない。
いや、単に反射的なものかも。そこまで咄嗟に考えられる状態じゃなさそうだ。
時折イイところに掠めるのか、身を強張らせて呻いている。
その度に怯んで指が止まりそうになる。
俺に舌へ軽く歯を立てられて、また辛うじて動かすことになってるけど。
「旭陽」
「っぁ、ふっ……ンッ、んぅッ! っふ、ぁ……っ?」
震える舌を甘噛みしながら、艶のある黒髪に指を差し込んだ。
優しく撫でたつもりだったが、興奮を押し殺している所為で、思いの外荒い触れ方になってしまった。
何処も彼処も過敏になっている男は、髪を撫でられただけでもびくりと腰を震わせた。
本来の身長なら有り得ない、上目遣いの涙目で見上げられる。
全身にぞくぞくと快感が走った。
「っん、ァッ! あっ、ひうっ!」
形の良い頭を両手で包み込んで、俺の膝の上に引き寄せた。
急に上半身を動かされたことで、指がイイところを押し潰してしまったらしい。
とろとろと白混じりの透明を滴らせていた旭陽が、腰を跳ね上げて精を吐き出した。
止まらない涙を舐め取って、前を寛げてみせる。
何も刺激しなくとも、旭陽の痴態を見ているだけでがちがちになった性器が飛び出した。
勢いが強すぎて、褐色の肌に俺の先走りが幾滴も飛び散る。
目の前に突き付けられたペニスに、旭陽の肩が小さく跳ねた。
「っあ……ぅ……ッ」
怒るかと思ったが、丸くなった黄金はじっと眼前の男根を見つめている。
ゆっくりと男らしい喉が上下して、唾を飲み込む音がした。
驚いているのか――それとも、俺に口を使われた時のことを思い出しているのか。
上から喉の奥まで貫かれて精液に溺れさせられながら、いつの間にか旭陽も達していた時のことを。
あの興奮を思い出した俺も、呼吸が荒くなってくる。
「っ、舐めて……旭陽」
鼻先にそっとペニスの先を触れさせてみる。
躊躇うように見上げてくる視線を、何も言わずにじっと見返した。
やがて諦めたように目の前に目線を戻した旭陽が、ゆっくりと口を開けた。
昨日促した時の影響か、そろりそろりと舌が伸ばされてくる。
その上に雄を乗せてやると、性器の熱さに旭陽が低く呻いた。
昨日も舌を擦られただけで感じていた男は、今日も触れただけでぼろりと新たな雫を落とした。
「ッぅ、んぅうっ……ッく、ぁんう……っ」
それでも、俺が何もせずにいると自分から頭を動かして、人間離れした質量のペニスを口に含んでいった。
甘さの強い苦悶の呻きを零しながら、肩をぶるぶると震わせている。
「うっ……ぐ……っ」
勿論、相変わらず人間の口には全て収まらない。
でも旭陽が自ら口を開いて俺の性器を咥え込んでいく絶景を見下ろすのは、無理矢理咥えさせた時以上の高揚だった。
熱い咥内にずるずると飲み込まれていく。
俺よりよっぽど慣れている旭陽は、何も言われずとも喉を開いて、可能な限り俺を招き入れていった。
舌腹の上を滑っていった先端が、喉にぶつかって奥へと受け入れられる。
それだけで、思わず唾液を飲み込むことを忘れてしまいそうになるほど気持ちが良い。
「っ、は……ッあ、さひ……っ」
頭を掴んでまた自由に腰を振ってやりたい気もしたが、今動いたら間違いなく爆発してしまう。
自由にさせたらとんでもなく巧いのは知ってたけど、咥内の熱さが増しているからだろうか。
蕩けた黄金から涙が滴り続けているからだろうか。昔より更に、ううん、ずっと気持ちが良い。
軽くイってしまった俺の先走りが、少量の精と共にどろどろと大量に旭陽の喉奥へと流れ込んでいった。
「ッン゛ゥう゛ッ……! ぐっ、ぅ、んぅ゛う……っ、ッ゛、……っ」
苦しそうに呻きながら、旭陽がひっきりなしに喉を上下させて、俺の体液を飲み込んでいる。
嚥下の動きに合わせて、喉奥が俺を締め付けてきた。
「っく……、ッ……っ」
今度ははっきりと射精してしまいそうだ。
ぐっと奥歯を噛み締めて耐えていると、やがて怒張に押し潰されていた舌が僅かに動くのを感じた。
余裕など一切ない咥内は、舌も碌に動かせないはずだ。
それでも旭陽は強引に動かして、俺を刺激してくる。
くびれている部分に舌が擦り付けられ、鈴口の近くを擽ってきた。
「っは、ッ……ふ、……旭、陽ッ、後ろ、はっ?」
は、は、と息が乱れてくる。
イくのを我慢するのが精一杯で、呼吸を整えることまで気が回らない。
荒くなっていく呼吸の下から咎めると、一拍の後、ぐちぐちと旭陽の下肢から水音も響き始めた。
ちらりと視線を向ければ、いつの間にか指は四本に増えていた。
「ぅ、ぅぐっ、ふ、ぅっ……ッ んぅ゛ううー……っ」
上の口も下の口も一杯の男が、全身を震わせながらぐすぐすと泣いている。
目尻から涙を掬い取って、俺も旭陽の下肢に触れようと手を伸ばした。
「魔王様! お入りしても宜しいでしょうか?」
その時、扉の向こうから思わぬ呼びかけがあった。
「お、おう!?」
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