文字の大きさ
大
中
小
502 / 551
七章 蜃気楼都市小閑編
リヴァイアサン・レヴィ
「随分とすっきりした顔してるじゃないか」
レヴィが進化? したリヴァイアサンは海の上位竜なる別称さえもつ強力な種族らしい。
ただ実際にあの世界の海で上位竜のやるような仕事を請け負ってるのは海王達で、リヴァイアサンは時折世界に出現する海の強種族の一つ、だそうだ。
セル鯨でもレヴィが初めて目にするリヴァイアサンらしく、実際目にしてみて今はともかく将来的な強さは海王を凌ぐかもしれないと流れる冷や汗がやけに冷たく感じたとかなんとか。
空気で満ちた座敷牢ゾーンに足を踏み入れるとセル鯨さん達の動向は遠慮してもらって僕は一人彼女の元へ。
広々とした部屋、足触りも良さそうな絨毯にベッド、机。
檻で区切られてなきゃホテルの一室だ、とても座敷牢なんて言えない豪華さだった。
僕が来たのに気付いてたんだろう、レヴィはベッドの傍で正座してた。
思わず僕が突っ込んだように。
その表情は憑き物が取れたという表現がぴったりくる、晴れ晴れとした良い顔そのもの。
「若様……先日は見苦しい所をお見せしました。いえ、先日までしばらく……ですね」
「ハザル達や亜空に呼んだ冒険者に八つ当たりしたところで敗戦の傷なんて癒えもしなかった、と僕は思ってるんだけどさ。レヴィはどうなの」
ハルカさんに完膚なきまでにやられたのが彼女のスランプの直接の原因のはずだ。
ただリベンジはもう敵わない。
僕が既に勝負をつけてしまっているから。
そういうのもあって悶々とするレヴィにどう接するべきか、悩んでもいた。
当のレヴィもスランプとヒューマンへの八つ当たりの根拠を明確に言語化できずにいて、多少気まずい雰囲気があったのも隠しようも無い事実だ。
今日で何らかの進展があると良いんだけどな。
「私自身ずっと理由がわからない苛立ちと怒りと不安と妬みと、もう色々とぐちゃぐちゃになっててよくわからずにいたんです。でも、あの魔術師の馬鹿げた行動とその後のアレでスキュラである私がようやく種族に見合ったヒューマンへの憎悪をあの女に対して抱いていた事を理解して……」
「……」
「そしてスキュラの先が見えた」
「先ね、リヴァイアサンの事?」
「はい。私はローレルでその尻尾を掴みかけた。なのに、手が届かなくて逆に瀕死の無様を晒しました。今思い返せばきっと、私はあの時からずっと続きを求めてた。でも実際にやったのは種族だけ一緒の雑魚虐め。なんなんですかねえ、スキュラの特性に忠実にあろうとしたから? そこは未だにわかりません。ただ一つだけ」
「?」
「ハザル、馬鹿ですね」
「ああ間違いないな」
唐突に何を言い出すかと思えば、亜空の共通認識を今更。
どんだけ強力なレベルのうっかりなんだ、呪いかお前って思ってたらとうとう本当に死ぬ所までやらかしたんだぞ?
あれを馬鹿と言わずに何というのか。
しかも案じたラニーナの妊娠すら思い込みだったという残念っぷり。
冒険者としても後衛としても男としても馬鹿でかい穴の開いた器の持ち主だと、我々もろとも震撼したよ。
「けれど、憎悪すべきヒューマンかと言えば違います。あれは愛すべき馬鹿。どてっぱらに穴が開いたアイツを見て、不謹慎にも私口から笑いが漏れちゃいましたよ」
「……おいおい、流石に殺し合って殺して笑うってのは……どうなの?」
何だろうな、恥ずかしい。
僕が思ってた理由は近い様で大分遠かった。
的外れってやつですな。
種族としての進化を追い求めて焦ってたみたいな事だろうか。
結果としてアルパインとビルギットとの戦いで人殺しをした前後で至った、って事か。
「それで……若様。私はやはり極刑でしょうか」
レヴィは彼女に似つかわしくない神妙な顔つきで僕を見て、尋ねた。
「……」
それなー……。
亜空でも初めてのケースだし、そもそも亜空の法って結構穴だらけの現状な訳で。
生き死にが関わる事案となると僕の指輪の暴走でハイランドオークと冒険者を死なせた時だけど。
あの時は生き残りの冒険者を始末してオークの皆に謝って、皆で火を囲んで……。
状況が違い過ぎてあまり参考にならない。
何より困った事は、僕が日本人として思う殺人の罪の重さのズレってやつだ。
これは亜空でそのまま適用すべきじゃないのは明白でそこで既に僕の中で極刑、つまり死刑や樹刑、無期刑はない。
ただレヴィが率直に口にしたように彼女に極刑をと考える亜空の民は一部でいる。
彼らの根拠は僕が遵守すべきとして命じた事に背いたから、だ。
ある程度の重罰を求める中には冒険者らに情を移したおもてなし組なんかがいる。
「私は若様が原則として守る様厳しく命じられた冒険者への無用な障害殺害を禁ずる、というお言葉に背きました。こうして亜空に置いていただきながら我ながら愚かな行動をしたと恥じております。ゆえにこの身に下される如何なる罰も逆らう事なく受け入れます」
「こと商会絡みだとさ、僕の言葉であってもそこまで重みはあったりなかったりするんだよねこれが」
「? しかし商会のお仕事と亜空では」
「困った事に僕の中ではそこまでの違いを意識してないんだ、これが。エマや巴によく叱られる」
「……お二人が正しいと、私も思います」
「うん。ただねえ、僕の命に背いたから極刑とかまだ少し、今の僕には重い」
「ですが、若様であれば背負う事は出来ると信じています」
「そうだね、いずれ近い内にはね。でも今は少しきつい。重過ぎる、ってのが素直な気持ち」
「……」
「それに亜空と外じゃ殺人も意味合いが違ってくる。何せここだと蘇生があるからね。蘇生が叶うなら、殺人の罪はその重さを少なからず変えると思う。特に蘇生が成功した場合は」
「あ……」
そう。
取返しが付かないからこそ殺しはより深刻な罪であり重い罰を科される。
「そしてその辺りの罪と罰の話は今のとこ僕らの間でもしてなくてさ。今回のレヴィの例を契機に考えるのは決定としても、じゃあそれで決まった事をレヴィ本人にそのまま決まりだからって当てはめるのはどうかと思うんだよね。これからどうするかとレヴィをどうするかは別に考えるべきだと僕は思ってる」
「何故でしょう。というか私にはその二つの違いがよく……」
レヴィは僕の様子から事態がそれほど深刻な罰に繋がらないのでは無いかと読んだのか、慌て出す。
どんな罰でもと既に口にしてたけど。
彼女自身、ある程度以上の重い罰を望んでいるのかもしれない。
「これから亜空で殺しをやった者、僕の命の有無なんかについてはこれからの法として考える事。これをそのままレヴィにあてちゃうと遡及法になりそうな気がしてちょっとね。僕が知る限り余程卓越した支配者が独裁でもしない限り、過去に遡って法を適用するなんて荒業は使いこなせるもんじゃない。レヴィについては、まあ後で皆と話すけども……」
「……はい」
「元々は僕がローレルに連れて行った所に原因がある。だからそこまでの重罰を科すつもりはないし、話し合いがどうなろうとそこは譲らないつもり。レヴィには申し訳ないんだけどさ」
「私、は。ローレルであの女に遭遇したおかげでリヴァイアサンに至る道を見つけられた。その事に減刑の必要などは――!」
「レヴィが申し訳ないって感じてる人達にはさ。受ける罰じゃなく君自身の言葉で、きちんと謝って回って。これからどうするのかどうしたいのかも含めてね。ちゃんと迷惑をかけた皆と仲直りする。いいね」
「……う。はい」
「なら後はどんな罰にするか決めるよ。亜空ランキングへの参加を何年か見合わせるとか、種族としての力を活かして海での労務とか、澪の料理助手とか巴の茶やら陶芸の助手とか。まあそんな程度じゃないかな」
「あの……若様」
「なに?」
「海での労務以外、私としては物凄くしんどそうな罰が並んだのですけど」
「取り返せたとはいえやらかしたのも事実。それなりにレヴィが負担に思わなかったら意味がないでしょうよ。ちなみに労務だって暴力で活躍するようなのは考えてないぞ?」
「……」
「今夜には決まるから。あまりに凹んでるようなら励ましもいるかと思って気負ってきたけど、思ったより回復してて良かった。それじゃな、次は檻なしで会おうレヴィ」
リヴァイアサンの特性とかはまた今度聞けば良いや。
人型としてのナリは変わってないけど、凄い姿に変化できるようになってるかもしれない。
巴と張るような蛇竜だったらさぞ映えそうだ。
なんて事を考えながら港町で待機してるサリにもうすぐ行けるよと連絡する僕だった。
レヴィが進化? したリヴァイアサンは海の上位竜なる別称さえもつ強力な種族らしい。
ただ実際にあの世界の海で上位竜のやるような仕事を請け負ってるのは海王達で、リヴァイアサンは時折世界に出現する海の強種族の一つ、だそうだ。
セル鯨でもレヴィが初めて目にするリヴァイアサンらしく、実際目にしてみて今はともかく将来的な強さは海王を凌ぐかもしれないと流れる冷や汗がやけに冷たく感じたとかなんとか。
空気で満ちた座敷牢ゾーンに足を踏み入れるとセル鯨さん達の動向は遠慮してもらって僕は一人彼女の元へ。
広々とした部屋、足触りも良さそうな絨毯にベッド、机。
檻で区切られてなきゃホテルの一室だ、とても座敷牢なんて言えない豪華さだった。
僕が来たのに気付いてたんだろう、レヴィはベッドの傍で正座してた。
思わず僕が突っ込んだように。
その表情は憑き物が取れたという表現がぴったりくる、晴れ晴れとした良い顔そのもの。
「若様……先日は見苦しい所をお見せしました。いえ、先日までしばらく……ですね」
「ハザル達や亜空に呼んだ冒険者に八つ当たりしたところで敗戦の傷なんて癒えもしなかった、と僕は思ってるんだけどさ。レヴィはどうなの」
ハルカさんに完膚なきまでにやられたのが彼女のスランプの直接の原因のはずだ。
ただリベンジはもう敵わない。
僕が既に勝負をつけてしまっているから。
そういうのもあって悶々とするレヴィにどう接するべきか、悩んでもいた。
当のレヴィもスランプとヒューマンへの八つ当たりの根拠を明確に言語化できずにいて、多少気まずい雰囲気があったのも隠しようも無い事実だ。
今日で何らかの進展があると良いんだけどな。
「私自身ずっと理由がわからない苛立ちと怒りと不安と妬みと、もう色々とぐちゃぐちゃになっててよくわからずにいたんです。でも、あの魔術師の馬鹿げた行動とその後のアレでスキュラである私がようやく種族に見合ったヒューマンへの憎悪をあの女に対して抱いていた事を理解して……」
「……」
「そしてスキュラの先が見えた」
「先ね、リヴァイアサンの事?」
「はい。私はローレルでその尻尾を掴みかけた。なのに、手が届かなくて逆に瀕死の無様を晒しました。今思い返せばきっと、私はあの時からずっと続きを求めてた。でも実際にやったのは種族だけ一緒の雑魚虐め。なんなんですかねえ、スキュラの特性に忠実にあろうとしたから? そこは未だにわかりません。ただ一つだけ」
「?」
「ハザル、馬鹿ですね」
「ああ間違いないな」
唐突に何を言い出すかと思えば、亜空の共通認識を今更。
どんだけ強力なレベルのうっかりなんだ、呪いかお前って思ってたらとうとう本当に死ぬ所までやらかしたんだぞ?
あれを馬鹿と言わずに何というのか。
しかも案じたラニーナの妊娠すら思い込みだったという残念っぷり。
冒険者としても後衛としても男としても馬鹿でかい穴の開いた器の持ち主だと、我々もろとも震撼したよ。
「けれど、憎悪すべきヒューマンかと言えば違います。あれは愛すべき馬鹿。どてっぱらに穴が開いたアイツを見て、不謹慎にも私口から笑いが漏れちゃいましたよ」
「……おいおい、流石に殺し合って殺して笑うってのは……どうなの?」
何だろうな、恥ずかしい。
僕が思ってた理由は近い様で大分遠かった。
的外れってやつですな。
種族としての進化を追い求めて焦ってたみたいな事だろうか。
結果としてアルパインとビルギットとの戦いで人殺しをした前後で至った、って事か。
「それで……若様。私はやはり極刑でしょうか」
レヴィは彼女に似つかわしくない神妙な顔つきで僕を見て、尋ねた。
「……」
それなー……。
亜空でも初めてのケースだし、そもそも亜空の法って結構穴だらけの現状な訳で。
生き死にが関わる事案となると僕の指輪の暴走でハイランドオークと冒険者を死なせた時だけど。
あの時は生き残りの冒険者を始末してオークの皆に謝って、皆で火を囲んで……。
状況が違い過ぎてあまり参考にならない。
何より困った事は、僕が日本人として思う殺人の罪の重さのズレってやつだ。
これは亜空でそのまま適用すべきじゃないのは明白でそこで既に僕の中で極刑、つまり死刑や樹刑、無期刑はない。
ただレヴィが率直に口にしたように彼女に極刑をと考える亜空の民は一部でいる。
彼らの根拠は僕が遵守すべきとして命じた事に背いたから、だ。
ある程度の重罰を求める中には冒険者らに情を移したおもてなし組なんかがいる。
「私は若様が原則として守る様厳しく命じられた冒険者への無用な障害殺害を禁ずる、というお言葉に背きました。こうして亜空に置いていただきながら我ながら愚かな行動をしたと恥じております。ゆえにこの身に下される如何なる罰も逆らう事なく受け入れます」
「こと商会絡みだとさ、僕の言葉であってもそこまで重みはあったりなかったりするんだよねこれが」
「? しかし商会のお仕事と亜空では」
「困った事に僕の中ではそこまでの違いを意識してないんだ、これが。エマや巴によく叱られる」
「……お二人が正しいと、私も思います」
「うん。ただねえ、僕の命に背いたから極刑とかまだ少し、今の僕には重い」
「ですが、若様であれば背負う事は出来ると信じています」
「そうだね、いずれ近い内にはね。でも今は少しきつい。重過ぎる、ってのが素直な気持ち」
「……」
「それに亜空と外じゃ殺人も意味合いが違ってくる。何せここだと蘇生があるからね。蘇生が叶うなら、殺人の罪はその重さを少なからず変えると思う。特に蘇生が成功した場合は」
「あ……」
そう。
取返しが付かないからこそ殺しはより深刻な罪であり重い罰を科される。
「そしてその辺りの罪と罰の話は今のとこ僕らの間でもしてなくてさ。今回のレヴィの例を契機に考えるのは決定としても、じゃあそれで決まった事をレヴィ本人にそのまま決まりだからって当てはめるのはどうかと思うんだよね。これからどうするかとレヴィをどうするかは別に考えるべきだと僕は思ってる」
「何故でしょう。というか私にはその二つの違いがよく……」
レヴィは僕の様子から事態がそれほど深刻な罰に繋がらないのでは無いかと読んだのか、慌て出す。
どんな罰でもと既に口にしてたけど。
彼女自身、ある程度以上の重い罰を望んでいるのかもしれない。
「これから亜空で殺しをやった者、僕の命の有無なんかについてはこれからの法として考える事。これをそのままレヴィにあてちゃうと遡及法になりそうな気がしてちょっとね。僕が知る限り余程卓越した支配者が独裁でもしない限り、過去に遡って法を適用するなんて荒業は使いこなせるもんじゃない。レヴィについては、まあ後で皆と話すけども……」
「……はい」
「元々は僕がローレルに連れて行った所に原因がある。だからそこまでの重罰を科すつもりはないし、話し合いがどうなろうとそこは譲らないつもり。レヴィには申し訳ないんだけどさ」
「私、は。ローレルであの女に遭遇したおかげでリヴァイアサンに至る道を見つけられた。その事に減刑の必要などは――!」
「レヴィが申し訳ないって感じてる人達にはさ。受ける罰じゃなく君自身の言葉で、きちんと謝って回って。これからどうするのかどうしたいのかも含めてね。ちゃんと迷惑をかけた皆と仲直りする。いいね」
「……う。はい」
「なら後はどんな罰にするか決めるよ。亜空ランキングへの参加を何年か見合わせるとか、種族としての力を活かして海での労務とか、澪の料理助手とか巴の茶やら陶芸の助手とか。まあそんな程度じゃないかな」
「あの……若様」
「なに?」
「海での労務以外、私としては物凄くしんどそうな罰が並んだのですけど」
「取り返せたとはいえやらかしたのも事実。それなりにレヴィが負担に思わなかったら意味がないでしょうよ。ちなみに労務だって暴力で活躍するようなのは考えてないぞ?」
「……」
「今夜には決まるから。あまりに凹んでるようなら励ましもいるかと思って気負ってきたけど、思ったより回復してて良かった。それじゃな、次は檻なしで会おうレヴィ」
リヴァイアサンの特性とかはまた今度聞けば良いや。
人型としてのナリは変わってないけど、凄い姿に変化できるようになってるかもしれない。
巴と張るような蛇竜だったらさぞ映えそうだ。
なんて事を考えながら港町で待機してるサリにもうすぐ行けるよと連絡する僕だった。
感想 3,667
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
「お姉様の刺繍は素人ね」と笑った義妹の婚礼衣装——裏地を見た女官十二人が、一斉に針を置いた
歩人(あゆと)「お姉様の刺繍は、素人の手習いに見えますわね」――王太子妃となる異母妹アデリーナは、王宮女官たちの前で姉ローゼを笑った。翌週の婚礼の朝。式典装の最終確認のため、十二人の女官が衣装の裏地を検めた瞬間――一人、また一人と、針を置いた。裏地に縫い込まれていたのは、女官たちが十二年間ずっと探していた一筆の銀糸。即位式の絹外套、二人の王女の婚礼ドレス、亡き王太后の弔意の喪服。王家儀礼衣装のすべての裏地に、同じ手で、同じ糸で、同じ銀の花が縫い込まれていた。「アデリーナ様、これは――あなた様の手では、ございません」縫い手は、ずっと一人だった。それを十二年間、誰の名でも呼べなかっただけのこと。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ@Index ©薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさんパーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃコミカライズ企画進行中です!!
3巻発売です!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&3巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(3巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
夏にはいよいよコミカライズ連載開始予定です!乞うご期待!!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)