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フランスへ
開戦準備2
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中に入る。そこに置いてあったのは、箱だ。何の変哲もなく、特に何か特別ってわけでもなさそうな箱。いや、遺産なんだから特別ではあるか。
「これが……ジャンヌの遺産?」
あっさり過ぎる。まあ、ここに来るまでが一苦労なんだけれども。それでも、こんなにザル警備なのはどうなのだろうか。
「取れ。伊勢谷。それで開戦の準備は完了だ」
開戦の準備……そうか。そうだよな。これを取ればもう戦うしかなくなるんだよな。でも――僕はっ!
箱を取る。その瞬間、僕は異常なほどのまでの頭痛に襲われる。なんだ、これ。いてえ。くっそいてえ……
痛くてもがいている僕に、見ていた3人は何か言っていたが、何も聞こえなかった。
15分間、頭痛は続いた。頭痛が引くと、立てるようにはなったが、少しふらつく。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……今はもう引いたから」
そう返しても、少し不穏な雰囲気は残った。この箱は、本当に僕たちにとって最強の切り札になりえるのだろうか? 世界線だって、大きく変えてはいけない。ならば、残っているのは願い事だけだ。しかし、これを使うのは最後の最後。そんな気がする。父さんが最後の死後で使ったのだって、理由があったかもしれない。だから、怖くて無理だった。
「伊勢谷さん、それに頼るのはどうしようもなくなた時だけです。それを分かったうえで……行きましょう。政府に」
そうだ。政府に、殴り込むんだ。殴り込んで……晴ちゃんを助ける。そして、ついでに政府の野望も食い止める。
「行きましょうか」
向かう。車で。もちろん、ケビンの車ではなく、美雨さんの車でだ。
……というか、車で行けるってどんなだよ……
「車で行けなきゃ困ります。政府的にも」
ま、まあ。そりゃそうだよな。うん……
「伊勢谷さん、向こうについたらまず……」
「分かってる。僕にしかできないことだ。やって見せる」
あれ? なんだっけ……何やるんだっけ……
緊張している……? 失敗すれば跡がないから。緊張している? ……緊張しないはずがない。人一人、国を動かす。そんな重いことだ。これは。最初は美雨さんに誘われただけだと思ってたけど……まさかこんなことになるとは。こうなる運命だったのだろうか? まあ、そんなことはいい。政府に殴り込んで失敗すれば確実に処刑だよな……失敗できない。まあ、最悪遺産があるからどうにかはなる……どうにかは……でも、物の力でどうこうってあまり好みじゃないんだけども……
でも、政府に向かった後、晴ちゃんを助けることに徹する。そうして、全員で必ず帰るんだ。
「これが……ジャンヌの遺産?」
あっさり過ぎる。まあ、ここに来るまでが一苦労なんだけれども。それでも、こんなにザル警備なのはどうなのだろうか。
「取れ。伊勢谷。それで開戦の準備は完了だ」
開戦の準備……そうか。そうだよな。これを取ればもう戦うしかなくなるんだよな。でも――僕はっ!
箱を取る。その瞬間、僕は異常なほどのまでの頭痛に襲われる。なんだ、これ。いてえ。くっそいてえ……
痛くてもがいている僕に、見ていた3人は何か言っていたが、何も聞こえなかった。
15分間、頭痛は続いた。頭痛が引くと、立てるようにはなったが、少しふらつく。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……今はもう引いたから」
そう返しても、少し不穏な雰囲気は残った。この箱は、本当に僕たちにとって最強の切り札になりえるのだろうか? 世界線だって、大きく変えてはいけない。ならば、残っているのは願い事だけだ。しかし、これを使うのは最後の最後。そんな気がする。父さんが最後の死後で使ったのだって、理由があったかもしれない。だから、怖くて無理だった。
「伊勢谷さん、それに頼るのはどうしようもなくなた時だけです。それを分かったうえで……行きましょう。政府に」
そうだ。政府に、殴り込むんだ。殴り込んで……晴ちゃんを助ける。そして、ついでに政府の野望も食い止める。
「行きましょうか」
向かう。車で。もちろん、ケビンの車ではなく、美雨さんの車でだ。
……というか、車で行けるってどんなだよ……
「車で行けなきゃ困ります。政府的にも」
ま、まあ。そりゃそうだよな。うん……
「伊勢谷さん、向こうについたらまず……」
「分かってる。僕にしかできないことだ。やって見せる」
あれ? なんだっけ……何やるんだっけ……
緊張している……? 失敗すれば跡がないから。緊張している? ……緊張しないはずがない。人一人、国を動かす。そんな重いことだ。これは。最初は美雨さんに誘われただけだと思ってたけど……まさかこんなことになるとは。こうなる運命だったのだろうか? まあ、そんなことはいい。政府に殴り込んで失敗すれば確実に処刑だよな……失敗できない。まあ、最悪遺産があるからどうにかはなる……どうにかは……でも、物の力でどうこうってあまり好みじゃないんだけども……
でも、政府に向かった後、晴ちゃんを助けることに徹する。そうして、全員で必ず帰るんだ。
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