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【龍月編】

龍月兄さんと溺愛発情交尾③(※R18)

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「はぁ、あ、あの……龍月ロンユエ兄さん。それって萎まないの? 『月の印』で発情したら、ずっとそれはしまえないままになったりする?」
「いや、そんなわけがない。私の他に黒龍族の雄を見たことがあるだろう? はぁ……私の雄の性器について、鳴麗ミンリィ幼獣こどものように興味津々きょうみしんしんだな」

 呼吸を乱しながら、鳴麗は両手の隙間からチラチラと龍月の性器を見た。初めての交尾で、雄の生態が気になる義妹に苦笑しつつ、鳴麗の腰を抱き上げると四つん這いにする。
 お尻と尻尾を義兄に向けるような形になり、鳴麗は羞恥に頬を染めて、シーツを握りしめた。まだ雌の性器はジンジンとしていて、大好きな龍月を求めていた。

「はぁっ、龍月兄さん。この格好すごく恥ずかしい。はぁっ……はぁっ、でも、熱くてたまらないから、はやくぅ」
「これは、黒龍族の交尾では一般的な体位でっ。はぁっ……雌の濃厚な華の香りがよく感じられるから、だろうな。わかった……鳴麗」

 伸し掛かられる感覚がして、褐色の恥丘から見える桃色の花弁に、龍月の陰茎が挿入されると甘い声が漏れた。ピンと立ち上がった尻尾の表面を、舌先で舐めながら淫らに腰を動かす。

「ふぁぁっ、んっ、はぁっ、あっ……龍月兄さん、気持ちいいっ、んんっ、ふぁっ、あっ、ああっ!」
「はぁっ、んっ……鳴麗っ、はぁっ、あっ……」

 背後から聞こえる龍月の甘い吐息に、鳴麗は興奮して桃色の花弁が絞まるのを感じた。柔らかな舌が、尻尾の裏を愛撫する快感に震える。あの、冷静沈着な義兄が自分に感じていると思うと気分が高揚し、感覚が研ぎ澄まされた。
 膣内なかの入口を擦り、グリグリと動かされると愛液が溢れて鳴麗の涙が飛び散る。

「~~~~ッッ!」
「鳴……麗っ! 入口をかき混ぜられるのが、好きな、ようだなっ……はぁっ、んっ、すぐにっ、達して、いやらしい、ぞっ」
「はぁっ、はぁっ、だって……! んっ、やぁあんっ、グリグリするからぁ。あっあっ、気持ちいい、あっ、あんっ、お兄ちゃんっ」

 お尻と太ももがぶつかる音が部屋に響き、淫らな愛液の音に興奮して、龍月の突きあげる衝動が激しくなった。尻尾を強く擦られ、ビクビクと動く雄の性器に鳴麗は何度も絶頂に達する。
 思考が蕩け、鳴麗は思わず幼獣こどもの時の呼び名で龍月の名前を呼ぶと、それに反応するように、可愛い義妹の膣内なかに吐き出してしまった。

「はぁっ……すまない。外に出そうと思ったがあまりにも気分が高揚して、間に合わなかった」
「はぁっ……んんっ、うんん、大丈夫。だって龍月兄さんとつがいになりたいんだもん」

 ゆっくりと花弁から抜き取ると、張りのある褐色の臀部に白い液体が飛び散った。ようやく落ち着いた龍月は、それを綺麗に拭き取るとウトウトとする鳴麗の隣に寝転ぶ。

「鳴麗、汗を流してきなさい」
「はぁい……ふぁぁ……」 

 鳴麗が裸体のまま立ち上がると、目を擦りながらふらふらと歩く様子を見て、龍月は床几しょうぎから飛び起きた。龍月は柱にぶつかりそうになった鳴麗の元へと向かうと、慌てて肩を掴んて抱き寄せる。

「危ない、鳴麗。寝ぼけているだろう。間違って庭に出てしまっては大変だ。私と一緒に入浴しよう」
「えへへへ、昔みたいに~~?」

 鳴麗が寝ぼけながらにっこりと笑うと、龍月は彼女の乱れた黒髪を撫でてやる。幼獣こどもの時から誰よりも愛しく、誰よりも大切で誰にも渡したくない。
 だが『月の印』の症状が治まり、理性を取り戻していくと、自分の浅はかさに後悔が湧き上がってきた。自分を実の子のように育ててくれた両親を裏切って、義妹と関係を持ってしまったからだ。
 彼らが、成獣になった義妹を預けたのはそれだけ龍月を信頼していた証拠でもある。家族である鳴麗に手を出さないためにも、カルマを買っていたというのに…………。

✤✤✤

 バチッと目が覚めると、鳴麗は天蓋てんがいを見ながら頬を染めニヤニヤと笑った。ここは、紛れもなく龍月の部屋で、昨日のことは夢では無かったのだ。
 なんとなくお腹あたりに鈍痛を感じ、成熟した黒龍族の雌になれたような気がする。隣には義兄の姿は見えないが、義兄はもともと忙しいので不思議ではない。

「ふぁ………っ、龍月兄さんと、らぶらぶ交尾しちゃったーー! ということは今日から龍月兄さんと番になれるのかなっ!」

 鳴麗の認識では、交尾をすることは結婚するのも同じことになっている。両親もそうだったし、学友たちも種族は違っても、お付き合いして交尾し結婚して番になるのが普通だった。
 はっきりいって義兄より格好よくて、頭も良くて、優しい雄にこの先、出会える気はしない。

「番になったら、やっぱり兄さんとかお兄ちゃんとか言えないよね。や、やっぱり、龍月……かな! ひやぁあ、やばーー!」

 鳴麗はシーツを手繰り寄せると、尻尾をバンバンとばたつかせた。上機嫌で服を着替えてトントンと階段を降りていくと、茶を飲む美人の横顔が見えた。
 朝食の粥を作ってくれていたようで、鳴麗はホクホク顔をしながら挨拶する。

「龍月………、兄さんおはよう!」
「ああ、おはよう。粥を用意しておいたから食べなさい。それから、私はしばらく家に帰れない。水狼スイラァンの所にいても構わないぞ。それか、少し遠くなるが実家にでも帰って……」
「え、どうして……?」
「今、私は家族であれ口外できない重要な任務についている。だから、あまりこの家に帰らないほうがいい……。危険を伴うかもしれないからな」
「その任務はいつ終わるの? いつ帰ってこられるの?」

 半分真実で、半分は自分の頭を冷やすためだった。鳴麗は嬉しそうにしていた耳をしならせ尻尾をしゅんと丸めている。
 見るからに悲しそうにする鳴麗を見ると、龍月の心は痛んだが、冷静になるべきだと思った。
 添い遂げてもよいと思えるような、立派な雄を見つけたほうが、義妹も後ろ指を刺されず幸せになれるだろうし、両親も安心する。
 時がたてば、鳴麗も自分も昨晩の過ちに気づくだろう。
 そう思うと龍月は立ち上がり、短く行ってくるとだけ告げて屋敷から出た。

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