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作戦を決行する!
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私はヘイズ王立魔法学園での授業を終えた後、ロベールとヘイズ王立警察を訪問して打合せをした。違法薬物の密輸取引の現場を押さえ、取引関係者を逮捕するために。
警察には近くで待機しておいてもらい、私たちが取引関係者を無力化した後に、捕縛してもらう手筈だ。というのも、シュミット子爵家やマフィアの中に戦闘能力が高い者がいた場合、警察の特殊部隊でなければ対処ができないからだ。
私とロベールはシュミット子爵家の保有している倉庫の近くで待機している。今は夜の9時30分。フィリップから違法薬物の取引は10時に行われると聞いているから、30分くらいここで待機することになる。待機場所は何もない暗闇。
することもないし、私の妄想は膨らみ続けていく。
――恋人同士はキッスするのよね……
ミシェルに私たちが付き合っていることを伝えた。だが、案の定「キスせずに帰ってきたんですか?」と言われた。あの侍女は無礼がすぎる。
だから、ミシェルにバカにされないためにも、今日こそキッスして帰らないといけない…
私は小声でロベールに話しかけた。
「ねえ、ロベール」
「なに?」
「静かね」
「そうだね」
「なんかドキドキしない?」
「僕は緊張しているけど、それはデイジーと同じドキドキかな?」
「どうだろう? 私のドキドキは暗くて静かなところで、ロベールが至近距離にいるから……」
「えっ?」
私とロベールのドキドキとは違うかもしれない。それなら、その気にさせるだけ。
私はロベールにじりじりと近づいていく。違法薬物の取引を見張っているロベールは、近づく私と距離をとろうとしている。
違法薬物の取引を抑えることに集中したいロベールは、気まずそうに話題を変える。
「ところで、一つお願いがあるんだ」
「なに?」
「犯人が暴れたら警官が危ないよね」
「そうね」
「だから、結界を張れないかな?」
「結界?」
「うん。取引関係者が倉庫に入ったら、倉庫に結界を張るんだ。そうすれば、外に被害はでないでしょ」
「あー、そういうことね。いいわよ」
「ありがとう!」
「ロベールも出られない結界を張っちゃおうかなー」
「それはちょっと……」
私たちが倉庫の方を見ていたら2台の馬車が倉庫に入っていった。一つは貴族が使う馬車、シュミット子爵家のものだ。もう一つはマフィアのものだろう。
私とロベールは倉庫の前まで音を立てずに飛行する。警察官が倉庫から少し離れて待機していることを確認してから、私は倉庫を包み込むように結界を張った。
これで、私たち以外は中に入れない。ロベールも出られないかもしれないけど……
「じゃあ、行くわよ!」
「了解!」
私とロベールは倉庫の窓に移動し、中で行われている違法薬物の取引を観察する。
「ちゃんと、取引が終わってから踏み込むのよ!」と私はロベールに念押しする。
「分かってるよ。万引き犯と一緒でしょ」とロベールは言った。
「そう! お店の中で万引き犯を捕まえても『今から商品を買おうと思ってましたー』って言うだけだもの」
「そうだね」
「取引が終わる前に捕まえても、マフィアは『お金持ってただけですー』って言うわよ」
「麻薬は?」
「きっと『前の道で拾いましたー』って言うわよ」
「じゃあ、倉庫を出てからの方がいいのかな?」
「いえ、取引が成立するまで待てば十分。違法薬物とお金の受け渡しが終わったら踏み込んでいいわ」
しばらくしたら、シュミット子爵と思われる男性とマフィアが大きな布袋を交換しているのが見えた。違法薬物の取引が終了した。
「今よ!」
私はそう言うと、窓をぶち破って倉庫に入った。
私は倉庫の中にいた10人の男に向かって叫ぶ。
「そこまでよ! 手を上げなさい!」
後からノロノロと倉庫に入ってくるロベール。
「後方支援、っていったよねー?」と少し不満げだ。
マフィアの男たちは余裕の素振りだ。「お嬢さん一人で何しにきたのー?」「俺たちに遊んでほしいのかなー?」「お金持ちそうだから誘拐しちゃおうか?」と笑っている。
(炎弾(フレイムボム))
私は男たちの至近距離に炎を放った。威嚇射撃のつもりだったが、イライラしていて威力が抑えられなかったようだ。男たちは急な攻撃に驚いて身構えた。
「いきなり、なにすんだー?」
「殺す気かー?」
怒ったマフィアは私に向けて銃弾を数発撃った。
「危ない!」
ロベールはそういうと、私の前に走ってきて風魔法で銃弾を跳ね返した。
「ありがとう!」
私はロベールにくっ付いた。
「ダメだよ、いきなり攻撃したら……」
そういいながら、ロベールは私をゆっくりと引き離す。戦闘状態なので邪魔らしい……
ロベールは男たちの前に立って剣を抜いた。
「違法薬物の取引の現場を抑えました。倉庫の外にはヘイズ王立警察も待機しています。大人しく手を上げて下さい」
ロベールが言い終わるやいなや、マフィアの一人がロベールに向けて銃を発砲した。ロベールは飛んできた弾を風圧で吹き飛ばす。
他のマフィアもロベールに向けて発砲する。
銃撃戦が始まった。
警察には近くで待機しておいてもらい、私たちが取引関係者を無力化した後に、捕縛してもらう手筈だ。というのも、シュミット子爵家やマフィアの中に戦闘能力が高い者がいた場合、警察の特殊部隊でなければ対処ができないからだ。
私とロベールはシュミット子爵家の保有している倉庫の近くで待機している。今は夜の9時30分。フィリップから違法薬物の取引は10時に行われると聞いているから、30分くらいここで待機することになる。待機場所は何もない暗闇。
することもないし、私の妄想は膨らみ続けていく。
――恋人同士はキッスするのよね……
ミシェルに私たちが付き合っていることを伝えた。だが、案の定「キスせずに帰ってきたんですか?」と言われた。あの侍女は無礼がすぎる。
だから、ミシェルにバカにされないためにも、今日こそキッスして帰らないといけない…
私は小声でロベールに話しかけた。
「ねえ、ロベール」
「なに?」
「静かね」
「そうだね」
「なんかドキドキしない?」
「僕は緊張しているけど、それはデイジーと同じドキドキかな?」
「どうだろう? 私のドキドキは暗くて静かなところで、ロベールが至近距離にいるから……」
「えっ?」
私とロベールのドキドキとは違うかもしれない。それなら、その気にさせるだけ。
私はロベールにじりじりと近づいていく。違法薬物の取引を見張っているロベールは、近づく私と距離をとろうとしている。
違法薬物の取引を抑えることに集中したいロベールは、気まずそうに話題を変える。
「ところで、一つお願いがあるんだ」
「なに?」
「犯人が暴れたら警官が危ないよね」
「そうね」
「だから、結界を張れないかな?」
「結界?」
「うん。取引関係者が倉庫に入ったら、倉庫に結界を張るんだ。そうすれば、外に被害はでないでしょ」
「あー、そういうことね。いいわよ」
「ありがとう!」
「ロベールも出られない結界を張っちゃおうかなー」
「それはちょっと……」
私たちが倉庫の方を見ていたら2台の馬車が倉庫に入っていった。一つは貴族が使う馬車、シュミット子爵家のものだ。もう一つはマフィアのものだろう。
私とロベールは倉庫の前まで音を立てずに飛行する。警察官が倉庫から少し離れて待機していることを確認してから、私は倉庫を包み込むように結界を張った。
これで、私たち以外は中に入れない。ロベールも出られないかもしれないけど……
「じゃあ、行くわよ!」
「了解!」
私とロベールは倉庫の窓に移動し、中で行われている違法薬物の取引を観察する。
「ちゃんと、取引が終わってから踏み込むのよ!」と私はロベールに念押しする。
「分かってるよ。万引き犯と一緒でしょ」とロベールは言った。
「そう! お店の中で万引き犯を捕まえても『今から商品を買おうと思ってましたー』って言うだけだもの」
「そうだね」
「取引が終わる前に捕まえても、マフィアは『お金持ってただけですー』って言うわよ」
「麻薬は?」
「きっと『前の道で拾いましたー』って言うわよ」
「じゃあ、倉庫を出てからの方がいいのかな?」
「いえ、取引が成立するまで待てば十分。違法薬物とお金の受け渡しが終わったら踏み込んでいいわ」
しばらくしたら、シュミット子爵と思われる男性とマフィアが大きな布袋を交換しているのが見えた。違法薬物の取引が終了した。
「今よ!」
私はそう言うと、窓をぶち破って倉庫に入った。
私は倉庫の中にいた10人の男に向かって叫ぶ。
「そこまでよ! 手を上げなさい!」
後からノロノロと倉庫に入ってくるロベール。
「後方支援、っていったよねー?」と少し不満げだ。
マフィアの男たちは余裕の素振りだ。「お嬢さん一人で何しにきたのー?」「俺たちに遊んでほしいのかなー?」「お金持ちそうだから誘拐しちゃおうか?」と笑っている。
(炎弾(フレイムボム))
私は男たちの至近距離に炎を放った。威嚇射撃のつもりだったが、イライラしていて威力が抑えられなかったようだ。男たちは急な攻撃に驚いて身構えた。
「いきなり、なにすんだー?」
「殺す気かー?」
怒ったマフィアは私に向けて銃弾を数発撃った。
「危ない!」
ロベールはそういうと、私の前に走ってきて風魔法で銃弾を跳ね返した。
「ありがとう!」
私はロベールにくっ付いた。
「ダメだよ、いきなり攻撃したら……」
そういいながら、ロベールは私をゆっくりと引き離す。戦闘状態なので邪魔らしい……
ロベールは男たちの前に立って剣を抜いた。
「違法薬物の取引の現場を抑えました。倉庫の外にはヘイズ王立警察も待機しています。大人しく手を上げて下さい」
ロベールが言い終わるやいなや、マフィアの一人がロベールに向けて銃を発砲した。ロベールは飛んできた弾を風圧で吹き飛ばす。
他のマフィアもロベールに向けて発砲する。
銃撃戦が始まった。
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