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甘い時間
5. ※
しおりを挟む今の話、西野に聞かれた?!
念入りに抱き潰して大学に来れなくしたはずなのに…どうやって来たんだ?!
……怖い…西野の顔は笑っているけど目が笑っていない。
「ちょっとバイトの話を…」
「そうそう」
徳永も西野が普通じゃないってわかってるみたいで二人で同時に言い訳をする。
「徳永なんのバイトの勧誘? 勤はバイトしなくてもいいはずだよね?」
今の生活費は自分が居候しているからと西野が全部出してくれている。
俺は経済的負担ゼロなので働かなくても生活できてる。
「俺が紹介するんじゃなくて篠崎がバイトで1万くれるって………」
「あわ、徳永言うなって」
にこやかな笑顔の西野はこの場を仕切り始めた。
「……勤、そこの個室に入っててくれるかな?俺、徳永と話しがあるから」
「西野、待て誤解するなって徳永は何も関係ない。」
「勤、入ってて! 徳永、それなんのバイト?」
西野は完全にキレてて声に怒気がこもっていて怖い。
「じゅっ、10分、俺の尻を見せたら1万くれるって………ひっ!! し、篠崎、俺じゃなくて西野に見せてもらえばいいじゃないかっっ!!」
「「もう見てるよ!!」」
「????? 見てんのぉ?!!!! じゃあ、俺の尻は見せなくていいじゃんっっ!!」
俺は西野に向かって本当のことを話して説得を試みた。
「ちょっと確認したいだけだよ。本当に見るだけ、変なことするわけじゃないから」
「本当に?………」
「これはどうしても必要なことなんだ。」
ブルブルと震えていた西野の拳がピタリと止み、徳永を睨みつけた。
「………………っ………………わかった、徳永。もう1万出す、俺にも見せてくれ。」
「「ええええええーーーーーーっ!!」」
なんで西野まで見る必要あるんだよーーー!!
「早く!」
「ううう、なんで俺が………」
もし誰かが入って来た時に徳永が尻を見せてることが知られたら流石に可愛そうだ。
徳永を個室に入れてドアの所から俺達が尻を見ることにした。
恐る恐るジーパンと下着を下ろす徳永は、緊張と恐怖でぴしっと直立不動の体勢でケツが締まっていて 見たい場所が見えない。
「徳永、穴が見たいからケツを突き出してくれ。」
「穴ぁ?! そんなの割に合わないよっ!!」
ギリッと西野が俺を睨むが、折角金まで払っているのに見れないんじゃ意味がない。
「頼む、追加で1万払うから」
「うううううう、追加で1万、本当だぞ。」
徳永はそろそろと腰を折ると、しゃがんでいる俺の目の前にケツを突き出した。
「…く、早くしてくれ…」
「!」
徳永の尻を見てがっかりした俺は思わず大きくため息をつく。
「…はぁーーーーっ」
「………あぁっ♡」
徳永がピクピクと恥ずかしさのあまり尻を震わせている。
「有難う。徳永、金ここに置いておくから」
財布から3万円を出して荷物置きの上に置くと、西野を連れてトイレを後にした。
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