暇つぶしに恋愛を〜 ありえない恋をするまで 君に会いたい

みー

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1年前 回想

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 2か月前、遊園地デートから20年たった記念旅行をした。
 海が見たいと2人の意見があった。

「ヨウさん、海に車で行きますか」

「うぅん、どうしようかな」

 昨年の出来事を思い出した。19年目の記念日は、山に車で行った。

 長閑な見晴らしの良い草原をゆっくり走っていると、遠目でもわかる十字路に、止まれの赤い標識があった。

 100m以上前から十字路の左右の車が来ないか確認して、来ないのはわかっていたが、十字路で標識通り止まって左右確認して発車した。

 100mくらい進んだ辺りで(前の車止まりなさい)後ろからパトカーが叫んだ。
制限速度以下だったか、僕は焦った。
ナナも、なんですかねと、隣でのんびり言っていた。
 パトカーはどこからやってきた、、、どこにも車はいなかったのに、後で聞いたらカメラがどうのとか言っていたが、さっぱりわからなかった。
(一時停止違反です)
(止まりました)
(5秒、止まっていません)
(えっ、左右確認じゃダメなんですか)
(はい)

 青キップを切られた。(ブレーキが甘かったと書けよ)と強要された。

 納得いかない。今だに恨んでんいる。
ナナに言わせると、人の恨みをかう人間は地獄に落ちる。単独車を狙い撃ちだな。地に落ちたなと、散々の事を言っていた。

 その後納得のいかない私は、講演会、TV、仕事で話をする機会のある場所では、この体験談を話した。反響が凄かった。

 都内で5秒止まっていると、後ろからクラクション鳴らされたり、高速道路に至っては、流れに入っていけない。
 ある政党から、政治家にならないかと、打診までされた。
 
 昨年の事が昨日の事のようだ。

 1年過ぎて、遠出での運転はしていない。
 ナナは運転免許証を持っていない、
ゆとり世代は車とかに興味が薄いって言っていた。
 どうしてか知りたかったが、長くなりそうなので聞かなかった。

 僕の見解は、格差を見せつけられのが嫌な世代だろう、平等教育って怖いなあと思った、たぶん合っている。

「車だね。」僕は決めた。

「わかりました。日程表まかせ下さい」
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