77 / 108
欧州遠征
第77話 第四次攻撃隊
しおりを挟む
第四次攻撃隊は七一機の九九艦爆と五七機の九七艦攻がその戦力の中核を担い、これに三二機の零戦が護衛についていた。
いつもと違うのは、零戦が増槽の代わりに二五番を搭載していたことだ。
これは、英艦隊が遣欧艦隊に向けて進撃を継続していることで、彼我の距離が詰まってきていることがその大きな理由だった。
航続距離に関する心配が無いのであれば、爆装した零戦によって稼働機の減少が著しい九九艦爆や九七艦攻の穴を、わずかではあってもこれを埋めることができるかもしれない。
もちろん、爆撃が本職ではない零戦に対してさほど大きな期待はしていないが、しかし何もやらないよりはマシだ。
それと、第四次攻撃隊の別働隊として、九〇機の零戦が乙一と呼称される前衛艦隊に向かっていた。
こちらもまた、増槽ではなく二五番を装備していた。
これは、被爆によって動きの鈍くなった艦艇であれば、急降下爆撃に比べて命中率の劣る緩降下爆撃であったとしても、それなりの命中率を叩き出せるのではないか。
そういった都合の良い思惑から、九〇機もの零戦を差し向けることになったのだった。
真っ先に戦端を開いたのは目標への距離が短くて済んだ九〇機の零戦だった。
第二次攻撃隊の九九艦爆によって半身不随の状態に陥った四隻の巡洋艦とそれに六隻の駆逐艦に対し、一〇個中隊の零戦がそれぞれの目標に向かって散開する。
それらが小隊ごとに緩やかな降下角度で接近、低高度に舞い降りると同時に小隊単位で二五番を投じていく。
一方、残存艦艇のほうは使用可能な対空火器を総動員してそれら零戦を叩き墜とそうと躍起になる。
しかし、その火箭に絡め取られる零戦は極めて少なかった。
零戦との対空戦闘に臨んでいる艦は、そのいずれもが高角砲や機銃に損害を被っていたうえに、さらに低速とはいえ回避運動を実施していたからだ。
このことで、十分な弾幕密度やあるいは射撃精度を保つことができなかった。
さらに、これらのうちの六隻の駆逐艦に至っては、そのすべてを合わせても撃墜できた零戦はわずかに二機にしか過ぎなかった。
八〇機を大きく超える零戦が投弾に成功。
それらの中で、命中したのは一〇発だった。
命中率は一割をわずかに上回る程度でしかない。
しかし、爆撃が本職ではない戦闘機搭乗員が、しかも的が小さい目標に対して挙げたスコアとしては、それほど期待外れという成績でもなかった。
いずれにせよ、重巡の主砲弾の二倍の重量を跳ね返せる水平装甲を持った巡洋艦や駆逐艦など、少なくともこの大西洋には存在しない。
被弾した巡洋艦や駆逐艦はさらに行き脚を衰えさせ、中には累増した打撃に耐えかねたのか、海中に引きずり込まれる艦の姿もあった。
別働隊の攻撃が終了した頃には、甲二に向かっていた第四次攻撃隊の本隊もまた、その相手を視認できる位置にまで進出していた。
その上空に敵戦闘機の姿は無かった。
「攻撃順を指示する。まずは艦爆隊、次に艦戦隊、そして最後に艦攻隊だ。それぞれの目標艦ならびに攻撃法ついては各隊指揮官の指示に従え」
艦攻隊は嶋崎少佐に、艦戦隊のほうは新郷少佐にそれぞれ指揮を丸投げしつつ、第四次攻撃隊指揮官兼「翔鶴」飛行隊長の高橋少佐は直率する艦爆隊に指示を重ねる。
目標の大枠については事前にこれが定められていた。
艦爆隊と艦戦隊は巡洋艦と駆逐艦、艦攻隊のほうは戦艦もしくは巡洋戦艦を狙う。
「五航戦、目標巡洋艦。六航戦ならびに一航戦、目標駆逐艦。各隊指揮官は目標が重複しないよう注意せよ」
第二次攻撃の際、五航戦はその目標を駆逐艦とし、より大物の巡洋艦のほうは六航戦や一航戦にこれを譲る形となった。
そして、今回も同じことをやれば、さすがに五航戦の艦爆搭乗員から不平や不満の声が上がってくるかもしれない。
それと、対空火力の小さな駆逐艦を狙ったことで、五航戦の稼働機は六航戦や一航戦に比べてかなり多かった。
つまり、現状で最も戦力を維持しているのが五航戦ということになる。
そのような事情もあってか、目標の割り振りについては、六航戦や一航戦の搭乗員らも納得しているようだった。
「五航戦各隊の目標を指示する。『翔鶴』隊は左翼、『瑞鶴』隊は右翼の巡洋艦を攻撃せよ」
高橋少佐の命令一下、五航戦所属の三三機の九九艦爆が二手に分かれる。
「『翔鶴』第一中隊は前方、第二中隊ならびに第三中隊は後方の巡洋艦を攻撃せよ」
「翔鶴」所属の一六機のうち五機が前方、残る一一機が後方の巡洋艦を攻撃すべく、降下ポイントへと急ぐ。
眼下の英巡洋艦から対空砲火が撃ち上げられてくるが、その弾幕密度は極めて薄い。
同じ巡洋艦でも、珊瑚海海戦で当時の「翔鶴」艦爆隊に大打撃を与えた米軍の防空巡洋艦とは比較にすらならない。
(小隊ではなく、単機ごとに降下してもよかったかもしれんな)
帝国海軍では艦爆の被害軽減のために、今では小隊ごとに降下することになっている。
しかし、相手が弱敵であれば、それに拘泥する必要が無いのではないか。
高橋少佐はそう思ったが、しかし急降下に移行しようとしているこのタイミングで投弾方法を変えるわけにもいかない。
そのまま巡洋艦に向けて急降下、左右を固める僚機とともに二五番を解き放つタイミングをはかる。
(D級あるいはE級といった旧式軽巡だな)
目標に肉薄したことで、高橋少佐が敵艦の正体を看破する。
小ぶりな船体に、さらに艦の中心線上に多数の単装砲を装備する英軽巡のタイプはいくつかあるが、しかしそのいずれもが旧式のそれだ。
対空砲火が貧弱なのも、そこらあたりの事情によるものだろう。
だからと言って、手加減をするつもりはない。
これまでと同じように、敵艦上空六〇〇メートルで二五番を切り離す。
同時に引き起こしをかけ、海面を這うようにして敵の対空砲火の射程圏からの離脱を図る。
「目標に一発命中! さらにもう一発!」
超低空飛行で逃げを打つ最中、後席の小泉中尉から弾んだ声による報告が上げられてくる。
どうやら一小隊、それに二小隊ともにそれぞれ一発の命中弾を得たようだった。
特に、二小隊のほうはわずかに二機しか無かったから、こちらは五割の命中率を叩き出したことになる。
駆逐艦に毛が生えた程度の的の小さな巡洋艦を相手に四割の命中率というのは、これは十分に満足すべき結果だと言っていいだろう。
敵の対空砲火の射程圏から逃れた高橋少佐は徐々に機体を上昇させていく。
視認したときには整然とした隊形を維持していた輪形陣の姿は、しかし今では見る影もなかった。
最初一二隻あったはずの巡洋艦や駆逐艦は、そのほとんどが撃破されたようだ。
輪形陣があったはずの場所から一〇本の煙が立ち上っている。
(七一機の艦爆で、全艦撃破を目論むというのは、さすがに欲張り過ぎだったか。しかし、無傷の二隻については、零戦隊がこれを放っておかないだろう)
そう考える高橋少佐の目に、零戦の半数がいまだ無傷を保っている二隻の駆逐艦に向けて襲撃機動に移っていく様子が映る。
すべての機体が一斉に攻撃を開始すると、九九艦爆や九七艦攻が無防備になってしまうので、そのことを避けるためにまずは半数で攻撃を実施したのだろう。
一方、十数機の零戦の攻撃にさらされた英駆逐艦は、巧みな回避運動で爆弾を避け続ける。
しかし、さすがに全弾回避とはいかず、一発を艦中央部に食らう。
機関部を直撃した二五番は、二基ある主機のうちの一基を爆砕し、そのことで英駆逐艦は一気にその速力を衰えさせた。
爆弾を投下し終えた零戦が、九九艦爆や九七艦攻のエスコートに戻ると同時、残る半数が最後まで無傷を保っている英駆逐艦に迫る。
こちらもまた艦長の腕が良いのか、零戦が投じる爆弾のそのことごとくを躱していく。
そして、その英駆逐艦は最後まで直撃を食らうことは無かった。
しかし、すべての零戦が投弾を終えた後に行き脚が徐々に落ちていった。
おそらく、至近弾が水線下にある船体部分に亀裂か破孔を穿ったか、あるいは推進軸に損傷を与えたのだろう。
輪形陣が完全に崩壊したことを受けて、対空火器の射程外で様子を伺っていた九七艦攻が突撃を開始する。
二隻の英戦艦と一隻の英巡洋戦艦の周囲に、彼女らを守るはずの護衛艦艇はただの一隻も無かった。
いつもと違うのは、零戦が増槽の代わりに二五番を搭載していたことだ。
これは、英艦隊が遣欧艦隊に向けて進撃を継続していることで、彼我の距離が詰まってきていることがその大きな理由だった。
航続距離に関する心配が無いのであれば、爆装した零戦によって稼働機の減少が著しい九九艦爆や九七艦攻の穴を、わずかではあってもこれを埋めることができるかもしれない。
もちろん、爆撃が本職ではない零戦に対してさほど大きな期待はしていないが、しかし何もやらないよりはマシだ。
それと、第四次攻撃隊の別働隊として、九〇機の零戦が乙一と呼称される前衛艦隊に向かっていた。
こちらもまた、増槽ではなく二五番を装備していた。
これは、被爆によって動きの鈍くなった艦艇であれば、急降下爆撃に比べて命中率の劣る緩降下爆撃であったとしても、それなりの命中率を叩き出せるのではないか。
そういった都合の良い思惑から、九〇機もの零戦を差し向けることになったのだった。
真っ先に戦端を開いたのは目標への距離が短くて済んだ九〇機の零戦だった。
第二次攻撃隊の九九艦爆によって半身不随の状態に陥った四隻の巡洋艦とそれに六隻の駆逐艦に対し、一〇個中隊の零戦がそれぞれの目標に向かって散開する。
それらが小隊ごとに緩やかな降下角度で接近、低高度に舞い降りると同時に小隊単位で二五番を投じていく。
一方、残存艦艇のほうは使用可能な対空火器を総動員してそれら零戦を叩き墜とそうと躍起になる。
しかし、その火箭に絡め取られる零戦は極めて少なかった。
零戦との対空戦闘に臨んでいる艦は、そのいずれもが高角砲や機銃に損害を被っていたうえに、さらに低速とはいえ回避運動を実施していたからだ。
このことで、十分な弾幕密度やあるいは射撃精度を保つことができなかった。
さらに、これらのうちの六隻の駆逐艦に至っては、そのすべてを合わせても撃墜できた零戦はわずかに二機にしか過ぎなかった。
八〇機を大きく超える零戦が投弾に成功。
それらの中で、命中したのは一〇発だった。
命中率は一割をわずかに上回る程度でしかない。
しかし、爆撃が本職ではない戦闘機搭乗員が、しかも的が小さい目標に対して挙げたスコアとしては、それほど期待外れという成績でもなかった。
いずれにせよ、重巡の主砲弾の二倍の重量を跳ね返せる水平装甲を持った巡洋艦や駆逐艦など、少なくともこの大西洋には存在しない。
被弾した巡洋艦や駆逐艦はさらに行き脚を衰えさせ、中には累増した打撃に耐えかねたのか、海中に引きずり込まれる艦の姿もあった。
別働隊の攻撃が終了した頃には、甲二に向かっていた第四次攻撃隊の本隊もまた、その相手を視認できる位置にまで進出していた。
その上空に敵戦闘機の姿は無かった。
「攻撃順を指示する。まずは艦爆隊、次に艦戦隊、そして最後に艦攻隊だ。それぞれの目標艦ならびに攻撃法ついては各隊指揮官の指示に従え」
艦攻隊は嶋崎少佐に、艦戦隊のほうは新郷少佐にそれぞれ指揮を丸投げしつつ、第四次攻撃隊指揮官兼「翔鶴」飛行隊長の高橋少佐は直率する艦爆隊に指示を重ねる。
目標の大枠については事前にこれが定められていた。
艦爆隊と艦戦隊は巡洋艦と駆逐艦、艦攻隊のほうは戦艦もしくは巡洋戦艦を狙う。
「五航戦、目標巡洋艦。六航戦ならびに一航戦、目標駆逐艦。各隊指揮官は目標が重複しないよう注意せよ」
第二次攻撃の際、五航戦はその目標を駆逐艦とし、より大物の巡洋艦のほうは六航戦や一航戦にこれを譲る形となった。
そして、今回も同じことをやれば、さすがに五航戦の艦爆搭乗員から不平や不満の声が上がってくるかもしれない。
それと、対空火力の小さな駆逐艦を狙ったことで、五航戦の稼働機は六航戦や一航戦に比べてかなり多かった。
つまり、現状で最も戦力を維持しているのが五航戦ということになる。
そのような事情もあってか、目標の割り振りについては、六航戦や一航戦の搭乗員らも納得しているようだった。
「五航戦各隊の目標を指示する。『翔鶴』隊は左翼、『瑞鶴』隊は右翼の巡洋艦を攻撃せよ」
高橋少佐の命令一下、五航戦所属の三三機の九九艦爆が二手に分かれる。
「『翔鶴』第一中隊は前方、第二中隊ならびに第三中隊は後方の巡洋艦を攻撃せよ」
「翔鶴」所属の一六機のうち五機が前方、残る一一機が後方の巡洋艦を攻撃すべく、降下ポイントへと急ぐ。
眼下の英巡洋艦から対空砲火が撃ち上げられてくるが、その弾幕密度は極めて薄い。
同じ巡洋艦でも、珊瑚海海戦で当時の「翔鶴」艦爆隊に大打撃を与えた米軍の防空巡洋艦とは比較にすらならない。
(小隊ではなく、単機ごとに降下してもよかったかもしれんな)
帝国海軍では艦爆の被害軽減のために、今では小隊ごとに降下することになっている。
しかし、相手が弱敵であれば、それに拘泥する必要が無いのではないか。
高橋少佐はそう思ったが、しかし急降下に移行しようとしているこのタイミングで投弾方法を変えるわけにもいかない。
そのまま巡洋艦に向けて急降下、左右を固める僚機とともに二五番を解き放つタイミングをはかる。
(D級あるいはE級といった旧式軽巡だな)
目標に肉薄したことで、高橋少佐が敵艦の正体を看破する。
小ぶりな船体に、さらに艦の中心線上に多数の単装砲を装備する英軽巡のタイプはいくつかあるが、しかしそのいずれもが旧式のそれだ。
対空砲火が貧弱なのも、そこらあたりの事情によるものだろう。
だからと言って、手加減をするつもりはない。
これまでと同じように、敵艦上空六〇〇メートルで二五番を切り離す。
同時に引き起こしをかけ、海面を這うようにして敵の対空砲火の射程圏からの離脱を図る。
「目標に一発命中! さらにもう一発!」
超低空飛行で逃げを打つ最中、後席の小泉中尉から弾んだ声による報告が上げられてくる。
どうやら一小隊、それに二小隊ともにそれぞれ一発の命中弾を得たようだった。
特に、二小隊のほうはわずかに二機しか無かったから、こちらは五割の命中率を叩き出したことになる。
駆逐艦に毛が生えた程度の的の小さな巡洋艦を相手に四割の命中率というのは、これは十分に満足すべき結果だと言っていいだろう。
敵の対空砲火の射程圏から逃れた高橋少佐は徐々に機体を上昇させていく。
視認したときには整然とした隊形を維持していた輪形陣の姿は、しかし今では見る影もなかった。
最初一二隻あったはずの巡洋艦や駆逐艦は、そのほとんどが撃破されたようだ。
輪形陣があったはずの場所から一〇本の煙が立ち上っている。
(七一機の艦爆で、全艦撃破を目論むというのは、さすがに欲張り過ぎだったか。しかし、無傷の二隻については、零戦隊がこれを放っておかないだろう)
そう考える高橋少佐の目に、零戦の半数がいまだ無傷を保っている二隻の駆逐艦に向けて襲撃機動に移っていく様子が映る。
すべての機体が一斉に攻撃を開始すると、九九艦爆や九七艦攻が無防備になってしまうので、そのことを避けるためにまずは半数で攻撃を実施したのだろう。
一方、十数機の零戦の攻撃にさらされた英駆逐艦は、巧みな回避運動で爆弾を避け続ける。
しかし、さすがに全弾回避とはいかず、一発を艦中央部に食らう。
機関部を直撃した二五番は、二基ある主機のうちの一基を爆砕し、そのことで英駆逐艦は一気にその速力を衰えさせた。
爆弾を投下し終えた零戦が、九九艦爆や九七艦攻のエスコートに戻ると同時、残る半数が最後まで無傷を保っている英駆逐艦に迫る。
こちらもまた艦長の腕が良いのか、零戦が投じる爆弾のそのことごとくを躱していく。
そして、その英駆逐艦は最後まで直撃を食らうことは無かった。
しかし、すべての零戦が投弾を終えた後に行き脚が徐々に落ちていった。
おそらく、至近弾が水線下にある船体部分に亀裂か破孔を穿ったか、あるいは推進軸に損傷を与えたのだろう。
輪形陣が完全に崩壊したことを受けて、対空火器の射程外で様子を伺っていた九七艦攻が突撃を開始する。
二隻の英戦艦と一隻の英巡洋戦艦の周囲に、彼女らを守るはずの護衛艦艇はただの一隻も無かった。
52
あなたにおすすめの小説
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
超克の艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
「合衆国海軍ハ 六〇〇〇〇トン級戦艦ノ建造ヲ計画セリ」
米国駐在武官からもたらされた一報は帝国海軍に激震をもたらす。
新型戦艦の質的アドバンテージを失ったと判断した帝国海軍上層部はその設計を大幅に変更することを決意。
六四〇〇〇トンで建造されるはずだった「大和」は、しかしさらなる巨艦として誕生する。
だがしかし、米海軍の六〇〇〇〇トン級戦艦は誤報だったことが後に判明。
情報におけるミスが組織に致命的な結果をもたらすことを悟った帝国海軍はこれまでの態度を一変、貪欲に情報を収集・分析するようになる。
そして、その情報重視への転換は、帝国海軍の戦備ならびに戦術に大いなる変化をもたらす。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
大和型重装甲空母
ypaaaaaaa
歴史・時代
1937年10月にアメリカ海軍は日本海軍が”60000トンを超す巨大戦艦”を”4隻”建造しているという情報を掴んだ。海軍はすぐに対抗策を講じてサウスダコタ級戦艦に続いてアイオワ級戦艦を4隻建造することとした。そして1941年12月。日米は戦端を開いたが戦列に加わっていたのは巨大戦艦ではなく、”巨大空母”であった。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる