えっ!? こんなスキルって嘘でしょ!?

本編

44話『スキルアップ』

「んんぅ～～～～気持ちいい･･･」


いき過ぎて脱力していた千隼は、檜風呂に浸かって心身ともに癒されていく。
康煕を仰ぎ見ると目を閉じ、こちらも満喫していることがわかる。
その整った顔をジーッと見て、やっぱり「カッコイイ」と内心で呟いた。
口に出さないのは、そこに色めいた気持ちがあると思われると侮蔑の目を向けられそうで怖いからだ。


「･･･ん？どうした」

「なんでもない･･･」

「そうか」


のんびりお風呂を堪能していると、同時に脳内音声が響いた。


《にゃっにゃにゃ～ん(スキルアップしたにゃ～)》

【ピューイ♪おめでとうございます。貴方のスキルが上がりましたので、ステータス確認をお願いします♪】

「「は？」」


同時に固まり数秒後に解けた二人は、お互いにステータスの確認をした。


『名前：結城千隼(腐女神に悪戯に招待された理不尽者。召喚主にして、谷仲康煕に守護され愛されし者。)


レベル：5
HP：？
MP：？
攻撃：？
防御：？
命中：？
回避：？


スキル：？

ユニークスキル：【夢精Lv1】(睡眠時にエロい夢を見て、邪魔されず吐精するとレベルが上がり、また起きている時に、夢の再現をすると大幅にスキルが上昇します)』


『名前：谷仲康煕(神にも匹敵する総ての力を操ることができる者。千隼の召喚者(獣))


レベル：5
ＨＰ：1800
ＭＰ：2000
攻撃：1950
防御：5000
命中：3890
回避：3990
強靭：4470
貫通：1430
運  ：？
忍耐：？


スキル：庇護・擁護(千隼専用)
　　　※無慈悲なおもてなし(千隼に害意を向けてきた相手を徹底的に貶める)

ユニークスキル：誘惑Lv1(全ての生き物に作用し、近しい者には媚薬効果を発揮する。また、誘惑の度合いは調整可能)

※隠れスキル：分析Lv1・解析Lv1。治癒。七大精霊王の加護。エロ魔人の加護。透視Lv1 隠蔽Lv2 鑑定Lv1 精霊に愛されし者 威圧Lv1

異次元バッグ(容量・重量∞)：名前の通り現世と異界を繋ぎ、必要な物は思い浮かべるだけで手に入れられる』







お互いのステータスは見えないものの、今までスキルにレベルが表示されていなかったことに疑問を浮かべる。