婆になる前に、嫁に行きます ――私が下賜を受け入れた理由――

後宮――
それは、外から見れば絢爛で、雲の上の世界。
だが内側は、選ばれ、使われ、切り捨てられる女たちの檻だった。

皇帝の寵愛を受ける数多の姫の一人、タニア。
彼女は知っていた。
後宮にいる限り、女の価値には期限があり、
年を取れば静かに“処分”されるだけだということを。

だからこそ、タニアは選ぶ。
婆になる前に――
下賜という名の追放を、生き残るための「戦略」として受け入れることを。

戦功により姫を下賜された、知略に長けた軍師侯爵アークトゥルス。
そこは、愛も甘さもないが、能力と判断が正当に評価される場所だった。

一方、タニアを陥れた女ハマルは、
暴力的で粗野な辺境の英雄子爵へと下賜され、
「選ばれなかった女」として現実に直面していく。

後宮、下賜、戦乱、上下関係――
抗えない世界の中で、
女たちはどう生きるのか。

これは、
“選ばれなかった女”が、
自分の価値を再定義し、
静かに生き残っていく物語。

恋愛でも、復讐でもない。
それでも確かに胸に残る、
大人のための後宮×戦略×ざまぁ恋愛譚。
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