暇つぶしに恋愛を〜 ありえない恋をするまで 君に会いたい

みー

文字の大きさ
28 / 34

3日目 旅館

しおりを挟む


 日本庭園が素晴らしい旅館だった。
部屋に通されテーブル一杯に、豪華な料理が並んでいた。

 記念旅行最後の日は温泉旅館だった。

「ナナこの旅館の離れの個室、人気宿によく選ばれているよな、ありがとう、泊まれて嬉しいよ」

「私とヨウさんの20年記念です。無理を通しましたヨウさんに喜んでもらいたかった」

「喜ぶよ、最高だな」

「なんか、私の告白の3日間になりました。
私的には、満足でしたが、受け取ったヨウさんは、どうでした」

「ナナ、あんまりさらっと聞かないでよ。
 ナナのお母さんは、ナナから見ると色々思う事あると思うけど、
 僕から見ると、ナナを産んでくれた事、有から離れてくれた事、僕とナナの関係を認めてくれた事、感謝している。

 初恋が僕だったって事は、嬉しいの一言だよ。

 病気の事は、頭に入れて置いて、今まで通りの生活だよな」


「全部に有がいます。私は有から離れたい。
 父は、狡いです。
 私がお父さんを必要としていた時期にはいなくて、私の肝心な場面で、出てきて邪魔をする。
 ヨウさんの大切な時間も奪った。」

「うん。そうなるのかな、」

「この3つは、後でまた話しましょう。

 ヨウさんに聞きたい事があるんですが、この20年間、色々な所に旅行、勉強の名目で様々な場所に行きましたよね、
 本当は私、ヨウさんと一緒に楽しみたくて次々と予定を入れました」

「えっ、様々な場所の体験とか講演会資料の為じゃなかったの」

「資料に殆ど使っていないでしょう、私が最新情報を探して膨らませて作った資料が多いです」

「まあね、行った所の話題入れてもちょっとだけだしな、あっ聞きたい事って何」

「2人で行った場所で、一番思い出深い所は何処ですか」

「20年前の真夏の遊園地デートだよ、決まっているだろう」

「やっぱり、私も同じです」

「遊園地に誘われた日、僕が悩んでいる事言ったから気分転換に誘ってくれたんだよな」

「違います。告白するつもりで誘いました。その日はヨウさんからの誘いで、僕が告白をする日ではないと思ったからです」

「ああ、そうか。
 あの日誘ったのは占いの先生に言われたからなんだ」

「なんですか。初めて聞きました」

「ああ、初めて言うんだった、もう昔に教えたつもりでいたよ」

「早く、教えてください」

「この話も、運命的な話だよ。
 ナナが初めて僕に会いにラジオ局に来ただろう、あの日一緒に仕事をしていたB 子って言う俳優が、数年後占い師になったんだよ。

 僕はあの辺り数年間、悩んでいたのを見かねて英が占いでもして貰えば、気分が変わるかもしれないと言ってくれたんだが、最初は断ったんだ。

 その後1回10万と言う値段を聞いたら、興味が出て、英に頼んだ。
 B子に会って、占う覚悟はあるかと聞かれ、ないと言ったら、帰れと言われたんだ。

 帰り際、3人に会って話しなさい答えが見えるはずだと言われた。

ナナ、英、リョクの3人と話した。以上
、B子ともナナとも初対面の日から運命が動き出したんだ、、まあナナとは小さい時会っていたけどな」

「へぇ、なんか凄いですね、
英さんとリョクはなんと言っていましたか」

「英は趣味を見つけろと、リョクはナナと恋でもして見ればと言っていたなあ」

「リョクいい事いうなあ、ヨウさんは、ありえないって頑固に言ったんだろうな」

「まあな、その後ナナと一緒になったら悩み消えた、ありがとう、不思議だろ」

「うん」

「20年殆ど一緒だったな、感謝している。面倒な事全部やってくれた。リョクとばあちゃんの事も大切にしてくれた。ありがとう」

「そんなの言わなくていいんです。家族ですから、あたり前です。
最近、戸籍が別なのは気になりますが、どうしたらいいのか・・」

「僕に養子に入るのか、僕が養子に入るか、どれが一番良いのか、ナナのお母さん、おじいさん、おばあさんを考えると、このままが良いのかと思うしね」

「紙1枚で、とも思いますが、だんだん年を重ねるうちに、亡くなったら離れるんだと思うと寂しいです」

「そうだな・・」

「今度ゆっくり、リョクも交えて話し合いましょう」

「ああ、そうしよう、ばあちゃんなら、(ナナ私の戸籍に入りなさい)って言うんだろうな
まあ、今、考えても、たらればだからなあ」

「そういえば、
 ヨウさん、おばあさんの杖良く持ってきましたね、喜んでいますよ」

「ああ、」

母が気に入って使っていた杖を母の代わりに持ってきたが、本当は母も一緒に連れてきたかった。

「僕の小さい時は、母の後ろに隠れる、子供だったんだ、
 ナナが知っている晩年の母は凄い我儘だったろう。ずっと若い時から変わりないよ。
 我儘さを外に向けて、僕を守ってくれたんだ。前にも言ったと思うけど、僕は小さくて女の子みたいな、どこにも馴染めない子供だった。

 過保護に育てられたんだ、母なりに頑張ったんだろうな、外の世界で良い思い出ないけど、母は優しかった。それだけだよ。好きな事だけしないって、笑えるよな。
 
 反面教師だった。僕はリョクに僕のようになってほしくないので、勉強の大切さを教えたんだ。

 僕さぁ、30過ぎまでママって呼んでたんだ。自分でも呆れるよ、、。
 でもやっぱり、我儘でも大好きだったよ」

「おばあさんは、私にはとっても優しくしてくれましたよ。ヨウさんやリョクに我儘言っているの見ると、少し羨ましかったです。英さんにも我儘言うんですよ、」

「ばあちゃんは、ナナが家の事全部やってくれているのわかっているから、少しは我慢してたのかな、ナナにはばあちゃんも凄く感謝していたよ」

「そうですね。いつも、、、ありがとう、ありがとうって言ってくれてた」

「晩年はだんだんと動けないし、話も出来なくなって来たよな、僕が手を握っていると、

(ヨウ、あなたが小さい時良く海を見に行ってたね、また行きましょう)って、
(一緒に行こうな)って言ったんだ。

 それが最後の会話になった。寂しいよ」

「そうでしたか」

「ばあちゃんは大往生だから良いよ。
 ナナが一番辛いのに、病気の事、教えてくれてありがとうな」

「・・・」

「全て今まで通りなって、強がり言っても、やっぱり辛い、僕も強くなるよ、今はそれしか言えないよ、治療法とかまだ無いの」

「医学の進歩は日進月歩で凄いので、無い事はないですが、ちょっと考え中かな、今は病気の事はリョクとか英さんには言わないつもりです」

「そういえば、リョクが高校生の頃、知らない幸せって言っていたよ」

「へぇ、高校生で凄い事言って言ったんだ」

「僕が悩んでいた時期だよ、何も気づかなきゃよかっのにって、言われた。
 それより、治療出来るの、なんで教えてくれないの、考える必要ないでしょ、何か問題があるの」

「ううん、そうですね、調べると直ぐわかるのでいいますが、治療薬の副作用が脳の萎縮です。
 明日、亡くなるかもしれない病気の薬です。
急激な脳萎縮で生活が困難になり、無菌の施設での生活になります、誰とも会えません。

 私はヨウさんと一緒だから生きたい。体だけ生きて、何が楽しいんですか、」

「・・」

「考え中と言いましたが、治療は受けないつもりです」

「検査結果出てひと月たったよな、治療するなら早くって言われたんだろう」

「まあ、そうですが」



「なあ、、ナナ、、僕はナナとこのまま生活をしたい、僕の我儘だろうか」

「私も同じです」

「もし、ナナが明日亡くなったら僕は後悔するだろう。
・・・
 治療法があるなら、生きて欲しい、僕の事がわからなくなっても、ナナは、その事が悲しい事だって、、わからないんだよな、」

「絶対に、治療は受けません。
今まで大丈夫だったので、、これからも大丈夫です」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

届かぬ温もり

HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった····· ◆◇◆◇◆◇◆ 読んでくださり感謝いたします。 すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。 ゆっくり更新していきます。 誤字脱字も見つけ次第直していきます。 よろしくお願いします。

15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~

深冬 芽以
恋愛
 交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。  2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。  愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。 「その時計、気に入ってるのね」 「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」 『お揃いで』ね?  夫は知らない。  私が知っていることを。  結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?  私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?  今も私を好きですか?  後悔していませんか?  私は今もあなたが好きです。  だから、ずっと、後悔しているの……。  妻になり、強くなった。  母になり、逞しくなった。  だけど、傷つかないわけじゃない。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結済】春を迎えに~番という絆に導かれて~

廻野 久彩
恋愛
辺境の村から王都の星環教会へやってきた研修生アナベル・ウィンダーミア。 門で出会った王族直属騎士団副団長ルシアン・ヴァルセインと握手を交わした瞬間、二人の手首に金色の光が浮かび上がる。 それは"番"——神が定めた魂の半身の証。 物語の中でしか聞いたことのない奇跡的な出会いに胸を躍らせるアナベルだったが、ルシアンの口から告げられたのは冷酷な現実だった。 「俺には……すでに婚約者がいる」 その婚約者こそ、名門ルヴェリエ家の令嬢セレナ。国境の緊張が高まる中、彼女との政略結婚は王国の命運を左右する重要な政治的意味を持っていた。 番の衝動に身を焼かれながらも、決して越えてはならない一線を守ろうとするルシアン。 想い人を諦めきれずにいながら、彼の立場を理解しようと努めるアナベル。 そして、すべてを知りながらも優雅に微笑み続けるセレナ。 三人の心は複雑に絡み合い、それぞれが異なる痛みを抱えながら日々を過ごしていく。 政略と恋情、義務と本心、誠実さと衝動—— 揺れ動く想いの果てに、それぞれが下す選択とは。 番という絆に翻弄されながらも、最後に自分自身の意志で道を選び取る三人の物語。 愛とは選ぶこと。 幸せとは、選んだ道を自分の足で歩くこと。 番の絆を軸に描かれる、大人のファンタジーロマンス。 全20話完結。 **【キーワード】** 番・運命の相手・政略結婚・三角関係・騎士・王都・ファンタジー・恋愛・完結済み・ハッピーエンド

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には何年も思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

処理中です...