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11.ニセダンジョンクリア証明書の売買を防げ!
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と、そこで、ヴァンがあらわれた。もうすぐ掃除の終了時間だから、迎えにきてくれたのだろう。
「どうされましたか?」
あの営業スマイルで、ミンリィさんに声をかける。
ミンリィさんは、その笑顔にやられたらしく、顔が真っ赤になった。
まあ、正体を知らないもんね。しょうがないね。
なんか、この場でヴァンの本性を知ってるのがわたしだけっていうの、ちょっとトクベツな感じでうれしいかも。
ミンリィさんが、もじもじとしながら、例の証明書を見せて説明すると……。
「お客様、これは、職業訓練学校の重大な規則違反ですよ? それは、お分かりですか?」
うわー、丁寧だけど、めっちゃ怒ってる!
セリフの後ろに、「何やってんだテメーは! バカか⁉」って文字が見えるよ!
「今回はダンジョンから持ち出す前ということと、反省しているということで、学校側には連絡いたしません。そのかわり、これを売っていたという人の特徴を教えていただけませんか?」
「はい……」
ミンリィさんの証言によると、犯人は複数いたらしい。
三十歳から四十歳くらいの男性が、三人とのことだった。
みんなあたりまえだけど武装していて、戦士と魔法使いと法力使いっぽかったって話だ。
「今、購入なさったんですね?」
「はい、たったさっき……」
「承知いたしました。おらっ、エート、仕事だ! このバカに証明書を売りつけた、大バカをしばきに行くぞ!」
ヴァンはミンリィさんの言ってた方角に向かって、走り出した。
いつもながら、思ったら即行動なのね。
あと、後半、営業モードじゃなくなってましたよ……。
後ろでミンリィさんが、「口が悪くても、ステキな管理人さん……」とうっとりとつぶやいていたことは、気のせいだと思いたい。
「どうされましたか?」
あの営業スマイルで、ミンリィさんに声をかける。
ミンリィさんは、その笑顔にやられたらしく、顔が真っ赤になった。
まあ、正体を知らないもんね。しょうがないね。
なんか、この場でヴァンの本性を知ってるのがわたしだけっていうの、ちょっとトクベツな感じでうれしいかも。
ミンリィさんが、もじもじとしながら、例の証明書を見せて説明すると……。
「お客様、これは、職業訓練学校の重大な規則違反ですよ? それは、お分かりですか?」
うわー、丁寧だけど、めっちゃ怒ってる!
セリフの後ろに、「何やってんだテメーは! バカか⁉」って文字が見えるよ!
「今回はダンジョンから持ち出す前ということと、反省しているということで、学校側には連絡いたしません。そのかわり、これを売っていたという人の特徴を教えていただけませんか?」
「はい……」
ミンリィさんの証言によると、犯人は複数いたらしい。
三十歳から四十歳くらいの男性が、三人とのことだった。
みんなあたりまえだけど武装していて、戦士と魔法使いと法力使いっぽかったって話だ。
「今、購入なさったんですね?」
「はい、たったさっき……」
「承知いたしました。おらっ、エート、仕事だ! このバカに証明書を売りつけた、大バカをしばきに行くぞ!」
ヴァンはミンリィさんの言ってた方角に向かって、走り出した。
いつもながら、思ったら即行動なのね。
あと、後半、営業モードじゃなくなってましたよ……。
後ろでミンリィさんが、「口が悪くても、ステキな管理人さん……」とうっとりとつぶやいていたことは、気のせいだと思いたい。
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