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少女の始まり
ドレイになったハイネ
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せっかくアトワのためにとってきたお花はとられちゃって、こわいおじさんたちの前にやってきた。
おひげの生えたふとったおじさんは、おひげをいじりながらこっちを見る。
「ふん、地味だな」
がーん。
いいもん、アトワはかわいいって言ってくれるもん。
そんなふうに思ってたけど、おじさんたちの目がこわいし、他の子たちもずっとうつむいてて、だんだんこわくなってきた。
アトワはいつむかえにくるの?
アトワ。
アトワ?
「あとわ······」
「まあ、いい。珍しい色をしている、それなりの値で売れるだろ」
小さく言ったことばは、おじさんの大きな声にけされた。
「わっ」
ぐいぐいひっぱられて、ふくをぬがされた。
びっくりしているうちにかわいくないおようふくをかぶせられて、着た。
「今日から、お前は奴隷だ」
「どれー?」
おいしいのかな、それ。
そんなことを思ってるうちに、わたしはばしゃにのせられた。
アトワ、まだむかえにこないかな。
せっかくアトワのためにとってきたお花はとられちゃって、こわいおじさんたちの前にやってきた。
おひげの生えたふとったおじさんは、おひげをいじりながらこっちを見る。
「ふん、地味だな」
がーん。
いいもん、アトワはかわいいって言ってくれるもん。
そんなふうに思ってたけど、おじさんたちの目がこわいし、他の子たちもずっとうつむいてて、だんだんこわくなってきた。
アトワはいつむかえにくるの?
アトワ。
アトワ?
「あとわ······」
「まあ、いい。珍しい色をしている、それなりの値で売れるだろ」
小さく言ったことばは、おじさんの大きな声にけされた。
「わっ」
ぐいぐいひっぱられて、ふくをぬがされた。
びっくりしているうちにかわいくないおようふくをかぶせられて、着た。
「今日から、お前は奴隷だ」
「どれー?」
おいしいのかな、それ。
そんなことを思ってるうちに、わたしはばしゃにのせられた。
アトワ、まだむかえにこないかな。
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