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俺と...部下との会社での1日。(都和目線です。)
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俺は、今朝の尊を思い出しながら会社のエントランスを通り抜けると警備員が数人いるゲートに足を進め、いつものように鞄から会社の社員証を出すと警備員にそれを見せてそこを通り抜ける。
俺が、ゲートを抜けると後から俺と同じように警備員に「...おはようございます!」と言われてゲートを抜けた人がいた。
振り返らなくても俺の後ろにいるのが誰かすぐに分かる。だって、日常だし...。(笑)
そんなことを考えていると、背後から
「せ~んぱい!!おはようございます!!いや~、今日もいい男っすね!!!(笑)」
なんて言って俺の目の前に立ち塞がってきた...目の前の男は...
「...ハァ...いつも言っているだろう??...会社で先輩は、禁句だと...社会人として当然の事だろう???...おい、聞いているのか...上城(かみじょう)。」
俺が、ため息をついた目の前の男は、俺の部下であり、言いにくいが頼れる友人でもある 上城 志希(かみじょう しき)。
仕事もできるし、社交的だし会社では頼りになるんだが...俺に対してだけならまだしも、他の上司にまで馴れ馴れしすぎて...なんて言ったらいいのやら...(笑)
そんなことを考えている俺の目を覗き込むと上城は、俺の背後にまわって背中に両手を置くと
「...聞いてますよ??先輩も俺と一緒で...もしかして...恋の悩みを持ってるんすね???目を見れば、俺には分かっちゃうんですよね~(笑)」
なんて言いながら俺の背中をぐんぐん押して歩き出した。
俺は、戸惑いながら後ろの上城を見て
「...おっ...おい、俺の話聞いてたか!?...馬鹿っ...押すなって!!自分で歩けるから!!!」
ていう俺の言葉なんて全無視で...上城は
「ば~ちり聞いてましたよ!要するに、昨日何かあったんすよね???(笑)詳しい話は、昼休みにでも聞きますから!心配しないでくださいね!!!(笑)」
「...おい...お前、やっぱり俺の話聞いてないだろ...。...ハァ...もう諦めた...こいつに何言っても無駄だな...(笑)」
そう言って俺は、上城に背中を押されながら自分のオフィスがあるところまで向かった。
オフィスにつくと、早速仕事に取り掛かった。
俺の仕事は、大手企業の言わゆるあしのようなもので、毎日パソコンとにらめっこしている...これが、四捨五入すると30になる俺には、結構キツい...(笑)こういった所に、ついつい俺ってオジサンだな...って実感して悲しい気持ちになる。
そんな俺の横では、さっきのハイテンション男...上城が、真剣な表情でパソコンと戦っていた。
こういうところだけ見ると、ほんとによく出来た部下だと思うんだけどな...。
そんなことを考えている俺の目線に気づいたのか、こっちを見た上城と目が合った。
俺は、咄嗟に目をそらしたが、上城が俺の方に椅子をスライドさせて俺にだけ聞こえる声で
「...どうしたんですか...??...何かありました??あっ...まさか、俺のこの美貌に惚れちゃったとか???(笑)...先輩...そっちの方だったんすね...という事は...俺ってまさかの...大ピンチ!?」
...ほら、また始まったよ。俺は、溜息をつきながら
「...あー、男がそういう趣味だったらやっぱり引くか...?あと、言っておくが俺はお前を間違ってもそんな目で見ることはないから!(笑)自意識過剰だ!!」
こう言うと、上城は
「...う~ん、都和さんがBLって感じしないっすね...なんだか、不思議な感じっす...って最後の方...もろ俺に対してのアンチじゃないですか...!?(泣)」
って言って横にいた俺に泣きついてきた...。俺は、いつものように上城の背中を軽くポンポンっとしながら
「...あー、悪かったって...(笑)」
と笑いながら言ったこともあり、上城は
「...絶対...都和さん悪いって思ってないですよね...??うー、ほんと都和さんって優しいのか腹黒なのかよく分からない...。」
なんて言ってくるから俺は、そんな上城に
「あははっ!よく言われる。(特に尊に)...うーん、どっちなんだろうね??(笑)俺も、分からないや...。」
耐えきれずに笑ってしまった俺は、その後の答え方に少し困ってしまい、苦笑しながら首を傾げると
「...そこ...そこっすよ!都和さんの悔しいけど、そういうところに憧れを持っている人って多いんですよ??現に、会社の女性社員だって陰で、都和さんの隠しブロマイド交換会とかしてますし...(笑)」
そう言ってる上城の顔を見ると、嘘を言っているようには、見てなくて俺は、真面目に固まってしまった。
「...へっ...へぇ~...そうなんだね...。」
やばいぞ...俺...本気で気まずいんだけど...。
そんな俺のことは、ガン無視ですっかり自分の世界に入ってしまった上城は
「...あ~、そんな風に謙遜(けんそん)してる都和さんも素敵すぎる!!!!あー!!!マジで、悔しいけどカッコイイ~!!」
なんて頭抱えているもんだから、俺ももうどうしていいか分からなくて途方に暮れていたが、ふとさっきの上城の言葉が気になり気がついたら聞いていた。
「...なぁ、上城?? さっきお前が言っていた...その...BLって...なんだ...???」
その瞬間、上城と俺の周りの空気が固まったかと思ったら、上城が叫び声をあげたことは、言うまでもない...。
これってもしかしなくてもジェネレーションギャップ??(笑)2年の差ってすごいな...。
だとしたら、やっぱり俺って...オジサン??...うわっ、真面目にヤダな...(笑)
なんて脳裏で考えてショックを受けている俺なのであった。
俺が、ゲートを抜けると後から俺と同じように警備員に「...おはようございます!」と言われてゲートを抜けた人がいた。
振り返らなくても俺の後ろにいるのが誰かすぐに分かる。だって、日常だし...。(笑)
そんなことを考えていると、背後から
「せ~んぱい!!おはようございます!!いや~、今日もいい男っすね!!!(笑)」
なんて言って俺の目の前に立ち塞がってきた...目の前の男は...
「...ハァ...いつも言っているだろう??...会社で先輩は、禁句だと...社会人として当然の事だろう???...おい、聞いているのか...上城(かみじょう)。」
俺が、ため息をついた目の前の男は、俺の部下であり、言いにくいが頼れる友人でもある 上城 志希(かみじょう しき)。
仕事もできるし、社交的だし会社では頼りになるんだが...俺に対してだけならまだしも、他の上司にまで馴れ馴れしすぎて...なんて言ったらいいのやら...(笑)
そんなことを考えている俺の目を覗き込むと上城は、俺の背後にまわって背中に両手を置くと
「...聞いてますよ??先輩も俺と一緒で...もしかして...恋の悩みを持ってるんすね???目を見れば、俺には分かっちゃうんですよね~(笑)」
なんて言いながら俺の背中をぐんぐん押して歩き出した。
俺は、戸惑いながら後ろの上城を見て
「...おっ...おい、俺の話聞いてたか!?...馬鹿っ...押すなって!!自分で歩けるから!!!」
ていう俺の言葉なんて全無視で...上城は
「ば~ちり聞いてましたよ!要するに、昨日何かあったんすよね???(笑)詳しい話は、昼休みにでも聞きますから!心配しないでくださいね!!!(笑)」
「...おい...お前、やっぱり俺の話聞いてないだろ...。...ハァ...もう諦めた...こいつに何言っても無駄だな...(笑)」
そう言って俺は、上城に背中を押されながら自分のオフィスがあるところまで向かった。
オフィスにつくと、早速仕事に取り掛かった。
俺の仕事は、大手企業の言わゆるあしのようなもので、毎日パソコンとにらめっこしている...これが、四捨五入すると30になる俺には、結構キツい...(笑)こういった所に、ついつい俺ってオジサンだな...って実感して悲しい気持ちになる。
そんな俺の横では、さっきのハイテンション男...上城が、真剣な表情でパソコンと戦っていた。
こういうところだけ見ると、ほんとによく出来た部下だと思うんだけどな...。
そんなことを考えている俺の目線に気づいたのか、こっちを見た上城と目が合った。
俺は、咄嗟に目をそらしたが、上城が俺の方に椅子をスライドさせて俺にだけ聞こえる声で
「...どうしたんですか...??...何かありました??あっ...まさか、俺のこの美貌に惚れちゃったとか???(笑)...先輩...そっちの方だったんすね...という事は...俺ってまさかの...大ピンチ!?」
...ほら、また始まったよ。俺は、溜息をつきながら
「...あー、男がそういう趣味だったらやっぱり引くか...?あと、言っておくが俺はお前を間違ってもそんな目で見ることはないから!(笑)自意識過剰だ!!」
こう言うと、上城は
「...う~ん、都和さんがBLって感じしないっすね...なんだか、不思議な感じっす...って最後の方...もろ俺に対してのアンチじゃないですか...!?(泣)」
って言って横にいた俺に泣きついてきた...。俺は、いつものように上城の背中を軽くポンポンっとしながら
「...あー、悪かったって...(笑)」
と笑いながら言ったこともあり、上城は
「...絶対...都和さん悪いって思ってないですよね...??うー、ほんと都和さんって優しいのか腹黒なのかよく分からない...。」
なんて言ってくるから俺は、そんな上城に
「あははっ!よく言われる。(特に尊に)...うーん、どっちなんだろうね??(笑)俺も、分からないや...。」
耐えきれずに笑ってしまった俺は、その後の答え方に少し困ってしまい、苦笑しながら首を傾げると
「...そこ...そこっすよ!都和さんの悔しいけど、そういうところに憧れを持っている人って多いんですよ??現に、会社の女性社員だって陰で、都和さんの隠しブロマイド交換会とかしてますし...(笑)」
そう言ってる上城の顔を見ると、嘘を言っているようには、見てなくて俺は、真面目に固まってしまった。
「...へっ...へぇ~...そうなんだね...。」
やばいぞ...俺...本気で気まずいんだけど...。
そんな俺のことは、ガン無視ですっかり自分の世界に入ってしまった上城は
「...あ~、そんな風に謙遜(けんそん)してる都和さんも素敵すぎる!!!!あー!!!マジで、悔しいけどカッコイイ~!!」
なんて頭抱えているもんだから、俺ももうどうしていいか分からなくて途方に暮れていたが、ふとさっきの上城の言葉が気になり気がついたら聞いていた。
「...なぁ、上城?? さっきお前が言っていた...その...BLって...なんだ...???」
その瞬間、上城と俺の周りの空気が固まったかと思ったら、上城が叫び声をあげたことは、言うまでもない...。
これってもしかしなくてもジェネレーションギャップ??(笑)2年の差ってすごいな...。
だとしたら、やっぱり俺って...オジサン??...うわっ、真面目にヤダな...(笑)
なんて脳裏で考えてショックを受けている俺なのであった。
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