私の前で命を馬鹿にするな

去年の冬、親友が亡くなった。
幼なじみでもあった彼女の思い出が詰まった地を離れ、寮制の学校へ進学した私。親友の死から、私はあることに対して過敏に反応するようになった。

それは、命を馬鹿にする言動。

冗談でも悪口でも「死んじゃえ」などと言う輩は頬を引っ叩くほど、私は命を馬鹿にする、軽んじる奴が大嫌いだ。

新しい住居となる寮には変わった人が沢山いて。頼りになる先輩から下衆な同級生もいて。毎日が慌ただしい。

それでも私の心は未だにあの冬で停まっている。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,463 位 / 184,463件 青春 6,509 位 / 6,509件