暇つぶしに恋愛を〜 ありえない恋をするまで 君に会いたい

みー

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 英のブログにはラジオ番組宣伝を兼ねて出演者4人の略歴と、暇つぶしの思い出でとして、彼の父親との20年前くらいのやり取りを回想して載せていた。

 (今日は、自分で有名な美容家という人からで、自慢が原因で劣等感を感じた知人が亡くなったようだが、本人は原因がわからないと悩んでいる)と言う、親父は辻褄が合わない電話内容だったと、(病んでいる美容家の自慢が原因だと直ぐわかったんだろう)と私が聞いたら、、、、。

 親父は、長年勤めた会社を定年退職後、暇つぶしに、××××電話のアルバイトで当番して、たくさんの有名人から電話がかかってきたと言って、、、どっちが、暇つぶしなんだろうと、私は思った、と締め括っていた。

 このブログは、文字制限があって、全て途中の会話で終わっていた。

いつか機会があれば続きを聞こう。


 僕は動揺を隠し、なんとか番組残りの時間を乗り切りった、4人は何事もなくなったようにわかれた。

 この番組プロデューサー英が、僕と一緒に子育てと介護をやりたいと、4-5年前から特に最近しつこい、さっきもこの番組が終わった後、食事でもどうだと言って来た。

 僕がバイと自分では言っていないが、あっちこっち気分転換に手を出していたら、噂になっていた、そのくらいの遊びがないと、息が詰まる、子育てと介護は大変だった。

 ばあちゃんの介護はトイレは自分でなんとか行っている、お風呂は、ディサービスで入れてもらっている。
毎日、お手伝いさんに来てもらっているが簡単な掃除と惣菜2品くらいで時間になり帰ってしまう、無理を言って辞められると困るので、全て目を瞑って適当にやってもらっている。

 有が亡くなった数年後に、僕は結婚した、全てリセットされたらと期待したが、1歳のリョクを残して、妻は出ていった。

 僕が病んだ心のまま、上手くいくはずがなかった。2年しか結婚生活が続かなかった。

 僕は生きている限り、ずっと有の死に縛られるのだろう、僕だけ幸せになるなと有に言われているようだ。

 1歳のリョクは僕が頼りだ、まずリョクが18歳になるまでは、生きよう、手を引っ張ろうと、仕事に打ちこみ、子育てに悪戦苦闘してきた。
 来年は中学生だ、背も高く体も大きくなった。小学校の担任は、子どもと言えども、怖わいのだろう、クラスでもかなり影響力のある、厄介な子どもだと思う、直接、親の僕に電話をかけてくる気持ちもわかる。僕は有名人なので、揉め事御法度の為かなり、いい人に見せている。
 さっきもリョクの担任から今日の出来事の電話があった。

番組終了後、英と僕は食事に行く事にした

 帰り際ラジオ局の入り口に、帽子を被りメガネにマスクで顔はよく分からない背の高い青年が僕に、手紙をくれた。隣にいた英は怪訝な顔をしてたが、僕はファンの人かと思い愛想よく受け取ってカバンにしまった。

「ありがとう」と言ったら「はい」と言って去って行った。
 
 「気をつけろよ」と英は行ったが
「大丈夫だよ」と言って
「A百貨店とB百貨店行きたいから、」と、ばあちゃんのお使いをしようと思い言った。
「おう、わかった」
「リョクの夕飯は大丈夫か?」
「なるべく早く帰るから、お手伝いさん作ってくれたの食べろってメール入れたから大丈夫」
「そうか、だといいけどなぁ」

 買い物だけでもけっこうな時間がかかった
2人で焼肉屋に入った、
「主婦感、たっぷりの買い物だな」

「殆ど毎日だよ」

「俺も手伝位いたい」と、いきなり真剣に英が僕に言った。

「うん、うれしいよね、この年になって2人も手がかかるのが付いているのに、、、でも無理だよ僕、英の事何も知らないし、後でショックな事色々わかっても精神的に耐えられる自身がない、僕はねぇ、2人の目処がつくまで生きなきゃならないの、」

 本当は、つまみ食いの遊びも潮時だと思って確実なパートナーが欲しい、が、中々上手くいかない。

「俺の何が知りたい、」と、いきなり英が言った。

「えっ、、、うぅ~ん、過去の恋愛とか、なんでラジオ局に務めてるとか、、、かな」急に、何がって言われても困った僕は、適当に2つ聞いた。

「俺は45歳、、結婚した事はない、生きる死ぬの情熱的な恋愛もした事ない、そうだな簡単に言うと、相手の言いなりの恋愛しか知らない、好きだでくっついて、嫌いだで別れる、暇つぶしだった、、、、初めてだよ、、、、葉にだけアプローチしている、
 仕事は、たまたまだよ、本当はアクチュアリーになりたかった。全く手が届かない世界だった。どう、わかってくれた」

さっぱりわからないが、面倒なので、

「まあね、アクチュアリーはわからないけど後で検索するよ、僕高校中退で世の中の事あまり知らないで成功したから、バランス悪いんだ、、、なんで僕なの、もうすぐ50歳だよ」

「その不安定さが、気に入っているんだ、これだけ売れっ子なのに、誰よりも謙虚だし、、なんかこの先、一緒に年を重ねられたら、いいなぁって、ここ4-5年思っていた、リョクはこの前小学校に入ったと思ったら、そろそろ中学だろ
俺も仲間に入れて欲しい」と、また真剣に言った。

「反抗期の年齢だよ、、、ばあちゃんは我儘だし、、仲間ねぇ、、うぅん、、」僕は軽く濁した。

「、、、話変えるけど、葉の恋愛感とか謙虚さの秘密とかあるのか」英は、僕を押すのを引いて、話題を変えた。

「僕30歳ごろから急に売れ出し、出版社が僕の半生を出そうと言ってきた。
30歳で半生って、売れ出したばっかりなのになんかガッツリして寂しくなったんだ、これが50歳60歳なら僕も羨まれているとわかるが、、30歳でね、、、、たぶん読書層は20代か10代、だいぶ見下げられた感で、売れればいいでしょう見たいだよね、
僕が目指していた有名人って、こう言う事、、、、登った山から見える景色は、ひとりだと、、色褪せていたんだ、楽しくないんだ、山の天辺で霧雨にあたって体の芯まで冷えた感じ、ただ寂しい、、、と思って結婚したんだ、いつものつまみ食いの延長の相手だよ、好きでもなかった、上手くいくわけないよなぁ、恋愛らしい恋愛ないよ、僕も暇つぶしのような恋愛かな」
結婚離婚経由を説明した。

「ふぅん、良かったよ、未練タラタラだったら俺も、葉から手を引いたと思う、人生色々あるなぁ 今日の暇つぶしってラジオ番組も会社員には、縁のない言葉に思えるよ、俺、会社員だろ、そんなの考えた事無いし、そう思える事もない、この番組やるにあたって、暇、ってなんだって考えた、用事のない時間なんて殆どの人間もっていない、たぶんこの言葉を使うやつって人間性わかるよ、成功者の余裕の戯言だよ、成功者は険しい荊の道は見せない、それらを含めての自信だよなぁ、身の丈を知っているやつだよ、俺は会社員だからあんまりサクセスストーリーとか、関係ないけど、ラジオ放送局って売り出し中の登竜門的な面あるから手にとるようにわかるよ、
身の丈を知らないやつは、身を滅ぼすなぁ
 俺が葉を好きなのは、その謙虚さだよ、
学生の時習っただろ(実るほど頭を垂れる稲穂かな)見たいな、人を踏み台にしたやつ自分に返ってくる事も知らない、でも脚光を浴びたい、哀れだよそう言う奴に限って孤独を美徳と考えている、壁にあたって、、、、だよな」

「なんか、僕の事偉く誉めてくれるけど、だいぶ勘違いしているよ、小学校はなんとか行った、けど人と話が出来なかった。言葉を出そうとするとドキドキするんだ、中学校も半分くらいしか行っていない、高校もその通りすぐ行かなくなった、美容学校行って、美容師の資格取った、ひとりで美容室している先生に頼み込んで教えてもらった5-6年いつも一緒だった、その先生の後ろ立てで美容家として独立したんだ。

 最初なんとなく地味なお店で人を雇うなんて無理だろうと、思ったけど、僕は人が苦手だから、小さいとこなら、なんとか、先輩とかにもいじめられないで技術教えてもらえるかなって、閉店の毎日午後5時に、ひと月通った、、でやっと雇ってもらえた。

 けど週3日くらい先生は日中いないんだ、お客様来たら「用事で出かけたと言ってね」と言ってテニスをやりに出かけた50歳を過ぎて自分の人生見えたので、少し考え方変えたと言った。
25歳で独立してずっと365日働いてきたような人生だと笑って教えくれた。
技術は超一流で早い、値段が普通の店の3倍は高い、その辺を聞いたら「値段はね、安ければ、それなりのお客様が集まるの、お金に余裕のある人達には、思いつかないような無用なトラブルをもってくるのよ、私には、無理だから自衛よ」って、都内にマンションも3つ所有しているらしい、殆ど仕事していないのに僕は20万くらい毎月もらった。お店も先生が出かけるので売り上げは少ない、、、
 先生は「今の私には良いの、私がいる時間帯に来られたお客様はラッキーだって、私に髪を触ってもらえたのよ良い流れになるって、いない時間帯に来たお客様は、アンラッキーね、私にはラッキーかもね」と、僕聞いたんだ、(なんで、先生にラッキーなんですか、売り上げになったかもしれないのに)と「見えないなにかが合わせないようにしてくれたのよ」って、、僕、(余計な事聞きますが、、、宗教ですか)「まっさか今まで忙しくて宗教とか考えた事ないよ、さっきの話はね、、、うぅん、、、めっちゃめっちゃ苦労した人に見える気の流れ見たいもの、、ちょっと違うわね苦労じゃなくて、、荊道の登山して登った人に見える気の流れ、、、言葉で表せないなぁ、身の程知らずの人には見えないはず、まぁそんな感じ、葉はラッキーね、私に出会えて、なんてねぇ、まあ自分の持っている範囲は超えないでね」と、半分笑って教えてくれた、
 こんな目立たないところでお店をやって、得体の知れない大きな人間がいたんだ、僕は何かに惹かれてきたんだ。先生も僕がいなくても、成り立つ営業しているのに、雇ってくれた、僕の持っている範囲ってどのくらいなのか、、とても気になったが、成長したら、わかるような気がしたので考えない事にしたんだ、
 先生の技術を全て6年かけて教えてもらい、独立まで手を貸してくれて、美容家葉が成功出来きた。恩人だよ、凄い人だよ、全部謙虚なんだ、謙虚過ぎるくらいなんだ、その真似かなぁ、、英とは長い付き合いなのにこの話した事なかったね」と、有が僕の自慢のせいでなくなった事は言わない。

 電話がなった、リョクからだと思ってた。
「わかった、帰るよ」と言って僕は電話を切った。22時だ。
「また、リョクか、やきもちか、俺も一緒に帰っていいかぁ」
「今日はダメだ、だいぶ機嫌が悪そうだった」
 英とホテルに行って朝帰りした事があって、
それから外で食べると言うと、この時間あたりに電話してくる、英とリョクは顔見知りだ、
「大丈夫だ、葉1人で帰ると、リョクにダラダラ文句言われるぞ、さぁ帰ろう」と外に出た。 おみやげに僕は、ドーナッツを買おうと思ったが、急に不味いそうに食べているCMを思い出し、コンビニスイーツにした。4人分結構な量になった。
 
 不機嫌なリョクを前にテーブルを挟んで2人で並んだ。
「なんで、オッサンもいるんだよ、帰れよ」
「カッコイイ、リョクを見に来たんだ。
この前よりまた背が伸びたなぁ、モテて困っているじゃないかと思ってね、」
「オッサン、うざ、」
「リョク、食べよ」と僕は買ってっきたスイーツを袋から出した、
「スンゲェ量、、、まずコレ食う」とチョコシュウを手に取りリョクは続けて4個食べた。
学校の事聞きたいが時間が遅い、、後回しだ。
リョクはお腹いっぱいになったのか眠いと言って自分の部屋に行った。

 僕達2人もシャワー浴びて寝る事にした。
ばあちゃんは20時には眠剤を飲んで寝ている。英は来客用ベッドに移動する。朝は英が作ると言ってリョクの好きな朝メニューを聞いてきた。
「卵そばだよ」「ほぉ」「駅の立ち食いそばって昔あっただろ、たぶん、あのイメージ、時間がないから流し込む見たいなぁ」「へぇ、わかった、じゃ、」と言って来客ベッドに行った。
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