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詩月
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二人は母親の真知子に隠れて順調に(?)イチャイチャを満喫した。
学校ではアルファとオメガでクラスが分かれているので昼休みには非常階段や空き教室で濃厚なキスをしたり詩月の精液飲んだりすることもあった。
健人の家に行く際は勉強を見てもらうと行って葉月と二人で行き、葉月だけこっそり別の友達と遊びに行っていたため真知子にバレることはなかった。
健人は内部進学はせず、父親の母校である国立Y大学の医学部に進学希望を出していた。詩月は内部進学でも良かったが結局健人と同じY大学に行くことに決めた。Y大の文学部の客員教授に詩月の好きな作家がいるから、というのは表向きで本当は健人が寂しがるからだ。
一緒に勉強していてもぐずぐず泣いたり、スキンシップもしつこくなってきたので詩月が折れたのだのだ。
結局は詩月も健人には甘い。もちろん健人は大喜びで、詩月の受験勉強を全面的にフォローしてやっている。
そうして双子と健人は高校三年生になり、何事もなく過ごしていた。
六月は詩月たちの誕生日だ。
その日は両親ともに不在で昼間は善夜の家で佑月と章子が誕生日を祝ってくれた。もちろん健人もそのメンバーに加わった。
「佑月、ありがとう。」
「うわー、これ欲しかったやつ。」
双子は佑月からのプレゼントを開けた。二人の好きなスポーツブランドのスニーカーだ。
「どういたしまして。」
誕生日が近づくと、佑月がそれとなく情報収集してくる。本人はさりげなく聞いているつもりだが、丸分かりだ。かわいいし面白いので二人とも気が付かないふりをしている。
次に章子が持ってきた鮮やかなオレンジ色の紙袋はパリの有名なブランドのものだ。
「旦那様からですよ。」
中身はレザーのショルダーバッグで詩月がチャコールグレーで葉月がネイビーだ。なかなか手に入らないレアなバッグに二人とも喜んでいる。
母からは現金の入った封筒で、あの人らしいね、と二人とも苦笑いをした。
「これは俺から。」
健人からはTシャツだ。毎年二人に色違いのTシャツをくれる。かわいいロゴが胸元に刺繍してあり、二人ともこのブランドが大好きだ。
「ありがとう!」
「やった~!新作!」
その後はケーキやご馳走を食べたり、楽しく話をしたりして過ごす。一通り食べ終わり満足すると四人は解散して詩月と健人をは健人の部屋に行った。
「詩月、これ。プレゼント。」
「さっきももらったのに。」
「うん。でも詩月にあげたくて。」
大きな紙袋の中に三つも袋が入っていた。
一番に小さな袋はヘアアクセサリーブランドのヘアピンがハート型の箱に入っていた。シルバーの小さなモチーフが付いている。詩月はそれを手に取って前髪を留めて健人に見せた。
「かわいい!すごく似合ってる。かわいい!」
「ありがとう。」
中くらいの袋にはクマのぬいぐるみ。足の裏に詩月の名前と誕生日が刺繍してあるオーダーメイドのものだ。
そして一番大きな袋はルームウェアブランドのパジャマだった。これもクマ柄で手触りが良い。詩月はクマのぬいぐるみを抱きながらその後ルームウェアを撫でた。
「いつもこんなにたくさんありがとう。」
健人は毎年こうやってたくさんの誕生日プレゼントをくれる。小遣いを貯めてそのほとんどを詩月のために使うのだ。
「ううん。喜んでくれて嬉しい。俺は詩月のものを選ぶのが好きなんだ。あとこれ…。」
ルームウエアブランドの袋にはもう一つ何か入っていた。
健人はそれを手に取ると広げて見せた。
クマ柄のボクサーパンツだ。
「ふふふ。かわいい。」
「俺とお揃いだから。」
「お揃い?」
健人はスウェットを少しずらして履いている下着を見せた。
それは詩月へのプレゼントと同じクマ柄のボクサーパンツだった。
「何それ。あはは、意外と似合う。かわいいじゃん。」
詩月はそれを見て楽しそうに笑う。
「詩月にも履かせてあげるからな。」
「え?ちょ、ちょっと。」
ガバッと抱きついて下着ごとズボンを脱がす。そしてプレゼントしたばかりのボクサーパンツを履かせた。
「かわいいっ!詩月!」
健人は詩月を後ろから抱きしめパンツの上からあそこを撫でる。
「ん、あ、あぁん。」
「あ、詩月。ダメだぞ?プレゼントしたばっかりなのにしみが出来てる。」
「バカ、健人…」
「ふふ。かわいい、大好き。」
キスしてパンツの上からお互いを撫で合う。詩月も健人も興奮して何度も達して新しいパンツはドロドロになっていた。
「詩月、起きろ。父さんと母さんが帰ってくるって!」
翌朝、健人のベッドで二人で寝ていると葉月が勝手に入ってきた。結局詩月はイチャイチャし疲れてそのまま泊まっていったのだ。
眠い目を擦って起き上がる。健人は目を閉じているが詩月に抱きついて離れない。
「フェロモンすごいな。早くあれを使って家に戻るぞ。」
「うん…。」
双子の両親は一日遅れの誕生日を祝ってくれるようだ。
「うわっ!何だあれ。」
葉月はふと窓際に掛けてあったピンチハンガーを見て顔を顰めた。そこには二枚のパンツが仲良く干してある。
お揃いのクマ柄のパンツ。
昨日ドロドロに汚れたパンツは健人が洗って干しておいてくれたのだ。
「趣味悪っ!」
「うるさい。詩月はかわいいって言ってくれた。それにすごく似合ってて…」
起きていた健人が目を開けずに文句を言う。
「あー、はいはい。その話はまた今度な。」
思い出してうっとりしている健人を押し退けて詩月に支度をさせ家に連れて帰った。
学校ではアルファとオメガでクラスが分かれているので昼休みには非常階段や空き教室で濃厚なキスをしたり詩月の精液飲んだりすることもあった。
健人の家に行く際は勉強を見てもらうと行って葉月と二人で行き、葉月だけこっそり別の友達と遊びに行っていたため真知子にバレることはなかった。
健人は内部進学はせず、父親の母校である国立Y大学の医学部に進学希望を出していた。詩月は内部進学でも良かったが結局健人と同じY大学に行くことに決めた。Y大の文学部の客員教授に詩月の好きな作家がいるから、というのは表向きで本当は健人が寂しがるからだ。
一緒に勉強していてもぐずぐず泣いたり、スキンシップもしつこくなってきたので詩月が折れたのだのだ。
結局は詩月も健人には甘い。もちろん健人は大喜びで、詩月の受験勉強を全面的にフォローしてやっている。
そうして双子と健人は高校三年生になり、何事もなく過ごしていた。
六月は詩月たちの誕生日だ。
その日は両親ともに不在で昼間は善夜の家で佑月と章子が誕生日を祝ってくれた。もちろん健人もそのメンバーに加わった。
「佑月、ありがとう。」
「うわー、これ欲しかったやつ。」
双子は佑月からのプレゼントを開けた。二人の好きなスポーツブランドのスニーカーだ。
「どういたしまして。」
誕生日が近づくと、佑月がそれとなく情報収集してくる。本人はさりげなく聞いているつもりだが、丸分かりだ。かわいいし面白いので二人とも気が付かないふりをしている。
次に章子が持ってきた鮮やかなオレンジ色の紙袋はパリの有名なブランドのものだ。
「旦那様からですよ。」
中身はレザーのショルダーバッグで詩月がチャコールグレーで葉月がネイビーだ。なかなか手に入らないレアなバッグに二人とも喜んでいる。
母からは現金の入った封筒で、あの人らしいね、と二人とも苦笑いをした。
「これは俺から。」
健人からはTシャツだ。毎年二人に色違いのTシャツをくれる。かわいいロゴが胸元に刺繍してあり、二人ともこのブランドが大好きだ。
「ありがとう!」
「やった~!新作!」
その後はケーキやご馳走を食べたり、楽しく話をしたりして過ごす。一通り食べ終わり満足すると四人は解散して詩月と健人をは健人の部屋に行った。
「詩月、これ。プレゼント。」
「さっきももらったのに。」
「うん。でも詩月にあげたくて。」
大きな紙袋の中に三つも袋が入っていた。
一番に小さな袋はヘアアクセサリーブランドのヘアピンがハート型の箱に入っていた。シルバーの小さなモチーフが付いている。詩月はそれを手に取って前髪を留めて健人に見せた。
「かわいい!すごく似合ってる。かわいい!」
「ありがとう。」
中くらいの袋にはクマのぬいぐるみ。足の裏に詩月の名前と誕生日が刺繍してあるオーダーメイドのものだ。
そして一番大きな袋はルームウェアブランドのパジャマだった。これもクマ柄で手触りが良い。詩月はクマのぬいぐるみを抱きながらその後ルームウェアを撫でた。
「いつもこんなにたくさんありがとう。」
健人は毎年こうやってたくさんの誕生日プレゼントをくれる。小遣いを貯めてそのほとんどを詩月のために使うのだ。
「ううん。喜んでくれて嬉しい。俺は詩月のものを選ぶのが好きなんだ。あとこれ…。」
ルームウエアブランドの袋にはもう一つ何か入っていた。
健人はそれを手に取ると広げて見せた。
クマ柄のボクサーパンツだ。
「ふふふ。かわいい。」
「俺とお揃いだから。」
「お揃い?」
健人はスウェットを少しずらして履いている下着を見せた。
それは詩月へのプレゼントと同じクマ柄のボクサーパンツだった。
「何それ。あはは、意外と似合う。かわいいじゃん。」
詩月はそれを見て楽しそうに笑う。
「詩月にも履かせてあげるからな。」
「え?ちょ、ちょっと。」
ガバッと抱きついて下着ごとズボンを脱がす。そしてプレゼントしたばかりのボクサーパンツを履かせた。
「かわいいっ!詩月!」
健人は詩月を後ろから抱きしめパンツの上からあそこを撫でる。
「ん、あ、あぁん。」
「あ、詩月。ダメだぞ?プレゼントしたばっかりなのにしみが出来てる。」
「バカ、健人…」
「ふふ。かわいい、大好き。」
キスしてパンツの上からお互いを撫で合う。詩月も健人も興奮して何度も達して新しいパンツはドロドロになっていた。
「詩月、起きろ。父さんと母さんが帰ってくるって!」
翌朝、健人のベッドで二人で寝ていると葉月が勝手に入ってきた。結局詩月はイチャイチャし疲れてそのまま泊まっていったのだ。
眠い目を擦って起き上がる。健人は目を閉じているが詩月に抱きついて離れない。
「フェロモンすごいな。早くあれを使って家に戻るぞ。」
「うん…。」
双子の両親は一日遅れの誕生日を祝ってくれるようだ。
「うわっ!何だあれ。」
葉月はふと窓際に掛けてあったピンチハンガーを見て顔を顰めた。そこには二枚のパンツが仲良く干してある。
お揃いのクマ柄のパンツ。
昨日ドロドロに汚れたパンツは健人が洗って干しておいてくれたのだ。
「趣味悪っ!」
「うるさい。詩月はかわいいって言ってくれた。それにすごく似合ってて…」
起きていた健人が目を開けずに文句を言う。
「あー、はいはい。その話はまた今度な。」
思い出してうっとりしている健人を押し退けて詩月に支度をさせ家に連れて帰った。
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