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一部 同じ日のループ

3-②痴漢にあいました※

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 何かの間違いだと思いたい。だが、鞄が当たっただけとか、偶然触れただけだとか、勘違いと思えるような触れ方ではない。その誰かはしっかりと涼太の尻を掴んで、むにむにと揉んでいるのだ。
 もっと混雑した電車であれば、女性と間違えているのかもしれないとも思えた。
 だがそこまでの混雑ではない。

 耳元に荒い息が吹き掛けられる。

 痴漢、という言葉が思い浮かんだ。
 その腕を掴んで、振り返って、相手を睨み付ければいい。そう思うのに体は得たいの知れない存在への恐怖に動かなくなる。

「……っ」

 尻を揉まれたまま、もう片方の手が股間に触れる。ズボンの上からではあるがペニスを撫でられるとそこが勃起していくのがわかる。
 電車の中なのに。誰に触られているのかもわからないのに。

 尻を揉む手はいやらしく尻全体を撫で回したかと思えば、穴の位置をなぞるように触れてくる。

「……んんっ」

 ズボンの上から穴をぐりぐりされると変な声が漏れそうになる。必死に声を殺しながらそれに耐える。

「――っ!」

 ふいに、痴漢の手が、ズボンの中に入り込んでくる。直接尻を揉んだかと思うと、ペニスにも触れてくる。
 ペニスに触れながら、穴を直接なぞられる。むずむずしてくすぐったくて、そこに挿入された時のことを思い出してしまう。痴漢の指は何かでぬめっていて、穴の表面がどんどん濡れて、恥ずかしい音を立てていくのがわかった。

(だめ、こんな、ところで……)

 痴漢してくる方が変態に決まっているはずなのに、涼太は「こんなことが知られたら」と恐怖を感じた。
 こんな、尻の穴をいじられながら勃起して気持ち良さそうにしている姿を誰かに見られたら、変態と指差されてしまうのではないか、と。

 こんなことになるくらいだったら、また三浦に犯された方がまだましだったのではないか。

「……やっ……ふぅっ」

 やめてくださいと開きかけた口から喘ぎ声が漏れそうになって思わず口を塞ぐ。
 そうしている間にも痴漢の指は少しずつ中に入り込んでくる。
 腰が砕けそうになりながらも吊革に体重をかけてなんとか立っていた。



「……可愛い」


 耳元で痴漢が呟く。その聞き覚えのある声に、どういうわけか安堵してしまった。
 涼太の背後にいたのは見知らぬ痴漢の誰かではなくて、見知った連続強姦魔の三浦だった。



――――――――――――
なんとブクマ1000越えました。いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます(*´`*)

そろそろシチュエーションが思い付かなくなってきたので、「こんな風に逃げたらいいんじゃないか」「こんな場所で犯されたらいいんじゃないか」など、ありましたら教えていただけると嬉しいです!
今後の展開もありますし、必ずしも書けるかはわかりませんが、おねがいします(o^-^o)
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