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第二ラウンド
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くっなかなか熱いな。だが今だ!」
櫂は火達磨になりながら、日比谷に突撃する。
日比谷はひるんだ。そこを攻め、関節を決める櫂。
見事相手を拘束させた櫂。
どうやらこの勝負は、もう着いたようだ。
「くっ、くそ。離せ」
「この至近距離では火をつけられないようだな。つけるとお前も発火する」
どこからか縄を取り出し腕をしばってしまう櫂。
「日比谷。お前の能力は条件つきで強くなる能力のようだな」
「くっ・・・・・・・・」
「一つは攻撃されること
一つは戦闘に起きるなんらかの意志
そうして最後はお前の名前を呼ぶこと」
「少し違うな。条件は三つ、俺に攻撃の意志があること、俺が攻撃により傷を負うこと、そうして俺の名前を呼ぶことだ。俺の負けだ、日向櫂」
「さて警察を呼ぶ。お前には罪を償ってもらわなきゃな」
「後悔するぞ、日向櫂」
櫂はそれに答えずに警察に電話をした。
既に深夜だが、勿論電話は通じるはずだ。
「もしもし110番(ひゃくとうばん)ですが、例の警官殺しを捕まえました。私の名前は雪ヶ谷探偵事務所の日向櫂と申します。ええ、ええ。現場は例の警官殺しの現場の近くです。はい、お願いします」
・・・・・・・・・・
そうして時が流れる。
「日向櫂、最後に俺の望みを聞いてほしい。いっぱいやりたい。この胸のポケットに酒が入っている。それを俺に飲ませろ」
「まあ、いいだろう」
そうして胸ポケットからウイスキーのボトルが取り出された。
それを飲む日比谷。
「ふふ、はははははは」
「なんだ?」
「ぬかったな日向櫂。俺の能力はまだつづくぞ!」
「なんだ?今飲ませた物は」
「今のはちょっとした強壮剤だよ」
ふいに危険を感じ、日比谷から離れる櫂。日比谷は炎を操り、縄を焼いた。
そうして・・・・・・・・月も白む今宵の第二ラウンドが始まった。
日比谷は炎を自由自在に操ると炎の形を変え、鎌を作ってきた。
それで櫂を攻撃するようだ。
一方、櫂は目を瞑った。
信じられないこの行為に日比谷は息を呑む。
しかし何も起こらない。
日比谷はにやりと笑うと、鎌を櫂の頭めがけて振り下ろす。
櫂はカッと目を開けた。
「天照天地(あまてらすあめつち)!」
そう呟くと、櫂の周りに薄いエネルギーの膜が出来た。
今度の日比谷はさっきの日比谷ではない。
しかし今度は櫂もさっきの櫂ではない。
攻撃を交わしもせず、ナイフを片手に日比谷に迫る櫂。
その瞬間、日比谷は確かに死神の声を聞いた。
「馬鹿な・・・・・こんな・・・・・」
日向櫂のナイフは日比谷の右の肩に深ぶかと刺さった。
そのまま腹にこぶしを振るう櫂。
日比谷は其の攻撃を受け、気絶した・・・・・・・
櫂はしばらくした後、その場に座り込む・・・・
そうして一本煙草を吸った。
「終わったな」
そう日向櫂はひとりごちた。
櫂は火達磨になりながら、日比谷に突撃する。
日比谷はひるんだ。そこを攻め、関節を決める櫂。
見事相手を拘束させた櫂。
どうやらこの勝負は、もう着いたようだ。
「くっ、くそ。離せ」
「この至近距離では火をつけられないようだな。つけるとお前も発火する」
どこからか縄を取り出し腕をしばってしまう櫂。
「日比谷。お前の能力は条件つきで強くなる能力のようだな」
「くっ・・・・・・・・」
「一つは攻撃されること
一つは戦闘に起きるなんらかの意志
そうして最後はお前の名前を呼ぶこと」
「少し違うな。条件は三つ、俺に攻撃の意志があること、俺が攻撃により傷を負うこと、そうして俺の名前を呼ぶことだ。俺の負けだ、日向櫂」
「さて警察を呼ぶ。お前には罪を償ってもらわなきゃな」
「後悔するぞ、日向櫂」
櫂はそれに答えずに警察に電話をした。
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「もしもし110番(ひゃくとうばん)ですが、例の警官殺しを捕まえました。私の名前は雪ヶ谷探偵事務所の日向櫂と申します。ええ、ええ。現場は例の警官殺しの現場の近くです。はい、お願いします」
・・・・・・・・・・
そうして時が流れる。
「日向櫂、最後に俺の望みを聞いてほしい。いっぱいやりたい。この胸のポケットに酒が入っている。それを俺に飲ませろ」
「まあ、いいだろう」
そうして胸ポケットからウイスキーのボトルが取り出された。
それを飲む日比谷。
「ふふ、はははははは」
「なんだ?」
「ぬかったな日向櫂。俺の能力はまだつづくぞ!」
「なんだ?今飲ませた物は」
「今のはちょっとした強壮剤だよ」
ふいに危険を感じ、日比谷から離れる櫂。日比谷は炎を操り、縄を焼いた。
そうして・・・・・・・・月も白む今宵の第二ラウンドが始まった。
日比谷は炎を自由自在に操ると炎の形を変え、鎌を作ってきた。
それで櫂を攻撃するようだ。
一方、櫂は目を瞑った。
信じられないこの行為に日比谷は息を呑む。
しかし何も起こらない。
日比谷はにやりと笑うと、鎌を櫂の頭めがけて振り下ろす。
櫂はカッと目を開けた。
「天照天地(あまてらすあめつち)!」
そう呟くと、櫂の周りに薄いエネルギーの膜が出来た。
今度の日比谷はさっきの日比谷ではない。
しかし今度は櫂もさっきの櫂ではない。
攻撃を交わしもせず、ナイフを片手に日比谷に迫る櫂。
その瞬間、日比谷は確かに死神の声を聞いた。
「馬鹿な・・・・・こんな・・・・・」
日向櫂のナイフは日比谷の右の肩に深ぶかと刺さった。
そのまま腹にこぶしを振るう櫂。
日比谷は其の攻撃を受け、気絶した・・・・・・・
櫂はしばらくした後、その場に座り込む・・・・
そうして一本煙草を吸った。
「終わったな」
そう日向櫂はひとりごちた。
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